ハルジオン

抱きしめたくて 抱きしめたくて
指先から離れてく
震えていた背中

触れたら溶けそうな頬
手繰(たぐ)った君との思い出
全てが輝くはず
そう思ってたのに悔しいよ

涙拭(ぬぐ)う資格も
引き止める勇気もなくて
写真たての2人が濁(にご)る
本当はまだ愛しているのに

抱きしめたくて 抱きしめたくて
震えてる背中見送った
弱すぎた僕と
強がりな君が
冷たいまま探してた
あの頃の温(ぬく)もりを

与える愛と同じ重さを
知らず知らず求めてたの
慣れたはずの部屋も
君がいないと知らない場所

言葉の端に見え隠れする想いたちに
気づいてる?
寂しいよ

笑い合える時間も
ちゃんと向き合うことも減って
未来地図の2人が霞(かす)む
本当はまだ愛しているのに

確かめたくて 確かめたくて
振り向かず背中で待ってた
不器用な君と
泣き虫な私は
似てたんだね 今になって
あの頃に戻れたら

“カタチ”だけじゃダメで
“アイ”だけじゃ足りない
あの花が揺らめいて
ひらひらひらり
雨粒を纏(まと)い落ちる
花びら
見つめてた

抱きしめたくて 抱きしめたくて
震えてる背中見送った
弱すぎた僕と
強がりな君が
冷たいまま探してた
あの頃の温(ぬく)もりを

確かめたくて 確かめたくて
振り向かず背中で待ってた
不器用な君と
泣き虫な私は
似てたんだね 今になって
あの頃に戻れたら
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