ひとつ ふたつ 指折り数えて みっつ よっつ 貴方は放り投げた
真っ黒な雲が 白い月を食べてる
野獣の様な風は低く唸り震えた

瞼を瞼をあけてしまえば 呼吸が呼吸ができなくなるよ
冷えていく指先 噛んで声を殺して
僕は僕から遠ざかる

ひとつ ふたつ 約束を増やして みっつ よっつ 貴方は僕を責めた
真っ黒な夜は理性を溶かして 無防備過ぎた心に痣が増えていく

何度も何度も殺した 瞼の裏には僕の骸眠る
荼毘に付されながら ぱちぱち 火の粉飛ばして
「愛されたかったよ」と泣いていたよ

瞼を瞼をあけてしまえば 呼吸が呼吸ができなくなるよ
冷えていく爪先 擦り合わせながら
朝が朝が来る事を祈っていた
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