きえる

腕を包む 湿った空気
息がつまる 熱い空気
汗に塗れた手 窓につけて
背中が視線 感じていた

そっと 突き刺さって犯した
私を見つめる私

あの時の 二人の熱
もういられない 目を閉じて 揺れて
落下する

この青空 飛行機
飛ぶ鳥も 揺れる木も
信号も 雑踏も
全部 多分嘘でちがう
そこにはずっとなかった

そっと 突き刺さって犯した
弱くて甘えた 狡い手

あの時の 二つの声
本当なのか 嘘なのか 分からず
消えていく

きえた Yeah また

夜が 朝に 消えてったの

暗闇に放って

いなくなった私を消し去って

この腕の痛みさえも
いつか私を捨てていく だから
やめないで

ここには誰もいない
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