この娘はだーれ?

ふと気がつくと
いつも誰かの
背中ばかりを
見ていた気がする

頑張ってるけど
少しどこかで
置いてきた物
あるかな

憧れだけを
無邪気に言えた
あの頃といま
なにが違う

でもね 鏡で 泣いてる この娘は
明日もドアを開けるでしょう

そして はじめて 見つける
道を歩いてみるはず
だって そうしないで いられない

おかしいですね
幸せなんて
そこまで行けば
また遠くにある

やり直しとか
くりかえしとか
鞄はいつも
重たい

人が喜ぶ
顔が見たくて
摘んでた花は
枯れないなら

そうね 鏡で 泣いてる この娘は
まだまだ強くなれるでしょう

それが まちがいじゃないと
信じられるまでちゃんと
汗を 流しなさい できるだけ

いつか 涙を
嬉しい時にも許したい
つらくても逃げないでいれば
その涙 溢れてくれる

鏡で 微笑む この娘は
誰にも 優しくできるでしょう

そして はじめて 出逢った
人も きっと抱きしめる
だって そうしないで いられない
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