知らない

瞼の裏で揺れる 夢の群れを ひとり眺めていた
いつからか僕らは 与えられた役割みたいに息をする

あなたのその瞳から 零れ落ちた日々を掬いあげて
いつからか僕らは 報われない約束みたいだ

数え切れない 移ろう季節を越えて
晴れ渡った日 春風が街を包む
ああ もう一度だけ 触れてみたかった

ねえ 眠る前に 寄せ集めた記憶を
今もまだ大事にしてるよ
ねえ 歩き続ける その意味なら
きっと 何度も 見失うものさ
聞いたことのない言葉 知らない世界を 見に行こう

数え切れない 移ろう季節を越えて
透き通るように 広がる海が見える
ああ もう一度だけ もう一度だけ

ねえ 知らないまま 燃ゆる心
どうして 今になって気付いてしまった
ねえ 今日まで生きた その奇跡が
ずっと 熱を持って 離れてくれない
ねえ 色褪せても 此処にあったよ
あなたが気付いてくれたらいいな
選んだことのない言葉 知らない世界を 見に行こう
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