恋のはまゆう

あなたの胸の 苦しさつらさ
別れて初めて 知りました
星の雫に その身を濡らし
泣いているよな 浜木綿よ
はらはら はらと 波が散る
はらはら はらと 想い出が
待つことだけの 女でいたら
いつか倖せ 見えたでしょうか
面影が 降り積もる 海辺のホテル

窓辺に寄れば 漁り火燃えて
私の心が また揺れる
風に吹かれて 飛沫を浴びて
散って哀しい 浜木綿よ
ゆらゆら ゆらと 幸せが
ゆらゆら ゆらと 逃げて行く
誰かを抱いて いいのよなんて
そんなつよがり おろかでしょうか
泣きながら 何処へ飛ぶ 鴎が一羽

はらはら はらと 白い花
はらはら はらと 夜に散る
残して行った あなたの癖を
抱いて眠れば 逢えるでしょうか
面影が 降り積もる 海辺のホテル
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