孤狼よ走れ

親に背いて 出てゆく俺に
吹雪く大地の 雪つぶて
仰ぐ空には 星さえ見えず
闇夜をひとり 駆け抜ける
牙に宿した 男の意地が
賭ける 賭ける 明日の夢を呼ぶ

昇る朝陽を 背中で燃やし
折れるこころに 鞭を打つ
決めたこの道 遙かな望み
この手で掴み 果たすまで
吠える雄叫び 男の意地が
北の 北の 曠野(こうや)にこだまする

遠くかがやく 北斗を抱いて
生きる運命(さだめ)の このいのち
かけた不孝は 引きずりながら
千里のいばら 越えてゆく
耐えて忍んだ 男の意地が
夢に 夢に 向かってひた走る
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