濃霧のち

朝霧の中 コンクリートの海
橙色の街灯がつづく
まるでテレビゲームの中に投げ込まれ
「たたかう」しか コマンドのない物語

すれちがうその子は 幼い日の僕
急ぎ足で「にげる」ことを選ぶ
すれちがうその子は 幼い日の僕
「まほう」は使えず また「にげる」ことを選ぶ
選ぶの

願い事は ほんの少し
震えながら 落ちていったけど
本当の始まりが 始まる
見上げてごらんよ 霧がいま晴れてゆく

クリアな世界 透き通るほど
地に足を付け 空想、羽ばたく
すれちがうその子は 幼い日の僕
迷わないで ただ「たたかう」ことを選ぶ
選ぶよ

願い事は ほんの少し
震えながら 落ちていったけど
幾つもの始まりが 始まる
手遅れじゃないさ 準備は整った
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