情熱の花

“今夜は帰る…”
そう焦るのは
いつもの君
らしくないよ

黙り込んだまま
うつむく君
ただ抱きしめる
事しかできない

出逢った頃には
想像もつかない
深く熱い
二人の想い

初めて出逢ったあの夜から
分かっていたはずなのに
“好きにならずにいられたのなら…”
そうつぶやいても
時間(とき)は戻らない
このまま…

“返事をしてよ”
そう急かすのは
他に誰か
心にいるから?

飲み干すグラスは
そういつもより
悲しく見える
終わりの予感

今夜の二人は
情熱の花の様に
舞い散る運命(さだめ)…
don't wanna believe it... hey...

どんなに想って愛し合っても
決して報われないと
戸惑う鼓動もこのリズムは
そっと咲くように
身をゆだねてしまう
このまま…

見つめ合うその瞬間
アンダルシアのような 純白の想いも
情熱に染めてしまおう

初めて出逢ったあの夜から
分かっていたはずなのに
“好きにならずにいられたのなら…”
そうつぶやいても
時間(とき)は戻らない
このまま…
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