西條八十作詞の歌詞一覧リスト  248曲中 1-200曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
赤い靴のタンゴ 新曲伊藤咲子 新曲伊藤咲子西條八十古賀政男佐伯亮誰がはかせた 赤い靴よ 涙知らない 乙女なのに はいた夜から 切なく芽生えた 恋のこゝろ 窓の月さえ 嘆きをさそう  何故に燃えたつ 赤い靴よ 君を想うて 踊るタンゴ 旅ははてなく 山越え野越えて 踊る肩に 春はミモザの 花もにおう  運命かなしい 赤い靴よ 道は二筋 君は一人 飾り紐さえ 涙でちぎれて さらばさらば 遠い汽笛に 散り行く花よ
トンコ節うめ吉うめ吉西條八十古賀政男木村勝彦あなたのくれた 帯どめの 達磨の模様が チョイトきにかかる さんざ遊んで ころがして あとでアッサリ つぶす気か ネー トンコトンコ  言えばよかった ひと言が なぜに言えない 打明けられない バカな顔して また帰る 恋はくるしい 朧月 ネー トンコトンコ  君と別れて ただひとり 帰る夜みちで 煙草をすえば 伊達のライターも 音ばかり 涙じめりで 火がつかぬ ネー トンコトンコ  自分の浮気は 棚に上げ 留守に訪ねた 男は無いか 髪のみだれが 怪しいと これが男の くせかいな ネー トンコトンコ  こうしてこうすりゃ こうなると 知りつつこうして こうなった二人 ほれた私が わるいのか 迷わすおまえが わるいのか ネー トンコトンコ トンコトンコ
東京音頭BEGINBEGIN西條八十中山晋平BEGINハア 踊り踊るなら チョイト 東京音頭(ヨイヨイ) 花の都の 花の都の真中で(サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハア 花は上野よ チョイト 柳は銀座(ヨイヨイ) 月は隅田の 月は隅田の屋形船(サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハア 寄せて返して チョイト 返して寄せる(ヨイヨイ) 東京繁昌の 東京繁昌の人の波(サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ
蘇州夜曲羽山みずき羽山みずき西條八十服部良一安形和巳君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花を浮かべて 流れる水の 明日の行方は 知らねども 今宵うつした 二人の姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 口づけしよか 君が手折(たお)りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
蘇州夜曲さかいゆうさかいゆう西條八十服部良一さかいゆう君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
夕笛村木弾村木弾西條八十船村徹西村真吾ふるさとの 蒼い月夜に ながれくる 笛の音きいて きみ泣けば わたしも泣いた 初恋の ゆめのふるさと  おさげ髪 きみは十三 春くれば 乙女椿を きみ摘んで うかべた小川 おもいでは 花のよこがお  ふるさとへ いつの日かえる 屋敷町 ふるいあの町 月の夜を ながれる笛に きみ泣くや 妻となりても あゝ花も恋も かえらず ながれゆく きみの夕笛
風は海から島倉千代子島倉千代子西條八十服部良一永作幸男風は海から 吹いてくる 沖のジャンクの 帆を吹く風よ 情けあるなら 教えておくれ 私の姉さん 何処で待つ  青い南の 空見たさ 姉と妹で 幾山越えた 花の広東 夕陽の街で 悲しく別れて 泣こうとは  風は海から 吹いてくる 暮れる港の 柳の枝で 啼いているのは 目のない鳥か 私も目のない 旅の鳥
花の素顔島倉千代子島倉千代子西條八十服部良一永作幸男恋のかなりや 籠から逃げて こよいいずこの 小枝に眠る 絵筆抱いて 君の名呼べば 花の素顔も 見える月  すねてかなしく あなたと別れ 白い雲見る 十国峠 若い女の 涙よ乾け 旅のみどりの そよ風に  愛すればこそ 憎さもつのる 恋はくるしい 男と女 強く別れて 涙でよごす 花の素顔を 誰が知る
三百六十五夜舟木一夫舟木一夫西條八十古賀政男佐伯亮みどりの風に おくれ毛が やさしくゆれた 恋の夜 初めて逢うた あの夜の君が 今は生命を 賭ける君  気づよく無理に 別れたが 想い出の道 恋の街 背広にのこる 移り香かなし 雨の銀座を ひとりゆく  鈴蘭匂う 春の夜 灯うるむ 秋の夜 泣いた 三百六十五夜の 愛の二人に 朝が来る
青い山脈舟木一夫舟木一夫西條八十服部良一佐伯亮若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢みた 母もみた 旅路のはての そのはての 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
東京ブルース淡谷のり子淡谷のり子西條八十服部良一服部良一雨が降るふる アパートの 窓の娘よ なに想う ああ 銀座は暮れゆく ネオンが濡れるよ パラソル貸しましょ 三味線堀を 青い上着で いそぐ君  ラッシュ・アワーの たそがれを 君といそいそ エレベーター ああ プラネタリウムの きれいな星空 二人で夢見る 楽しい船路(ふなじ) 仰ぐ南極 十字星  誰も知らない 浅草の 可愛ちいちゃな 喫茶店 ああ あの娘の瞳は フランス人形 わたしを待ち待ち 紅茶のかおり 絽刺しする夜を 鐘が鳴る  昔恋しい 武蔵野の 月はいずこぞ 映画街 ああ 青い灯赤い灯 フィルムは歌うよ 更けゆく新宿 小田急の窓で 君がわかれに 投げる花
三百六十五夜大川栄策大川栄策西條八十古賀政男斎藤恒夫みどりの風に おくれ毛が やさしくゆれた 恋の夜 初めて逢うた あの夜の君が 今は生命を 賭ける君  たそがれ窓に 浮かぶのは いとしき人の 旅すがた われゆえ歩む 道頓堀の 水の夕陽が 悲しかろ  鈴蘭匂う 春の夜 灯火うるむ 秋の夜 泣いた 三百六十五夜の 愛の二人に 朝が来る
悲しき竹笛大川栄策大川栄策西條八十古賀政男斎藤恒夫ひとり都のたそがれに 想い哀しく 笛を吹く ああ細くはかなき 竹笛なれど こめしねがいを 君しるや  雲は流れて 帰れども 鳥はねぐらに 急げども ああ誰に明かさん 唇もゆる こよい男の 純情を  花の都は たそがれて 窓にさみしき 銀の星 ああ想いせまりて 吹き吹く調べ 風よ伝えよ かの君に
遊侠街道大川栄策大川栄策西條八十古賀政男佐伯亮敷居三寸 男が跨ぎゃ そとは白刃の くらやみ街道 喰ってやろうか 喰われてやろうか 勝負勝負勝負の 火花のこの世  花はくれない 柳はみどり どうせ咲いても 短い生命(いのち) 勝つは生き甲斐 勝て勝て明日も 花も花も嵐も どんと踏み越えて  胸をたたいて ゆくぞときめて 仰ぐ夜空は 十六夜(いざよい)月夜 女房可愛や 門出の祝い にっこりにっこり 抱えたこも冠り
りんどう峠大川栄策大川栄策西條八十古賀政男りんりんりんどうの 花さくころサ 姉サは馬コで お嫁に行った りんりんりんどうは 濃むらさき 姉サの小袖も 濃むらさき濃むらさき ハイノ ハイノ ハイ  りんりんりんどうの 花さく峠 姉サは馬コで あとふりかえる 姉サに行かれて なんとしょう いっしょに柴刈る ひとも無いひとも無い ハイノ ハイノ ハイ  りんりんりんどうは 小雨にぬれる わたしゃ別れの 涙でぬれる りんりん鳴るのは 馬の鈴 姉サは峠に 消えてゆく消えてゆく ハイノ ハイノ ハイ
熱砂の誓い大川栄策大川栄策西條八十古賀政男斎藤恒夫よろこびあふれる歌声に 輝け 荒野の黄金雲 夜明けだサァ夜明けだ 大陸に わきたつわれらの 建設の歌  あの山この谷勇ましく 血潮をながした兄弟よ いまこそサァ微笑め 聴いてくれ われらの勝鬨(かちどき) 建設の歌  日本男児と生れたら この肉 この骨 大陸へ 埋めよとサァ言われた 亡き母の 瞳がかがやく 暁の星  砂漠の野菊の朝露に きらめき拓ける 愛の途 光はサァ昇るよ 東から 世界にとどろけ 建設の歌
旅役者の唄大川栄策大川栄策西條八十古賀政男秋の七草 色増すころよ 役者なりゃこそ 旅から旅へ 雲が流れる 今年も暮れる 風にさやさや 花芒  時雨ふる夜は 蟋蟀(こおろぎ)啼いて なぜか淋しい 寄せ太鼓 下座の三味さえ こころに沁みる 男涙の 牡丹刷毛  幟はたはた 夕雲見れば 渡る雁 故郷は遠い 役者する身と 空飛ぶ鳥は どこのいずくで 果てるやら
サーカスの唄大川栄策大川栄策西條八十古賀政男前田俊明旅の燕 寂しかないか おれもさみしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  きのう市場でちょいと見た娘 色は色白 すんなり腰よ 鞭のふりよで 獅子さえなびくに 可愛あの娘はうす情け  あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮しゃ 月も冴えます こころも冴える 馬の寝息で ねむられぬ  朝は朝霧 夕べは夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット 流れ流れる 浮藻の花は 明日も咲きましょ あの町で
博多ワルツ大川栄策大川栄策西條八十古賀政男一夜の博多で 見染めたあなた 淡い恋とは 知りながら 別れのつらさに 筑前絞り しめた帯さえ すすり泣く  あなたは今頃 海峡をこえる 呼んで帰らぬ 旅の人 女の嘆きは 面影抱いて 千代の松原 待つばかり  七いろネオンの 中州の街も ひとり歩けば 君恋し 仲よく並んだ 相合傘の 博多人形に また涙  逢う間は短し 待つ身は長し なにをくよくよ 柳町 爪弾き淋しい 博多のワルツ 弾けば港が 雨となる
赤城想えば東海林太郎東海林太郎西條八十竹岡信幸松尾健司赤城颪の 身に染む夜は 今も聞こえる あの子守唄 坊やよしよし ねんねしな 山の鴉が 啼いたとて 粋な忠治は 戻りゃせぬ 戻りゃせぬ  男ごころに 男が惚れて 月のひかりに 交した仁義 山のみどりよ 沼の水 意地と人情の うれしさは 今も昔も 変りゃせぬ 変りゃせぬ  小松五郎の 血刀さげて 月にうそぶく あのみだれ髪 すがた消えても 名はのこる 春はやさしや 峰々に 忠治すみれの 花が咲く 花が咲く
すみだ柳東海林太郎東海林太郎西條八十竹岡信幸松尾健司三つちがいの 兄さんが いつかうれしい いいなづけ 手と手つないで 隅田川 手と手つないで 隅田川  清元の おさらいの 唄は河面に ながれても 誰に昔を 言問橋よ 岸の柳の うすい夕月  親がさだめた そのひとも 荒い浮世の ながれゆえ 別れ別れの 西東 別れ別れの 西東
あゝ藤原湖伊藤久男、奈良光枝伊藤久男、奈良光枝西條八十古関裕而春はあかるき 山ざくら 秋は武尊(ほたか)の 祭の笛よ おもいで多き あの森この丘 いまこそ沈む 波の底 なつかし 藤原 あゝ 湖底のふるさと  渡鳥さえ 巣は恋し まして産土(うぶすな) うまれの里よ 幼き夢の あの花この花 かぞえて君も 我も泣く なつかし 藤原 あゝ 湖底のふるさと  ひろき世のため 愛のため さらば捧げん いとしの故郷 われらの愛の やさしき太陽 とこしえ照らせ 藤原湖 なつかし 藤原 あゝ 湖底のふるさと
沼田天狗ばやしコロムビア・ローズ、村田英雄コロムビア・ローズ、村田英雄西條八十古関裕而アー 天狗おどりは どこから流行るョ 名所自慢の テレテレテレスク 沼田から 囃子「テレスク テレスク スッテンテングノ ヒャラオヒャラノ トッピキピー」  アー 沼田伽葉山(かしょうざん)にゃ 天狗が住むがョ わたしの胸にゃ テレテレテレスク 君が住む  アー 娘十八 逢いたい夜はョ 飛べる天狗の テレテレテレスク 羽根欲しや  アー 沼田名物 天狗の鼻にョ 御殿ざくらの テレテレテレスク 花ふぶき  アー 沼田立つときゃ 天狗の面をョ 恋の重荷の テレテレテレスク 横附けに
新潟「万代」音頭藤原良、香川匂子藤原良、香川匂子西條八十古関裕而ハア― 佐渡へ行ことて新潟に来たが ソイソイ 足にからまる深なさけ 越後むすめは トコホイサの 雪の肌 ソレ 花の新潟「万代(ばんだい)」へ 行きも戻りも寄らしゃんせ 寄らしゃんせ  ハア― 堀は消えても柳は残る ソイソイ 仇(あだ)な西堀東堀(にしぼりひがしぼり) 恋のつばめの トコホイサの 雨宿り ソレ 花の新潟「万代」へ 行きも戻りも寄らしゃんせ 寄らしゃんせ  ハア― 港花火の花散る橋で ソイソイ おまえ何(なん)と言(ゆ)た 何と言た 恋の重荷は トコホイサの あの夜(よ)から ソレ 花の新潟「万代」へ 行きも戻りも寄らしゃんせ 寄らしゃんせ
松江夜曲わかばちどりわかばちどり西條八十古関裕而山田良夫松江大橋 唐金疑宝珠(からがねぎぼしゅ) なぜに忘れぬ 忘られぬ さくら春雨 相合(あいあい)がさで 君と眺めた 嫁ヶ島 まつまつ松江は 君を待つ  二夜逢わねば 眠れぬ枕 ひびくろの音 波の音 恋の湖(みずうみ) 雨戸を開けりゃ 月にほんのり 千鳥城(ちどりじょう) まつまつ松江は 君を待つ  松江自慢は 小泉八雲 のこる縄手(なわて)の 鳥屋敷(とりやしき) 今も咲きます 国際愛の 色香(いろか)なつかし 杜若(かきつばた) まつまつ松江は 君を待つ  水はうつくし 人情はやさし 松江絵(え)の町 湖(うみ)の町 大社詣(まい)りの つい日がのびて 七日ながめた 松江富士 まつまつ松江は 君を待つ
蘇州夜曲大月みやこ大月みやこ西條八十服部良一服部克久君がみ胸に 抱かれてきくは 夢の船歌 鳥の唄 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか柳が すすりなく  花を浮かべて 流れる水の あすの行方は 知らねども 今宵うつした 二人の姿 消えてくれるな いつまでも  髪にかざろか 口づけしよか 君が手折(たおり)し 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
蘇州夜曲城南海城南海西條八十服部良一松浦晃久君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか柳が すすり泣く  花を浮かべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
かなりや木山裕策木山裕策西條八十成田為三横山淳唄を忘れた 金絲雀(かなりや)は 後の山に 棄てましょか いえいえそれは なりませぬ  唄を忘れた 金絲雀は 背戸の子藪に うめましょか いえいえそれも なりませぬ  唄を忘れた 金絲雀は 柳の鞭で ぶちましょか いえいえそれは かわいそう  唄を忘れた 金絲雀は 象牙の船に 銀の櫂(かい) 月夜の海に 浮かべれば 忘れた唄を おもいだす
蘇州夜曲木山裕策木山裕策西條八十服部良一宇戸俊秀君がみ胸に 抱かれてきくは 夢の船歌 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか柳が すすりなく  花を浮べて 流れる水の 明日の行方(ゆくえ)は 知らねども 今宵うつした 二人の姿 消えてくれるな 何時迄(いつまで)も  髪にかざろか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折(たおり)し 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺(かんざんじ)
よくぞ送って下さった ―斎藤大使遺骨礼送に対し米国へ寄せる感謝の歌―瀬川伸瀬川伸西條八十古関裕而奥山貞吉桜花さく横浜の 港の雨よ すすり泣け きょうぞ静かに港入り 黒き弔旗の巡洋艦 よくぞ送って下さった 大米国よ 有り難う  男生命(いのち)を 日米の 親善の為 抛(なげう)ちし 英雄死して余栄あり いさおを照らす星条旗 よくぞ送って下さった 大米国よ 有り難う  尊き遺骨まもりつつ 越えし大西 太平洋 その美わしの友愛に 水脈も輝く 長き旅 よくぞ送って下さった 大米国よ 有り難う (※3番は歌われておりません)  礼砲沖に吼(ほ)ゆるとき われら日本全国民 たゞ満腔(まんこう)の感謝もて 涙に仰ぐ星条旗 よくぞ送って下さった 大米国よ 有り難う
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
空の船長中野忠晴、松平晃、二葉あき子、奥山彩子、菊池章子中野忠晴、松平晃、二葉あき子、奥山彩子、菊池章子西條八十古関裕而仁木他喜雄みどり小島のふるさとを はるかに越ゆる雲の波 若き瞳の飛行服 空の船長 ―あこがれの 君が首途をことほがん  燃ゆる爆弾 雄叫びて 大陸ふかく抛(なげう)てば ひそむ残敵 蒼白めぬ 空の船長 ―勇ましの 君がほまれをことほがん  椰子の葉かげの島々の 土人も仰ぐ日章旗 望む南極十字星 空の船長 ―うるわしの 君が旅路をことほがん  死なば屍(かばね)を雲の墓 男子(おのこ)の鬼魄 大空に 咲くや航空新日本 空の船長 ―輝ける 君が行手をことほがん
秋風に泣く二葉あき子二葉あき子西條八十古関裕而奥山貞吉秋風さむき旅ごろも 故郷たずねて来て見れば 父母居まさず 我家は荒れて 夢の小草(おぐさ)に虫が啼く  幼きむかし 童(わらべ)らと 笹舟うかべし いささ川 我名を呼ぶごと 川波咽(むせ)び 故郷(ふるさと)の秋は暮れてゆく  涙に呼べど返らざる 幼きわが夢 若き夢 歎けば夕雲 くれない燃えて 秋風さみし花芒(はなすすき)
鈴蘭峠ミス・コロムビアミス・コロムビア西條八十古関裕而奥山貞吉母を想うて 夜露にぬれて 旅の乙女は 峠を越える 峠三里に 鈴蘭咲いて 月も匂うよ 春ゆく夜を  旅の乙女は 菅笠小笠 紅い緒紐(おひも)が 夜風に揺れる 涙ながして 鈴蘭摘めば 母のおもかげ み空にうかぶ  旅ははてなし 我が世はつらし 誰に贈ろう 旅路の花を 乙女可愛いや 鈴蘭抱けば 遠いふるさと 月さえ霞む  泣くな乙女よ 朝霧晴れて 空は薔薇いろ もう夜が明ける 小鳥啼く啼く 涙も消える 旅の乙女は 唄うてゆくよ
青い山脈町あかり町あかり西條八十服部良一野々村源太若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢見た 母も見た 旅路のはての その涯の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
風は海から町あかり町あかり西條八十服部良一小鉄昇一郎風は海から 吹いてくる 沖のジャンクの 帆を吹く風よ 情あるなら 教えておくれ わたしの姉さん どこで待つ  青い南の 空見たさ 姉と妹で 幾山越えた 花の広東 夕日の街で 悲しく別れて 泣こうとは  風は海から 吹いてくる 暮れる港の 柳の枝で 鳴いているのは 目の無い鳥か わたしも目の無い 旅の鳥
サーカスの唄町あかり町あかり西條八十古賀政男飯田匡彦旅のつばくろ 淋しかないか おれもさみしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮らしゃ 月も冴えます 心も冴える 馬の寝息で ねむられぬ  朝は朝霧 夕は夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット ながれながれる 浮藻の花は 明日も咲きましょ あの町で
花言葉の唄 (duet with 山田参助)町あかり町あかり西條八十池田不二男可愛い蕾よ きれいな夢よ 乙女心に よく似た花よ 咲けよ咲け咲け 朝露夜露 咲いたら上げましょ あの人に  風に笑うて 小雨に泣いて 何を夢みる 朝花夜花 色は七色 想いは十色 咲いたら上げましょ あの人に  白い花なら 別れの涙 紅い花なら 嬉しい心 青い花なら 悲しい心 咲いたら上げましょ あの人に
赤い靴のタンゴ菅原洋一菅原洋一西條八十古賀政男大貫祐一郎誰がはかせた 赤い靴よ 涙知らない 乙女なのに はいた夜から 切なく芽生えた 恋のこころ 窓の月さえ 嘆きをさそう  なぜに燃え立つ 赤い靴よ 君を想うて 踊るタンゴ 旅ははてなく 山越え野越えて 踊る肩に 春はミモザの 花もにおう  運命(さだめ)かなしい 赤い靴よ 道は二筋 君は一人 飾り紐さえ 涙でちぎれて さらばさらば 遠い汽笛に 散り行く花よ
山のかなたに藤山一郎藤山一郎西條八十服部良一服部良一山のかなたに あこがれて 旅の小鳥も 飛んでゆく 涙たゝえた やさしの君よ 行こよみどりの 尾根越えて  月をかすめる 雲のよう 古いなげきは 消えてゆく 山の青草 素足で踏んで 愛の朝日に 生きようよ  赤いキャンプの 火をかこむ 花の乙女の 旅の歌 星がながれる 白樺こえて 若い時代の 朝がくる  山のかなたに 鳴る鐘は 聖い祈りの アヴェマリヤ つよく飛べ飛べ こゝろの翼 光る希望の 花のせて
出征の歌伊藤久男伊藤久男西條八十古関裕而奥山貞吉祖国日本よ いざさらば 今宵別れの 瀬戸の海 おれは覚悟の 旅に立つ  こころ残りは 無いけれど 可愛い妹が ただ一人 友よ行末 頼んだぞ  夢の浮世の 二十年 駒の手綱に 夢覚めて おれは御国の 為に散る  指して行く手は 大陸の 砂漠の果の 日の御旗 あれが男の 死にどころ  日本男児が 鉄腕を 撫して眺める 海の涯 凱歌の波に のぼる月
今日はよい日鈴木聖子鈴木聖子西條八十古関裕而古関裕而今日はよい日だ みんな元気で こうして集り こうして話せた  一(ひと)ひらの花の中にも 天国があるよ 短い時の中にも 幸せがあるよ  今日はよい日だ 讃えよ ともに
秋草の歌奈良光枝奈良光枝西條八十古関裕而古関裕而うつくしき君 ただひとり 影をうつして丸窓に 読むは源氏の 須磨の巻 秋雨にこぼれ散る 萩の花 ああ 秋草の花のやさしさ  撫子あかき 河原路 水に尾をひく せきれいを 染めて夕日の 沈むとき いずこ行く 旅の子の菅の笠 ああ 秋草の花のさみしさ
憧れの荒鷲松原操・二葉あき子松原操・二葉あき子西條八十古関裕而奥山貞吉わがあこがれは 空をゆく 若く雄々しき 荒鷲よ とおき白雲 見るごとに 君がすがたを 夢みると 窓ふく風に 言づてん  わがあこがれは 空をゆく 雲にかがやく 銀の翼 桜吹雪を 見る毎に 君が勲し 偲ぶよと ゆく白雲に 言づてん  わがあこがれは 勇ましの 君がみ眸 黒き髪 やさしき兄を 慕うごと み空の君を 慕うよと 旅の小鳥に 言づてん  わがあこがれは 紅の 血潮に染みし 飛行服 朝日夕日の 雲の中 み霊よ永久に 安かれと 捧ぐる花に 言づてん
我が家の灯美空ひばり美空ひばり西條八十古関裕而古関裕而窓うつこがらし さゝやく落葉 ものみな淋し たそがれどきに うれしさ たのしさ あつめて咲く花 今宵も あかるし 我が家の灯  一日のいとなみ 安けく終えて 父母かこむ 小さき茶の間 幼き弟が 可愛ゆくうたえば ほほえみおどるよ 我が家の灯  まずしく生きても こゝろはゆたか ハシとる膳に あふるゝ笑顔 こがらし吹け吹け 空ゆく小鳥も 雲間に覗く 我が家の灯
りんどう峠羽山みずき羽山みずき西條八十古賀政男石倉重信りんりん りんどうの 花咲く頃サ 姉サは馬コで お嫁に行った りんりんりんどうは 濃むらさき 姉サの小袖も 濃むらさき 濃むらさき ハイノ ハイノ ハイ  りんりん りんどうの 花咲く峠 姉サは馬コで あとふりかえる 姉サに行かれて なんとしょう いっしょに柴刈る ひとも無い ひとも無い ハイノ ハイノ ハイ  りんりん りんどうは 小雨にぬれる わたしゃ別れの 涙でぬれる りんりん鳴るのは 馬の鈴 姉サは峠に 消えてゆく 消えてゆく ハイノ ハイノ ハイ
かなりやベイビーブーベイビーブー西條八十成田為三小六禮次郎歌を忘れた カナリヤは うしろの山に すてましょか いえいえそれは なりませぬ  歌を忘れた カナリヤは せどのこやぶに 埋(い)けましょか いえいえそれは なりませぬ  歌を忘れた カナリヤは 柳のむちで ぶちましょか いえいえそれは かわいそう  歌を忘れた カナリヤは 象牙の船に 銀のかい 月夜の海に 浮(う)かべれば 忘れた歌を 思い出す
東京音頭松阪ゆうき松阪ゆうき西條八十中山晋平ハァー 踊り踊るなら チョイト 東京音頭 (ヨイヨイ) 花の都の 花の都の真ん中で (サテ) ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ  ハァー 花は上野よ チョイト 柳は銀座 (ヨイヨイ) 月は隅田の 月は隅田の屋形船 (サテ)ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ  ハァー 幼ななじみの チョイト 観音様は (ヨイヨイ) 屋根の月さえ 屋根の月さえ懐かしや (サテ)ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ  ハァー 西に富士ヶ(ふじが)嶺(ね) チョイト 東に筑波 (ヨイヨイ) 音頭取る子は 音頭取る子は真ん中で (サテ) ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ  ハァー 寄せて返して チョイト 返して寄せて (ヨイヨイ) 東京繁昌(はんじょう)の 東京繁昌の人の波 (サテ) ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナー ソレ ヨイヨイヨイ
かなりや菅原洋一菅原洋一西條八十成田為三唄を忘れた 金絲雀(かなりや)は 後の山に 棄てましょか いえいえそれは なりませぬ  唄を忘れた 金絲雀(かなりや)は 背戸の小藪に 埋めましょか いえいえそれも なりませぬ  唄を忘れた 金絲雀(かなりや)は 柳の鞭で ぶちましょか いえいえそれは かわいそう  唄を忘れた 金絲雀(かなりや)は 象牙の船に 銀の櫂 月夜の海に 浮かべれば 忘れた唄を おもいだす
蘇州夜曲純名里沙純名里沙西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻しよか 君が手折し 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
王将福田こうへい福田こうへい西條八十船村徹山田年秋吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
東京音頭クリープハイプクリープハイプ西條八十中山晋平ハァ 踊り踊るなら チョイト 東京音頭 花の都の 花の都の真中で サテ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハァ 花は上野よ チョイト 柳は銀座 月は隅田の 月は隅田の屋形船 ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハァ 幼馴染の チョイト 観音様は 屋根の月さえ 屋根の月さえ懐かしや ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハァ 西に富士ヶ嶺 チョイト 東に筑波 音頭とる子は 音頭とる子は真中で ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハァ 寄せて返して チョイト 返して寄せる 東京繁昌の 東京繁昌の人の波 ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ
りんどう峠津吹みゆ津吹みゆ西條八十古賀政男石倉重信りんりんりんどうの 花咲くころサ 姉サは馬コで お嫁に行った りんりんりんどうは 濃(こ)むらさき 姉サの小袖も 濃むらさき 濃むらさき ハイノハイノハイ  りんりんりんどうの 花咲く峠 姉サは馬コで あとふりかえる 姉サに行かれて なんとしょう いっしょに柴刈る ひとも無い ひとも無い ハイノハイノハイ  りんりんりんどうは 小雨にぬれる わたしゃ別れの 涙でぬれる りんりん鳴るのは 馬の鈴 姉サは峠に 消えてゆく 消えてゆく ハイノハイノハイ
王将西方裕之西方裕之西條八十船村徹吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
東京音頭氷川きよし氷川きよし西條八十中山晋平石倉重信ハア 踊り踊るなら チョイト 東京音頭 (ヨイヨイ) 花の都の 花の都の真中で (サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハア 花は上野よ チョイト 柳は銀座 月は隅田の 月は隅田の屋形船 ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハア 幼なじみの チョイト 観音様は 屋根の月さえ 屋根の月さえ懐かしや ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハア 西に富士ヶ嶺 チョイト 東に筑波 音頭とる子は 音頭とる子は 真中で ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハア 寄せて返して チョイト 返して寄せる 東京繁昌の 東京繁昌の人の波 ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ
学徒進軍歌鶴田浩二鶴田浩二西條八十橋本国彦寺岡真三足音も高らかに 高らかに いざ征かん 初陣の朝は晴れたり みどりなす 母校の森よ なつかしの師よ友よ さらばさらば 勢(きお)えこぞれ あゝ光栄ある学徒 あゝ学徒  待ち待ちし時は来ぬ 時は来ぬ ペンを棄て 剣をとる腕は逞し たくわえし 叡智の力 一人もて萬人の敵を屠(ほふ)らん 勢えこぞれ あゝ光栄ある学徒 あゝ学徒  歓喜(よろこび)におどる胸 おどる胸 大君に奉る生命(いのち)明るし 若き眉 決意に燃えて仰ぐ空 決戦の旗は招く 勢えこれぞ あゝ光栄ある学徒 あゝ学徒
東京音頭金沢明子金沢明子西條八十中山晋平小沢直与志ハアー踊り踊るなら チョイト東京音頭 (ヨイヨイ) 花の都の 花の都の真中で (サテ) (ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ) (ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ)  ハアー花は上野よ チョイト柳は銀座 月は隅田の 月は隅田の屋形船  ハアー幼馴染の チョイト観音様は 屋根の月さえ 屋根の月さえなつかしや  ハアー西に富士ケ嶺(ね) チョイト東に筑波 音頭とる子は 音頭とる子は真中に  ハアー寄せて返して チョイト返して寄せる 東京繁昌の 東京繁昌の人の波
丘は花ざかり東京大衆歌謡楽団東京大衆歌謡楽団西條八十服部良一東京大衆歌謡楽団若い生命の カレンダーを 今日もひらけば 君の顔 呼びかける あのひとみ モナリザの 謎のいとしさ あゝ若い日の 丘は花ざかり  青いホールの シャンデリヤ 抱いて踊れば 黒髪の なやましい 移り香に 春はゆく 涙ながして あゝ若い日の 丘は花ざかり  想い想われ 散ってゆく 恋は真紅な 天竺葵 あのひとも このひとも ながれゆく 淡い白雲 あゝ若い日の 丘は花ざかり
旅の夜風東京大衆歌謡楽団東京大衆歌謡楽団西條八十万城目正東京大衆歌謡楽団花も嵐も 踏み越えて 行くが男の 生きる道 泣いてくれるな ほろほろ鳥よ 月の比叡を 独り行く  優しかの君 ただ独り 発たせまつりし 旅の空 可愛子供は 女の生命 なぜに淋しい 子守唄  加茂の河原に 秋長けて 肌に夜風が 沁みわたる 男柳が なに泣くものか 風に揺れるは 影ばかり  愛の山河 雲幾重 心ごころを 隔てても 待てば来る来る 愛染かつら やがて芽をふく 春が来る
サーカスの唄東京大衆歌謡楽団東京大衆歌謡楽団西條八十古賀政男東京大衆歌謡楽団旅の燕 寂しかないか おれもさみしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮しゃ 月も冴えます こゝろも冴える 馬の寝息で ねむられぬ  朝は朝霧 夕は夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット ながれながれる 浮藻の花は 明日も咲きましょ あの町で
かなりや芹洋子芹洋子西條八十成田為三唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 後の山に 棄てましょか いえ いえ それはなりませぬ  唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 背戸(せど)の小藪(こやぶ)に 埋めましょか いえ いえ それもなりませぬ  唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 柳(やなぎ)の鞭(むち)で ぶちましょか いえ いえ それはかわいそう  唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 象牙(ぞうげ)の船に 銀の櫂(かい) 月夜の海に 浮かべれば 忘れた唄を おもいだす
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
青い山脈菅原やすのり菅原やすのり西條八十服部良一若草恵若く明るい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて きょうもわれらの 夢を呼ぶ  古い上着よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨に濡れてる 焼け跡の 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 輝く峰の 懐かしさ 見れば涙が また滲む  父も夢見た 母も見た 旅路のはての その涯の 青い山脈 みどりの谷へ 旅を行く 若いわれらに 鐘が鳴る
サーカスの唄細川たかし細川たかし西條八十古賀政男佐伯亮旅のつばくろ さびしかないか おれもさびしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  きのう市場で ちょいと見た娘 色は色白 すんなりごしよ 鞭の振りよで 獅子さえなびく 可愛あの娘は うす情  朝は朝霧 夕べは夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット ながれながれる 浮藻の花は 明日も咲きましょう あの町で
涙の渡り鳥天童よしみ天童よしみ西條八十佐々木俊一勝又隆一雨の日も風の日も 泣いて暮らす わたしゃ浮世の 渡り鳥 泣くのじゃないよ 泣くじゃないよ 泣けば翼も ままならぬ  あの夢もこの夢も みんなちりぢり わたしゃ涙の 旅の鳥 泣くのじゃないよ 泣くじゃないよ 泣いて昨日が 来るじゃなし  なつかしい故郷(ふるさと)の 空は遠い わたしゃあてない 旅の鳥 泣くのじゃないよ 泣くじゃないよ 明日も越えましょ あの山を
毬と殿さまおおたか静流おおたか静流西條八十中山晋平おおたか静流てんてん手毬(まり)てん手毬(まり) てんてん手毬(まり)の手がそれて どこからどこまで飛んでった 垣根をこえて屋根こえて おもての通りへとんでった とんでった  おもての行列なんぢゃいな 紀州の殿さまお国いり 金紋先箱供ぞろい お籠のそばには髭奴 毛槍をふりふり ヤッコラサノヤッコラサ  てんてん手毬(まり)はてんころり はずんでおかごの屋根の上 もしもし紀州のお殿さま あなたのお国のみかん山 私に見させてくださいな くださいな  おかごは行(ゆ)きます東海道 東海道は松並木 とまりとまりで日がくれて 一年たっても、もどりゃせぬ 三年たっても、もどりゃせぬ もどりゃせぬ  てんてん手毬(まり)は殿さまに だかれてはるばる旅(たび)をして 紀州はよい国 日のひかり 山の蜜柑(みかん)になったげな 赤い蜜柑(みかん)になったげな なったげな
赤い靴のタンゴクミコクミコ西條八十古賀政男フェビアン・レザ・パネ誰がはかせた 赤い靴よ 涙知らない 乙女なのに はいた夜から 切なく芽生えた 恋のこゝろ 窓の月さえ 嘆きをさそう  何故に燃えたつ 赤い靴よ 君を想うて 踊るタンゴ 旅ははてなく 山越え野越えて 踊る肩に 春はミモザの 花もにおう  運命かなしい 赤い靴よ 道は二筋 君は一人 飾り紐さえ 涙でちぎれて さらばさらば 遠い汽笛に 散り行く花よ
青い山脈氷川きよし氷川きよし西條八十服部良一若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて きょうもわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢みた 母も見た 旅路のはての その涯の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
王将桜井くみ子桜井くみ子西條八十船村徹吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる おいらの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も云わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出てゆくからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
青い山脈石原詢子石原詢子西條八十服部良一若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣(うわぎ)よ さようなら 淋しい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢見た 母も見た 旅路のはての その涯(はて)の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
蘇州夜曲石原詢子石原詢子西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船歌 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか柳が すすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろうか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折(たお)りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺(かんざんじ)
王将船村徹船村徹西條八十船村徹吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる おいらの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も云わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出てゆくからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
夕笛船村徹船村徹西條八十船村徹故郷の 蒼い月夜に 流れくる 笛の音きいて 君泣けば 私も泣いた 初恋の 夢のふるさと   おさげ髪 君は十六 春くれば 乙女椿を 君摘んで 浮かべた小川 思い出は 花の横顔  故郷へ いつの日帰る 屋敷町 古いあの町 月の夜を 流れる笛に 君泣くや 妻となりても ああ 花も恋も帰らず 流れゆく 君の夕笛
かなりや倍賞千恵子倍賞千恵子西條八十成田為三小六禮次郎唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 後の山に 棄てましょうか いえいえそれは なりませぬ  唄を忘れた 金糸雀は 背戸の小藪(こやぶ)に 埋めましょうか いえいえそれは なりませぬ  唄を忘れた 金糸雀は 柳の鞭(むち)で ぶちましょうか いえいえそれは かわいそう  唄を忘れた 金糸雀は 象牙の船に 銀の櫂(かい) 月夜の海に 浮かべれば 忘れた唄を 思い出す
越後獅子の唄秋川雅史秋川雅史西條八十万城目正Edison笛にうかれて 逆立ちすれば 山が見えます ふるさとの わたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらし ながれながれの 越後獅子  今日も今日とて 親方さんに 芸がまずいと 叱られて 撥(ばち)でぶたれて 空見上げれば 泣いているよな 昼の月  ところ変われど 変らぬものは 人の情けの 袖時雨(そでしぐれ) ぬれて涙で おさらばさらば 花に消えゆく 旅の獅子
青い山脈芹洋子芹洋子西條八十服部良一若くあかるい 歌声に 雪崩(なだれ)は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜(ゆきわりざくら) 空の果て 今日も我等(われら)の 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ 憧れの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の 懐かしさ 見れば涙が 又にじむ  父も夢見た 母も見た 旅路のはての その涯(はて)の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若い我等に 鐘が鳴る
いつも貴方のことばかり花村菊江花村菊江西條八十上原げんと三味線もっても 上の空 お銚子もっても 上の空 あの晩あなたに 逢ってから こころはからっぽ 上の空 そうよほんとよ あれからは いつもあなたの ことばかり ことばかり  お稽古してても 上の空 映画を見てても 上の空 ぼんやりしてると 笑われて わたしがわたしで 無いわたし そうよほんとよ あれからは いつもあなたの ことばかり ことばかり  わかってくれなきゃ つまんない 岡惚れだけでは つまんない 草でも春には 花が咲く いつ咲くわたしの 恋の花 そうよほんとよ あれからは いつもあなたの ことばかり ことばかり  お座敷帰りの 横町で 今夜もおがんだ お月さま わたしの気持ちは いつ届く かなえてちょうだい お月さま そうよほんとよ あれからは いつもあなたの ことばかり ことばかり
ゲイシャ・ワルツ花村菊江花村菊江西條八十古賀政男小杉仁三あなたのリードで 島田もゆれる チーク・ダンスの なやましさ みだれる裾も はずかしうれし ゲイシャ・ワルツは 思い出ワルツ  空には三日月 お座敷帰り 恋に重たい 舞扇 逢わなきゃよかった 今夜のあなた これが苦労の はじめでしょうか  あなたのお顔を 見たうれしさに 呑んだら酔ったわ 踊ったわ 今夜はせめて 介抱してね どうせ一緒にゃ くらせぬ身体  気強くあきらめ 帰した夜は 更けて涙の 通り雨 遠く泣いてる 新内流し 恋の辛さが 身にしみるのよ
王将氷川きよし氷川きよし西條八十船村徹吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
山葡萄みのる頃美空ひばり美空ひばり西條八十米山正夫あーーー 甲斐は山国 笛の音が ふもとにひゞく 秋祭り 雲は流れる 夕日は落ちる 山の葡萄も 赤くなる  甘い葡萄の 露吸えば 母の乳房が なつかしや 狐なけなけ 私はひとり ぶどう畠に 月が出る あーーー
麗人の歌大川栄策大川栄策西條八十古賀政男前田俊明夢はやぶれて 花嫁人形 華美(はで)な袂が 恥かしや 覚めて浮世の 窓見れば みんな泣いてる ああ人ばかり  告げぬ想いを さみしくこらえ 君と行く夜の 小ぬか いとしお方の 肩たたく 雨がわたしで あああったなら  籠に飼われた 緋総(ひぶさ)の鳥が 強い女と なる朝は こころ筑紫の 波の上 うかぶ白帆に ああ虹が立つ
お島千太郎旅唄八代亜紀八代亜紀西條八十奥山貞吉伊藤雪彦春の嵐に 散りゆく花か 風にまかせた 身は旅役者 更けて流しの 三味の音きけば すてた故郷に すてた故郷にまた涙  雁が啼く啼く 旅空夜空 お島痛かろ 草鞋の紐が 今日も吹くかよ 男体おろし つなぐ手と手が つなぐ手と手が また冷える  清いこころで 旅するからは なんの辛かろ 野末の仮寝 里で夜明けて 峠で暮れて 月に夫婦の 月に夫婦の 旅姿
青い山脈Temiyan.Temiyan.西條八十服部良一若く明るい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく峯の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢見た 母も見た 旅路のはての そのはての 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
侍ニッポンTemiyan.Temiyan.西條八十松平信博人を斬るのが 侍ならば 恋の未練が なぜ斬れぬ のびた月代(さかやき) さびしく撫でて 新納鶴千代 にが笑い  昨日勤王 明日は佐幕 その日その日の 出来心 どうせおいらは 裏切者よ 野暮な大小 落し差し  流れ流れて 大利根越えて 水戸は二の丸 三の丸 おれも生きたや 人間らしく 梅の花咲く 春じゃもの  命とろうか 女をとろか 死ぬも生きるも 五分と五分 泣いて笑って 鯉口切れば 江戸の桜田 雪が降る
誰か故郷を想わざる清水博正清水博正西條八十古賀政男花摘む野辺に 陽は落ちて みんなで肩を くみながら 歌をうたった 帰り道 幼馴染みの あの友この友 ああ 誰か故郷を 想わざる  一人の姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染みの あの山この川 ああ 誰か故郷を 想わざる  都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染みの あの夢この夢 ああ 誰か故郷を 想わざる
蘇州夜曲島谷ひとみ島谷ひとみ西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか柳が すすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
越後獅子の唄氷川きよし氷川きよし西條八十万城目正笛にうかれて 逆立ちすれば 山が見えます ふるさとの わたしゃ孤児 街道ぐらし ながれながれの 越後獅子  今日も今日とて 親方さんに 芸がまずいと 叱られて 撥でぶたれて 空見あげれば 泣いているよな 昼の月  うつや太鼓の 音さえ悲し 雁が啼く啼く 城下町 暮れて恋しい 宿屋の灯 遠く眺めて ひと踊り  ところ変れど 変らぬものは 人の情の 袖時雨 ぬれて涙で おさらばさらば 花に消えゆく 旅の獅子
誰か故郷を想わざる天童よしみ天童よしみ西條八十古賀政男花摘む野辺に 日は落ちて みんなで肩を 組みながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染(おさななじみ)の あの友この友 ああ 誰か故郷を想わざる  ひとりの姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染の あの山この川 ああ 誰か故郷を想わざる  都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染の あの夢この夢 ああ 誰か故郷を想わざる
お山の大将美空ひばり美空ひばり西條八十山田耕筰お山の大将 おれひとり あとからくる者 つきおとせ  ころげておちて またのぼる あかい夕陽の おかの上 子供四人が 青草に あそびつかれて ちりゆけば  お山の大将 月ひとつ あとからくるもの 夜ばかり
浅草の唄藤山一郎藤山一郎西條八十中山晋平夜更けて 鐘が鳴ります 弁天山の 聴いて かぞえて 泣いて いずこゆく 鐘のひびき 涙誘うよ 今宵も  儚(はかな)や 恋の浅草 雨夜(あまよ)の別れ 紅(あか)いあかりが 濡れて 泣いたとて 泣いたとて ジャズの音(ね)いろに 消えゆく  春雨 なにを祈るぞ 平内(へいない)さまに 結ぶ縁(えにし)の 紙縒(こよ)り 帰り行(ゆ)く 後(うしろ)すがた 町の娘の いとしや
皇太子殿下御生誕奉祝歌藤山一郎藤山一郎西條八十飯田信夫春はあけぼの大八洲(おおやしま) 日嗣(ひつぎ)の皇子(みこ)ぞ生(あ)れたもう 威武八紘(いぶはっこう)にかがやきて 日嗣の皇子ぞ生れたもう うれし うれし この日 祝え 祝え この佳き日  待ちに待たれしこの吉日(よきひ) 千代田の松の枝ゆれて 空と地(つち)とに民草(たみくさ)の 慶びのうたあふれたり うれし うれし この日 祝え 祝え この佳き日  老いも若きも拝(おろが)みて 仰ぐ四海の波のうえ 君万歳の声たかく 新しき日はいま昇る うれし うれし この日 祝え 祝え この佳き日  いざや諸人諸共(もろびともろとも)に うたえ高鳴るよろこびを 桜さく国大八洲 日嗣の皇子ぞ生(あ)れませり うれし うれし この日 祝え 祝え この佳き日
別れ煙草藤山一郎藤山一郎西條八十松平信博別れ煙草の 浮気なけむり ふかす心に 切ない涙 さようなら さようなら 雨はしょぼしょぼ 遠い港の ちらちら灯(あかり)  赤い花束 あなたのかたみ 抱いて涙で くちづけすれば さようなら さようなら 雨にかすんで 遠くなります 恋しい船が  恋はけむりか 散りゆく花か なまじ逢わねば 泣くまいものを さようなら さようなら テープ切れても 切れはせぬぞえ 心の糸は  別れ煙草は あの娘(こ)のかたみ 吸えば見えます 可愛い笑顔 さようなら さようなら あの娘今夜は 誰と踊るか 酒場の蔭で  別れ煙草は 悲しい煙草 吸えば目に沁む 心に沁みる さようなら さようなら 鴎啼け啼け 旅のこころが 可愛(いと)しゅうてならぬ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
知らぬ他国で藤山一郎藤山一郎西條八十佐々木俊一空は夕焼 鴉(からす)も帰る 日暮かなしや ちらちら灯(あかり) ひとり旅すりゃ 未練なものよ 棄てた故郷が また目に浮ぶ  恋にうらぶれ 身もうらぶれて ゆくえさだめぬ 股旅がらす 空が曇れば 寂(さみ)しゅうてならぬ なにかもの言え 旅路のすすき  出船まつ間の 夜風の寒さ 頸(えり)に涙の はらはら時雨 母が糸繰る 故郷の家の 屋根もうつかよ はらはら時雨  山で夜明けて 海辺で暮れて ながれながれの 浮草ぐらし 末は野ざらし 荒野の夜露 急(せ)いて濡らすな 旅路の時雨
誰ゆえに?藤山一郎藤山一郎西條八十J.Kernアー かれ故に アー 此の頃は 眠れぬわたしよ 誰も知らない アー この夢の アー かぎを持つは なつかしい アーアー あなたよ  アー 夢見ては アー ほほえめど さめては涙よ 誰も知らない アー この夢の アー かぎを持つは なつかしい アーアー あなたよ
恋の花束藤山一郎藤山一郎西條八十R.Erwin若い日の恋は 野に咲く花 花に散る露は 甘い涙 花は先ず今日も 恋しい君 なぜに来(こ)ぬ君よ あこがれの君よ 若い日の恋は 野に泣く花  若い日の恋は そよ吹く風 風はゆく遠く 君が窓辺 ささやけよ風よ せつない恋 うるわしのひとみ あこがれの人に 昼も夜も燃ゆる 恋の心
希望の船路藤山一郎藤山一郎西條八十R.Friml夢の白帆 風切るかもめ 寄せ来る怒濤 友は歌い 我も歌えば 明るい心 港の人影も いつしかうすれゆき 消える涙 希望はおどる 楽しい船路  夜のとばり 波間におりて 輝く銀河 友と二人 仰ぐマストに静かな思い 舟べり打つ波の なつかし子守唄 みんなかえる幼い心 楽しい船路  舟べり打つ波の なつかし子守唄 みんなかえる幼い心 楽しい船路
恋の進軍藤山一郎藤山一郎西條八十鈴木静一可愛(かわ)い娘 いとし娘 今朝も窓から グッド・モーニング 恋に気弱い 我が心 好きとひと言 云えたなら 「オー」 可愛い娘 いとし娘 恋の進軍 押しで行こ  わたしひとり 僕もひとり それじゃ異議なし ザッツOK 今日もアベック ハイキング 明日もアベック シネマ行き 「ネー」 妾(わたし)好きよ 僕も好きよ 好いた同志は 夢心地  好いて好かれて 好かれて好いて うれし月日が つづくのよ デモ たまにゃ泣かせる 無理も云う 時にゃムッとする 喧嘩する 「シカシ」 妾(わたし)好きよ 僕も好きよ 好いた同志は 夢心地  ミスがマダムに 彼氏がハズに 化けてホームが 出来たのよ なれぬ手先で 水仕事 早く帰って 頂戴ね 「OK」 妾(わたし)好きよ 僕も好きよ 好いた同志は 夢心地
愛の紅椿霧島昇、田中絹代霧島昇、田中絹代西條八十万城目正仁木他喜雄花の都の 灯ともし頃は なぜにきこえる 波の音 想いだすとて 忘らりょうか 泣いて別れた 紅椿  沖の漁火 涙でうるむ 幼馴染の 伊豆の海 わたしゃ悲しい 愛染椿 波のしぶきに ぬれて泣く  恋しむらさき 三原のけむり 窓でながめて もの想い かける苦労は 許しておくれ 花の咲くまで 開くまで  やさしふるさと 南の国に 蕾さみしい 花二つ 伊豆の港の 愛染椿 晴れて咲くのは いつじゃやら
郷愁の舞姫崔承喜崔承喜西條八十崔承喜仁木他喜雄空はろばろ 今宵旅の空に清く いざよう月 我涙照らせよ  夢やぶれて 涙おもし白き衣 哀しき胸 うたいつつ旅ゆく  山、幾山 あわれいつか果てん旅路 涙は落つ なつかしの故郷
青い山脈宝田明宝田明西條八十服部良一服部良一若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて きょうもわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢みた 母も見た 旅路のはての その涯の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
やくざ若衆中村錦之助中村錦之助西條八十上原げんと上原げんと親の無い子は 旅から旅へ 売られ売られて 角兵衛獅子 今じゃやくざの 股旅合羽 影もやつれて 秋の祭の笛に泣く  お月さん、また、あッしに、仲のいい 親子づれを見せつけるんでござんすか。 親なしッ子の半四郎には、こいつがい っち罪な眺め――これから夜道をかけ ても、故郷へ帰り、むかし遊んだドン グリ山から、思い切り呼んでみたくなりやした。 お父ッつあーんお父ッつあーん――  月が出ている 一本松に 幼馴染みの まるい月 誰が知ろうぞ 父恋唄を 松にもたれて うたうやくざのこの涙
赤いカンナの花咲けば松島トモ子、小畑やすし松島トモ子、小畑やすし西條八十古関裕而古関裕而カンカン カンナの花さけば 赤いカンナの花さけば 海からそよ風 吹いてくる 廻燈籠は くるくるくるり おしゃべり風鈴 ちんちろりん  カンカン カンナの花さけば 赤いカンナの花さけば 空にはぎんぎら 天の川 誰か呼んでる お星の中で なんだか 母さん 見たいだな  カンカン カンナの花さけば 赤いカンナの花さけば 知らない港を おもいだす 船の汽笛が ボンボンボンボロロン なみだが落ちてた ポロポロリン
十九の春ミス・コロムビア、高峰秀子、伏見信子ミス・コロムビア、高峰秀子、伏見信子西條八十江口夜詩ながす涙も 輝きみちし あわれ十九の 春よ春 すみれつみつつ 散る白露に 泣きし十九の 春よ春  君はやさしく 涙は甘く 唄をうたえば 花散りぬ 乙女振袖 ゆく白雲も われを眺めて 流れゆく  我世さみしと 嘆くな小鳥 春はまたくる 花も咲く 愛の光に 夜はほのぼのと 明けて十九の 春よ春
湖水物語山本富士子山本富士子西條八十古賀政男古賀政男白いヨットは 岬に消えて わたしひとりが 草の上 泣きに来た 山の静かな湖は 春の小糠の 雨が降る  小みちたどれば 日は暮れかけて 甘いかおりの 金せん花 すてて来た 恋のかなしい想い出を 雨がささやく 傘の上  山のホテルは 知らないホテル 青いランプに 灯をいれて 忘れましょ 若いこころの傷のあと みんな夢よと 風も泣く
青い山脈石川さゆり・潮哲也石川さゆり・潮哲也西條八十服部良一若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  父も夢みた 母も見た 旅路のはての その涯の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
王将島津亜矢島津亜矢西條八十船村徹吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
蘇州夜曲UAUA西條八十服部良一内橋和久君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日の行方は 知らねども こよいうつした ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろうか 接吻しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
人間の証明のテーマ高橋洋子高橋洋子西條八十大野雄二佐藤準Mama, do you remember the old straw hat you gave to me I lost the hat long ago, flew to the foggy canyon Yeah Mama, I wonder what happened to that old straw hat Falling down the mountain side out of my reach like your heart  Suddenly the wind came up Stealing my hat from me Swirling whirling gusts of wind Blowing it higher away  Mama, that old straw hat was the only one I really loved But we lost it, no one could bring it back like the life you gave me  Suddenly the wind came up Stealing my hat far from me Swirling whirling gusts of wind Blowing it higher away  Mama, that old straw hat was the only one I really loved But we lost it, no one could bring it back like the life you gave me  Like the life you gave me
サーカスの唄氷川きよし氷川きよし西條八十古賀政男石倉重信旅のつばくろ 淋しかないか おれもさみしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  昨日市場で ちょいと見た娘 色は色白 すんなりごしよ 鞭の振りよで 獅子さえなびくに 可愛あの娘は うす情け  あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮らしゃ 月も冴えます 心も冴える 馬の寝息で ねむられぬ  朝は朝霧 夕べは夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット ながれながれる 浮藻の花は 明日も咲きましょ あの町で
娘十九はまだ純情よ初代コロムビア・ローズ初代コロムビア・ローズ西條八十上原げんと肩にやさしく 手をかけて 君はささやく イエスかノーか なんで言えましょ 波うつ胸に 燃えて火のような 耳のたぼ ネー 娘十九はまだ純情よ  君を帰して 窓の月 一人淋しく いや増す想い どうぞこの恋 変らぬように おがむブローチ マリヤ様 ネー 娘十九はまだ純情よ  好きなあなたに プレゼント えらぶネクタイ デパート売り場 可愛売子に 顔のぞかれて 言えず買えずに 逃げてくる ネー 娘十九はまだ純情よ  つもるうらみの かずかずを 今日は言おうと 思えど会えば いつか忘れて まただまされる 乙女人形の いじらしさ ネー 娘十九はまだ純情よ
恋の曼珠沙華二葉あき子二葉あき子西條八十古賀政男思いかなわぬ 夢ならば 何故に咲いたぞ 乙女の胸に あの日から 人知れず咲いた花 ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華  君を見ぬ日の 苦しさは 燃える心の 砂漠の果に 誰を待つ いじらしの紅の花 ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華  思いあきらめ いく度か 摘んで捨てても 又咲く花よ 君故に 狂おしく泣きぬれる ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華
芸道一代清水博正清水博正西條八十山本丈晴いのち一筋 芸一筋で 勝つか負けるか やるだけやるさ 女黒髪 きりりとかんで 仰ぐおぼろの 仰ぐおぼろの 月の色 月の色  女一人で 生きぬくからは ふまれけられは 覚悟の前よ 姿見せずに 泣くほととぎす 女心を 女心を 誰が知ろ 誰が知ろ  小粒ながらも ひばりの鳥は 泣いて元気で 青空のぼる 麦の畑の 小さな巣には わたし見ている わたし見ている 母がある 母がある
花言葉の唄井上ひろし井上ひろし西條八十池田不二男可愛い蕾よ きれいな夢よ 乙女心に よく似た花よ 咲けよ咲け咲け 朝露夜露 咲いたらあげましょ あの人に  風に笑うて 小雨に泣いて なにを夢みる 朝花夜花 色は七色 想いは十色 咲いたらあげましょ あの人に  白い花なら 別れの涙 紅い花なら うれしい心 青い花なら 悲しい心 咲いたらあげましょ あの人に
港で生れた男神戸一郎神戸一郎西條八十上原げんと生れた時から みなしごで 波が聞かせた ねんねんころり なんで人情を 知るものか あゝ おれは港で 港で うまれた男さ  優しいこころに 泣ける夜も 濡れたまつ毛が マストに見える 海が朝呼ぶ 夜も呼ぶ あゝ おれは港で 港で うまれた男さ  波止場で別れた 黒い眼の 港娘の 涙のかげに 母のまぼろし 今朝もみる あゝ おれは港で 港で うまれた男さ
青い山脈神戸一郎・青山和子神戸一郎・青山和子西條八十服部良一若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢みた 母もみた 旅路のはての その涯の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
角兵衛獅子の唄岡林信康岡林信康西條八十万城目正生まれて父の 顔知らず 恋しい母の 名も知らぬ わたしゃ旅路の 角兵衛獅子 打つや太鼓の ひとおどり  情けを知らぬ 親方の 昼寝のひまに 空見れば かりも親子で 帰るのに わたしゃ越後へ いつ帰る  旅路にまたも 茶の花が 匂えば故郷を 想い出す 赤い万燈 村まつり 幼馴染が 忘らりょか
誰か故郷を想わざる石原裕次郎石原裕次郎西條八十古賀政男花摘む野辺に 日は落ちて みんなで肩を 組みながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染の あの友この友 あゝ誰か故郷を 想わざる  ひとりの姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染の あの山この川 あゝ誰か故郷を 想わざる  都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染の あの夢この夢 あゝ誰か故郷を 想わざる
明日の運命(さだめ)霧島昇・渡辺はま子霧島昇・渡辺はま子西條八十服部良一夕焼け雲の かげ映す ながれの岸に 語らえど むすぶすべなき ふたつの心 アア秋の上海 うずら泣く  乙女の胸 紅染めて せつなき色の 夕雲に 君が心を 優しく問えば アア雲はこたえず 落葉降る  仇(かたき)と知れど ふるさとの 妹に似たる うしろかげ 明日の運命も 唐なでしこの アア君は歌うよ 愛の歌  往来の雲の たまたまに 逢うては落とす 小夜(さよ)時雨 晴れて大陸 ほのぼの昇る アア朝の日の出ぞ たのもしき
海鳴る空渡辺はま子渡辺はま子西條八十乗松立一海は夜鳴る 潮の音は 沖におどろの 曇り空 波が光るぞ 流れ藻の 花の白きが 懐かしや。  海の鳥鳴け 紀の浦は 日かげ侘(わび)しい 磯がくれ これが遥々 五十里の 人にこがれた 情けかよ。  呼びも呼ばれも したなれど 磯は虚(うつ)せの 桜貝 海が鳴る空 曇り空 逢わぬ紀の浦 日が暮れる。
ひとり静渡辺はま子渡辺はま子西條八十松平信博ひとり静は 蔦の花 静かに咲いて つつましく 浮世の罪で散ってゆく 清い乙女の夢の花  花の都の春の夢 覚めて涙の小夜嵐 海ヒヨドリの 巣を作る 離れ小島に還ろうよ  今宵別れの 瀬戸の月 都よ恋よさようなら 涙と愛の住む島で ひとり静は咲きましょう
サヨンの鐘渡辺はま子渡辺はま子西條八十古賀政男嵐吹きまく 峯ふもと ながれ危うき 丸木橋 渡るは誰ぞ うるわし乙女 紅きくちびる ああサヨン  晴れの戦(いくさ)に 出てたもう 雄々し師の君 なつかしや 担う荷物に 歌さえ朗ら 雨はふるふる ああサヨン 散るや嵐に 花一枝(ひとえ) 消えて哀しき 水けむり 藩社の森に 小鳥は啼けど 何故に帰らぬ ああサヨン  清き乙女の 真心を 誰か涙に 偲ばざる 南の島の たそがれ深く 鐘は鳴る鳴る ああサヨン
風は海から渡辺はま子渡辺はま子西條八十服部良一風は海から 吹いてくる 沖のジャンクの 帆を吹く風よ 情けあるなら 教えておくれ 私の姉さん 何処で待つ  青い南の 空見たさ 姉と妹で 幾山越えた 花の広東 夕陽の街で 悲しく別れて 泣こうとは  風は海から 吹いてくる 暮れる港の 柳の枝で 啼いているのは 目のない鳥か 私も目のない 旅の鳥
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
東京の夜渡辺はま子・藤山一郎渡辺はま子・藤山一郎西條八十竹岡信幸東京の夜 夢の夜 ネオンの灯り ほのぼのと 胸さえ躍る 恋の都花の都 忘れぬ街よ ああ なつかし彼の君 彼の唄 東京の夜 夢の夜  東京の夜 夢の夜 銀座の柳 けむる春よ 落葉の並木 君と笑い君と泣きし あの窓あたり ああ なつかし返らぬ 若き日 東京の夜 夢の夜  東京の夜 夢の夜 墨田の月は こよいもかたり 夜ふけの鐘よ 夜のレヴューかなし小唄 ほほえむ二人 ああ なつかし青い灯 赤い灯 東京の夜 夢の夜
愛馬花嫁渡辺はま子・ミス・コロムビア・菊池章子渡辺はま子・ミス・コロムビア・菊池章子西條八十万城目正ぬしは召されて 皇国の勇士 わたしゃ銃後の 花嫁御寮 ぬしの形見の かわいい黒馬(あお)に 秣刈りましょ 飼餌も煮ましょ  忘られよか 去年の春を 黒馬に揺られて 初里帰り ぬしに手綱を とられて越えた 峠三里はただ夢の中  雨の露営へ 弾薬積んで 朱に染まって 来た馬見たら みんな泣いたと 戦地の便り 黒馬も早うなれ 名誉の馬に  お舅さまさえ 元気でござる 何でつらかろ 銃後の嫁は 黒馬を大事に きりりと襷 ぬしの手柄を ただ待つばかり
若鷲の歌霧島昇・波平暁男霧島昇・波平暁男西條八十古関裕而若い血潮の 『予科練』の 七つ釦は 桜に錨 きょうも飛ぶ飛ぶ 霞ヶ浦にゃ でかい希望の 雲が湧く  燃える元気な 『予科練』の 腕はくろがね 心は火玉 さっと巣立てば 荒海越えて 行くぞ敵陣 殴り込み  仰ぐ先輩 『予科練』の 手柄聴くたび 血潮が疼く ぐんと練れ練れ 攻撃精神 大和魂にゃ 敵はない  生命惜しまぬ 『予科練』の 意気の翼は 勝利の翼 みごと轟沈した 敵艦を 母へ写真で 送りたい
蘇州夜曲氷川きよし氷川きよし西條八十服部良一石倉重信君がみ胸に抱かれてきくは 夢の船歌 鳥の唄 水の蘇州の花散る春を 惜しむか柳がすすりなく  花を浮べて流れる水の 明日の行方は知らねども 今宵うつした二人の姿 消えてくれるないつまでも  髪にかざろか口づけしよか 君が手折(たお)りし桃の花 涙ぐむよなおぼろの月に 鐘が鳴ります寒山寺(かんざんじ)
王将天童よしみ天童よしみ西條八十船村徹吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
青い山脈天童よしみ天童よしみ西條八十服部良一若くあかるい 歌声に 雪崩(なだれ)は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢みた 母も見た 旅路のはての その涯の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
小春月夜村田英雄村田英雄西條八十船村徹船村徹橋の数より 苦労の数が 増して 浪花の春がゆく 今日も戻らぬ 三吉さんに 可愛い小春の 小春の物思い  無くて七癖 やさしいひとに なぜに勝気の 勝負癖 親子旅でも なにやら淋し 京の夜ざくら 夜ざくら紅ざくら  勝てたその夜の 男の笑顔 負けて女の 忍び泣き みんな知ってる 将棋の駒が 月につめたく つめたくひかる夜
侍ニッポン (セリフ入り)村田英雄村田英雄西條八十松平信博松尾健司人を斬るのが 侍ならば 恋の未練が なぜ斬れぬ 伸びた月代 さびしく撫でて 新納鶴千代 にが笑い  昨日勤王 明日は佐幕 その日その日の 出来心 どうせおいらは 裏切者よ 野暮な大小 落し差し  流れ流れて 大利根越えて 水戸は二の丸 三の丸 おれも生きたや 人間らしく 梅の花咲く 春じゃもの  大利根の流れよ去らば 大江戸の雪を 血汐で染める時が来た  命とろうか 女をとろか 死ぬも生きるも 五分と五分 泣いて笑って 鯉口切れば 江戸の桜田 雪が降る
お島千太郎旅唄村田英雄村田英雄西條八十奥山貞吉船村徹春の嵐に散りゆく花か 風にまかせた身は旅役者 更けて流しの三味線(しゃみ)の音きけば すてた故郷に すてた故郷に また涙  雁が啼く啼く旅空夜空 お島痛かろ草鞋の紐が きょうも吹くかよ男体颪 つなぐ手と手が つなぐ手と手が また冷える  清いこゝろで旅するからは なんの辛かろ野末の仮寝 里で夜明けて峠で暮れて 月に夫婦の 月に夫婦の 旅すがた
蘇州夜曲二階堂和美二階堂和美西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろうか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
東京音頭 with 三沢あけみ橋幸夫橋幸夫西條八十中山晋平ヨイヨイ ヨイトナ ハアー 踊り踊るなら チョイト 東京音頭 (ヨイヨイ) 花の都の 花の都(みやこ)の真中で (サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハアー 花は上野よ チョイト 柳は銀座 (ヨイヨイ) 月は隅田の 月は隅田の屋形船 (サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハアー 幼ななじみの チョイト 観音様は (ヨイヨイ) 屋根の月さえ 屋根の月さえなつかしや (サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハアー 西に富士ヶ嶺(ね) チョイト 東に筑波 (ヨイヨイ) 音頭とる子は 音頭とる子は真中で (サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ  ハアー 寄せて返して チョイト 返して寄せる (ヨイヨイ) 東京繁昌の 東京繁昌の人の波 (サテ) ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ
蘇州夜曲藤田恵美藤田恵美西條八十服部良一小松原俊君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日の行方は 知らねども こよいうつした ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろうか 接吻しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
蘇州夜曲戸川純戸川純西條八十服部良一君がみ胸に抱かれて聞くは 夢の船歌 恋の唄 水の蘇州の花散る春を 惜しむか柳がすすり泣く
王将PLATINA LYLIC村田英雄PLATINA LYLIC村田英雄西條八十船村徹安藤実親・佐伯亮吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
トンコ節久保幸江・加藤雅夫久保幸江・加藤雅夫西條八十古賀政男古賀政男あなたのくれた 帯どめの 達磨の模様が チョイト気にかかる さんざ遊んで ころがして あとでアッサリ つぶす気か ネー トンコ トンコ  おもいざしなら そのままで 洗った杯ゃ ちょいと水くさい もっとまごころ あるならば つけておくれよ 口紅を ネー トンコ トンコ  ちらと三葉で ほうれん草 ぜひに嫁菜と ちょいと口説かれて わたしゃ畑の 芋むすめ 首を振り振り 子が出来た ネー トンコ トンコ  上もゆくゆく 下もゆく 上も泣く泣く 下でも泣くよ 君は省線 僕はバス つらい別れの ガード下 ネー トンコ トンコ  こうしてこうすりゃ こうなると 知りつつこうして こうなった二人 ほれた私が わるいのか 迷わすおまえが わるいのか ネー トンコ トンコ
赤い靴のタンゴ奈良光枝奈良光枝西條八十古賀政男古賀政男誰がはかせた 赤い靴よ 涙知らない 乙女なのに はいた夜から 切なく芽生えた 恋のこころ 窓の月さえ 嘆きをさそう  何故に燃えたつ 赤い靴よ 君を想うて 踊るタンゴ 旅ははてなく 山越え野越えて 踊る肩に 春はミモザの 花もにおう  運命かなしい 赤い靴よ 道は二筋 君は一人 飾り紐さえ 涙でちぎれて さらばさらば 遠い汽笛に 散りゆく花よ
花言葉の唄遊佐未森遊佐未森西條八十池田不二男可愛い蕾よ きれいな夢よ 乙女心に よく似た花よ 咲けよ咲け咲け 朝露夜露 咲いたら上げましょ あの人に  風に笑うて 小雨に泣いて 何を夢見る 朝花夜花 色は七色 想いは十色 咲いたら上げましょ あの人に  白い花なら 別れの涙 紅い花なら 嬉しい心 青い花なら 悲しい心 咲いたら上げましょ あの人に
蘇州夜曲夏川りみ夏川りみ西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
芸道一代GOLD LYLIC美空ひばりGOLD LYLIC美空ひばり西條八十山本丈晴いのち一筋 芸一筋で 勝つか負けるか やるだけやるさ 女黒髪 きりりとかんで 仰ぐおぼろの 仰ぐおぼろの 月の色 月の色  女一人で 生きぬくからは ふまれけられは 覚悟の前よ 姿見せずに 泣くほととぎす 女心を 女心を 誰が知ろ 誰が知ろ  小粒ながらも ひばりの鳥は 泣いて元気で 青空のぼる 麦の畑の 小さな巣には わたし見ている わたし見ている 母がある 母がある
かなりやキセルキセル西條八十成田為三唄を忘れた金糸雀(かなりや)は 後の山に棄てましょか いえ、いえ、それはなりませぬ  唄を忘れた金糸雀(かなりや)は 背戸(せど)の子藪(こやぶ)に埋(い)けましょか いえ、いえ、それはなりませぬ  唄を忘れた金糸雀は 柳の鞭(むち)でぶちましょか いえ、いえ、それはかわいそう  唄を忘れた金糸雀(かなりや)は 象牙の船に、銀の櫂(かい) 月夜の海に浮かべれば 忘れた唄をおもいだす
蘇州夜曲小田和正小田和正西條八十服部良一服部克久君がみ胸に 抱かれてきくは 夢の舟唄 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか やなぎがすすり泣く  花を浮かべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども 今宵うつした 二人の姿 消えてく呉れるな いつまでも  髪に飾ろうか 口ずけしようか 君が手折()たおりし 桃の花 涙ぐむような おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
蘇州夜曲水森かおり水森かおり西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船歌 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花を浮かべて 流れる水の 明日の行方は 知らねども 今宵うつした 二人の姿 消えてくれるな いつまでも  髪にかざろか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折(たお)りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
旅の夜風氷川きよし氷川きよし西條八十万城目正石倉重信花も嵐も 踏み越えて 行くが男の 生きる道 泣いてくれるな ほろほろ烏よ 月の比叡を 独り行く  優しかの君 ただ独り 発たせまつりし 旅の空 可愛子供は 女の生命 なぜに淋しい 子守唄  加茂の河原に 秋長けて 肌に夜風が 泌みわたる 男柳が なに泣くものか 風に揺れるは 影ばかり  愛の山河 雲幾重 心ごころを 隔てても 待てば来る来る 愛染かつら やがて芽をふく 春が来る
お菓子と娘CoccoCocco西條八十橋本国彦お菓子の好きな 巴里娘 二人そろえば いそいそと 角の菓子屋へ「ボンジュール」  選(よ)る間も遅し エクレール 腰もかけずに むしゃむしゃと 食べて口拭く 巴里娘  残るなかばは 手に持って 行くは並木か 公園か 空は五月の みずあさぎ  人が見ようと 笑おうと 小唄まじりで かじり行く ラマチーヌの 銅像の 肩で燕の 宙がえり
蘇州夜曲美空ひばり美空ひばり西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれてきくは 夢の船唄 恋の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか柳が すすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども 水にうつした 二人の姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 口づけしよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
かなりや東京レディース・シンガーズ東京レディース・シンガーズ西條八十成田為三唄を忘れた 金絲雀(かなりや)は 後の山に 棄てましょか いえいえそれは なりませぬ  唄を忘れた 金絲雀は 背戸の小藪に うめましょか いえいえそれは なりませぬ  唄を忘れた 金絲雀は 柳の鞭で ぶちましょか いえいえそれは かわいそう  唄を忘れた 金絲雀は 象牙の船に 銀の櫂(かい) 月夜の海に 浮かべれば 忘れた唄を おもいだす
リンゴの花咲く町高石かつ枝高石かつ枝西條八十上原げんと上原げんと青いセーター スラックス 乙女は抱かれて 草の上 仰ぐ青空 消えゆく雪に 恋もひとみも 燃えた春 あゝ みんな みんな若い リンゴの花咲くあの町よ  逢えぬその日は 三日月の ひかりも冷たい 丘の上 誰が唄うか「野ばら」の歌に 涙流して 春が逝く あゝ みんな みんな若い リンゴの花咲くあの町よ  いとし君とは 結ばれず 憎みし友さえ 散りぢりに 夢のふるさと 変らぬものは 雲のながれと 水車 あゝ みんな みんな若い リンゴの花咲くあの町よ
遊侠街道美空ひばり美空ひばり西條八十古賀政男佐伯亮敷居三寸 男が跨ぎゃ そとは白刃の くらやみ街道 喰ってやろうか 喰われてやろうか 勝負 勝負勝負の 火花のこの世  花はくれない 柳はみどり どうせ咲いても 短い生命(いのち) 勝つは生き甲斐 勝て勝て明日も 花も 花も嵐も どんと踏み越えて  胸をたたいて ゆくぞときめて 仰ぐ夜空は 十六夜(いざよい)月夜 女房可愛や 門出の祝い にっこり にっこり抱えた こも冠り
娘船頭さん美空ひばり美空ひばり西條八十古賀政男佐伯亮娘十八 口紅させど わたしゃ淋しい 船頭むすめ 燕来るのに 便りも無くて 見るはあやめの ヨウ花ばかり  想いそめたは 鹿島のまつり おまえゆかたで わたしは島田 祭太鼓に 櫓拍子あわせ 漕いだあの夜の ヨウ天の川  鐘が鳴ります 潮来の空で 月に墨絵の 十二の橋を 漕いで戻れど 別れたひとと 水のながれは ヨウ返りゃせぬ
王将ちあきなおみちあきなおみ西條八十船村徹船村徹吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
鞠と殿さまGOLD LYLIC新垣勉GOLD LYLIC新垣勉西條八十中山晋平美野春樹てんてん手鞠(てんまり) てん手鞠(てまり) てんてん手鞠(てまり)の 手がそれて どこからどこまで 飛んでった 垣根をこえて 屋根こえて おもての通りへ 飛んでった 飛んでった  おもての行列 なんじゃいな 紀州(きしゅう)の殿さま お国入り 金紋先箱(きんもんさきばこ) 供(とも)ぞろい お駕籠(かご)のそばには ひげやっこ 毛槍(けやり)をふりふり ヤッコラサーの ヤッコラサ  てんてん手鞠(てまり)は てんころり はずんでお駕籠(かご)の 屋根の上 もしもし紀州の お殿さま あなたのお国の みかん山 わたしに見させて 下さいな 下さいな  お駕籠(かご)はゆきます 東海道 東海道は 松並木(まつなみき) とまりとまりで 日がくれて 一年たっても 戻りゃせぬ 三年たっても 戻りゃせぬ 戻りゃせぬ  てんてん手鞠(てまり)は 殿さまに 抱かれはるばる 旅をして 紀州はよい国 日の光 山のみかんに なったげな 赤いみかんに なったげな なったげな
かなりや新垣勉新垣勉西條八十成田為三美野春樹唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 後(うしろ)の山に 棄てましょか いえいえそれは なりませぬ  唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 背戸(せど)の小藪(こやぶ)に 埋めましょか いえいえそれも なりませぬ  唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 柳の鞭(むち)で ぶちましょか いえいえそれは かわいそう  唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 象牙の船に 銀の櫂(かい) 月夜の海に 浮かべれば 忘れた唄を おもいだす
花言葉の唄美輪明宏美輪明宏西條八十池田不二男可愛い蕾よ きれいな夢よ 乙女ごころに よく似た花よ 咲けよ咲け咲け 朝露夜露 咲いたらあげましょ あの人に  風に笑うて 小雨に泣いて なにを夢みる 朝花夜花 色は七色 想いは十色 咲いたらあげましょ あの人に  白い花なら 別れの涙 紅い花なら うれしい心 青い花なら 悲しい心 咲いたらあげましょ あの人に
丘は花ざかり川中美幸川中美幸西條八十服部良一若い生命の カレンダーを 今日もひらけば 君の顔 呼びかける あのひとみ モナリザの 謎のいとしさ ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり  青いホールのシャンデリヤ 抱いて踊れば 黒髪の なやましい 移り香に 春はゆく 涙ながして ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり  想い想われ 散ってゆく 恋は真紅な 天竺葵(ゼラニアム) あのひとも このひとも ながれゆく 淡い白雲 ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり
若鷲の唄美空ひばり美空ひばり西條八十古関裕而佐々永治若い血潮の予科練の 七つボタンは桜に錨 今日も飛ぶ飛ぶ霞ヶ浦にゃ でっかい希望の雲が湧く  燃える元気な予科練の 腕はくろがね心は火玉 さっと巣立てば荒海越えて 行くぞ敵陣なぐり込み  仰ぐ先輩予科練の 手柄聞くたび血潮が疼く ぐんと練れ練れ攻撃精神 大和魂にゃ敵はない  生命惜しまぬ予科練の 意気の翼は勝利の翼 見事轟沈した敵艦を 母へ写真で送りたい
同期の桜GOLD LYLIC美空ひばりGOLD LYLIC美空ひばり西條八十大村能章佐々永治貴様と俺とは 同期の桜 同じ兵学校の 庭に咲く 咲いた花なら 散るのは覚悟 みごと散りましょ 国のため  貴様と俺とは 同期の桜 同じ兵学校の 庭に咲く 血肉分けたる 仲ではないが なぜか気が合うて 別れられぬ  貴様と俺とは 同期の桜 同じ航空隊の 庭に咲く 仰いだ夕焼け 南の空に 未だ還らぬ 一番機  貴様と俺とは 同期の桜 同じ航空隊の 庭に咲く あれほど誓った その日も待たず なぜに死んだか 散ったのか
牛若丸美空ひばり美空ひばり西條八十上原げんと上原げんと月夜に白く 咲いている 小米ざくらの 花のよう 夜ごとの夢には 見るけれど あゝ母よ 母よ まだ見ぬ母は 今いずこ  やさしい姉の 名は桔梗 いつもふたりで 名を呼べど 夕焼小焼 たゞ赤く あゝ母よ 母よ 答えぬ母は 今いずこ  鞍馬に咲いた 笹籠膽 見れば源氏の 世が恋し この手でうち振る 白旗を あゝ母よ 母よ 見せたい母は 今いずこ
悲しき小鳩美空ひばり美空ひばり西條八十万城目正田代与志赤い夕日の 知らない町で うかれジンタを 涙できいて 唄うわたしは サーカス娘 夢もさみしい 水色リボン  山にかけすは 日暮れにゃかえる なぜにかえらぬ いとしいピエロ 涙こらえて 父の名よべば 雨はふるふる テントはぬれる  可愛い子馬に ほゝすり寄せて 夢よおさらば 一夜の町よ 旅ははてない サーカス娘 明日も泣きましょ のぼりの蔭で
初夢道中美空ひばり美空ひばり西條八十万城目正田代与志旅だよ旅だよ 未練はおよし 旅は青空 つま先まかせ 唄で行きましょ 鼻唄で シャシャンシャラリコ ハイドウドウ  朝は朝星 日ぐれは夜星 旅の空見りゃ せつないものよ 想い出すよな ことばかり シャシャンシャラリコ ハイドウドウ  誰にこがれて くるくる鳶 恋は急くまい 浮世は車 いのち長けりゃ めぐり合う シャシャンシャラリコ ハイドウドウ  わたしゃ浮草 ながれの花よ 別れ涙も 夜風で乾き 明日は知らない 崖で咲く シャシャンシャラリコ ハイドウドウ  桜さくさく 雲雀はあがる 春の道中 ても日が永い 馬の顔見りゃ なお長い シャシャンシャラリコ ハイドウドウ
悲しき瞳美空ひばり美空ひばり西條八十万城目正田代与志空は小鳥のためにある 唄はさみしい 乙女のために ためいきよ 風に散れ 唄をうたえば 青葉のかげで 母がほほえむ 亡き母が  花は蝶々の ために咲く 夢は悲しい 乙女のために 薔薇の夢 百合の夢 瞼とじれば むかしのように 母は撫でるよ 黒髪を  ひとりゆくみち 日ぐれみち とげのいばらに 身は刺されても 夢やさし 唄やさし 唄の翼は わたしを軽く いつも運ぶよ 母の胸
山を守る兄弟美空ひばり美空ひばり西條八十米山正夫米山正夫鞭を鳴らせば 龍膽の 花がちるちる 朝露に 山は晴れだよ 今日もまた 黒馬よ行こうよ 尾根越えて おいらは山の子 友だちは ちぎれちぎれの 山の雲 ヤッホー  深山頬白啼く林 可愛い仔鹿が 遊ぶ谷 ひとり唄えば 山彦も 遠く唄うよ 花の中 おいらは山の子 たゞひとり 行くも帰るも たゞひとり ヤッホー  町のあかりも 恋しいが 山は自由の 住むところ 黒馬よ嘶け たてがみが 濡れてやさしい 月が出た おいらは山の子 ねるときも 山の懸巣が 子守唄 ヤッホー
シナの夜美空ひばり美空ひばり西條八十竹岡信幸佐伯亮シナの夜 シナの夜よ 港の灯 紫の夜に 上るジャンクの 夢の船 ああ ああ忘られぬ 胡弓の音 シナの夜 夢の夜  シナの夜 シナの夜よ 柳の窓に ランタンゆれて 赤い鳥かご シナ娘 ああ ああやるせない 愛の歌 シナの夜 夢の夜  シナの夜 シナの夜よ 君待つ宵は 欄干(おばしま)の雨に 花も散る散る 紅も散る ああ ああ別れても 忘らりょか シナの夜 夢の夜
王将美空ひばり美空ひばり西條八十船村徹佐伯亮吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
夕笛ちあきなおみちあきなおみ西條八十船村徹粟田俊夫故郷の蒼い月夜に 流れくる 笛の音きいて 君泣けば 私も泣いた 初恋の 夢のふるさと  おさげ髪 君は十三 春くれば 乙女椿を 君摘んで 浮かべた小川 思い出は 花の横顔  故郷へ いつの日帰る 屋敷町 古いあの町 月の夜を 流れる笛に 君泣くや 妻となりても ああ 花も恋も帰らず 流れゆく 君の夕笛
誰か故郷を想わざる氷川きよし氷川きよし西條八十古賀政男石倉重信花摘む野辺に 日は落ちて みんなで肩を くみながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染のあの友 この友 ああ 誰か故郷を想わざる  ひとりの姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染のあの山 この山 ああ 誰か故郷を想わざる  都に雨の ふる夜は 涙に胸も しめりがち とおく呼ぶのは 誰の声 幼馴染のあの夢 この夢 ああ 誰か故郷を想わざる
CHINA NIGHTS (SHINA NO YORU)坂本九坂本九西條八十竹岡信幸支那の夜 支那の夜よ 港のあかり むらさきの夜に のぼるジャンクの 夢の船 あゝあゝ忘られぬ 胡弓の音 支那の夜 夢の夜  (以下英語詞)
ひめゆりの塔伊藤久男伊藤久男西條八十古関裕而古関裕而首途(かどで)の朝は 愛らしき 笑顔に 母を振りかえり ふりしハンケチ 今いずこ あゝ沖縄の 夜あらしに 悲しく散りし ひめゆりの花  生れの町も もえさかる 炎の底に つゝまれて 飛ぶは宿なき はぐれ鳥 あゝ鳴けばとて 鳴けばとて 花びら折れし ひめゆりの花  黒潮むせぶ 沖縄の 米須の濱の 月かげに ぬれて淋しき 石の塚 母呼ぶ聲の 永久に 流れて悲し ひめゆりの花
丘は花ざかり藤山一郎藤山一郎西條八十服部良一服部良一若い生命の カレンダーを 今日もひらけば 君の顔 呼びかける あのひとみ モナ・リザの 謎のいとしさ ああ若い日の丘は花ざかり  青いホールの シャンデリヤ 抱いて踊れば 黒髪の なやましい 移り香に 春はゆく 涙ながして ああ若い日の丘は花ざかり  想い想われ 散ってゆく 恋は真赤な 天竺葵(ゼラニアム) あのひとも このひとも ながれゆく 淡い白雲 ああ若い日の丘は花ざかり
あなたと旅をすれば美空ひばり美空ひばり西條八十米山正夫福田正あなたと旅をすれば 月日もわからない うれしさに たのしさに 山のみどりも 川の瀬音も ほんのりと あ ほんのり ほんのりほほほんのり 夢の中  あなたと旅をすれば ふたりの影法師 寄り添って 重なって 遠い山彦 廻る水車も ほんのりと あ ほんのり ほんのりほほほんのり 恋の歌  あなたと旅をすれば 日暮もなつかしい 三日月が ちらと出て 赤いあかりが 宿のあかりが ほんのりと あ ほんのり ほんのりほほほんのり 揺れて待つ
蘇州夜曲島倉千代子島倉千代子西條八十服部良一服部克久君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
蘇州夜曲平原綾香平原綾香西條八十服部良一小林信吾君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船歌 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
蘇州夜曲ペギー葉山ペギー葉山西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれてきくは 夢の船歌 鳥の唄 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか柳が すすりなく  花を浮べて 流れる水の 明日の行方は 知らねども 今宵うつした 二人の姿 消えてくれるな 何時迄も  髪にかざろか 口づけしよか 君が手折(たお)りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺(かんざんじ)
青い山脈河合奈保子河合奈保子西條八十服部良一若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ  古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く  雨にぬれてる 焼けたあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の なつかしさ 見れば涙が またにじむ  父も夢みた 母も見た 旅路のはての その涯の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若いわれらに 鐘が鳴る
蘇洲夜曲河合奈保子河合奈保子西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した  ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
王将五木ひろし五木ひろし西條八十船村徹吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地  あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい  明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える
蘇州夜曲遊佐未森遊佐未森西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろうか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折(たお)りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
肩たたき川田正子川田正子西條八十中山晋平母さん お肩をたたきましょう タントン タントン タントントン  母さん 白髪がありますね タントン タントン タントントン  お縁側には日がいっぱい タントン タントン タントントン  真っ赤なけしが笑ってる タントン タントン タントントン  母さん そんなにいい気もち タントン タントン タントントン
伊豆の佐太郎五木ひろし五木ひろし西條八十上原げんと故郷見たさに 戻ってくれば 春の伊豆路は 月おぼろ 墨絵ぼかしの 天城を越えて どこへ帰るか どこへ帰るか 夫婦雁  瞼とじれば 堅気になれと 泣いてすがった 洗髪 幼馴染も あの黒潮も 一度ながれりゃ 一度ながれりゃ 帰りゃせぬ  逢って行こうか 逢わずに行こうか 伊豆の佐太郎 忍び笠 どうせ明日は またながれ旅 はいた草鞋に はいた草鞋に 散る椿
菊五郎格子美空ひばり美空ひばり西條八十米山正夫松尾健司十八娘の 緋鹿子の 手柄がくずれて 富士額 弁天小僧が きる啖呵 知らざあ言って 聞かせやしょう なつかしいぞえ 菊五郎格子  歌舞伎の桟敷が 縁となり あなたとわたしが 合蛇の目 これきり別れりゃ 女でも 闇夜があるから 覚えてろ なつかしいぞえ 菊五郎格子  銀座の柳を 吹く風に 幟がゆれます 木挽町 通ればかおるよ 白菊が 面影うつした 鏡獅子 なつかしいぞえ 菊五郎格子
越後獅子の唄南こうせつ南こうせつ西條八十万城目正斎藤ネコ笛にうかれて 逆立ちすれば 山が見えます ふるさとの わたしゃ孤児 街道ぐらし ながれながれの 越後獅子  今日も今日とて 親方さんに 芸がまずいと 叱られて 撥でぶたれて 空見あげれば 泣いているよな 昼の月  うつや太鼓の 音さえ悲し 雁が啼く啼く 城下町 暮れて恋しい 宿屋の灯 遠く眺めて ひと踊り  ところ変れど 変らぬものは 人の情の 袖時雨 ぬれて涙で おさらばさらば 花に消えゆく 旅の獅子
旅情の歌加藤勉加藤勉西條八十江口夜詩大河のほとり駒とめて 誰に贈らんすべもなく 涙に摘みし螢草 夕月細く旅遠し  広野の涯に在りという 幸福(さち)を尋ねて若き日を 時雨にうたれ風に泣き 辿りし旅路幾歳ぞ  鳥啼く谷に日を暮らし 星の渚に眠れども 幸福(さち)は我身にめぐり来ず こよいも更けて鐘が鳴る  可愛いの駒と労(いたわ)れば 駒も悲しく嘶(いなな)きて 涙に摘みし螢草 手綱にあわれほろり散る
愛のささやき松平晃松平晃西條八十池田不二男可愛い蕾よ きれいな夢よ 恋のこころに よく似た花よ 咲けよ咲け咲け 朝露夜露 咲いたらあげましょ あの人に  ほそい三日月 やさしい月よ 夜毎涙の 枕を照らす せめて伝えよ わたしのこころ 離れて逢えない あの人に  赤い小鳥は 可愛い鳥よ 窓にひねもす 嘆きをうたう 啼けよ啼け啼け 切ないこころ 朝夕恋しい あの人に
愛して頂戴佐藤千夜子佐藤千夜子西條八十松竹蒲田音楽部(中山晋平)ひと目見たとき 好きになったのよ 何が何だか わからないのよ 日暮れになると 涙が出るのよ 知らず知らずに 泣けてくるのよ ねえねえ 愛して頂戴ね ねえねえ 愛して頂戴ね  逢った時には 何にも云えずよ うしろ姿に たゝ泣くのよ 女心は深山(みやま)の さくらよ 人に知られず 赤く咲くのよ ねえねえ 愛して頂戴ね ねえねえ 愛して頂戴ね  ひと目見たとき 好きになったのよ 何が何だか わからないのよ 日暮れになると 涙が出るのよ 今日もひとりで 泣いているのよ ねえねえ 愛して頂戴ね ねえねえ 愛して頂戴ね
青葉の笛美空ひばり美空ひばり西條八十万城目正花から花を 飛ぶ蝶も たそがれ宿る 花の宿 甘い夜風に 星の歌 けれど けれど 燃える心の 宿はいずこ 乙女の慕う 君はいずこ  夢みる君は 月今宵 いずこの空に 在(ましま)すや かりが鳴く夜を 露の夜を 恋し 遠し 燃えるこころの 宿はいずこ 乙女の慕う 君はいずこ  独りで空を ゆく月も 時雨れて宿る 雲の陰 銀のひかりの 銀の夢 けれど けれど 燃えるこころの 宿はいずこ 乙女の慕う 君はいずこ
旅の角兵衛獅子美空ひばり美空ひばり西條八十万城目正旅のたそがれ 知らない街で とんぼ返りを していたら 夢で見た見た 母さんの ほそい眼のよな 月が出た わたしは淋しい 角兵衛獅子  まねく太鼓に 寄る子を見れば 親につれられ にこにこと わたしゃ親なし 友だちも 遠くはなれた 旅ぐらし わたしは涙の 角兵衛獅子  つらいかせぎも ひもじい夜も みんな知ってる 獅子頭 風に吹かれりゃ 笛の音も 故郷恋しと すすり泣く わたしは旅路の 角兵衛獅子
角兵衛獅子の唄美空ひばり美空ひばり西條八十万城目正生まれて父の 顔知らず 恋しい母の 名も知らぬ わたしゃ旅路の 角兵衛獅子 打つや太鼓の ひとおどり  情けを知らぬ 親方の 昼寝のひまに 空見れば 雁も親子で 帰るのに わたしゃ越後へ いつ帰る  旅路にまたも 茶の花が 匂えば故郷(くに)を 想いだす 赤い万燈 村まつり 幼馴染が 忘らりょか
江戸の闇太郎美空ひばり美空ひばり西條八十古賀政男月に一声 ちょいとほととぎす 声はすれども 姿は見えぬ おれも忍びの 夜働き どっかり抱えた 千両箱 こいつァ宵から 縁起がいいわい ヘンおいらは黒頭巾 花のお江戸の 闇太郎  風に稲穂は あたまをさげる 人は小判に あたまをさげる えばる大名を おどかして さらう小判は 涙金 おつな商売 やめられましょうか ヘンおいらは黒頭巾 花のお江戸の 闇太郎  江戸の盛り場 猿若町に ひいき役者の 幟があがる あだな笑くぼに 雪の肌 女泣かせの 雪之丞 こいつァ今夜も 行かざぁなるめえな ヘンおいらは黒頭巾 花の お江戸の闇太郎
べらんめえ芸者美空ひばり美空ひばり西條八十米山正夫客だ客だと 笑わせやがら 玉代返せば ポチポチだ 手前勝手に 酔わせておいて トラになったが なぜ悪い ササ なぜ悪い  生きた歌舞伎を ぜひ演(や)りたさに 堅気の娘が 左褄 金じゃなびかぬ 芸者の意気地 見せてあげよか 目の薬 ササ 目の薬  通る湯島に 鳥居はあれど 小粋なお蔦は もう居無い やけでガブ呑み べらんめえ芸者 泣いておくれよ お月さん ササ お月さん
ギター月夜大川栄策大川栄策西條八十古賀政男佐伯亮山に咲く花 色悲し 海で鳴く鳥 歌悲し 町にいてさえ 寂しいものを なんではるばる 旅を行く  忘れられない 胸の傷 忘れようとて 旅行けば 雨の港の 日暮れの駅も 泣いて別れる 人ばかり  空の鳥には 巣があれど 若き愁いの 宿もなく ひとり爪弾く ギターの歌に 遠いこだまが 涙ぐむ
旅の舞姫霧島昇・二葉あき子霧島昇・二葉あき子西條八十古賀政男君はかわゆき 舞姫の 私ははかない 胡弓ひき 思いは胸に 燃えたとて 誰にあかそう 誰にあかそう 旅の風  恋をする身と 知ったのは あなたの姿の 消えた夜 悲しく君の 名を呼べば 霧が答えた 霧が答えた 白い霧  親のない身の 寂しさを ふたりで嘆いて 夜が更けて 眺めた銀の 天の川 旅のあの夜が 旅のあの夜が 忘らりょか
あの夢この歌霧島昇・二葉あき子霧島昇・二葉あき子西條八十古賀政男幼い日かなしい日 聞いた歌 優しメロディ 君うたう今うたう 花の唇燃えて ときは春 あかしやのみどり白雲 楽しげに渡鳥 翼はかゞやく  涙ぐみ 別れたるうるわしの君の姿 うかび来て 流れ来てわれを泣かすよ 呼ぶよ 若き日の恋の花 すみれ雛げし 匂る夜の歌声に 月さえかゞやく  あの夢もこの夢も ながれ去り残る メロディ あの人がこの人が あわれ歌いしメロディ 歌は蝶むらさきの 紅の蝶々 花やかにほがらかに 心を結ぶよ
愛の灯かげ奈良光枝、近江俊郎奈良光枝、近江俊郎西條八十古賀政男住むに家なき 小鳩のわたし 雨に泣いてた 焼野原 やさしく呼んだ あなたの声に ほのぼの咲いた 愛の花  小鳩可愛いや 小ちゃなねぐら 夜は悲しい 灯がともる あの窓あたり われ待つ君の 面影いとし 並木みち  きのうあきらめ 今日また燃える 恋はせつない 紅あざみ 主ある君は 垣根の花よ 摘めばくるしい とげばかり  山のかなたに 待つ幸福を きょうも尋ねる 愛の旅 黒髪甘く 夜露で濡れる 抱けば涙で 身もぬれる
こころ月の如く二葉あき子二葉あき子西條八十古賀政男青き真珠か 花か ながれくる光よ いまも昔の ままに澄める 空の月よ ああ やさし君の 愛の言葉 音無くささやき われを濡らす 月の光  消ゆる涙か 露か くもりなき光よ 呼べど返らぬ 若き夢に 匂う月よ ああ 悩み多き 春は去りて 残るは想い出 たのし清し 月の光
夢よもういちど二葉あき子二葉あき子西條八十古賀政男派手に咲いても ダリヤの花の 露の涙を 誰が知ろ 何故に消えるぞ 女の夢は 夢よ 返れよ もういちど  道は二筋 願いはひとつ 恋は苦しい 花うばら 女ごころを 哀れむように 荒れた都で 虫が鳴く  見えぬ明日に 希望をかけて 遠く尋ねる 青い鳥 星が流れて 夜明けも近い 夢よ 返れよ もういちど
サーカスの唄舟木一夫舟木一夫西條八十古賀政男旅のつばくろ 淋しかないか おれもさみしい サーカス暮らし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮らしゃ 月も冴えます 心も冴える 馬の寝息で ねむられぬ  朝は朝霧 夕は夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット ながれながれる 浮藻(うきも)の花は 明日も咲きましょ あの町で
花言葉の唄舟木一夫舟木一夫西條八十池田不二男可愛い蕾よ きれいな夢よ 乙女心に よく似た花よ 咲けよ咲け咲け 朝露夜露 咲いたら上げましょ あの人に  風に笑って 小雨に泣いて 何を夢みる 朝花夜花 色は七色 想いは十(と)色 咲いたら上げましょ あの人に  白い花なら 別れの涙 紅い花なら 嬉しい心 青い花なら 悲しい心 咲いたら上げましょ あの人に
旅の夜風多岐川舞子多岐川舞子西條八十万城目正花も嵐も 踏み越えて 行くが男の 生きる道 泣いてくれるな ほろほろ鳥よ 月の比叡を 独り行く  優しかの君 ただ独り 発たせまつりし 旅の空 可愛子供は 女の生命 なぜに淋しい 子守唄  加茂の河原に 秋長けて 肌に夜風が 沁みわたる 男柳が なに泣くものか 風に揺れるは 影ばかり  愛の山河 雲幾重 心ごころを 隔てても 待てば来る来る 愛染かつら やがて芽をふく 春が来る
シナの夜多岐川舞子多岐川舞子西條八十竹岡信幸シナの夜 シナの夜よ 港の灯り 紫の夜に のぼるジャンクの 夢の船 ンー 忘られぬ 胡弓の音 シナの夜 夢の夜  シナの夜 シナの夜よ 柳の窓に ランタンゆれて 赤い鳥かご シナ娘 ンー やるせない 愛の歌 シナの夜 夢の夜  シナの夜 シナの夜よ 君待つ宵は 欄干の雨に 花も散る散る 紅も散る ンー 別れても 忘らりょか シナの夜 夢の夜
なつかしの歌声新沼謙治新沼謙治西條八十古賀政男銀座の街 今日も暮れて 赤き灯燃ゆ 恋し東京 恋し東京 あの窓この小径(こみち) やさしの柳 あこがれは悲しき 乙女の涙 風よ運べよ いとしの君へ  歎(なげ)きの道 ひとり行けば みどりの樹に 鳥はうたう 鳥はうたう やさしく寄り添いし 姿よいずこ おもいでの窓辺に 忘れなぐさが 風に泣いてる きのうも今日も  夕焼空 君と眺め うたいし歌 楽しメロディー 楽しメロディー うたえば涙ぐみ こころは咽(むせ)ぶ 落葉ちる朝(あした)に 雪ふる宵に 呼ぶよこの歌 返らぬ涙
蘇州夜曲松原のぶえ松原のぶえ西條八十服部良一君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか 柳がすすり泣く  花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも  髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
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