パラシュート

通りを抜けて
暗い階段 降りると
挨拶のように
うたがひとつ弾けた

「君の悲しみだって
彼の憂鬱だって今夜
全部 引き受けるさ」

誰かの夜に
君が手を差し出せば

僕らはいつだって
さみしいフリをするけど
慣れてしまわぬために
君が必要なんだ

それぞれにあって
どこにもないスタイル
誤解も含め大切な物語

君の想い出だって
僕の憧れだって今夜
全部 塗り替えたい

通りを抜けて
暗い階段 降りれば
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