宙ぶらの歌

長澤知之

宙ぶらの歌

作詞:長澤知之
作曲:長澤知之
発売日:2021/06/30
この曲の表示回数:8,233回

宙ぶらの歌
せいじゃくは街のけんそうよりうるさくて
ニュースのむこうの不幸は大きくて
それにくらべわたしのなんか小さくて
どうにか消したいけれど消えなくって

午後はなにもしてないよ 午前もそうで
だからっていたまないわけじゃなくって
だけど朝はくるからなんとか起きて
気が遠くなりそうで
ならなくって

なんでもないかなしみはどうしたらいいの
わからない
誰の目にもうつるようなものじゃないけど
くるしいのに

アクセルもブレーキもない車に乗って
テールライトの列を見ているようで
安心したいだけなのに それすらぜいたくで
だったらなんで生きているのって
なんか

なんでもないかなしみはどうしたらいいの
伝わらない
みんなきっと楽しくてかわいいものを
見たいよね

きっとそこにわたしはいなくって
だけどほんとはそこにもいたくって
どうにかしたいけれど どうもムリで
灰色のきりの中を歩いて

なんでもないかなしみはどうしたらいいの
わからない
誰の目にもうつるようなものじゃないけど
くるしいのに

そんなこといいからと窓の向こう
新聞配達のバイクの音
遠く街の向こうでたんたんと
朝を始めようとしているよ

そんなこといいからと
そんなこといいからと

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