塩と砂糖

遠ざかる花びらが
日だまりに舞い落ちて行く
胸の奥遥かな
青い空に溶けるように
優しくて儚げな
微笑みに風が吹き抜け
胸の奥微かな
木漏れ日が揺れた気がした

テーブルに塩と砂糖の小瓶があるように
僕ら二人 当たり前のようにここにいるね

暖かい黄昏が
降りてくるこんな時間に
握った手のひらは離さない
いつも通りに

テーブルに塩と砂糖の小瓶があるように
僕ら二人 どちらも欠けちゃだめさ きっとそのまま

舞い降りた花びらが
また風に舞い上がり
胸の奥静かな
青い空に消えて行くように
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