29歳
彼のこと思い出した いつもの混んだ車輛で
ふと見上げた吊り広告
彼と同じ名前が揺れてる
めずらしい苗字なのに 偶然が胸をつねる
今では忘れ去ったいた
遠い笑顔 甦った
変ってゆく自分が嬉しくて
ほしいものだけ追いかけた頃は
誰かが傷つくことさえ
知らずに笑えた 夜が明けるまで
何も怖くなかった
幾つかの恋が過ぎて 何度も引越しをして
髪型も服も指輪も
夢の中の想い出になった
扉の隅にもたれて 流れる景色を見てる
忘れたかったのは きっと
彼ではなく 私自身
許してくれたこと今わかる
届かない切なさも もうわかる
ごめんなさいも言えないの
行方も知らないあなたの倖せ
祈るだけを許して
変わってゆく季節の風の色
そんなことに気づく私がいる
もうすぐ 次の十年が
訪れる前の心の静けさ
少し不思議なほどに
家路を急ぐ人に押し出され
もう一度振り向いて焼き付けて
懐かしいその二文字が
私に囁くメッセージ抱いて
ひとり 電車を降りる
ふと見上げた吊り広告
彼と同じ名前が揺れてる
めずらしい苗字なのに 偶然が胸をつねる
今では忘れ去ったいた
遠い笑顔 甦った
変ってゆく自分が嬉しくて
ほしいものだけ追いかけた頃は
誰かが傷つくことさえ
知らずに笑えた 夜が明けるまで
何も怖くなかった
幾つかの恋が過ぎて 何度も引越しをして
髪型も服も指輪も
夢の中の想い出になった
扉の隅にもたれて 流れる景色を見てる
忘れたかったのは きっと
彼ではなく 私自身
許してくれたこと今わかる
届かない切なさも もうわかる
ごめんなさいも言えないの
行方も知らないあなたの倖せ
祈るだけを許して
変わってゆく季節の風の色
そんなことに気づく私がいる
もうすぐ 次の十年が
訪れる前の心の静けさ
少し不思議なほどに
家路を急ぐ人に押し出され
もう一度振り向いて焼き付けて
懐かしいその二文字が
私に囁くメッセージ抱いて
ひとり 電車を降りる
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