Babel

伝えたい事は一つだけ
逸れたあの日から

言葉の秤を押してゆく
視界は千里の雲の中

昇る螺旋の
消える距離の向こうに
答えは在るか

伝えたい事は唯一つだけ
遠い天を見ていた
そこに在るままを信じられるように
間違えた荷物を捨てた

言葉の手綱を引いてゆく
心は万里の上の空

絞る叫びの
消える距離の向こうに
想いは遥か

伝えたい事は唯一つだけ
遠い天を見ていた
そこに在るままを信じられるように
書き換えたページを捨てた

伝えたい事は唯一つだけ
遠い天を見ていた
そこに在るままを愛せるように
届かない言葉を捨てた

欲しいのは一つだけ
(亡くしていった)
只在りのままに愛せるように
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