鍵時計/kagidokei

季節外れに咲きましょう
名も無いまま咲いてましょう
散ってしまうその日まで 揺れたいだけ 揺れたいだけ
声と言葉は違うけど くっつけて歌を作ったよ
耳の奥に置いとくから 遊んでおいて

枯れてく花を視てましょう
朽ちたなら種を撒きましょう
離れすぎた感情には いいわけを いいわけを
ほんとう以外嘘だってさ とっくに気づいてはいるけど
知らないふりをしていれば 平和なの 今日

記憶のドアばかり叩いて廻るのは 何故でしょう
開かない扉の向こう 覗いて 僕を視てる僕は
いつも 鍵をかける

記念写真を撮りましょう 褪せてけれど 残しましょう
芝居めいた感傷にも 幕引きを 幕引きを
退館時間はもうすぐ すみやかに此処を離れなきゃ
忘れ物はなきように おやすみなさい

記憶のドアばかり探して廻るのは 何故でしょう
割れた鏡みたい 会えない 僕に似てる僕
いっせいに 鍵をかける

記憶のドアばかり 叩いて廻るのは 何故でしょう
開かない扉の向こう 黙って 僕を視てるのは君?
確かめられないまま 知らない夢の前にいたらしい*
煩さい扉の向こう 覗いても 誰もいないから
時間の 鍵をかけた 鍵をかけた 鍵をかけた 鍵を
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