泣かせ雨

あなたに夢で 逢えたらいいと
今夜も想う 雨の宿
いつか添えると 信じて待って
愛の季節の 花も散り
独(ひと)り淋しさ
抱きしめる 抱きしめる

男の恋は ひと夜の情け
女の恋は 死ぬ日まで
冬でなくても 心は寒い
見捨てないでと すがっても
揺れておもかげ
遠ざかる 遠ざかる

運命(さだめ)のままに ただ生きるのは
馬鹿よと泣いて 叱る雨
いまも好きです あなたの許(もと)へ
漕いで行きたい 夢小舟
熱い命火(いのちび)
届けたい 届けたい
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