TODAY SONGS

今日のうた

椎名慶治/日常パート

椎名慶治
日常パート

 2026年5月27日に“椎名慶治”が4th Mini Album『I & key EN III』をリリース!ソロ活動15周年記念。2014年にリリースされたミニアルバム『I & key EN II』から12年、その続編に当たる今作。合縁奇縁、愛縁機縁。人と人との不思議な巡り合わせの縁。今までに出会った音楽・人=縁によって培った音楽感を自由に詰め込んだアルバム。50歳を迎え、さらにパワーアップしたボーカルは要注目です。    さて、今日のうたではそんな“椎名慶治”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「日常パート」にまつわるお話です。作詞家・野口圭と共作で作り上げた歌詞。日常に潜む“特別”を描いた1曲が、どのようにして生まれたのか、その軌跡を明かしていただきました。 名曲と呼ばれる曲の歌詞は大概ラブソングである。   かの有名な音楽評論家であるホボ・ラブソンが生前残した言葉。(嘘)   どんなジャンルであろうが良い曲を作る!なんて当たり前の事。   それでも名曲と呼ばれる曲はラブソングが大半。   しかし!ヒット曲はラブソングとは関係ない。   悔しいぐらいにタイアップ命である。   団子の兄弟なだけでもミリオンになる。   サビでヤーヤーヤーと言ったり、ラララと言ったりWow wow言うだけでミリオンもある。(超語弊アリ)   それでも名曲と呼ばれ長く愛される曲はラブソングが本当に多い。   そんな長く愛される、名曲が生まれてしまいました。(まだ分からんだろうが)   日常の大切さ、当たり前と言える幸せ、忘れがちなモノを思い出させてくれる歌詞だなぁと。   何故少し他人行儀なのかと言うと、この曲の歌詞は共作であり、キッカケ作りはもう1人の作詞家である野口圭(以下野口)が描いたものだからである!   よく考えてみて?   もし俺がラブソングが得意ならもっと売れてるよ!(あながち違う!と言ってあげられない...)   ラブソング苦手な椎名は野口に、曲の持つ空気感的に(メロディー的に)「日常を切り取るような歌詞」にしたいと。   ドラマティックではなく少し淡々としたものになればいいなと。   そしてザックリと1番だけの仮歌詞が野口から届く。   その中で「一輪の花」と言うワードが出てきた。   俺的にとても曖昧で歌詞を読んだ人が描くモノ(花の種類など)が大きく変わりそうだなと思い、もっと具体的な「薔薇」に置き換えた。   それに対し野口から「薔薇は日常と言うテーマに相応しいか?」と。   確かにここだけを切り取ると特別なモノに読み解けてしまうかも知れないけど、伏線回収をちゃんと出来れば「花」と曖昧にするより効果はあると一旦保留へ。   そこから歌詞を書き進めていく中で当初無かったDメロなども付け足していく。   付け足される理由は歌詞ではなく、曲の構成上あった方がもっと素敵な曲になるぞ!って思えるから足す。   共作曲の80%ぐらいの確率でコレが起こります。   誰かと作る時って1番まで、もしくは1番から構成を大きく変えず2番までを作る事が多い。   となると、2番後にくるDメロ(大サビとも呼ばれる)まで作らないでデモは終わる。   そこから1人でDメロを作り歌詞を書く事になる。   Dメロの為だけにもう一度制作で集まるのも手間だなぁといっつも1人で作るんですよね。(笑)(みんな忙しいし)   なんやかんやでDメロが生まれた。   ここからだ。   そんなDメロの最後の一節、   <特別な思い出も潜むそんな日常へ>   と。   コレが言えた!   そう、日常に「薔薇」が出てきても「違和感」ではなく、日常に潜む「特別」なんだよ!と。   更に追い討ちをかける。   <君の待ち受けに咲いてた 一輪のさ 薔薇が愛しい>   こう来る。   日常の中の特別なモノとして相手に差し出した「薔薇」の行方が具体的にここで描かれる。   本物の薔薇は枯れてしまったかも知れないけど、相手のスマホの待ち受けには今でも素敵に咲き続ける薔薇が。   ここまでが俺の伏線回収。   コレを自信たっぷりに野口へと送信ボタン連打で送る。   野口:大サビのところすごいいいと思う!バラの回収とかびっくりなんだけど。(原文ママ)   更に、   野口:いいコンビだね。プリキュアか俺らかってぐらいだね。(原文ママ)   プリキュアって2人とは限らないんじゃないかと…。   俺1人では辿り着けない着地点に2人でなら行けるのは昔からよくある。   名コンビだとは思う。   プリキュアは絶対に違うけど。   既に取材で何人かのライターさんと話す機会があった。   口々に言われる「いい曲ですねー!」が更に名曲の予感、期待値、可能性を高めてくれています。   後はアナタが聴いて判断してほしい。   ただ、こう言う曲作るの苦手なのはこれからも変わりません(笑)。   仲間あっての曲だし歌詞です。       さて、3週にわたりお届けしてきましたが、どの曲のエッセイも楽しく書かせてもらいました。   歌ネットさん今回も本当にありがとうございました!   次回作でまたお会いしましょう!     <椎名慶治> ◆4th Mini Album『I & key EN III』 2026年5月27日発売   <収録曲> 01:I & key EN 02:続・愛のファイア!!(Horn mix) 03:妄想煩悩108 04:ギャンブリングダイス 05:TOWEL 06:日常パート 07:Let's HIT(Second Flush)

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