暁に帰る

一晩中 心を叩いた雨も
すっかり 上ってしまったよ
そうさ少し 酔っているんだよ
君にさよならも 言えないくらい
シーツをかぶった 君の寝姿は
いつも体を曲げている
今日は君を抱かずに 眠ろう
今日は君を抱かずに 眠ろう
それが最後のやさしさになる

一晩中ともった 飴色ランプ
ぼんやりぼやける 朝焼けさ
いいよ君は 起きなくていいよ
遠い夢の中 さまようがいい
煙草に火をつけ 君を見ていると
なぜかほほえみ 浮かべてるみたい
女は朝に 淋しさ抱いてる
男は朝に 女を見つめる
それは眩しいさよならの朝

今日は君を抱かずに 眠ろう
今日は君を抱かずに 眠ろう
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