NEK!
「これが私です」って思える方を選びたい。
2026年9月2日に“NEK!”がメジャー1st EP『B!NARY』をリリースしました。タイトルは"ネット発"である彼女たちらしく、コンピューター用語としても身近な二進数を意味する言葉。これまでNEK!のSNSや特設サイトにて、バイナリ・コードを含むデジタル・コードを使った意味深な告知がされてきましたが、すべては今作のリリースに繋がっていたことが明らかに…!
今日のうたでは、そんな“NEK!”のHika(Vo/Gt)による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、収録曲「 MUTE 」にまつわるお話です。“普通”に合わせるうち自分の声を飲み込んでしまいがち。もう一度、自分の声を取り戻すために、心に刻みたいことは…。
「MUTE」って、聴く人によって結構違う曲に聴こえるんじゃないかなって思ってて。
一見すると、疾走感あって、ライブで思いっきり声を出して楽しんでもらえる曲なんですけど、歌っている私は、実は結構自分自身と向き合う曲だなと思っています。
「普通はこうするよね」とか、「こうした方がいいよ」とか、そういう言葉って日常の中にたくさんあるじゃないですか。もちろん、それが間違っているわけじゃないし、周りに合わせることが必要なときもある。でも、ずっと誰かの「普通」に合わせていたら、自分が本当は何をしたいのか分からなくなっちゃうこともあると思うんです。
私自身も、周りの目を気にして、浮かないよう、うまく笑って、言いたいことを飲み込んだりすることもあります。
だから「MUTE」を歌っているときは、そういうものを全部一回解除していくような気持ちになります。
<誰にも 嫌われない 私が 私はいちばん嫌い>という歌詞は、この曲の中でもすごく自分らしいなと思っていて。
誰にも嫌われないようにするために、自分を抑えているのに、その結果、自分自身のことを好きになれなくなったら意味がないじゃんって。
だったら、ちょっとくらい不器用でもいい
ちょっとくらいはみ出してもいい。
自分が「これが私です」って思える方を選びたい。
<I promise me.>っていう歌詞も誰かに約束するんじゃなくて、自分自身に約束している言葉です。
周りに認めてもらうためじゃなくて、自分が自分を裏切らないための約束。
ライブで歌うときは、綺麗にまとめようとはあまり思ってなくて、今の自分にあるものをそのまま出したいと思っています。
声を出して、音を鳴らして、どんどん前に進んでいく。その瞬間だけは、周りのことを考えずに「私は私でいい」って思えるんです。
だから、もし今これを読んでくれているあなたにも、周りに合わせることに疲れていたり、「本当はこうしたいのにな」って思っていることがあるなら、一回くらい自分の声を優先してみてほしい。
誰かのルールで生きていたって、誰かが決めた「普通」に自分を当てはめようなんてしなくていい。
私自身もまだまだ迷うことはあるけど、「MUTE」を歌うたびに、自分の個性や感情の芯だけは忘れないでいたいって思います。
この曲が、聴いてくれるみんなにとって、自分の声をもう一度取り戻すきっかけになったら嬉しいです。
一緒に、ミュート解除していこう。
<NEK!・Hika(Vo/Gt)>
◆紹介曲「 MUTE 」 作詞:NEK!・ikebe 作曲:NEK!・MAIMAI
◆メジャー1st EP『B!NARY』
2026年9月2日発売
<収録曲>
1. MUTE
2. FLiCK
3. MAGiC VoX
4. message
5. rat a tat