Salvia

街を濡らす 冷たい雨は
傘の花に 彩られる
踊るような 足取りなのは
あの日君に 出会えたから?

ずっと探していた
こんな強い気持ち
どんな風の中も咲き誇る花のように…

愛しい君の胸に咲きたい
枯れることなく ただ永遠に
悲しいほどに可憐に舞う花びらが
君の心に届くように…

白い息を はずませながら
君の元へ 駆けていこう
かじかむ指 冷えた体
腕の中で 溶かされてく

通り過ぎた愛を
胸に抱えながら
やっとめぐり逢えた運命と信じたい

もしも世界に終わりがきても
君の記憶に咲き続けたい
燃える思いはサルビアの花になって
赤く色づく 炎のように…

愛しい君の胸に咲きたい
枯れることなく
悲しいほどに…悲しいほどに…
舞い散る花は赤く色づく

愛しい君の胸に咲きたい
枯れることなく ただ永遠に
悲しいほどに可憐に舞う花びらが
君の心に届くように…

届くように…
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