茨木のり子作詞の歌詞一覧リスト 3曲中 1-3曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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はじめての町小林啓子 | 小林啓子 | 茨木のり子 | 小林啓子 | クマ原田 | はじめての町に 入ってゆくとき わたしの心は かすかにときめく そば屋があって 寿司屋があって デニムのズボンがぶらさがり 砂ぼこりがあって 自転車がのりすてられてあって 変わりばえのしない町 見なれぬ山が迫っていて 見なれぬ川が流れていて いくつかの伝説が眠っている わたしは すぐに見つけてしまう その町のほくろを その町の秘密を お天気の日には 町の空には きれいないろの淡い風船が漂う その町で生まれ その町に育ち けれど 遠くで死ななければならなかった者たちの 魂なの はじめての私にはよく見える そして わたしは好きになる 日本のささやかな町たちを 水のきれいな町 ちゃちな町 とろろ汁のおいしい町 がんこな町 雪深い町 菜の花にかこまれた町 目をつりあげた町 海のみえる町 男どものいばる町 女たちのはりきる町 |
12月のうた小室等 | 小室等 | 茨木のり子 | 小室等 | 熊は もう 眠りました 栗鼠も うつら うつら 土も木々も 大きな眠りに はいりました ふと 思い出したように 声のない 子守唄 それは こな雪 ぼたん雪 師も走る などと言って 人間だけが息つくひまなく 動きまわり 忙がしさと ひきかえに 大切なものを ポトポトと落して行きます | |
見えない配達夫小室等 | 小室等 | 茨木のり子 | 小室等 | 三月 桃の花はひらき 五月 藤の花々はいっせいに乱れ 九月 葡萄の棚に葡萄は重く 十一月 青い蜜柑は熟れはじめる 地の下には少しまぬけな配達夫がいて 帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう かれらは伝える 根から根へ 逝きやすい季節のこころを 世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に すべての植物たちのもとへ どっさりの手紙 どっさりの指令 かれらもまごつく とりわけ春と秋には えんどうの花の咲くときや どんぐりの実の落ちるときが 北と南で少しづつずれたりするのも きっとそのせいにちがいない 秋のしだいに深まってゆく朝 いちぢくをもいでいると 古参の配達夫に叱られている へまなアルバイト達の気配があった 三月 雛のあられを切り 五月 メーデーのうた巷にながれ 九月 稲と台風とをやぶにらみ 十一月 あまたの若者があまたの娘と盃を交す 地の上にも国籍不明の郵便局があって 見えない配達夫がとても律義に走っている かれらは伝える ひとびとへ 逝きやすい時代のこころを 世界中の窓々に 世界中の扉々に すべての民族の朝と夜とに どっさりの暗示 どっさりの警告 かれらもまごつく 大戦の後や 荒廃の地では ルネッサンスの花咲くときや 革命の実のみのるときが 北と南で少しづつずれたりするのも きっとそのせいにちがいない 未知の年があける朝 じっとまぶたをあわせると 虚無を肥料に咲き出ようとする 人間たちの花々もあった | |
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