Stella

膝をかかえ 泣いた
そんな夜もあった
遠い夢の欠片
抱いて 抱いて 抱いて

誰かが捨てた夢が 星屑だと
人は言ったけど
あんな美しいゴミ箱など
存在はしない

何度 生まれ変わっても そう
同じ夜空に描くだろう
星座のようで 名画のような
果てない地図

Stella 滲んで Stella 散ったって
星は 消えても そこにある
きっと 掴んで ぎゅっと 握って
この夢の英雄になろう

一日(ひとつ) 一日(ひとつ) 積んだ
煉瓦 崩れた日は
一緒(とも)に 拾う その手
愛の 愛の 愛の
温もりを 見つけた日

もう一度
この胸の星屑 両手ですくい
指の隙間こぼれ その最後に残る
小さな一粒が 一等星なら
迷わない もう

何度 転んで 立って 歩んだ
光る 雨上がりの瞳
彗星のようで 水彩のような
虹の夜

星が降る
Stella 滲んで Stella 散ったって
星は 消えても そこにある
きっと 掴んで ぎゅっと 握って
この夢の英雄になろう

ナイフのような三日月と
誰かが 指をさしたけど
あんなに優しい 切っ先など
知らない 照らしてる
明日を 照らしてる

膝をかかえ 泣いた
そんな夜が明けた
×