茶屋町しぐれ

ビルの谷間の 赤提灯で
どうせ飲むなら 楽しく飲めよ
ボチボチいこかと諭してくれた
あなたの優しさ 身に沁みて
涙に滲んだ 茶屋町しぐれ

何はなくても 心があれば
怖いものとて 何にもないよ
ボチボチいこかと大阪弁の
あなたの言葉に ほだされて
夜更けて降る降る 茶屋町しぐれ

ひとの親です 児のいる身です
それがどうした 何とかなるよ
ボチボチいこうよ出直し利くと
あなたが勧(すす)める 燗の酒
注ぎ分けましょうか 茶屋町しぐれ
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