満ちてく月

夜明け間近 消える明かり
木々の沈黙 遠ざかる音

それは突然の出会いだった
手の届かない凛と咲く花

揺れる想いに目隠しをして
見えない素振りで佇んでた

君はまるで月のように
淡く浮かんで街を照らす
木々を揺らした風のように
ふわり泳いで頬かすめる

大きな声で 笑う君を
好きになるとは 思わなかった

出逢った日から気付いてたんだ
時折見せる悲しい瞳を

満ちてく月はまばゆいほど
僕を染めてく 色鮮やかに
欠けてく月は悲しい色
僕を焦がして切なくする

今でもまだ幻のように
思う時がある
僕に出来ることで君を
笑わせてみせるから

そんな君を想うとこの胸は
ただいたずらに奪われてく
いつでも君を抱きしめてたい
君が君でいられるように…

君が君でいられるように…
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