あの日の白い鳥

不協したリズムの中で頭が
固まっちゃっていた僕は
優しい潮風の中で
あの日の白い鳥に出会った

鼻歌を口ずさむ僕の
瞳の前に広がった海が
あまりにもキレイな青だったから
僕は青い鳥になったんだ

「誰のために? 僕のためさ
君のために 何のために?
僕は心を削りながら叫んでいるだろう?」

青い海に見とれてたら
時計は午後6時を回って
夕日が僕を照らしてたから
僕は赤い鳥になったんだ

波の声も 風の声も
砂の声も セミの声も
いつか僕がくじけそうな時 力になる

その心に僕の声を この心に君の声を
今は小さく ただ小さく 囁くだけでいい
うわべだけにならないように
偽る事 認めないように
今は小さな ただ小さな
白い鳥のままでいたい

いつか僕の見る世界が
色褪せ歪みだしたなら
子供の描いたラクガキみたいに温かい歌を
優しい雨に濡れた日も
悲しい雨に濡れた日も
ただ小さな とても小さな
白い鳥のままでいたい
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