実はこの曲、聴くと自殺をしてしまうという都市伝説を持つ楽曲なんです…。1933年にハンガリーで発表された歌で、ドンヨリとした曲調、そして、暗い日曜日に女性が亡くなった恋人を想い嘆き、最後は自殺を決意するというフレーズで終わるとことん悲しい歌詞。ヨーロッパやアメリカでは自殺の聖歌として有名であり、世界各国で放送禁止にもなったというほど…。なんとこの曲、日本では女性シンガーソングライターの小南泰葉がカバーしているんです。
腕に赤い花を抱いて
吹きすさぶ木枯らしの中
疲れ果てて帰る私 もういないあなただもの
恋の嘆き つぶやいては
ただ一人むせび泣く 暗い日曜日
「暗い日曜日」/小南泰葉
ライブでこの曲が披露されたときには、都市伝説とはいえ「暗い日曜日」を歌う小南泰葉を直接観るのは危険かもしれない(?)…とのことで、オーディエンス全員が後ろを向いて聴くという前代未聞なステージとなったそうな。“可愛さ余って憎さ百倍”とはよく言いますが、「好き」が強ければ強いほど、それを失ったとき、裏切られたとき、うまくいかないとき、感情は自分ではどうにもならない陰鬱な何かに形を変えてしまうのかもしれません…。
“ふられたての女くらいおとしやすいものはないんだってね
ドアに爪で書いてゆくわやさしくされて唯うれしかったと
うらみますうらみます
あんたのこと死ぬまで
うらみますうらみます
あんたのこと死ぬまで”
「うらみ・ます」/中島みゆき
“僕は君を許さないよ 何があっても許さないよ
君が襲われ 身ぐるみ剥がされ
レイプされポイってされ途方に暮れたとて
その横を満面の笑みで スキップでもしながら 鼻唄口ずさむんだ
僕は君を許さない もう許さない もう許さないから”
「五月の蝿」/RADWIMPS
“好きころしたいあいしてる
好きころしたいあいしてる
好きころしたいあいしてる
だけど 僕じゃダメなんだわかってる だけど
好きころしたいあいしてる”
「好き、殺したい、愛してる」/後藤まりこ
そういえば、2014年に公開された映画「渇き。」という作品でも、「愛してる」と「ぶっ殺す」の感情がぐるぐる混ざってめちゃくちゃになっていく様子が描かれていました。経済より、何より、恋愛においての「暗黒の木曜日」や「悲劇の火曜日」がやってこないことを願いたいですね…(泣)。