僕は一寸・夏編

厳しい夏もじきに終わる
ほっとひと息
そこの店でお茶でも
時を刻むふたりの話
日が沈む国に明日も来るはず

ここに生まれ幾年月
枝が分かれて
無限の道が見える
夢の中の白い家と
日の沈む丘に誰かと寄り添う

この道はいつか来た道
黙りこくる夕焼けの午後
ぼくはちょっと笑いたくなる

嵐の中歩くのが好き
坂を登れば
きっと景色が変わる
どこまでもどこまでも
日がのぼる町に今日が始まる

この道はいつか来た道
黙りこくる夕焼けの午後
ぼくはちょっと笑いたくなる
×