京の小雪路

失くした笑顔 思い出す
この季節の空 白く
ふざけあったときは もう戻らず
はるか遠く消えゆく

君と二人で 過ごした面影を
そっとこの手で掴む 京の小雪の路よ
生まれ変わるなら 永久(とわ)の恋をしよう
そう願い込めて 今日このときを刻む

君からつないだ 手のひらは
やけに冷たく小さかった
「また来ようね」って 雪の中
君は照れて笑った

いつも二人で 語った夢だけが
この胸に残る 京の小雪の路よ
水面流るる鴨川のほとりで
もう逢えぬことを 今日また胸に刻む

大きな背中のマスターは 今もあの店で僕らを待つ
重ねた思い出を詰め込んだ あの店で

生まれ変わるなら 永久(とわ)の恋をしよう
そう願い込めて 今日このときを刻む

今 一人で歩く小雪路に
まだ君を探す 無常(ああ) この声は聞こえず
季節(とき)は巡れど 忘れることはない
手をつなぎ歩く 京の小雪の路を
君と二人で…
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