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SPYAIR/アニメ『銀魂』と僕らSPYAIRについて。

SPYAIR
アニメ『銀魂』と僕らSPYAIRについて。

 2026年10月21日に“SPYAIR”がベストアルバム『BEST OF ANIME』をリリースしました。今作には、アニメ『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』OP主題歌の新曲「Awake」や『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』主題歌「オレンジ」をはじめ、2010年のメジャーデビュー以降にSPYAIRが手掛けてきた歴代アニメテーマソングのセルフカバーが全17曲収録されております。    今日のうたでは、そんな“SPYAIR”のMOMIKENによる歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第1弾はアニメ『銀魂』とSPYAIRについてのお話です。「サムライハート (Some Like It Hot!!)」をはじめ、数々の楽曲を生み出してきた彼ら。バンドの歩みを大きく変えた出会いと、そこから世界へと広がっていった音楽の軌跡とは…。 SPYAIRのMOMIKENです。 再び「今日のうた」にコラムを書ける機会をいただきました! ありがとうございます!! 前回のコラムでもお話ししましたが、普段はあまり文章を書く機会がないので、今回もどうぞお手柔らかにお願いします笑。   さて、今回のコラムでは、ベストアルバム『BEST OF ANIME』にちなんで、アニメと僕らSPYAIRについてお話ししたいと思います。   僕らはメジャーで活動を始めてからこの16年間で、数々のアニメ作品に関わらせていただきました。今回は3週に渡り、『銀魂』『機動戦士ガンダム』『ハイキュー!!』の3作品についてお話しさせていただきます。   では、早速。第1回目はアニメ『銀魂』について。初めて『銀魂』のテーマソングを作ったのが2011年の「サムライハート (Some Like It Hot!!)」です。今から15年前ですね。もうそんなに経ったのですね。驚きです。でも、どれだけ時間が経っても、あの頃のことは、すぐに思い出せます。   僕らはもともと名古屋を中心に活動していたのですが、デビューを機に上京しました。東京ではまた一からのスタートで、当時は小さなライブハウスで活動するのが精一杯だったんです。メジャーになって集客減るみたいな笑。   そんな中でも、少しずつバンドを大きくしていって、さぁ、ここからもっと盛り上げていくぞ!というタイミングで出会ったのが『銀魂』で、その出会いから「サムライハート (Some Like It Hot!!)」という楽曲が生まれました。この曲は、今では僕らの名刺代わりのような存在で、ライブでも欠かせない一曲になっています。   ただ、タイアップが決まったからといって、必ずしもヒットにつながるわけではありません。そのタイミングで描かれたアニメのストーリーと楽曲が見事に重なり合い、さまざまな要素が噛み合ったからこそ、多くの人に愛される楽曲になったんだと思います。   そして『銀魂』は僕らの名前を広めてくれるきっかけを作ってくれただけではなく、タイアップ作品にどう向き合うべきかを教えてくれました。作品へのリスペクトはもちろん、いつでもチャンスを掴めるように、自分自身のコンディションがどうであれ、常に全力を尽くすこと――。これは『銀魂』との出会いから学んだ、大切なことの一つです。   作家として自分の表現を貫きながら、タイアップ作品の世界観も大切にする。その中で、お互いの作品をより良くするためにはどうしたらいいだろう?と、ワクワクしながら作り上げていく。僕はそういう作品づくりが好きになりました。   こうして「サムライハート (Some Like It Hot!!)」以降も「サクラミツツキ」「現状ディストラクション」「I Wanna Be...」「轍 ~Wadachi~」と、今も国内外で愛される数々の『銀魂』作品を生み出すことができました。   ちなみに今でこそ、アニメとバンドの組み合わせは当たり前のように受け入れられていますが、20年ほど前は、バンドがアニメの楽曲を手がけると“アニソンバンド”と揶揄されるなど、バンドシーンでは少し冷ややかな目で見られる風潮もあったんです。2011年当時は、そうしたイメージが少しずつ変わり始めていた、まさに転換期だったように思います。   その頃、アニメソングのイメージを変えようと戦っていた作品のひとつが『銀魂』でした。当時、担当の方から、アニソンのイメージを変えたいというお話を聞きました。その想いを実現しようと本気で取り組んでいた方たちの情熱は、今でも忘れられません。   今でこそ日本のアニメが世界で一つのカルチャーとして受け入れられていますが、その礎を築いてきた方たちの熱量は本当に凄かったんだなと思います(むしろ、バンドの方が今ではオタク文化かも笑)。   おかげさまで、15年前に発表した僕らの楽曲が今になって再び注目を集めることもあります。僕らは『銀魂』をはじめとするアニメ作品との出会いを通じて、アニメという日本が誇るカルチャーを背負い、今もこうして、日本語で歌う僕らの音楽を世界中に届けることができています。   今年は海外のカルチャーイベントにたくさんに呼んでいただいたり、初の大型野外ワンマンライブを韓国で開催することができました。秋からは久しぶりのヨーロッパツアーを開催できたりと、世界各地でアニソンを鳴らす機会にも恵まれています。   「音楽は言葉の壁を越える」   これは綺麗事でも何でもなく、それを実際に目の当たりにしてきた僕らにとっては、紛れもない事実なんです。言葉も文化も違う国々の人たちが、僕らの楽曲を日本語で一緒に歌ってくれている。その光景を目の当たりにするたびに、音楽の持つ力を実感します。そして何より、それは僕らにとって大きな誇りです。   16年前、名古屋でのインディー経験を経て、東京で一からスタートした僕らが、今では世界中の人たちと日本語で合唱している。あの頃の自分たちに教えてあげても、きっと信じないでしょうね笑。そんな未来に繋がるきっかけをくれた『銀魂』に、そして日本のアニメに、改めて感謝しています。   次回は『機動戦士ガンダム』にまつわる当時のお話をしようと思います。 では、お付き合いありがとうございましたー! またねー!   <SPYAIR・MOMIKEN> ◆ベストアルバム『BEST OF ANIME』 2026年10月21日発売   <収録曲> 01.Awake 02.Kill the Noise 03.青 04.オレンジ 05.轍 ~Wadachi~ 06.One Day 07.I Wanna Be... 08.スクランブル 09.RAGE OF DUST 10.アイム・ア・ビリーバー 11.イマジネーション 12.JUST ONE LIFE 13.現状ディストラクション 14.サクラミツツキ 15.My World 16.サムライハート (Some Like It Hot!!) 17.Last Moment

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