夕だち

風を見過ごして バス停で待っていた
雲行きの怪しい 空見つめながら
知恵の輪みたいな現実 器用にほどけなくて
いつのまにか失くした大事な時間を

未来なんて今の延長でしかなくて
この場所で始めなきゃ繋がらない
黄昏の遠い空 降り出しそうな夕立
限りなく1を足して つみあげるんだ空へ
さぁ、始めよう ココを抜け出そう

部屋を掃除した りんごを一つ買った
駅前の風景さえ 忘れかけていた
メビウスの輪みたいに どこにも辿れなくて
宛てもなく探してた 「僕」というしるしを

歩いてきた足跡は雨に溶けて
言い訳で凌いでた 過去が嫌になった
夕立もうわの空 涙も出て来ない
果てのない暗やみに 包まれてしまう前に
さぁ、始めよう ココを抜け出そう
さぁ、始めよう ココを抜け出そう
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