Side Seat

カーブ切る肩にもたれ
拡がってく 港を見てた
高台へ走らせた おととしの冬休み

あー おもいでは
まだ何も なかったわね
窓の外 あなたが教える
景色より ひとさし指だけ
私は見ていた となりのシートで

臆病な私のこと
少しずつね 変えてくあなた
逢えない日 浮かぶのは
おだやかな その笑顔

あー ミラーの中
横切る 紅い糸
不器用に夢を話しだす
横顔を 輝く瞳を
私は見ている となりのシートで

幾千の星のような夢
そんな愛 かたちにしたくて
座っているのよ となりのシートに
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