海が見えなくても

嵐が去った後みたいだ、散らかった夜の街
行先も無い僕らは、ただ朝日を求めて歩いていた
身体を刺した風は、あの日のあの人の視線より冷たいけど
煙草をつける火はどこか温かくて

これからどんな未来が僕らを蝕んだって
待ち合わせをして笑えるように
旗を立てておこう

ここから海が見えなくても
君がいれば、何もいらないから
例えば明日が来なくても
それでもいい、幸せの欠片が木霊して
波の音のよう、悲しみすら飲み込んで行く

嵐が去った後みたいだ、散らかった夜の街
行先の無い僕らは、ただ朝日を求めて歩いていた
季節に逆らった花火は、戯言、喧騒、燃やし尽くして
まるで世界に僕らしか居ないみたいだ

ここから海が見えなくても
君がいれば、それだけでいいから
例えば明日が来なくても
それでもいい、幸せの欠片が木霊して
抱きしめるように、波風が僕らを包んだ

これからどんな未来が僕らを蝕んだって
待ち合わせをして笑えるように
旗を立てておこう

ここから海が見えなくても
例えば明日が来なくても

ここから海が見えなくても
君がいれば、何もいらないから
例えば明日が来なくても
それでもいい、幸せの欠片が木霊して
波の音のよう、悲しみすら飲み込んでくれよ
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