ばんそうこう1枚

何度も通りすぎて慣れてしまうのが怖かった
思い出したように昔の日記をくりかえした
あなたといつものような話がしたかった

大きすぎる夕陽を前に交差点で立ち止まった
次の1歩が出なかった 目の前は赤
クラクションを尻目にまぶしくて涙が出た

それがさみしさでも それがうれしさでも
周りと溶けて 色褪せるのが 怖くて
すぎさる季節1つにも振り向けないようじゃ…

何度も転んで すりむいて泣こう
ひざこぞうに浮かぶのは 夕陽と同じ朱(あか)
あの日のように たくさん笑って
ばんそうこう1枚 はってもらおうよ

雨あがりのにおい 煙のうす紫
心を守り 離さなかった記憶
かしこく生きて 傷つかないで 忘れてしまうようじゃ…

何度も転んで すりむいて泣こう
ひざこぞうに浮かぶのは 夕陽と同じ朱(あか)
あの日のように たくさん笑って
ばんそうこう1枚 はってもらおうよ
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