日めくり

的外れて遠くなる声が
終わりの合図
当たり前の繰り返しが
まださっきまでここに居た

蓋を開けてみると
収まりきらない気持ち
名前が残らなくても
この頭の中から消えないよ

日めくり薄くなるだけ
気持ちは熱くなっていたの
コンクリートをはね返る
期待で悲しいよ
でも日めくり薄くなるだけ
戻らない時間の分だけ
ちゃんと走ってきたこと
痩せた靴底は知っている

的はずれな文句投げたって
同じ道を帰ってる
どこにいても
自分を守ってばかり

蓋を開けてみると
収まりきらない気持ち
ひとりじゃ作れないから
うさぎのりんごも逃げ出しそう

日めくり薄くなるだけ
気持ちは熱くなっていたの
コンクリートをはね返る
期待に浮かんでる顔
でも日めくり薄くなるだけ
追いかけた時間の分だけ
ちゃんと走ってきたから
ほら次の足も浮いている

縮んだ袖 滲んだ汗
染み付いた生活
洗い流せないで
窮屈になるくらい
手に入れたものは
畳んで閉まっておこう

日めくり薄くなるだけ
気持ちは熱くなっていたの
コンクリートをはね返る
期待は悲しいよ
でも日めくり薄くなるだけ
擦りむいた傷の分だけ
ちゃんと走ってきたこと
痩せた靴底は知っている
心奥底で知っている
また走っていく
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