夢が住んでいる街

 来年2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます(アーティスト写真:坂本ひろ美(Key)、神野友亜(Vo)、杉岡泉美(Ba))。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回が第1弾です。大阪から地元・滋賀県彦根行きの電車に揺られながら浮かんだ言葉を綴っていただきました。



九月はSARD UNDERGROUNDのデビュー月でもあり、私の生まれた月でもあります。
 
作詞で行き詰まった時、私はよく地元の彦根行きの電車に揺られます。
大阪から約一時間半、電車の窓に流れる景色を見ながら、ただひたすらに言葉を書きます。
その時間がすごく好きです。
 
今日は、涙が出るほど感動した、とある日の電車の窓の景色と、その時に浮かんだ言葉を少し紹介します。
 
 
「夢が住んでいる街」
 
時に、命の存在さえ疑ってしまうことがある
 
作りものではないこの地球が
あまりにも綺麗だから
 
みんなが眠ってしまうような
あたたかい午後
わたしは夕陽を独り占めしていた
 
感情はどうやっても
ぴったりには重ならないし
欲は時に人を傷つけるけれど
 
大切な人と、わたしの心は
少しだけ似ているといいな
 
毎日を特別に感じているのなら
それほどに、幸せなことはないかもしれない
 
今日がどんな色でも
人生を全体で見れば
きっとカラフルなはず
 
迷って遠回りして、
知らなかった色に巡り合う
せっかくだから、何事にも興味津々に生きていたいのです
 



私の胸には、歌にのせて伝えたい言葉がたくさんあります。
だから、歌ったり、作詞をさせていただける今が、とても幸せで大切で…
それを聴いてくださる皆様がいることに、奇跡と運命を感じています。
 
5周年Yearも、変わらず、皆さんに音楽を届けてゆけますように。
心から、いつもありがとうございます。

<SARD UNDERGROUND・神野友亜>

Photo by Yua Shinno