portrait

例えば 目を覚ましたその朝に 僕が僕じゃなくても不思議じゃないだろう
君を見るときと同じように 僕の目じゃ僕は見えないから 描くよ

思い出や 鏡や 写真や 君が 全部 嘘だったら どうするんだろう
そうして増えてく疑問と謎 呼吸は身勝手に続いていくのに

いつの間にか また忘れてしまう
どれだけ生きたって 解き明かせそうにない

このまま 解けず終いの謎を
このまま 解かないままいれば
生きる意味すら見失うだろうな
僕を探す旅をしている

描いていたのは 自分の顔 少しでも綺麗に描くつもりだったのに
理想に近づけば 近づくほど 誰だか解らなくなってしまうよ

君は君の事をよく解らないと言う
同じように僕もよく解らないと思う
見たくない自分を 見ない振りしていくのは
本当の自分を 恐れてしまうからかな

伝えようと言葉にして 気づいた僕を
孤独のままでは知らなかったよ
憎んでも 嫌っても どうしようもない程
これが自分 けど 君と描く自分

このまま 解けず終いの謎を
このまま 解かないままいれば
生きる「今」すら退屈になって
旅はそこで終わる 誰にもなれないまま

孤独じゃ 遂げず終いの謎も
このまま 解かないままいいば
解き明かす事が 大事じゃないんだ
ありのままの僕で 笑いたいから 描くよ

例えば 目を覚ましたその朝に 僕が僕じゃなくても不思議じゃないけど
全てを 見つける事はできずとも 僕を探す旅をしている
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