さいはて港町

ふるさとはさいはての 名もない港
雪が飛ぶ波が散る カモメが凍る
いいことは何もない 町を捨て
逃げるよに飛び乗った 終列車
帰りたい 帰れない
女の涙が 雨になる

恋をして泣かされて 別れの辛さ
夢をみてこわされて 生きてく苦さ
チカチカとネオンにも 笑われて
人波に流される 他人街
元気よと 嘘ばかり
涙で綴って 出す便り

疲れ果て傷ついた 小さな船を
見守って抱きしめる 灯りは遠い
ただひとりマフラーに くるまって
北の空見上げては 震えてる
もう一度 聞かせてよ
あの海鳴りの 子守唄
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