港の忘れもの

心の港に 錨おろした
あんたと云う名の 船が旅に出た
霧降る夜更け こっそり逃げるよに
港 港の 恋おんな
哀しいね 夢が散る
時代は変っても 港の忘れもの

何度も聞かせた 今度ないよと
女は男の 背中追いかける
泣いてもお釣(つり)ないけど 純情は
港 港の 夢おんな
切ないね 花が散る
時代は変っても 港の忘れもの

心の港に 馴染みの船が
傷あと晒(さら)して 錨おろしてる
若くはないよ あれこれあったもの
港 港の 恋おんな
哀しいね 夢が散る
時代は変っても 港の忘れもの
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