37.5℃

下がらない微熱が消えなくても
君に会うと忘れてしまう
靄の窓の内側25時の風

いつも思っている事なのに
君に会うと忘れてしまう
フラフラの脳内相まってまずい林檎をかじる

アパートの風呂場に君の影
枕越し ぬるい夜
その隙間で朝を待ってる

明日になったらとっくに忘れてることも
愛した両手と体は覚えている

世話が焼けるじじぃになっても
世話を焼けるばばぁになってね
優しさで 君の優しさだけで

あくびの終わりぎわ
君の冷めた言葉の先の温かさまで

何十年後かに君が思い出せるような
人生のループにキスをする

明日になっても
また会いたくなる気持ちは
ゆっくり溶け合っていく
スキになる

まあ、君がいりゃいいや

微熱はまだ下がらないけど
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