suzumoku作詞の歌詞一覧リスト  65曲中 1-65曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
泥雲suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku土砂降りの真夜中が嫌い モザイクをかけて眠りたい 湿気で膨らむ失敗後悔 鼓膜にバラバラ 僕を笑う奴らが嫌い 真っ黒けに塗り潰したい 名前も言わずに言葉のナイフで 背中にグサグサ  だ、だ、誰か助けてよ し、し、支配してくれよ だ、だ、誰彼構わないで 刺してしまいそう 泥雲の下  日照りの真っ昼間も嫌い ビルを重ねて遮りたい 陽炎で溶ける妄想現状 僕を騙す奴らも嫌い 真っ白けに焼き尽くしたい 顔も明かさずに嘘のアクセルで 頭にバンバン  だ、だ、誰か教えてよ し、し、真実をくれよ だ、だ、誰彼構わないで 轢いてしまいそう 泥雲の下  誰のために 何のために 僕のためだけに 生きてくなら 死んでくなら 意味を感じたい だ、だ、だから助けてよ し、し、支配してくれよ だ、だ、だから教えてよ し、し、真実をくれよ だ、だ、誰でも構わないよ だ、だ、誰でも構わないよ だ、だ、誰彼構わないで 刺してしまいそう 轢いてしまいそう 消えてしまいそう 泥雲の下
カタパルトsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku嫌いだって離してしまえばそっと 綺麗な思い出に変わるよそっと 「頑張れ!」って何度も叫びながら 僕は今日も手を振るばかり 飽きたって壊してしまえばきっと 新しい何かを手に出来るよきっと 信じ切って誰かについて行けば まっさらな僕はそこにいるのかな…  ずっと見れないままだった 見えないだけだった 錆びていくカタパルト 蹴っ飛ばす様に 蹴っ飛ばす様に 夢を追いかけたい  空になった部屋を眺めるんだって そうして思い出に変えるんだって 「じゃぁな!」って一度でも叫んだら まっさらな日々はそこにあるのかな…  ずっと言えないままだった 言わないだけだった 動かないカタパルト ぶん殴る様に ぶん殴る様に 今をこじ開けたい  涙目を そっと窓の外 きっと遠い空 だって僕はただ ずっとずっとずっと…  見れないままだった 見えないだけだった 錆び付くなカタパルト 言えないままだった 言わないだけだった 動き出せカタパルト 知らないままだった 知らないだけだった 行ったり来たり繰り返して 蹴っ飛ばす様に ぶん殴る様に 君に叱られたい
サヨナラ日常suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku伝えらんない事 数えらんない程 刻んでいたい鼓動 感じていたいもの サヨナラ日常  シャレんなんない誹謗 信じらんない希望 捕らえらんない首謀 今日も何人死亡? 溢れる絶望 嫌んなっちゃった、もう 誰んなったって、そう 早く何とかしろ すぐに緊急浮上 足りない愛情  常識嘆き喚き 変わらぬ現状 そこから飛び出したいから サヨナラ日常  晴れんなんない土曜 演じらんない模様 見つけらんない腫瘍 薬何回使用? 溶け出す太陽 悟っちゃったんだ、もう 何度やったって、そう これで満足だろう ずっと発展途上 虚ろな表情  錠前堪え応え 帰らぬ感情 ここから抜け出したいから サヨナラ日常  常識嘆き喚き 変わらぬ現状 錠前堪え応え 帰らぬ感情 試され 隠され 騙され タチサレ日常  伝えらんない事 数えらんない程 刻んでいたい鼓動 感じていたいもの 伝えらんない事 数えらんない程 刻んでいたい鼓動 感じていたいもの 伝えらんないよ 数えらんないよ 刻んでいたいよ 感じていたいよ 伝えらんないから 数えらんないから 刻んでいたいから 感じていたいから サヨナラ日常
グライダーsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku下を向くなよレイディー 放っとけない性格で 誰のせいでもないさ こんな時代なんだぜ? こっちに来いよレイディー 一人で生きるなんてさ 足りないものは何だい? 要らないものばかりだろ?  考え込んで泣いて 心が錆付いて 一からやり直して 本当の翼で 飛び込んで行け  グライダー 雲を越えて 風を蹴って 手を叩いて オーライ オーライ 息を吸って 素顔出して 気持ち届けて オーライ オーライ オーライ!  ややこしいんだよミスター 無理矢理言葉並べて 正解なんか無いさ そんな世界なんだぜ? 一緒に来いよミスター 諦めちまうなんてさ 要らないものは何だい? 足りないものばかりだろ?  立ち止まって迷って 答えが傷付いて 一から繰り返して 理想の翼で 羽ばたいて行け  グライダー 昨日を越えて 今日を蹴って 足鳴らして オーライ オーライ 息を吐いて 汗流して 気持ち届くぜ オーライ オーライ オーライ!  海を越えて 空を蹴って 声枯らして オーライ オーライ 息を呑んで 見つめ合って 愛し合おうぜ オーライ オーライ オーライ オーライ オーライ!
零ドライブsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku自由になんでも選べるんだろ? なんでもいいよ ゲームでいいよ バリバリ砕けるアイディー ドレモコレモソレモアレモダレデモ 時代はどこでも繋がるんだろ? どこでもいいよ ネットでいいよ ブクブク太るアカウント ダサイクサイマズイグロイウルセェな  こんな毎日ゼロになれ ぶっ壊したい デリートしたい 同情する時代を そしたら君に言えるはず 苦しいよって 寂しいよって 素直に泣くために  自分でいつでも伝えるんだろ? 飾って気取って メールでいいよ ガンガン燃えるタイムライン ダルイサムイウザイキモイシツケェな  こんな毎日ゼロになれ ぶっ飛ばしたい リセットしたい 馬鹿にされた自分を そしたら君に会えるはず 嬉しいよって 楽しいよって 素直に笑うために  上っ面だけ綺麗でも 全然欲しくはないんだ 汚くても真実なら あぁ、どうしても知りたいんだ  こんな毎日ゼロになれ ぶっ壊したい デリートしたい 気付かれない自由を こんな毎日ゼロになれ ぶっ飛ばしたい リセットしたい 分かち合える自由を そしたら君と語るんだ 夢ってやつを 愛ってやつを タイトルはいらないんだ
創膏suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku悲しいのよ 一度ぐらい泣いてしまいたい 冷たい枕を 今夜もせっせと温めて 苦しいのよ 一度ぐらい叫んでしまいたい 目を閉じたらほら 素敵に落ちてくる星空  傷だらけの膝小僧を 夕焼け空に我慢して 何故誇らしく思えるの? 羨ましいわね…  寂しいのよ 一人ぐらい甘えてしまいたい 煙草もお酒も 気休めに貼った絆創膏 虚しいのよ 一人ぐらい振り向かせられたら 明日の朝には 夢の続きが見れるかしら?  ちょっと擦りむいた頬っぺたを 青空に喚き散らして 何故他人のせいに出来るの? 頭が良いのね…  悲しいのよ 一度ぐらい泣いてしまいたい 冷たい枕を 今夜もせっせと温めて 苦しいのよ 一度ぐらい叫んでしまいたい 目を閉じたらほら 素敵に落ちてくる星空  寂しいのよ 一人ぐらい甘えてしまいたい 煙草もお酒も 気休めに貼った絆創膏 虚しいのよ 一人ぐらい振り向かせられたら 明日の朝には 夢の続きが見れるかしら?  少しぐらい素直になって お薬止めなくちゃ
モンタージュsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku映り込む雲間の日差 眩しさに足元を見た なんと淡く薄い影だろう それでも生きてら  広げる右手 握る左手 傷跡は描きたくない  最低まで転げ落ちたら 有名になるの? 犯罪者のモンタージュが 街中貼られている これ程まで濃い影ならば 傷付かないの? 僕はどうだ? どれぐらいだ? 何度も睨むカーブミラー  空欄に書くバツ印 眠たさに顔を叩いた なんと浅く細い日々だろう しぶとく生きてら  しかめる右目 閉じる左目 悲しみは繋ぎたくない  最高まで登り切れたら 幸せになるの? 成功者をワイドショーが ひたすら讃えている これ程まで深い日々ならば 悲しまないの? 僕はどこだ? どの辺りだ? 何度も眺めるカレンダー  なんと淡く薄い影だろう それでも生きてら なんと浅く細い日々だろう しぶとく生きてら  最低にも最高にも なれなくていいさ 影を睨んで 日々を眺めて もう一度描いてみるよ もう一度繋いでみるよ
ブルーブルーsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku誰も触れ合わずに彷徨う 街の中で 晴れ渡る空を仰ぐ度 虚しくなる 当たり前の様に繋いで 歩いていた 温もりは今何処にあるの?  嗚呼、声が枯れるまで叫んでも 吐き出しても 世界は振り向いてくれない この孤独を  ブルーブルー ブルーブルー 高く ブルーブルー ブルーブルー 笑うよ ブルーブルー ブルーブルー 高く ブルーブルー ブルーブルー…  「大丈夫」と口では零して 足はすくむ それでも心は最後まで 人らしくありたい  血が滴るまで叩いても 噛み付いても 世界を振り向かせられない この無力を  ブルーブルー ブルーブルー 遠く ブルーブルー ブルーブルー 笑うよ  嗚呼、愛がどれほど描かれても 歌われても 明日の行方さえ分からない この世界を  ブルーブルー ブルーブルー 青く ブルーブルー ブルーブルー 笑うよ  ブルーブルー ブルーブルー 高く ブルーブルー ブルーブルー 遠く ブルーブルー ブルーブルー 青く ブルーブルー ブルーブルー 笑おう
どうした日本suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku責任取ってくれますか? 結論出してくれますか? 安全ではないんですか? 説明出来ないんですか? 直ちに影響はいたしません 前例の無い想定外でした  またも虐待のニュースです なんと痛ましい事でしょう 信じ難い事件ですが 次はスポーツの話題です とうとう頭も地デジ化したのか? イライラしてくるんだこのクソヤロー!  どうした日本 どうした日本 どうした日本 どうした日本 小学生も呆れてるんじゃない?  こんなに弱い僕だけど 必ず幸せにするよ どんなに遠く離れても いつでもここで待ってるよ 飽き飽きするハリボテの綺麗事 そろそろ目を覚ませよこのクソヤロー!  どうした日本 どうした日本 どうした日本 どうした日本 ラブソングはストーカーの歌じゃない  責任持って決めようぜ 結論出して進もうぜ 安全なら伝えようぜ 説明ぐらいはしようぜ はぐらかすのはやめようぜ 諦めないで挑もうぜ  どうした日本 どうした日本 どうした日本 どうした日本  何でも疑いたくなるのも 何度も虚しくなるのも 自分が悪いと決めつけても 誰かのせいにしたくもなるんだよ  どうした日本 どうした日本 どうした日本 どうした日本 石橋叩いてまだ渡らない どうした日本 どうした日本 どうした日本 どうした日本 叩いて叩いて壊れそうだ 叩いて叩いて壊れそうだ 叩いて叩いて頑張れ日本
リエラsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku解いた右手を 風が包んで 本当の君の温もりを 初めて知る 落ちた涙を 靴で隠して 本当の僕の冷たさを 何度も知る  結んだ唇は 何を探してるの? 僅かに残った温もりが 君に還る前に  リエラ、君が微笑む 言葉を…… 今、僕らの明日を紡ぐのは さよならだけ リエラ、君が旅立つ 未来へ…… 今、僕らの明日へ続くのは この道だけ  残る約束 時が流して 本当の僕の悲しみを 初めて知る 褪せる思い出 胸に抱えて 本当の君の優しさを 何度も知る  俯いた瞳は 何を描いてるの? 今にも溢れる冷たさが 君に移る前に  リエラ、君が見上げる 景色を…… 今、僕らの明日に浮かぶのは さよならだけ リエラ、君が旅立つ 未来へ…… 今、僕らの明日へ続くのは この空だけ 今、僕らの明日へ続くのは この道だけ さよならだけ
真夜中の駐車場suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku真夜中の駐車場で会おうぜ 新月から始めようぜ  君と話がしたいんだ 僕の声で歌いたいんだ 誰もが「くだらない」と言って 破いた夢を繋ぎたくて 悩みも抱えて来たんだ 苛立ちも連れて来たんだ 誰もが「信じろ」と言って ついた嘘を燃やしたくて  扉を開けて 闇を感じて 孤独に目が眩んでも  「退屈、退屈から抜け出せ」「今だけ、今だけが全てだ」 自分を、自分を超えるものを この目で見つけ出したい  真夜中の駐車場で会おうぜ 新月から始めようぜ 君はこれからどうなるんだ? 僕は何処に行けばいいんだ? 誰もが「分からない」と言って ごまかすのが答えなのか?  唾を飛ばして 風に吹かれて 不安に手が震えても  「退屈、退屈から抜け出せ」「今だけ、今だけが全てだ」 自分が、自分が望むものを この手で描き出したい  帰りたくない 離れたくない このままでいられるなら 孤独の闇に 不安の風に 自由の意味が無くても  「退屈、退屈から抜け出せ」「今だけ、今だけが全てだ」 この目で、この目で見つけ出して この手で、この手で描き出して ここから、ここから光るものを 君と僕で創りたい  真夜中の駐車場で会おうぜ 新月から始めようぜ
メンドクセーナsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku人ごみに踏まれて もんどりうった程さ 今度は随分と 派手に転げ落ちた 何が助け合いだ 手を伸ばしもしない みんな見て見ぬ振り 通り過ぎた  考え込む度に どうにでもなればいいと 空っぽになった ビール瓶を 転がすのさ  メンドクセーナ メンドクセーヨナ 仕事も遊びも また明日……  何も考えずに ひたすらボケーっとしてたいよ あの娘の声に 笑顔に 見とれながら  メンドクセーナ メンドクセーヨナ 今日のところは メンドクセーカラサ 夢も未来も また明日……
コワイクライsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku僕が歌うのは寂しがりやの歌 聴いて欲しくてしょうがないのさ だけど親密でリアルな指摘には ただムカついてしまう始末 “才能無いよな”と気付かされる事は 頑張る事で始まるから “程良い距離感”を保ってさえいれば 誰も叩かない筈だから  クライ、クライ、怖い未来が 背中に問い掛けてくる 「お前に何が出来るのか」と 気付かない振りをしたって 知らずに走り出してる 崩れていくリズムとメロディー  私の両腕は寂しがりやの腕 抱き締めたくてしょうがないのよ だけど温かいリアルな体には ただ戸惑ってしまう始末 “また裏切られる”と疑い出す事は 信じる事で始まるから “自分の責任”と片付けてしまえば 誰も恨まない筈だから  コワイ、コワイ、暗い夜道が 煙草に火を着けてくる 「あなたはこれで十分ね」と 平気な振りをしたって 本音は零れ出してる アスファルトに染み込む涙  作り笑いも痩せ我慢も 月明かりにはお見通しだ  クライ、クライ、怖い未来が 背中に問い掛けてくる 「お前に何が出来るのか」と コワイ、コワイ、暗い夜道が 煙草に火を着けてくる 「あなたはこれで十分ね」と クライ、クライ、君に会いたい コワイ、コワイ、君に会いたい 愛したいよ、コワイクライ
ノイズsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku空回る換気扇のガラガラ 余りにもうるさいものだから 溜息を一つ置き去りにして 冷た過ぎるドアノブを掴む 駆け上がる屋上でバタバタ 靴を脱いで掲げる白い旗 張り巡らされたフェンスを越えて 両腕を広げてチューニング  募らせた言葉は何処へ 鳥になる覚悟は何処へ 飛ばそう 僕の思いを…  さぁ、ためらうノイズよ 東を隠せ 明日を隠せ そう、この空気を揺らす今だけを信じていろ  爪先でガラクタをガリガリ 汚れて動かない物ばかり そこから伸びていく両足の影 細くて頼りないアンテナ  後ろめたい過去は何処へ 癒えない傷跡は何処へ 送ろう 僕の秘密を…  さぁ、彷徨うノイズよ 西を隠せ 昨日を隠せ そう、この鼓膜に触れる今だけを感じていろ  明日への想像は何処へ 昨日までの記憶は何処へ 叫ぼう 君に届いて!  さぁ、悩めるノイズよ 空気を揺らせ 鼓膜に触れろ そう、この意識に響く今だけは聞き逃すな 嗚呼、求め続けるのは確かに分かる生きている音 嗚呼、自分の声が欲しい! 本当の声が聞きたい! 暴れ出すノイズの中 ささやき始めるボイス
愛しの理不尽suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku差し出された未来を眺めて どうにでもなるさと笑った その背中に冷たい手の平 突き落とされたスクランブル  前も後ろも右も左も 肩組みする歯車に取り囲まれて どうにでもなれ!と逃げる背中を “腰抜け”と世間が決め付ける  人はみんな助け合えるから 信じられるさと頷いた その瞳に乾いた一言 追いつめられた扉の前  今日も昨日もきっと明日も 目配せする嘲りに放り出されて 信じられない!と拒む瞳を “可哀そう”とメディアが決め付ける  にじむ夕暮れ 振り返る道 今さら蘇る放課後の残り香 帰りたくない!と流す涙を “子供だ”と社会が決め付ける  笑えばいいさ 馬鹿にすればいい 誰もが語る“普通”にはなりたくない 常識の雨に打たれ呆れて 僕は僕の歌声を決め付けるさ 嗚呼、愛しの理不尽なこの世界よ 嗚呼、愛しの理不尽なその心よ
僕らは人間だsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku瓦礫をすくう傷だらけの両手 虚空に漂う SOS の声 「何処にいる……」「心配だ……」「くたくただ……」「もう嫌だ……」 微かな灯火が 胸の中で今震えている  息を止めるな 繋ぐ手を放すな その足で立つんだ 僕らは人間だ 朝の光だ 始まりの合図だ 取り戻してみせよう いつかの日常を  炊きたてを配るあかぎれの両手 頬張る子供の無邪気な笑い声 「ありがとう!」「美味しいよ!」「平気だよ!」「楽勝だ!」 あどけない勇者が 拳を振り上げて駆けてゆく  逃げ出したいけど 夢だと信じたいけど その目を開けるんだ 僕らは人間だ 夜の暗闇に 底なしの不安に 星が寄り添うだろう 光を携えて  「待っていろ。」「諦めるな。」「大丈夫。」「気を付けて。」 何気ない言葉を どれ程の命が待ってるだろう  朝の光だ 始まりの合図だ 取り戻してみせよう いつかの日常を 夜の暗闇に 底なしの不安に 星が寄り添うだろう 光を携えて 涙流れて 全て奪われて ここから生きるんだ 僕らは人間だ
蛹 -サナギ-suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku枯れ葉の落ちる音も響きそうな 暗がりの四畳半に一人 膝を抱えながらも飛び立つ日を 思い描く蛹 まるでお湯を注いで作りあげた 安物で即席の生活 明日の予定さえも夢の中で 慌てて立てる始末  乾いた唇 ボサボサの髪 染みの取れないままのTシャツ 真っ白なスケッチブックだけが 完璧だと主張している  「もっと頑張れ」と言われるその度に 僕の傷口は酷くなるみたいだ 「何が欲しいの?」と聞かれたらすぐさま そいつの全てを奪いたくなるだろう  例え雨が降ろうが槍が降ろうが ひび割れる事もない毎日 指をくわえながらも目覚める日を 思い描く蛹  ささくれた小指 充血した目 虫に食われたままの靴下 壁に貼付けた写真だけが 永遠だと主張している  「もう諦めろ」と言われるその度に 僕は傷口を抉りたくなるんだ 「何がしたいの?」と聞かれたらすぐさま そいつの全てを壊したくなるだろう  爪先の側に 迫る夕闇 僅かに頷く胸の鼓動 次第に麻痺する不安だけが 生き延びろと主張している  「もっと頑張れ」と言われるその度に 僕の傷口は酷くなるみたいだ 「何が欲しいの?」と聞かれたらすぐさま そいつの全てを奪いたくなるだろう 「もう諦めろ」と言われるその度に 僕は傷口を抉りたくなるんだ 「何がしたいの?」と聞かれたらすぐさま そいつの全てを壊したくなるだろう  枯れ葉の落ちる音も響きそうな 暗がりの四畳半に一人 背中のミシン目に気付けないまま 眠りに就く蛹
平々 -ヘイヘイ-suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku晴れと曇りの間 気難しい天気 野良猫は塗炭の上 死んだ様に眠る 暇潰しのニュースは 政治家のコメディー 「やった」「やらない」の末に「記憶にございません」  なんて平和な日々だろう 煙草でも一ついかが? オゾン層は穴だらけ 星の欠片でも落ちたのかい?  元気ないなヘイヘイ 無理もないかイェイイェイ どうぞ気軽にヘイヘイヘイ ご静聴よろしく  不況不況、大不況 株価は右下がり ビジネスマンの顔も コンクリに釘付け 天才も年を食えば 天に召されて逝く 不死身のロックスターも この歌の作者も  それも自然の摂理さ 緑茶でも飲んで休憩 群がる鳩を見ろよ 落ち込む暇なんか無いってさ  元気ないなヘイヘイ 無理もないかイェイイェイ 遠慮しないでヘイヘイヘイ CDもよろしく  元気ないなヘイヘイ 無理もないかイェイイェイ こんな歌さヘイヘイヘイ  山あり谷ありの日々 世界はぐるぐる回る それも宇宙から見たら 多分まだ捨てたもんじゃないさ  元気ないなヘイヘイ 無理もないかイェイイェイ 手を叩いて声出して 涙して笑って 元気ないなヘイヘイ 無理もないかイェイイェイ 何はともあれヘイヘイヘイ 楽しく生きましょう 元気出たか?ヘイヘイ 無理はすんなイェイイェイ ヘイヘイ イェイイェイ アイラヴュー ご静聴有り難う
真面目な人suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku光る液晶を睨み付けては 弾くキーボード 擦る瞼 「時は本当に無情なもんだ…」と 知らず覚えた口癖  鞄の中の この不満の種 いつまで隠して 過ごせるのだろう?  叩き付ける拳 ファイルされた未来が散らばる それでも跪き 拾い抱き締める 真面目な人  風にからかわれる様な日々 少し迷えば時代遅れ  他人の肩と ぶつかるその度 諸刃の心が 震え始める  街を暴れ回り 見境も無く叫ぶ妄想 それでも目は閉じず 現実を選ぶ 真面目な人  呆れる程に 求め過ぎた社会 気付けば本物は また闇の中  ひび割れるアスファルト 踵が刻み過ぎたリズム 涙と溜息で 今日も相変わらず曇り空 叩き付けた拳 暴れ回り叫んだ妄想 それでも独りでも 今を歩き出す 真面目な人
鴉が鳴くからsuzumokusuzumokusuzumokusuzumokuお前のボロボロの翼は 誰と喧嘩した傷跡だい? まさかまさかと思うけど 自分で付けた傷跡かい? 目一杯広げてみてごらんよ ほらね、向こう側が丸見え まさかまさかと思うけど 気付いてないことはないだろ?  光なんか消えてしまえ 見透かされる事もなくなる 悲しみも痛みも要らない あと少しで空に夜が染みる……  鴉が鳴くから帰ろう 構わないで一人にしてくれ そうかい、僕は気にしないさ お前の目に闇が染みようとも  考え込んでる振りなんかして 不自然なくらい汗まみれ まさかまさかと思うけど 今更怖気付いたのかい?  その通り出来損ないさ 何処へも飛べない役立たず 過去も未来も現在も要らない 嘘もついた 泣言も散々……  鴉が鳴くからおいで 構うのなら手を引いてくれ 何だい、随分良い身分だ その調子で嘘でも羽ばたけよ  見渡せば誰も彼も 僕もそうさ 解れてボロボロ 理想の翼が欲しくて いつまでも雛でいたいんだろ?  鴉が鳴くから帰ろう 構わないで一人にしてくれ そうかい、僕は気にしないさ お前の目は最初から真っ黒! 鴉が鳴くからおいで 構うのなら手を引いてくれ 何だい、随分良い身分だ その調子だ 本当は飛べるだろ!
ラムネノーツsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku波止場には丸く太った 猫が寝そべっている 食べかけのイワシを忘れて 釣り竿は一度も揺れず 陽の光がただ バケツの海水を転がす  足を投げ出して座って 初めて敗れた 恋の話でも思い出そう ステレオで聞こえてくる 波の音に恥ずかしさ隠して  右手にはまだ冷たく 弾けてるラムネ この空と同じ色  潮風にウトウトして 気付けば夕暮れ 日に焼けて少し痛む腕 「恋の話はもう終わり?」 君の声が聞こえた気がしたよ  右手には炭酸が抜けて 温くなったラムネ あの恋によく似た味 取り出してみたビー玉 涙する前に 海に投げてしまおう
夕焼け特急suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku帰りの車窓の向こう側 オレンジ色の知らない街 疲れて閉じかけた瞼に 僅かに入り込む 夕焼けに合ったメロディを 鞄の中から取り出して 耳から心に流れ込む 選ばれた言葉  絡み合っていた空気が 少しずつ解けて落ち着いた 伝え損ねたあれこれが 嫌なくらい思い付く  帰りの車窓の向こう側 オレンジ色の知らない街 夕焼けに合ったメロディは 二曲目に続く  流れ込んでくる言葉達 僕の姿を見つめている その言葉はいつも綺麗で 何度も憧れる あの優しさを拒んだのも 今いる道を選んだのも 正しかったのか分からない 目の前が揺れる  解けて落ち着いた空気に 少しずつ切なさを加えて 憂鬱の隠し味を 一さじ混ぜて目を閉じた  帰りの車窓の向こう側 闇夜が迫る見慣れた街 夕焼けに合ったメロディは もう聞こえてこない
幻灯機suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku「また明日遊ぼうね」夕暮れに溶けた声 脇道へ駆けてゆく 懐かしい影法師 がらんとした校庭に 思い出す笑顔の日々 切なさも憂鬱も 知らなかった五時の鐘  飴玉のセロファンが 枯れ葉に混ざり合い 風に吹かれカサカサ 僕の足元を賑わす  今の目の中は 夕暮れなんかじゃなくて 目紛しい程に 過ぎ去る毎日さ  「またいつか会いましょう」手を離す恋人達 駅前の月影で また一人泣いている  あの日 知らない街で 迷子になれたのは 優しく包んでくれる 帰るべき場所があったから  今の目隠しは 君の手なんかじゃなくて 狂おしい程に 生き急ぐ毎日さ  確かなものが欲しくて ついつい背伸びして ずる賢さが僕を 大人へ育ててきたのかな  今の目の奥は 悲しみなんかじゃなくて 愛おしい程に 求める毎日 スライドを照らす 幻灯機の光が 瞬きしながら 映し出してくれる
衣替えsuzumokusuzumokusuzumokusuzumokuアパートから30秒の 自動販売機に 温かい缶珈琲が ついに並び出した こんな事で季節を知り 衣替えをしたら 着膨れた君の姿を 思い出してニヤけた  作りかけの歌 それは夏模様 はしゃいでた言葉達も さすがに疲れてる  片付けたい考え事は いくつも浮かぶけど 君と手を繋ぎたくて 駅へと向かうのです  花を付けた金木犀 風に溶ける香り 白髪の老夫婦が 静かに見上げてる そんな事で自分を知り ぼんやりしていたら 危うく電信柱に ぶつかりそうになった  暮れ始めた空 茜色の街 たむろする女子高生が「ちょーきれい!」と叫ぶ  繋いだ手が冷たいと いけないだろうから こっそりとポケットに 両手をしまうのです  賑わう改札 見つけた一人に 差し出してあげましょう 小さな温もりを  繋がれた二人の手は 意外な温度差で 「もしかして冷え症なの?」と 言われてしまうのです まだまだ力不足と 密かに思うのです ホッカイロを買わなくてはと ずる賢いのです
ジオラマsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku何も浮かばず 何も沈まず静かな丘で 隣の君は遠い目をして いつものポーカーフェイス 今夜の風は北よりの風 冷えた三日月 踊る街灯 滑る人影 ジオラマの街  一粒の欠片はただ ゆっくり甘く溶けるだろう 「君だけは守れるさ」と 寂しがりやのプライド  青い画用紙と白い綿毛を 夜に被せて 白熱灯の笠を外せば 昼の街並  溜息を吹きかければ ほら 雨雲の出来上がり 「このまま消えてしまえ」と 卑怯者の黒魔術  一粒の欠片はまだ 溶けず苦く冷たいまま 思わず噛み砕いたら 覚めた夢 崩れた街 「最初からやり直し」と 二度寝する臆病者 夕焼けの作り方は 君のセンスに任すよ
身から出せ錆suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku空飛ぶ鳥を見ていたんだ 嵌め殺した窓の手前で 触れられない背中にそっと 奇跡の想像もした 放り投げたスプーンにちょっと 青い錆が付着しだして その中一つ封じ込んだ 夢が文句を言ってる  差し込む褐色の西日も影を伸ばす  たったそれだけで焦るその心は 焦るだけマシだと思いたいだけ 毒が回る前にバラしましょう 素直になれなかったと  ヘッドフォンを繋いだプレイヤ 埃がこびり付いたディスプレイ 盤から伝わるメッセージは 慰めの名言だけ インテリぶって口火切って 堂々と告げる体験は コンビニの雑誌の隅っこ 気の利いた記事のパクリ  手持ちの札だけで 事足りていたいのは  何処かに自分と同じ様に生きる 人間もいるだろと思いたいだけ 壁が出来る前に認めましょう 臆病なだけなんだと  ドアノブの前でたじろぐ悪い癖 散々描いた未来は綺麗なのに  たったそれだけで焦るその心は 焦るだけマシだと思いたいだけ 毒が回る前にバラしましょう 素直になれなかったと 何処かに自分と同じ様に生きる 人間もいるだろと思いたいだけ 壁が出来る前に認めましょう 臆病なだけ なだケ なダケ ナダケ 情けないなと
放課後スリーフィンガーsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku曇り出した空 急ぐ足音 雨粒一つ 溜息一つ 間違えた事は誰かのせいにして 心傷付く前にギターを弾く  一人の教室 気晴らしに小さく 零したメロディーに絡めた偽り  雨降る街など気にも留めない 溢れそうな弱さを隠したくて  黒板を見ては明日を紡ぐ 近道一つ 逃げ道一つ 分からない事はうやむやにして 気になってしまう前に歌をうたう  鞄の中身は同じ物ばかり それよりも大切な物があるさと  硬い指先で散りばめる音 漂う寂しさを消し去りたくて  本当は君に聴いてもらいたい 初めて覚えたコードも鳴らそう  湿っけた五線譜に描く横顔 隠せない弱さを認めてくれ 仕方なく夢に君を探すよ 消せない寂しさを認めてくれ 誰にも聞こえない 放課後スリーフィンガー
甘いアルコールsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku空になった右手のグラスに 甘いアルコールを注いでくれよ いつ誰が見つけたかは分からない とてもとても眠たくなるやつさ 疲れ果てて俯いてる君も 甘いアルコールをひとつどうだい? 飲み干す程に疲れは消えて とてもとても気持ちが楽になる  むせ返る程煙たい現実も 迷う程広がる人の群れも 朝まで味わう間だけなら 全て忘れていられるはずだから  またいつもの暗がりの部屋で 甘いアルコールに酔い潰れてる 朝が来るまで飲み続けていても 二日酔いにはならない酒なのさ  消されてゆく思い出の場所も あの日なくした大切な物も 朝まで味わう間だけなら 全て見つける事さえ出来るのさ  気付けば朝焼けが綺麗で 右手のグラスもなくなっている 何もかもが意味なく流れる ラベルのない不思議な酒なのさ
モダンタイムスsuzumokusuzumokusuzumokusuzumokuテレビは今日も深夜まで馬鹿騒ぎのパレード 流行の間抜けなトークで金を稼ぎましょう 「政治の話ワカンナ~イ」アイドルがスベっても 可愛ければ拍手喝采「それじゃまた来週!」  茶の間で煎餅くらえてぼんやりニヤけるそこのアンタ 手の内見せないメディアの罠にまんまとハマっていませんか?  インターネット万々歳 デジタルな生活が 「ペーパーレス!お出掛け不要!エコです!」と叫ぶ 便利さばかり追いかけて誰か気付いてますか? 引きこもりが減らないのはイジメだけじゃない  学校サボって渋谷で彼氏とふざけるそこのアンタ 大事なものは何ですか?まさかケータイなんて言わないよな?  現代社会の深い落とし穴 情報網に絡まっていつの間にか見失ってる自分の姿  「ぶっちゃけ仕事だりぃよな」平社員のツイート 「だよねだよね」の返信にテンションを上げる 煙草を一本吸ったら辞表でも書こうかと 頑張る部長を尻目にケラケラと笑う  ストレス社会は嫌だとあれこれ言い訳してるアンタ 大顰蹙を買う前にママのお腹から出直しておいで  現代社会の半端過ぎる理想 ゲームの様な感覚でサイコロ振りながら適当に決める人生  現代社会の深い落とし穴 情報網に絡まっていつの間にか見失ってる自分の姿 現代社会の半端過ぎる理想 ゲームの様な感覚でサイコロ振りながら適当に決める人生 モダンタイムスの歯車が回る「あと5分だけ寝かせて」と そろそろ目を覚まさないと潰されちまうぜ
ベランダの煙草suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku久しぶりの煙草に頭がくらくら ベランダで一人黄昏時の中 電線の隙間に絡み付いた雲が 低気圧の風を待ちくたびれている  君の気ままさに微笑んでた日々は 映画のようなセピア色の記憶 最後に告げられた「さよならバイバイ」思い出の品々と灰皿に捨てようか  細長い白い筒に 閉じ込められた煙を  空に放してやろう「さよならバイバイ」きっと君は今日もこの煙のように 身軽だからそのままバイバイ あの雲よりもっと自由になれるさ  「二度と会いたくない」「思い出したくもない」 強がりをぶつけても本音はどうだか… 後悔を吐き出して未練を吐き出して 気が早い三日月に横顔を重ねる  フィルタの隅々まで 詰め込まれた煙を  空に返してやろう「さよならバイバイ」どうせ俺は今日もこの灰のように 重たいからそのままバイバイ 地べたに張っ付いて歩いて行くのさ  わざとらしく咳き込んで ロックンロールを貧って 汗水鼻水涙混じり 誰のせいだ? 俺のせいだ!  空に向かって叫ぼう「さよならバイバイ」きっと君は今日もこの煙のように 綺麗だからそのままバイバイ あの雲よりもっと自由になれるさ そうさだから「さよならバイバイ」どうせ俺は今日もこの灰のように 汚いからそのままバイバイ 地べたに張っ付いて歩いて行くのさ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
フォーカスsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku冷たい秋雨は知らぬ間に上がって カーテンの隙間に宿る日差し 退屈なテレビもステレオも止めたら 君とこの部屋から歩き出そう  僕らが今まで何度も繰り返し 眺め続けてきたこの景色を 季節の合図で 二人の足跡で 少しずつ少しずつ育ててゆこう 住み飽きた町だと嘆きそうな時は 両手の指でフレームを作って 一つだけの現在を残してゆこう  空き地の秋桜は出会いの恋模様 あの日の切なさが風に揺れる  忘れることなど出来ない程強く 胸の中 刻んだこの気持ちで 君を抱きしめて 自分を戒めて いつまでもいつまでも愛してゆこう 涙で道が遮られそうな時は 見上げる大空の青いフィルムに いくつもの未来を描いてゆこう  気が付けば夕暮れ オレンジのプリズム 君が優しく目を細めながら 「綺麗…」と一言呟いた瞬間 僕はその手をとり握りしめた  僕らが今まで何度も繰り返し 眺め続けてきたこの景色を 季節の合図で 二人の足跡で 少しずつ少しずつ育ててゆこう 忘れることなど出来ない程強く 胸の中 刻んだこの気持ちで 君を抱きしめて 自分を戒めて いつまでもいつまでも愛してゆこう 答えに迷い立ち止まりそうな時は お互いの素顔にフォーカスして 色褪せない日々を繋いでゆこう
ホープsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku流し台の水垢が 不摂生な生活を 起き抜けの僕にだけ そっと警告してる 寝癖も直さないまま 手に取るマッチとホープ 煙まみれで作る珈琲 欠伸も混ぜて  「物が少ない部屋だな…」と 笑われてしまうけれど つい考え過ぎてしまう癖が 染み付いてるだけだろう  バイト先まで15分 出会いなどは無いけれど ポケットには気休めの希望 小さなホープ  ゴミ袋をあさる猫 横取りを狙うカラス これとよく似た事を 今朝のニュースで見たな コンビニの灰皿まで 火種が続いたホープ 足取りがまた少し 速くなってきたかな  「代わり映えの無い日々だぜ…」と 同僚の愚痴を聞く度 面倒な奴だと思う僕は どんな顔をしてるだろう  大金を叩いてまで ギャンブルはしないけれど 懐にはちょうどいい希望 小さなホープ  「物が少ない部屋だな…」と 試すように笑いながら 声に出してようやく気が付いた ただの怠け者だなと 「代わり映えの無い日々だぜ…」と ついでに愚痴を零せば 「何やってんだ…」と言葉が続き とうとう拳を握る  「とりあえず…」と呟いて ペンとノートを取り出す そんな僕にささやかな希望 小さなホープ
アイス缶珈琲suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku適当な嘘でごまかして 仕事を抜け出して来たのさ 平日昼下がり 気に障る先輩の愚痴に 次々課せられるノルマに 嫌気がさしたのさ 普段はそれなりに真面目で あまり目立たない方だから 誰もとがめやしない ロッカーに置き忘れてきた 缶珈琲が気になるけど まあ、どうでもいいや  誘われるように仰いだ空が今日だけは やたらと高くて広いのに それを遮った人混みはただ 急ぎ足で下を向いてひたすら流れてる  ポケットに両手をしまって 溜息の理由を探して こんな日になるなら 雨でも降ればいいのに のんびり浮かぶ雲にさえも 追い越されそうな足取りに 今更気が付いた 行く宛も無いんだって事  知らない街でも歩こうか それとも静かに過ごそうか 持て余した自由 コンビニで小銭を数えて すがるような気持ちで掴む いつもの缶珈琲  “そのままの君でいいよ”と歌うスピーカー 飽きるほど聴いた曲なのに 無性に焦りだした僕はただ 急ぎ足で下を向いて逃げ道を求める  ポケットの両手を握って 溜息を必死で隠して こんな日になるとは想像もしてなかった せわしない向かい風の中 解けそうな靴ひもを見て 今更気が付いた このままではダメだって事  誘われるくらい綺麗な空を仰いでも“そのままでいい”と言われても 心はもどかしくなるばかりで 立ち止まって上を向いて泣きたくなるだけだ  ポケットから両手を出して 溜息も全部吐き出して こんな日の自分もまだまだ変えれるはずだ 適当な嘘でごまかして とりあえず仕事に戻ろう 今ふと気が付けた 少しは前進出来る事  ロッカーに置き忘れていた 缶珈琲を一口飲む 思わず目を瞑る 夜中のつらい残業には ありがたいくらい冷たくて 苦味もちょうどいい
ソアラsuzumokusuzumokusuzumokusuzumokuポリカーボネートに映る空が 余りにも綺麗過ぎて 軋むグラスファイバの翼が ひたすらに愛おしくて  君は今日も風を探しては 夢の形を飛ばす  何度も 何度も 笑いながら腕を振りかざし 指差す 指差す その雲の峰にまで届くように  眠りの中でも描くのは 思い通りのマヌーバ 細長く白いコントレイルで 無限のマークを作ろう  君はゴーグルもかけないまま 音を越える速さで  何度も 何度も 軽やかに心を弾ませて 踊るよ 踊るよ その目が覚める明日の始まりまで  いつか頭の上から 僕に見せびらかしてくれ 君を照らす遥か彼方にある 本物の輝きを  何度も 何度も 笑いながら腕振りかざすよ 何度も 何度も 軽やかに心弾ませるよ 不安も 涙も その眩しさには敵わないだろう
ガタゴトsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku朱色のリボン付けて 朝からお疲れ様 今日も西から東まで 真面目にガタゴト そこの小柄なあなた なんとか乗れますよ すし詰めは日常茶飯事 ご了承下さい  老若男女 細身に太身 運べるものは運びます  弱音一つ吐く事なく 真面目にガタゴト  敷かれたレールの上 夜までお疲れ様 酒臭い輩にも慣れっこ 真面目にガタゴト そこの泣いてるあなた とりあえずお乗りなさい 気持ちが落ち着く駅まで ご一緒しましょう  喜怒哀楽 汗水涙 気兼ねなくどうぞ 運びます  時々はぐずつくけれど 真面目にガタゴト  老若男女 細身に太身 喜怒哀楽 汗水涙 夜明けから丑三つ時 ただ前向きに運びます  変わりゆく街を眺めて 真面目にガタゴト 毎日ガタゴト ひたすらガタゴト
街灯suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku「もしもさ、明日全てが滅びるならどうしようか?」 夕日と歩きながら ふと君が問い掛ける 「いきなりどうしたの?」と おどけて笑ってみても 真面目なその横顔に 僕は少し立ち止まる  認め合いその時まで 二人生きれるのなら  迫り来る最期が どれほど暗くとも 街灯が一つ また一つ 灯される日常を願うだけ  「私は、美味しいものをお腹いっぱい食べたい」と 真面目なその横顔で 君はぽつりと零した  都合の良い事だけを 世界が望むのなら  遠くの国々が 戦い止まずとも 星が一つ また一つ 消えてしまわないよう願うだけ  夜が来るまでに 疲れてしまうまでに 伝えたい事が たとえ届かなくとも  手を振って「おやすみ、夢でまた逢いましょう」 そんな言葉を交わすだけで 僕は幸せだから どこかの救世主が 何を救おうとも 君が一つ また一つ 笑顔になれるのなら 迫り来る最期が どれほど暗くとも 街灯が一つ また一つ 灯される日常を願うだけ
ストリートミュージシャンsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku足踏みしてとるリズム 掻き鳴らして擦り減るピック 両手にはにじむ汗 錆び付いたストリング 遠ざかってゆく西日 背中に感じながら放つ 僕らの歌声が 街に響き渡る  口には出せない無数の思いに 誰もが苦しめられて 矛先を探している  笑われて罵られても目を伏せて 忘れようとしてる自分が悔しくて 何を得られるとも知らず僕らは 気が付けば路上に立っていた  紙とペンを手放さずに ひらめいた途端に まるでパズルを組むように 言葉を書きなぐった 五線譜なんか要らないんだ 綴られた思いの上に コードをふるだけで メロディーは生まれた  ふと立ち止まるあなたの瞳から 落ちる涙の理由を僕らは知りたくなる  胸に秘めた辛い過去も 悲しみも 忘れられないままの自分が虚しくて 宛てがわれた部屋の外で僕らは 気が付けばギターを持っていた  笑われて罵られても目を開けて 仕返しのつもりで歌に変えてやるさ 胸に秘めた辛い過去も 悲しみも 拭い切れないのなら歌い飛ばすまでさ 異端者を拒む世界で僕らは 気が付けば路上に立っていた ギターを持っていた 歌をうたっていた
ライトゲージsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku外は雨だ 傘は一つだけ 僕の肩は随分はみ出る 大きな僕の歩幅に合わせて 君はいつも少し早歩き  雑貨屋までの長い道のりに あの時程の愉しさは 何も感じない ただ虚しいだけ ただ疲れるだけ  サラサラ今日も街に 霧雨が舞い落ちる クタクタ僕は歩く 右手には閉じた傘  すぐに晴れて淡く虹が出る 君は僕を見上げて微笑む  シャツに絡まる湿った風に あの時程の愛しさは 何も感じない ただ切ないだけ ただむせ返るだけ  ユラユラ今日も街に 陽炎が舞い踊る フラフラ僕は歩く 右手には錆びた傘  色とりどりの本に置物に あの時程の目移りは 少しもしない お目当ての物を僅か2分でお会計  ガヤガヤ今日も街は 人混みでごった返し ゴチャゴチャ僕も混ざる あんな日々は君のせいだ シャバダバ今日も街で 思い出を磨き上げて シュビドゥバ僕は生きる こんな今日は僕のせいだ 右手には…
夜明けの雨suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku枕元に響く波のような音は 街を走り抜ける夜明けの雨 僅かに開いた窓 入り込む雨粒 鳥の声が消えた目覚めの時  冷めた朝に慣れてどれくらい経つだろう 生まれて逝く夢も見送るだけ  走り去る雨は何処へ行き 誰の夢を覚まし消えるだろう  落ちた木の葉はまだ小さく緑色 暖かくも強く風が飛ばす  足元に映る空はまだ 陽の光を少し返すだけ  枕元に響く彼の様な音は 街を走り抜ける夜明けの雨 僅かに開いた窓 入り込む雨粒 鳥の声が消えた目覚めの時
春の到着suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku何度この道を行き来して 両手を風にさらしたろう 記憶の桜が散らぬよう この歌に託すことにしよう  いくつもの夢の種を蒔き 予期せぬ嵐に悩まされ 時に涙を浮かべながら 広過ぎる空を眺めたろう  そうして今を迎え その瞳は何を捉えた?  君の町にも ここから見えない町にも 同じ季節は無事に届いている  語り出せば尽きない話 孤独に突き刺した傷跡 光と陰を感じながら 一つ確かに大人になる  そうして日々を歩き その心は何を目指した?  お前の町にも ここから見えない町にも 同じ季節は無事に届いている  キレイ事ばかりが映され 仕組まれたルールがはびこる そんな世界が待ち受けても 数え切れない不安や迷いは 誰もが抱く“人らしさ”  あなたの町にも ここから見えない町にも 同じ季節は無事に届いている 僕の町にも ここから見える町にも 同じ季節は無事に届いている 無事に届いている
素晴らしい世界suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku都会を飾る真夜中の明かり 「あれは残業の景色なんだよ」と 君は眠そうに目を擦りながら 独り言のように呟いてる  商店街のシャッターが閉まり 終電車は最後の片道を 重たそうにひどく軋みながら 二人の影を瞬かせて消えた  帰り道 頭をめぐるのは 明日の不安ばかり 駆け抜ける風の潔さが 羨ましくなるよ  僕らが見つめてる世界はいつまでも 光も暗闇も抱え続けるから 迷うことくらい 何度もあるさ 涙が浮かんだら そのまま流せばいいよ  酔い潰れた誰かは道端に 野良猫は行きつけのあの家に それぞれの温もりを求めては 一つだけの命を繋いでく  足元で揺れる花のように 強かになれたら 君の手をためらうこともなく 引いて歩けるのに  僕らが見逃した世界はもう二度と 同じ形で現れてくれないから 悩むことくらい 何度もあるさ 理想に疲れたら 静かに崩せばいいよ  星空が煩く輝いて 君の声が響く 「悲しみも 苦しみも 痛みも忘れ去りたいよ」と  僕らが見上げてる 世界はいつの日か 儚く消えてしまうかもしれないけど ここで今立ち止り腕を伸ばして 二人が掴むのは確かなものだから 嬉しいことも必ずあるさ 何もいらないから 優しく微笑んでくれ 俯くその顔を ゆっくり上げてみてくれ そこに広がるのは 素晴らしい世界なんだ
手紙pe'zmokupe'zmokusuzumokuヒイズミマサユ機pe'zmoku家を飛び出した僕を見つめて 母は涙を浮かべ 腕を組みながら 背中を向けた 父は何も言わずに  つたない言葉で綴ったあなたへの手紙 午後には玄関のポストに 届いてるかな  僕はこの場所で 頑張れてるから 何も心配ないよ たくさんの仲間達も いるから  まだ住み慣れない新しい部屋 今も戸惑う目覚め 寂しくないさと 強がりながら 窓を開けてみるけど  忘れられない場面に心震えて 本当は泣いてばかりいた 真夜中一人  変わりないですか? 元気でいますか? あまり張り切りすぎて 風邪などひかないように 笑顔で  僕はこの場所で 現実を見てる 肩がぶつかりそうな 高層ビル迫る街  僕はこの場所で 初めて気が付く 今の自分の弱さ 人込みの中の孤独 いつか帰る時 両手いっぱいの 幸せの花束を あなたに贈れるように  僕はこの場所で 夢を追いかける 今日も諦めないで 晴れ渡る空の下を  今日も諦めないで 晴れ渡る空の下を 歩くよ
アンダンテpe'zmokupe'zmokusuzumokuヒイズミマサユ機pe'zmoku君に触れる 言い訳を探しながら ふと気付けば今日も サヨナラの駅前 赤い糸がもしも見えるものならと 僕は君の指を少し盗み見てた  何気ない仕草も 弾むその笑顔も 頭の中を真っ白にさせて 素直になれない僕の心  手を握るかわりに ハイタッチでバイバイ 友達の自分を演じながら 改札の向こうへ 駆けて行く君に 昨日よりもずっと 近付いて 近付いて いたい  空を見上げ 夢を描く君の声 憧れさえ抱く 凛とした横顔  ほんの少し前に 見送っただけなのに ケイタイに届く‘ありがとう'の文字 思わず探す君の姿  手を握るかわりに ハイタッチでバイバイ 明日の約束も出来ないまま 気の利いたセリフは 一つも言えない 本当の気持ちを 今すぐに 今すぐに 伝えたい  手を握るかわりに ハイタッチでバイバイ 明日の約束も出来ないまま こんな僕だけど こんな僕だから 君との全てを いつまでも いつまでも 守りたい
ファイナルラップpe'zmokupe'zmokusuzumokuOhyama“B.M.W”Watarupe'zmokuゴーグルの前を揺れる影が その先の道を隠している 追い越せないまま焦る気持ち タイムリミットが近付く  不安にやられそうでも 最後のストレートまで ゴールにはためいてる あのフラッグを目指して  踏み込めファイナルラップ 数え切れない程積み重ねた日々が作り上げる 答えを求め  迷わずラストスパート 鮮やかな色を取り戻した景色が瞳の中 心の隙間を埋めるように 静かに確かに二度と色褪せない思い出を少しずつ描いてゆく  不敵に笑えば揺れる影も 振り向きついでに笑う  痛みに潰れそうでも 一ミリでも差を付けて ゴールで帰りを待つ 仲間達を目指して  切り込めファイナルラップ いくつもの出会いと別れを繰り返し僕らはまた 巡り逢える  信じてラストスパート 待ち構える荒波のその向こうが暗闇でも 僕らはこの旅路の門出を 静かに確かに後ろを振り向かずに前を見据えながら進み出せる  迷わずラストスパート 鮮やかな色を取り戻した景色が瞳の中 心の隙間を埋めるように 静かに確かに二度と色褪せない思い出を少しずつ描いてゆく  今を生き抜けろ
テイルライトpe'zmokupe'zmokusuzumokuOhyama“B.M.W”Watarupe'zmokuいくつものテイルライト それが夢の中でも 僕は君の手を 最後まで優しく繁ぐよ 溜息も愛しいほど 認めあえた奇跡は ずっと忘れない 強い絆に今 変わっていく  作らされた世界でさえ 気持ちを隠せやしない 晴れた夜空を見上げては 人込みに気付きもしないで 君の事を…  賑やかなテイルライト 僕一人を残して ネオンの隙間に 吸い込まれるように消えてゆく 憧れを描きながら 未来を迷いながら 君の微笑みが 絶えない毎日を 探してた  離れさせる世界でさえ 気持ちを断ち切れやしない 冷えた右手を握り締め 終電車に見向きもしないで 想うよ… 零れ落ちる一粒には 白い光が輝いて 不意に目覚めた世界が この気持ちを星屑のように ちりばめていく…  いくつものテイルライト それは夢の中でも 僕と君の手を 最後まで優しく照らしてた
P.M.トガリアンズpe'zmokupe'zmokusuzumokuヒイズミマサユ機pe'zmokuすっかり行き詰まりだ 怠けだす指先は 真っ白なノートに 落書きを描き出す とっておきの言葉も 消しゴムに擦られて さっぱり繋がらずに ばらばらに砕け散る  声を上げても 頭を掻きむしっても 答えは見えないまま 教えて トガリアンズ!!  ぐったりと倒れ込む くたびれて固いソファ 真っ黒に錆び付いた プライドが淋しがる 傑作と決め付けて はしゃいでたあの頃の 滑稽な辻褄が 脳みそを逆撫でる  迫る〆切 後にも引けない夜 煙草の煙まみれ 助けて トガリアンズ!!  一服はおしまいだ ペンを取り書きなぐれ 真っ青な横顔も オハナシのネタになる 格好悪いくらいが お前にはお似合いだ でっちあげの最後で あいつらを唸らせろ  輝く名声 鳴り止まない反響 即席な夢だけど 見てろよ トガリアンズ!!
ハルカゼpe'zmokupe'zmokusuzumokuOhyama”B.M.W”Watarupe'zmoku抱きしめる 春の温もり 笑顔の君を いつまでも 忘れない 言葉には できないけれど 大切な時を 毎日を 今 紡いでゆこう  この目が映したのは 汗と涙で 滲んだ上り坂 もう 諦めようかなと 無意識の中 呟いてみたけれど  振り返り見れば 確かにここまで歩いた意味が繋がる  抱きしめる 泣き続けた事 嘘までついて ごまかして 逃げた事 数えれば切りがないけれど 全て僕らを やさしさが 包み込む  君が教えてくれた ここに僕がいることの意味 真っ白な校庭 駆け上がる屋上 見渡した放課後に 広がる青空 気づきながら 僕らの明日は 続く  抱きしめる 春の温もり 笑顔の君を いつまでも 忘れない 僕らには 支え合いながら 生きる仲間が すぐ側に ずっと いる事を  抱きしめる 春の温もり 笑顔の君を いつまでも 忘れない 言葉には できないけれど 大切な時を ありがとう 今...  新しい 風が吹き抜ける 次の世界は すぐそこで 手を広げて 僕らにも 出迎えてくれるだろう 迷いながらで 構わない 有りのまま 進み出すよ
酒気帯び散歩(Re-constructed by Pe'zmoku)pe'zmokupe'zmokusuzumokusuzumokupe'zmoku何か物足りない 今日も目が痛い いつもの幸せに ふらふら酒気帯び  頼りない言葉が 街を縫い合わせる 両手を見つめれば 浮き出る不安  簡単に楽に手にしたんだ 君の街では何でも揃う 空を飛び交う電波が少し邪魔かな 上昇下降エレベータ 誰かさんの出世はエスカレータ 不平不満はビルの壁に刻まれたままいつかは風化していく  公園の隅には 壊された自転車 鼻をくすぐるのは 粘るヤニの匂い  無邪気な声には あの日の面影 鴉の鳴き声に 現実に戻される  必死になって集めたカード 今じゃどれもこれも全て無効 有効期限があったなんて聞いてない 神経質で完璧主義な誰かさんの人生は不安定 ポケットの中に入れたまんまのビスケットはもう風化している  靴底が擦り減って ついでに心も擦り減ってんのさ 響き鳴る鐘はいつも遠く 忘れかけた思い出を見せるんだ  簡単に楽に手にしたんだ 君の街では何でも揃う 空を飛び交う電波が少し邪魔かな 上昇下降エレベータ 誰かさんの出世はエスカレータ 不平不満はビルの壁に刻まれたままいつかは風化していく
それでもそれでもそれでもpe'zmokupe'zmokusuzumokuヒイズミマサユ機pe'zmoku目覚ましの鳴らなかった月曜日 クシャクシャになった クシャクシャになった 使い古したダブルベッドが スカッスカになった スカッスカになった  作り置きしたシチューも頭の中も ドロッドロになった ドロッドロになった 真っ赤なブーツもハートのエースも ボロッボロになった ボロッボロになった  溜まり続けるノルマはデスクに重ねたまま...  それでも それでも それでも朝は 不機嫌で 逃げても 逃げても 逃げてもすぐに 捕まって怒鳴られる  終電車の中でいびきをかいて クタックタになった クタックタになった 肩を叩いた車掌の目を見て フラッフラになった フラッフラになった  冷えた夜風がまた目頭を熱くさせてく...  それでも それでも それでも夜は 嬉しそうで 綺麗に 綺麗に 綺麗に明日を 輝かせる ひたすら ひたすら ひたすら僕は 幸せを 探して 探して 探して今日も 夢見て眠る  それでも それでも それでも朝は 不機嫌で 逃げても 逃げても 逃げてもすぐに 捕まって怒鳴られる
蒼白い街pe'zmokupe'zmokusuzumokuOhyama“B.M.W”Wataru・suzumokupe'zmoku足取りは随分重い 吐く息はやけに温い 並ぶ電柱の上からの カラス達の鋭い視線 傾いて浮かぶ三日月は 光をなくしながら ただ朝を待つ  昨日と今日の境目を 僕らはずっと歩いてた 思考回路をショートさせて シンプルに道を歩いてた 操縦したくない体を 引きずり込むように 始発に乗せた  当たり前に 揺れる花は 何も語らずに アスファルトを突き破って咲いたんだ そう気付けるなら すぐにでも明日を 見極めれるだろ? 冷たい風で僕らを試し続けてゆく 蒼白い街  確かな未来を求めた時 この場所を目指して 胸に刻んだ決意と覚悟は まだ 覚えてるだろ?  白い線を踏みながら 僕らはずっと歩いてた 途切れたら次へ跳び移り フラフラと道を歩いてた 尾翼が吹っ飛んだ体は 流れる人込みに迷い込んでた  数ある日が 目の前から 遠くどこまでも 果てしなく広がっていたなと 悩みながら 転びながら 生きていたことを 認めれば繋がっていたなと 手当たり次第 捨てたものは 何もかも全て 一秒でも掴もうとした夢だ そう気付けるなら すぐにでも今を 抱きしめてみろ リアルな風で僕らを 目覚めさせ導く 蒼白い街
密室pe'zmokupe'zmokusuzumokuOhyama”B.M.W”Wataruノイズを吐き出した旧式のステレオ 床に落ちたちゃちなスピーカ 好きな物ばかりを食い潰した僕は 次の欲望を求める  ドアに窓に沢山の錠前を掛けたんだ 今はただ独リにさせてくれ 諦めろ 帰れ ここには近づくな その程度の優しさはいらない  漂うメロディは油ぎったように 重く粘るマイナブルース 部屋中を手探り右手に触れたのは 埃まみれの微笑み  気が付けば破り捨てたフォトグラフを かき集めて繋ぎ合わせている 忘れるんだ 駄目だ 二度と思い出すな この程度の温もりに焦るな  モノクロに仕上げたはずの記憶に 少しずつ色が付き始める 足りないんだ 君が 優しさが 温もりが この部屋には一つも無いんだ  明かりを消して強く目を閉ざしても 心臓の鼓動がうるさくて 足りないのは 何だ? そんなもの無いはずだ それでも膨らむ淋しさ 合鍵なんて始めから無いんだ 誰かここから出してくれ!
流星群pe'zmokupe'zmokusuzumokuOhyama”B.M.W”Wataru燃え尽きて消える星達を 受け止める夜だから 儚くもどこか美しく 言葉一ついらない 胸に留めた記憶達も いつかなくなるのなら 群青の空へとばらまいて 綺麗に燃やしてくれ  あの日届かなかった夢のひとかけらに 今僕のこの右手は触れられるのかと 眠れない真夜中を埋め尽くす 悩み 悲しみ 切なさ 孤独も この星空に飛ばして  月の光も気付かせない 流れる星の群れは 溢れ出す涙の中にも 静かに流れてゆく もしもこの夜が色褪せて 思い出になるのなら 今だけは夜空を見上げて 夢を描き続けよう  燃え尽きて消える星達を 受け止める夜だから 儚くもどこか美しく 言葉一ついらない 胸に留めた記憶達も いつかなくなるのなら 群青の空へとばらまいて 綺麗に燃やしてくれ  砕け散る最後の光を 見逃さないようにと 無意識に伸ばした右手は ほのかに輝いてた
ギャロップpe'zmokupe'zmokusuzumokuOhyama“B.M.W”Wataru繋がる音が鼓膜を叩く 伝う言葉が胸を震わす 飛び交う光 ねじくれる影 暴れ回る原色のリズム  立ち眩む真夜中に 何もかもを手放して 涙も流し尽くしたなら 俯くことはもうないから  朝焼ける空 目覚める君が刻み始める確かな日々 その時の中この声は響いてくれるだろうか 聞こえてるなら 届いてるなら 腕をかざして見せてくれ まだ小さくて零れそうな光でも 駆け出して  澄ました耳で 開かれた目で 二度とない空気を噛み締めて  気がついた幻に 今にも崩れそうでも 心が叫び続けるなら どこにも間違いなど無いから  朝焼ける空 見上げる君が求め始める一つの夢 そのすぐ傍で この声は響いてくれるだろうか 聞こえてるなら 届いてるなら 足を鳴らして応えてくれ 果てない道につまづいて振り向いても 駆け抜けて  朝焼ける空 明らむ街が今にも息を吹き返す ほころびだした不器用な君の笑顔も 輝いて見える
酒気帯び散歩suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku何か物足りない 今日も目がイタイ いつもの幸せに フラフラ酒気帯び  頼りない言葉が 街をぬいあわせる 両手を見つめれば 浮き出る不安  簡単にラクに手にしたんだ 君の街ではなんでもそろう 空を飛び交う電波が少しジャマかな 上昇下降エレベーター 誰かさんの出世はエスカレーター 不平不満はビルの壁に刻まれたままいつかは風化していく  公園のすみには こわされた自転車 鼻をくすぐるのは 粘るヤニの匂い  無邪気な声には あの日のおもかげ カラスの鳴き声に 現実に戻される  必死になって集めたカード 今じゃどれもこれも全て無効 有効期限があったなんて聞いてない 神経質でカンペキ主義な誰かさんの人生は不安定 ポケットの中に入れたまんまのビスケットはもう風化している  クツ底がすり減って ついでに心もすりへってんのさ 響き鳴る鐘はいつも遠く 忘れかけた思い出を見せるんだ  簡単にラクに手にしたんだ 君の街ではなんでもそろう 空を飛び交う電波が少しジャマかな 上昇下降エレベーター 誰かさんの出世はエスカレーター 不平不満はビルの壁に刻まれたままいつかは風化していく  “ただいま”“おかえり” 夕飯のにおい 変わりない幸せに フラフラ酒気帯び
レイニードライブsuzumokusuzumokusuzumokusuzumokuフロントガラスにじむ光 水しぶきを上げるタイヤ ワイパーの刻むリズム くたびれたエンジン ラジオ  「明日になればまた晴れるでしょう」 天気予報の声が寂しく響く  昨日の成功 今日のミス 明日に持ち越した不安 数えれば切りがない やり直したい毎日 時計の針につっつかれて 何度も転びそうになって 「負けるな頑張れ」って言ってもらいたいのかな 何考えてるんだろう 早く家に帰らなきゃ クールミントのガムを一枚くわえたら さぁもうひとっ走り  軒先で一人ぽつり 雨宿りをしてる誰か  「あなたは今も幸せですか?」 ポップシンガーの声が虚しく響く  昨日の提案 今日の疑問 明日に延ばした答え 数えれば切りがない 目の前の選択肢 できる奴らに見下されて 何度も崩れそうになって 「そんなこと気にするな」って言ってもらいたいのかな 何呟いてるんだろう 早く家に帰らなきゃ だらだら続く渋滞を抜け出したら さぁもうひとっ走り  「それでは今夜も安全運転を」 パーソナリティの声が優しく響く  昨日の自分 今日の自分 明日のまだ見ぬ自分 数えれば切りがない 情けなかった自分 現実の風にあおられて 何度も倒れそうになって 「それでもめげるな」って言ってもらいたいのかな 降り続ける雨は街を洗い流しどこへ向かう? 珍しく涙まみれの頬も洗っておくれ ラリルリララッタルリラ 無理矢理口ずさむのは 「楽しくやっていこう」って君に伝えたいのかな 何歌ってるんだろう 早く家に帰らなきゃ だけど今日はずいぶん遠回りし過ぎだ さぁもうひとっ走り
適当に透明な世界suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku昨日コンビ二で買った透明な傘と 残りわずかな小銭と君を連れて ゆううつに包まれた普通列車に揺られ 二人とも知らない駅で降りてみたのさ  不意に流れた君の透明な涙 それを見つめていた僕はとても冷静で 君は小さなハンカチでそれをぬぐうと 屈託のない笑顔を見せようとしたのさ  「海が近い」とはしゃいで適当に歩く ほどなくして聞こえた心地よい音 フラフラ過ぎる時間がひたすら愛おしくて 僕らはただ、、、  消波ブロックの前で透明な二人 冷たくなった風に吹かれながら くだらない話ばかりを交わしたけれど 君の不意打ちな涙は相変わらずで  日が落ちた広い海が透明でキレイ 遠くに揺れる夜景もとてもキレイ 猫背のままの二人は今にも消えそうで 頬をさする潮騒を確かめたのさ  影をなくしたままで適当に歌う 帰り道に響いた心地良い音 リズムを刻む時間がひたすら愛おしくて 僕らはただ、、、  つまづきながらそれでも適当に笑う 帰り道なんかなくなりゃいいのに 確かにある存在がひたすら愛おしくて 僕らはただ ただ ただ幸せで あまりにも美しくて適当な夜が いつまでも続けと願いながらも やがて訪れる明日を心のどこかで 僕はただ、、、 君もただ、、、  昨日コンビ二で買った透明な傘で 君を見送った僕も不意に泣いたのさ この日の事をとにかく忘れたくなくて 泣きながらこの歌を作ってみたのさ 適当に透明な世界の中で、、、
退屈な映画suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku映画の中のヒットマン そいつで誰を殺るんだい? 僕らを楽しませて その引き金をさあ引けよ 考え込んだヒットマン 早く狙いを定めろ たまには悲しませて エンディングにはまだ早い  見つけた憧れも 手にした名声も 散らかるこの部屋が そんなに嫌なのかい?  映画の中のヒットマン そいつで誰を殺るんだい? 僕らを楽しませて その引き金をさあ引けよ 苦し紛れのヒットマン 次は何を仕出かすの? まだまだ楽しませて 月影が赤く染まるまで  「表を裏返せ」こだます囁きに あなたは振り向いて 崩され消えてゆく 静かにに流れ出す 見慣れたエンドロール 何度でも繰り返せ 退屈な映画  映画の中のヒットマン そいつで僕をやるのかい? 周りを楽しませて 置き去りにでもする気なのかい?
セスナの空suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku眠い風にくすぐられて軽く咳をして わだちをたどりただひたすらに 刻む足音を 一つ一つ数える 変わりだした季節の色に一度頷いて 木陰の先 駅の向こうに立ち並ぶビルを 一つ一つ眺める  梅雨明けの町を夏が乾かして いくつかの約束がそっと動き出す頃  ガード下の人々にも見えているのかな 白い羽根のセスナがほら青空の中を 淡く淡く彼方へ  探す事も目指す事も創りかけのまま 余白だけが増え始めたあやふやな日々を 一つ一つ重ねる  セミの鳴き声がかすかに響いて いくつかの思い出がそっと目を覚ます頃  片目をなくした野良猫にも見えているのかな 白い羽根のセスナがほら青空の中を 淡く淡く彼方へ  逃げ水が揺れて かげろうが揺れて いくつかの憧れがそっと色褪せる頃  記憶だけの遠い君にも見えているのかな 白い羽根のセスナがほら青空の中を 淡く淡く  走り書きのあの言葉なら届けられるかな 白い羽根のセスナを今青空の中へ 淡く淡く見送ろう 淡く淡く彼方へ 淡く淡く彼方へ
西日工場の煙suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku雨のあがった空に立ち上ってく 遠くそびえる工場の煙 夕刻6時すぎのため息さえも 許さない町並みが見える  雨のあがった空に立ちの上ってく 遠くそびえる工場の煙 朱色ににじんだ雲が夜を招いて 今にも堕ちてしまいそうだ  目をつむれば 思い出せた帰り道が サビた風に ついにさえぎられてしまった  ゆっくりでいい ゆっくりでいいから そんなに焦らせないでくれ  雨のあがった空に立ち上ってく 遠くそびえる工場の煙 手を広げるあなたの確かな影も 今にも溶けてしまいそうだ  ギアのきしみ 巻き戻したその刹那に 焦げた風が 左手に絡んでしまった  ゆっくりでいい ゆっくりでいいから そんなに急がないでくれ ゆっくりでいい ゆっくりでいいから そんなに急がないでくれ  目をつむれば こみ上げてくる毎日は 足跡だけ 何故に残してくれたろうか  ゆっくりでいい ゆっくりでいいから そんなに焦らせないでくれ ゆっくりでいい ゆっくりでいいから そんなに急がないでくれ ゆっくりでいい ゆっくりでいいから そんなに焦らせないでくれ ゆっくりでいい ゆっくりでいいから 例えばあの煙のように  雨のあがった空に立ち上ってく 遠くそびえる工場の煙 雨のあがった空に立ち上ってく 遠くそびえる工場の煙
プラグsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku散らかすだけ散らかした 住家をじっと眺めて 目障りな物だけ選び抜いて 部屋を出る カサ・ハンカチ・ポケットティッシュ・ライトグレーのスニーカー… テーブルの上のパズルは今日も 埋まらない  永久に続くような日々に絡む耳鳴り 言葉の羅列 口ずさめばグラリと揺らいだリアルは その身を静かに蝕む  隠すだけ隠してみた 姿をじっと見つめて とっておきの偽物を身に付けて 街を出る 愛想笑い・星の砂・フェイクレザー・ボロボロメッキネックレス… だらしなく伸びる前髪はまだ 切られない  叩き付けるように空は蒼を降らして 影を焼き付ける 歩き出せばフラリと彷徨う意識は 本当は誰の物なの?  なぐさめる度重ねた未来はもろく 容易く壊れた 乾きだした瞳は涙を求め また傷付け合うの? 揺らいだリアル・彷徨う誰かの意識・壊れた未来 いつの間にかポトリと外れるプラグは 振り向く鏡にも映らない
盲者の旅路suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku標識もなければ 道なんてたいそうなものもなく たった一つだけの 宝物を握りしめて 探していたのは 汚れなき無垢と安住の土地 あなたのことなど 誰一人として知ることのない場所  「逃げ出しただけだろ」と 後ろの方で聞こえた声に 「そんなことはない」と 低く細くつぶやき返す わずかに震える手 自信の色はすでに蒼白で 今にも立ち止まり 遙か彼方後ろを振り返る  たどり着いた景色はどうだい? それは僕にも見えるものなのかい? 宝物は役に立つかい? それは僕にでも使えるものなのかい?  孤独の旅はただ 途方もなく長く薄暗く 同じような似たような 場面をいくつも越えていた 変わり続けていたのは 頬を撫でる風の行方 笑われてもこの足は 裏切ることなく土を蹴る  たどり着いた景色はどうだい? それは僕にも見えるものなのかい? 宝物は役に立つかい? それは僕にでも使えるものなのかい?  たどり着いた景色はどうだい? それはあなたが描くものだろう 宝物は役に立つかい? それはあなたが磨くものだろう たどり着いた景色はそうさ それは誰にも見えるものなのさ 宝物は役に立つだろう それは誰にでも使えるものなのさ
昨日のワルツsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku一人だけカギを忘れて 仲間はずれにされた放課後 扉の向こうは明るく 楽しげな話し声がした  諦めたのさサッパリとね 泣きわめくのも馬鹿みたいだし ほんの少しだけ ほんの少し 胸の奥がザラつくけれど  声がした「おいでよ!」 少し遅いよ 僕はちょうど走り出したところ  気持ちを言葉にできない 目を見て語るのも無理かな たいした夢すら持たずに 帰ればテレビゲームの音  デジタル画面 ゼロとイチ 間違えればリセットボタン 完璧な世界 思い通り 猫背がまたひどくなるけど  声がした「夕飯だよ!」 タイミング良く 僕はセーブをし終えたところ  傘はささずに雨の中へ あの日に見た映画のように 仰いだ空が目に染み込む 何もかも混ぜ合わせながら  声がした「風邪ひくよ!」 大丈夫だよ ちょっと大人になりたいのさ まだ今はぎこちない 昨日のワルツ 僕は軽くステップを踏むよ 軽くステップを踏むよ
ユーカリsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku東の光を受けて 誰かが淡く手を振る 群れをなして飛び交うハトを 数えかけたホーム 見なれた七号車に 揺られる無言の命 ささやかな時の中で 満ち欠けを続ける  読み終えた小説に 描かれた街が あまりにも美し過ぎて 目を上げるのも怖かったんだ  疲れた言葉は伏せて 俯き改札を抜ける  何かを求める日々が 誰かを傷付けてゆく 高架下をくぐり抜ける 振り向くこともなく  流れ去る電線に指を走らせて 途切れた先に見えていた あの町を今歩いている  答えは風に託して 俯き駅前を過ぎる  空回る日常に紡いだ思いが 少しでも染み渡ればと 調べに乗せて… 窓際のユーカリは光を集めて 片付かない部屋の隅を 今もほのかに照らしている  開けた明るい空を 見上げて坂道を下る
如月suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku止まぬざわめきに耐え切れず 思わず仰いだ狭い空に 君のカタチは現れずに 崩れて流れて消え行く雲  様変わりした街に あの日を重ねてみても わずかにずれる二人の影に 切なくまた俯いてしまう…  気付かず速まる足音に 溜息を絡め夜明けを待つ 窓の隙間落ちた三日月 救い出すこともできないまま  乾いた喉が痛む 右手がしびれている 取り留めなくにじむ涙を ごまかす言葉も見つからない…  君と出会わなければ 苦しまずに済んだの? 違う違うと問いただして 無理矢理瞳閉じる毎日 巻き戻せるのならと 偽りさえ装うけど 瞬きを繰り返す程に 思い出に溶ける君の笑顔 音もなく訪れた如月 あの日をただ優しく包んで…
週末suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku「電車がホームに参ります」雑踏の中響くアナウンス こんな景色どこにでもあるのだろう…  日々に疲れた少年が 背中丸めゆっくり俯いた 虚ろな目に浮かぶのは最後の場所 塾の帰り駅のホーム 人込みを掻き分けて飛び降りる 選び抜いたステージは線路の上  一瞬の静寂の後 巻き起こるざわめきに包まれて 走馬灯に酔いしれるままに 笑みを浮かべ 黒く消える  何を求めて 何を探して 何が怖くて 何から逃げたくて 僕らは今日も 錆びた思いを にわかに見送るだけ…  駅の前では弾き語り 真っ赤なギター掻き鳴らす少女 かすれだした声で歌う最後の曲 どこか物悲しいメロディー 絶望と希望が織り成す街 気付かない溜息さえリズムになる  誰も立ち止まることなく 歌い終えた体を傾けて 傷の消えない白い手首を 強くにらみ 声を上げる  何を叫んで 何を伝えて 何が憎くて 何が愛おしくて 僕らは今日も 慣れた言葉を わずかに繋ぎ合うだけ…  夜を彩るネオンサイン 隙間もなく並ぶ高層ビル 音も立てず瞬いた最後の星 今なら手にできた過去が 仕方ないと諦めた未来が 夢のようにぼんやりと空に揺れる  点滅する青い光 映り込む全てが敵に変わる 不意に溢れる熱い涙も 冷めた十字路の影に染まる  何を掴んで 何を落として 何が正しくて 何が間違いで 僕らは今日も 彷徨いながら 羨む幸せ 繰り返す悲しみ 週末が過ぎる 問いかけながら 思いを見送り 言葉を繋ぎ合い 確かに明日へ歩く…  「人身事故が起きました」喧噪の中響くアナウンス こんな景色どこにでもあるのだろう…
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