王様りんごの木の下で

王様りんごの木の下から聞こえるマーチ
太鼓を叩くキミが この目に飛び込んできた

電流が体中を駆けて すぐ目をそらしたんだ
何もしない僕が嫌い

会いたくて 会いたくて 甘い味覚と
幼くて 幼くて 分からない
今になって後悔した あの時 それこそが“恋”と
苦しくて 切なくて 甘いフルーツを
キャラメルが 優しく包み込む
この気持ち伝えたいから 奇跡を信じよう りんごの木の下で

あの日から何度目の季節を通り越したかな
この道を通るたびにシナモンが鼻をかすめる

時の流れ告げる白い雲 キミは今どこにいるんだろう
隣にいれば僕は言うだろう 「クリームみたいだね」
バームクーヘンのような表面 焼き付いているんだよ
真剣なキミの表情

会いたくて 会いたくて 甘い味覚と
幼くて 幼くて 分からない
今になって後悔した あの時 それこそが“恋”と
苦しくて 切なくて 甘いフルーツを
キャラメルが 優しく包み込む
この気持ち伝えたいから 奇跡を信じよう りんごの木の下で

風が吹く いつもと違う匂いと
懐かしく 新鮮な太鼓の音
キミの影を見た瞬間 いてもたってもいられなくて
王様りんごの木の下で
「好きなんだ」 それだけが言えたから
僕の中の果実はもう輝きを増して
きっと何十年経っても こんな素敵な恋に会えないよ
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