冷たい雨のしずくが 屋根をつたって落ちる頃
遠くの山の向こう側 怖い鬼たちが住むという
泣いた目をこすりながら 走って帰るあなたのもと

あなたが私を産んだこと
あなたのところへ生まれたこと
そんなどうしようもないこと
それをいちばん感謝します

母の温かい胸の中 息を吸う度に眠くなる

寒い風が吹きますね さくらはもう咲きましたか
怖い鬼たちが住むという 街は赤い陽に包まれる
泣いた目をこすりながら 一人で帰る一人の部屋

あなたが私を産んだこと
あなたのところへ生まれたこと
そして強く生きていること
それをいちばん感謝します

母の広い心の中 目を閉じる度に癒される

あなたが私を産んだこと
あなたのところへ生まれたことを
そしてあなたに教えられた
それが私のしあわせです

あなたが私を産んだこと
あなたのところへ生まれたこと
そんなどうしようもないこと
それをいちばん感謝します
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