喧嘩富士

富士は白雪 この雪化粧
江戸から見ている 人もあろ
どうせ一宿 ササ 一飯の
恩義にあずかる 旅鴉
一肌脱ぐぜ 喧嘩なら

をとめ島田で 一枚絵から
抜けて来たよな 娘振り
泣いてこぼした ササ かんざしが
俺らの肌身を離れない
因果なこった お富士山

なにを言やがる しんみりするな
サイコロ一つの 振り違い
それを荷物の ササ 喧嘩旅
俺らはいいから お富士山
守ってくんな あの娘
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