Re:name
Forever Always
2026年3月25日に“Re:name”がニューアルバム『1626』をリリースしました。2016年に当時16歳の現メンバー3人で結成し、同メンバーで今年26歳になるという結成10周年に放たれた記念碑的なアルバム。この節目を飾る、珠玉の全8曲が収録(CDのみボーナストラック2曲収録)。Re:nameにしか鳴らせないポップロックの集大成を掲げ、次なる10年への旅が始まります。
さて、今日のうたではそんな“Re:name”による歌詞エッセイを4回に渡りお届け! 最終回はヤマケンが執筆。綴っていただいたのは、収録曲「 Forever Always 」にまつわるお話です。ライブの帰り道の車内、一人じゃない夜、思うことは…。
ハイエースは海老名サービスエリアを出て、大阪へ向けて走り出す。
深夜2時。ライブを終えて、ライブハウスで乾杯。
ライブハウスを出て、深夜まで空いているチェーン店で晩御飯を食べると大体いつもこの時間になる。自宅に着くのは、朝の8時頃だろうか。
次の運転に備えて、自分は寝ておかないといけないのだけれど、眠気がどうもやってこない。どころか、目が冴えている。さっき、調子に乗ってエナジードリンクを飲んだからかもしれない。何で飲んだんだろう。数十分前の自分を止めてやりたい気持ちではあるけれど、時間を戻すことはできない。ふと隣を見ると、サポートベースのひがしは、気持ちよさそうに眠っている。
仕方がないので、窓の外を眺めてみる。夜の東名高速は星が見えない。その代わりに街灯が道をちらちらと照らしている。星に見えないこともないけれど、街灯を星に見立てて眺めるくらいなら、イヤホンを耳につけてpodcastを聴いていたい。時間は有限なのだし、増やすことはできないから。隣に座っているひがしは、まだ気持ちよさそうに眠っている。
前の二人の会話に入れてもらうことにした。今ここに書いてもきっと誰にも伝わらないし、誰も笑ってくれないような会話を何時間もする。それがなんだか、たまらなく楽しい。今、この瞬間と、バンドを結成した10年前に自転車で学校から帰っていた時と、何が違うんだろう、と思った。何も違わないのかもしれない。どれだけ年を重ねても、ライブの帰り道の車内、メンバーと話している時だけは時間を戻すことができる。ひがしは隣で、気持ちよさそうに眠っている。
朝5時。土山サービスエリア。
この季節でも、朝はまだ少し肌寒く、空気が澄んでいる。
起きてきたひがしとメンバー二人が自分の少し先を歩き、笑い声が聞こえてくる。
結局眠らずにずっと話し続けた。また一人じゃない夜を過ごした。
辺りが少しずつ明るくなる。もう少しすると、夜が明ける。
大きく息を吸い込んでみる。
理由なんてないのだけれど、まだバンドを続けていたいと思った。
<Re:name・ヤマケン>
◆紹介曲「 Forever Always 」 作詞:高木一成・ヤマケン 作曲:高木一成
◆ニューアルバム『1626』
2026年3月25日発売
<収録曲>
M1. MUCHU
M2. Bedroom Angel
M3. 愛はきっとLonely
M4. i don’t wanna
M5. OTHER SIDE
M6. Vintage Car
M7. Forever Always
M8. one room
M9. KISS ME HONEY ※CD限定
M10. I’ve ※CD限定