幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ
「瞬き」/back number
昨年、ボーカルの清水依与吏さんは歌ネットのインタビューで、幸せを切り取った歌に関して『単なるノロケにならないように、すごく言葉遣いとか表現方法に気を遣って、そうとう角度に気をつけてないと…』と語り、自分の限界地を越えるため『今ちょっと勉強している』とおっしゃっていました。そして今年リリースされる「瞬き」は、まさにその“限界地”を越える楽曲なのではないでしょうか。幸せとは…。その難しい答えを<僕>は一点の曇りもなく断言しているのです。
<星が降る夜>とは、瞬きをしたら見逃してしまうような奇跡のこと。<眩しい朝>とは、思わず瞬きしてしまうほどキラキラした美しい時間のこと。この歌では決して、そのような瞬間が幸せではないと歌っているわけじゃないと思います。でも、輝きだけが<繰り返す>人生なんてない。哀しみや苦しみに襲われる日だって必ずある。大切な人がそういった逆境にいるとき、主人公は<降りかかった雨に傘を差せる事>に幸せを感じるのです。ただ、それは「困ったときにはいつでも駆けつける」なんて生半可な想いではありません。
幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ
瞬きもせずに目を凝らしても見付かる類のものじゃない
だからそばにいて欲しいんだ
「瞬き」/back number
幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ
また弱さ見付けて戸惑う僕に
でもそれが出来るだろうか
目を閉じて見付けた場所で
「瞬き」/back number
たとえ「いつでも駆けつける」と言ったって、まず“困ったとき”がわからなければ意味がないんですよね。大切な人に雨が降りかかっている。そのことに<僕>は気づけないかもしれない。<君>は哀しみを隠すかもしれない。だから<そばにいて欲しい>んです。いつでも雨に気づけるよう、そばに。そしてすぐ<傘を差せる>状態であることが<幸せ>なんです。とはいえ、大切な人の哀しみや苦しみを目の当たりにすることは容易くありません。時には<また弱さ見付けて戸惑う僕に でもそれが出来るだろうか>と心が揺れることもあるはず…。きっと、そんなときに「瞬き」という歌が必要なのです。
幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ
そしていつの間にか僕の方が守られてしまう事だ
いつもそばに いつも君がいて欲しいんだ
目を開けても 目を閉じても
「瞬き」/back number
この歌では<幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が 繰り返すようなものじゃなく 大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ>というサビフレーズが4回、登場します。時に、君に伝えるように。時に、自分自身に言い聞かせるように。時に<いつの間にか僕の方が守られてしまう>ことを噛み締めるように。大切なことを何度でも何度でも宣言し、そのたびに想いは増すのでしょう。弱さも超えてゆけるのでしょう。そして、最後に明らかになるのが「瞬き」というタイトルの意味。
【瞬き(まばたき)】には、3つの種類があるんだとか。1つ目は、意識的におこなう瞬き。<星が降る夜>に<目を凝らして>光を見るようなときにするものでしょう。2つ目は、目に光が差し込んだときにおこなう反射的な瞬き。<眩しい朝>の光を目にしてするものですね。3つ目は、私たちがいつも無意識にしている瞬きです。おそらくこの歌では、3種類の瞬きすべてが大切なのです。つまり、奇跡も、キラキラ美しい時間も、雨が降り注ぐときも、何もないありふれた日常も、<目を開けても 目を閉じても>あらゆる瞬間に<いつもそばに いつも君がいて欲しい>。それが<僕>にとっての“幸せ”だということではないでしょうか。
さて、この「瞬き」が主題歌である映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』はまさに<大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事>を描いた作品です。意識の戻らない恋人を、あなたは何年待てますか…? 物語と主題歌に込められた究極の愛を、是非、劇場で感じてみてください。
◆紹介曲「瞬き」
作詞:清水依与吏
作曲:清水依与吏
◆ニューシングル「瞬き」
2017年12月20日発売
初回限定盤(CD+DVD) UMCK-9928 ¥1,800(tax out)
通常盤(CDのみ) UMCK-5643 ¥1,000(tax out)
<収録曲>
1.瞬き
2.ゆめなのであれば
3.ARTIST
4.瞬き(instrumental)
5.ゆめなのであれば(instrumental)
6.ARTIST(instrumental)