ずっとつづくスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 春の陽射しが眩しくて目を閉じる 最初のカーブで栞を挟んだ 今頃になって気づいたって 何も言えないのか プレゼントみたいに 両手じゃ抱えきれない 焦燥や不安を掻き集め結わく 知らないふりするよりマシさ 二人で解いてゆこう ああ このまま 無防備な日々が続くように 歩き出そう 風がどんなに強くても なにかが変わる予感は今はしないけど 間違ってもいい 果てまで行こうよ 言いあぐんだすべての言葉に 手を振ろう これまでとこれからを迎えよう ああ このまま無防備な日々が続くように 暮らさないか そこにはどんな春が待つのかな |
セブンスタースカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート・村上基 | いなくなった 誰にもバレないで 悪い事をしてしまったんだ きっと、きっと、ああ、きっと、そうだ 図書館のような箱に閉じ込められたままで君はいいのかい 思うほど遠くなる セブンスター 火のつかない あなたの あなたの未来 セブンスター 火のつかない あなたが あなたが居ない 鬱陶しいな だなんて悪かった 切手と封筒、便箋で 君が今、なにしてるか知りたい 外は大変な雨降りだよ セブンスター その指から こぼれ落ちる あなたの あなたの未来 セブンスター その指から 崩れ落ちる あなたがあなたがいない セブンスター 火のつかない あなたの あなたの未来 セブンスター 火のつかない あなたの あなたの 横顔が見えるぜ |
背を撃つ風スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 長い道で 振り返ることさえ 出来ずにいて 何を探し 何を見つけ出して 何を記せたなら 私は私になれたのかな 手に負えないほど 強い風を 頬に 受け 今は進めと言うのか 思い込みと 言い訳のボートが 沈んでいく 足りないものも 失くしたものも 全部 いつか 忘れてしまうのならば 君の手の中で きしみをあげる 悪い予感たち 塗りつぶせたら 手に負えないほど 強い風も 頬に 背に 受け私は 進めるのか |
千のないスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート・村上基 | 風向きはいいかな 明日はどうだ おもいからさめてくれ くだもののように腐った月だ たのむからさめてくれ 眠れなくて まちに雨が!染まってゆく ああ 誘う言葉 すべて撫で付けて 「叫んでくれ」「うたってくれよ」 ああ 多分 これは変わってゆく おお 過ぎた時間 確信にするんだ 「遊んでくれ」「引き止めてくれ」よお |
粗悪な月あかりスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | 悲しいけど もうこれ以上 悲しい話はしたくない バタンと閉じた 扉からは 糸のように灯りがのびるだけ 逃げ出せたなら 今でもここでもない場所がいい 気づけよ 足りないことは 枷になりうるのか? もう余白はない 塗り潰しても 変わることは 期待しないよ 君も僕も (大人に)なれないまま スピードだけがあがってしまう バタンと閉じた扉から ありもしない未来が手紙のような顔で 手を伸ばしても 振り払う勇気はあるかな? 時間をかけて 台無しにするにはどうすればいい? 僕らは ここにいるのを 選んだはずだった 諦めではない 照らしてくれ 粗悪で脆い 月あかり |
それぞれの悪路スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | ガランとしたバスに乗って 冬枯れを抱えて くたびれたシート くたびれた君の声のことを想う 過ぎてゆく時間と 折り合いがつかなくて 頭の中ではオンボロ飛行機が往く 何処へ急ぐ? ああ この窓から 君の街が見えたらいいのに ああ きっと違う道だってあったな 雲の切れ目 見つけたいのに それぞれの景色 それぞれの悪路を行く 何を惑う? ああ! 通信も燃料も切れそうだ 疲れ切った僕の飛行士といつか会えるかな ああ 全て捨てて 君のそばで眠りたいのに ああ 僕の知らない夜を待ってる 君のそばで眠りたいのに |
地下鉄の揺れるリズムで feat. 村上基(在日ファンク)スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | 村上基 | 地下鉄の揺れるリズムで テンポで 「アステアみたいにステップ」が踏めたらいいのに! 街は変わっていってしまったけれど 今の僕を 見てくれる君がいるんだ 少しはマシだろう ああ それでも ここは居場所がなくて 路線図を見あげてる ああ 僕らは きっとふざけてるうちに 進むのも 振り返るのも 怖くなってしまったんだ いつからか 諦めてしまってた 自分に気がつくだろう これ以上 悲しくならないために でたらめで 構わないさ テキトーに歌い飛ばそう 地下鉄の揺れるリズムで ムードで 「アステアみたいにステップ」を踏む日は来るのさ! いつの日かこの街で |
沈黙スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | やめよう、これ以上 理由はひとつじゃない 冬はただただ 深くなってくけれど 投げ出されて 初めて気づくこともあろうか 何も出来ず ああ 僕ら今 独りでもなく 二人でもない 抱き合うたび 哀しくなる ああ 何を待つ 手紙でもなく 明日でもない 諦めればいい 口に出せば 消えてしまいそうなんだ ほら いつか こぼれ落ちる ああ 君の目は 僕を見ていて 僕を見てない 振り返れど 淋しくなる ああ 望むのは 許しでもなく 痛みでもない 道は逸れていないか 破れた金網の 隙間から何が見えた? ああ なんて言葉! 不安になる ああ 僕ら今 独りでもなく 二人でもない 抱き合うたび 虚しくなる ああ 何を待つ 手紙でもなく 明日でもない 道を逸れてみようか |
月の器スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート・村上基 | 給水塔にのぼって 暗い街を見渡せば 背の低い建物が いつもよりよく見える 最終電車の灯り 川面に火を点し 乾いた空気の所為で 街灯に燃え移る ほら 僕の悪いところ全部を 見ていないふりをしたんだろ 見え透いた嘘や駆け引きは 君の手を離れて 大切にしてた大半を わすれてしまっていた ずっと ガラスの瓶の底で深い色が交わり まるで尖ったナイフのようだ 執拗に傷つける ほら 僕は間違ったまま 光をみつけるの 指先の鼓動に触れて 戻れないとわかる いくつか見える光源は 反射し続ける ずっと や ずっと |
手の鳴る方へ急げスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | どれほどの時間をかけたとこで 答えがひとつでは切ない 僕らは何故いつまで経っても 上手く行かないんだろう 抜け出したいぜ 手の鳴る方へ 急げ 元いた場所に戻りたくなる でもゼロから踏み出すのは怖い 暗闇よ!僕に続け か弱いランタンを連れて いつかのように 心が騒ぐ 僕らは何故いつまで経っても 上手く行かないんだろう 振り出しもあがりも見えず 立ち尽くすばかりで 抜け出したいぜ 手の鳴る方へ 急げ 急げ! 急ぐんだ! |
遠い春スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 僕たちが歩きだすことに どれだけの意味があるのかな 報せはなくて 呼ぶ声もない 毎日が胸を締めつけて これからどこへ行けばいいのかな 桜の花は揺れているけど いつかは忘れてしまうのでしょう ふたりはきっと おお 甘い言葉も知らないまま 過ぎた日々を恨みたくないんだ それでも 覆い被さる未来は心地いい どんな言葉で君を送れたのだろう 春は来る 全てを溶かせよ それなのになんて遠い春なのか いつかは忘れてしまうのでしょう ふたりはきっと おお 甘い言葉も知らないまま つつじの花が咲く頃までには おお 新しい服で 懐かしい街で 会いましょう |
ともす灯 やどす灯スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート・村上基 | 指の隙間からこぼれ出すあの日のこと ためらうだけの口元には色を引こう 戻れないように 喉にしずめて 身体は不安を今も馴染ませ続けている 悲しまぬように でもきっともう忘れてるよ 在る日の亡霊 夜風はどうしてこんなにも寂しい 君が言うから 影を捕まえても 外では雨 雨は手のひらにいっぱい 君が歌うから もうはぐれないように 指の隙間からこぼれ出すあの日の音 |
トワイライトスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 私の影はどこまで伸びる? いくつも迂回路を指でなぞる 来た道を戻るだけじゃ ああ さみしすぎて 今 風が強く吹いた 誰かの声が響いた 君の部屋のカーテンも 今 揺れているのだろうか もう違う景色か それでも夕暮れは私たちを等しく染めない グラウンドの照明塔は そこから見えるかな 川沿いの桜並木を 振り返ってなんになる! また 風が強く吹いた 君とここにいないだなんて! |
波のない夏 feat. adieuスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | 思い出すのは花束の匂い それはいつかの冬の日にも似て 私は変われないままここに座り 静かに今日が終わるのを待ってた 揺れる心 抱き止めようとしてみるけれど どうやらこのまま夏は過ぎそうだ 君がこれから 風を待ったりしなくて済むように 今 私はひとり 君に届かないとしても さみしく合図を出す 今 私はひとり 波さえも起こらない ここから始まる 思い出すのは花束の匂い 私はそれをどこに飾ろうか |
花束にかえてスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | 窓から月が見える夜 なにもない夜 君になんて話せばいい 時間は過ぎる 「遠くまで行こうよ」 黙り込む二人 それでも青い鳥は そこにはいない 花束も枯れそうな 潮風の中 二人は何を 失くしたのだろう 波の音で 彼女の声は かき消されて 防波堤の影に腰おろす二人 せめて波は私の味方でいてよ 変わらずにいれたなら 誰も背中を押してくれるな 淡い夜だ 波の音で 彼女の言葉はかき消され 二人はどこへも行けないのか |
離れて暮らす二人のためにスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | ありふれた窓から いつもの街を眺めて 身支度を整えた 繰り返しもいいと 彼は頼りのない日々に 背中をそっと預けた ありったけの時間でも 追いつけないこともあるから 離れて暮らす二人のために 電車は急ぐんだ ありふれた窓から 灯りがもれる夜なら 靴も軽くなれる 商店街を抜け バス通りを越えて彼女 息を整えている ありったけの言葉でも 伝わるのは多くないから いつかの歌を あなたのために うたってみたいんだ 埃を払い 次の言葉を 繋げてみたいんだ |
花をもってスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート・村上基 | 暗い雨が手のひらに そっと馴染んでいく 黒の中へ 襟の中へ なんでそういうこと言うの じっとしてもくすぶる想いは 箱の中へ? (…きっとぼくのことなんか忘れてしまう…) ちょっと距離はあるけれど このまま歩こうよ ああ いつだってこんなに寂しいの? ああ だれよりも 思って いるのに 暗い雨がそこらじゅう そっと手を引く 夜の中へ 声の中へ 暗い影が手のひらにそっと紛れ込む 花をもって 花をもって |
ハローと言いたいスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | いつから僕ら 口数も減って 歩く速さも変わってしまったのかな 「ハロー」「ハロー」 気休めに問うばかり その鍵を 失くしてみたい 眠れない夜は 手繰り寄せるものもなく 秘密も あるべき影も ひとつずつすくいあげるよ 扉の向こうへ 変わらない事はひとつもないのか 伝えたいことは忘れていないけど 「ハロー」「ハロー」 ごまかしてみるばかり 時が過ぎて 錆びついたのは 欄干やボルトだけじゃないのか そこから僕を見てて 何か見えなくなりましたか? 思い出は遠いけれど 君の声が響く方だ 指をつないで 扉の向こうへ |
パラシュートスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 通りを抜けて 暗い階段 降りると 挨拶のように うたがひとつ弾けた 「君の悲しみだって 彼の憂鬱だって今夜 全部 引き受けるさ」 誰かの夜に 君が手を差し出せば 僕らはいつだって さみしいフリをするけど 慣れてしまわぬために 君が必要なんだ それぞれにあって どこにもないスタイル 誤解も含め大切な物語 君の想い出だって 僕の憧れだって今夜 全部 塗り替えたい 通りを抜けて 暗い階段 降りれば |
標識の影・鉄塔の影スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | バックミラーには 波打つ屋根が映る 遠ざかる程甘く 選ばなかった 道はどんなところへ 続いただろうか 遮音壁の向こうで 見たこともない夕暮れが 街並みを染めあげる たとえばこのまま 走り続けたとしても どこまで行けたのだろう 標識の影や鉄塔の影踏み越え 急ぐ理由なんてあるかな 遮音壁の向こうで 見たこともない夕暮れが 街並みを染めあげる 帰り道はいつも 少しだけ切なくなってしまう あの歌を口ずさむ |
火をともせスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 君がいなくても 季節はうつろう 何が私を変えるだろう 風がそっと 街を染めて 思い出す! 今までのことのすべてを 君に似た おしまいに手を引かれ 思い出せ! 日毎夜毎つのるかなしさの意味 枯れた日めくりに 足をとられて この古い呪文の 効果はいつまでもつ? 色は落ちて 塗装も割れているけれど まだ動く! 火をともせ! 動かなくなった心が もう一度 君と共にあるように 思い出せ! 日毎夜毎つのるかなしさの意味 君がいなくても |
ブランクスペース feat. SPECIAL OTHERSスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | SPECIAL OTHERS | 木々がしげり、荒れて、ひと気がない 出口のような入り口に化かされ 覗くスプーンに映り込んだ 木が揺れています ぼろぼろの歩道橋 過ぎたあたり 形を変え 今もそこにあります プラスチックのスプーンに 森が透けています そちらはもう雨は止んでますか? 歩道橋の向こう側には 私はいないけれど 錆びついた遊具じゃとても 誰かを運ぶこともできない 毎日違う 最悪が私の 窓を叩く どあを 肩を叩く |
返信スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 上手く話せなくて 隠してた事が暴れだす 春のようだ 凍りついた迷いが 消えてく 上手く眠れないや あの頃のその先へ 穏やかな夜を待って 飛び越えていくのさ ここから また ひとつずつ こぼれ落ちてく 心も 言葉も 置き去りのままで 傷だって遠く描き出してく 答えが 続きが 見たいよ 少し知りたくなって 薄くちぎれてゆく 邪推をなだめる夜 この先は夢オチのまえぶれ また ひとつずつ こぼれ落ちてく 心も 言葉も 置き去りのままで 傷だって遠く描き出してく 答えが 続きが 見たいよ |
忘却のサチコスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 忘れたいことなら僕にもあるのです そう! あの恋や あの仕草 あのセリフ 悲しいことばかりではないと 思うけど 次に向かうのなら ここにいられないなんて! オー! サチコさん 全てを忘れて 誰も追いつけないほどの 遠くまで行こう オー! サチコさん 全てを忘れて 夢中なあなたの 拙い笑顔も素敵です |
魔女スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 傷をかばいながら 本を燃やしながら 羊たちはうたう 光を ここに集めて もう二度と会えなくても 思い出せないように 窓を開けたらまた 風が吹き込んでしまうから はじめから やりなおさなきゃ 月の光に邪魔をされて 花や星の 色のうたう声は 明るくて 動物たちも ビルや森も 僕たちより うまく出来ているね もう少し悪い人になれたらいいのに 文字を砂に変えて わかるだろ 梯子に腰をかけて 怖い呪文唱えて このままでは困る と思ってたんだけどなあ |
窓辺にてスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | ほつれた糸をたぐって 空白を引き寄せる それなのになお まとまらない 空席に陽があたって 静かに揺れる午後を どうやりすごす 花はもうしおれて 枯れるのを待ってる 溶かしても 溶かしても 変わらないようだね 渦を覗き込むだけ 掴みかけた言葉も ほどけてゆく 花はもうしおれて 枯れるのを待ってる 追い越しても 追い越しても まぼろしのようで ぼくを待ってはくれない 花瓶の水は濁って 煙草の火も消えおちて 空白を迎えようにも ひとりじゃ抱きしめられない |
ランプトンスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | たとえば君が暮らした 街並よりずっと寂しい日々なら ここから見たい景色は 灰色の絵の具でも塗り足せないね 雨と埃にまみれて 寄り添う声を 振り解かずに 傘を差し出せたら 僕らは失くしたものを 確かめたくなくて 口を噤むけど 雨が窓を打つ夜が いつか来たとき 僕のとなりに 君がいてくれたら 忘れたくない 痛みをかばうより 悲しみを燃やそう 傷はいつか消えるかな |
私が夢からさめたらスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | ふたりは 諦めてる 緩やかなカーブで 坂道で いくつも いくつもの 見送った日々が ふたりを責めるけど ノートを繰る 手が止まる これまでを これからを 束にしようと もがくけど 鍵をかけるのも かんたんじゃないのか 私が夢からさめたら 私が夢からさめたなら |
私の好きな青スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | その部屋の窓は 見晴らしがいいから 調子が狂うんだ ジオラマのように なにもない日々が このまま続けばと 進みあぐねてる 君を駈るのは 古い言葉だけじゃない 僕らが旅に出ない理由なんて 本当はただのひとつだってないんだ 青空よりきっと いい青はある 古い写真だけじゃない 誰かが教えてくれたことじゃなくて 今まで知らなかった景色が見たいんだ ためらうより速く 君の手を引けたならば 僕らが旅に出ない理由なんて 本当はただのひとつだってない |
わたしのまちスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | わたしのまちには大きな歩道橋があって 曇天のような坂道を登って さみしいバス停へ向かう 高速道路 遊歩道 高いフェンスの中学校 ああ 記憶の中の景色さえ いつか変わっていってしまうのか 地下鉄の駅を過ぎると大きな川があって 悲しいことしかなかったあの頃にそっと 火を点ける日が来ないかと まっすぐな道 けもの道 懐かしい声も遠いけど ああ 思い出そうとする度に 君がにじんでいってしまうんだ ああ 記憶の中の景色さえ いつか変わっていってしまうなら |
わるふざけスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート・村上基 | 悲しみのようだ、おかしいな 傘を閉じてもまだ拭えない おお、言葉よりももっと遠くへ! ふざけてるわけじゃないけど このまま黙っていたいよ 灯りのない町の隅々に 舌打ちのようなメロディが 僕の身体にしみてくんだぜ いつまで黙っているんだ 古い本の下敷きになった 舌打ちのようなメロディは 実はとっくに病んでるんだぜ 反射するようだ、まずいな 傘を閉じたらもう戻れない おお、誰よりももっと遠くへ ふざけてるわけじゃないんだけれどもね |
卒業するのは少しさみしいSOLEIL | SOLEIL | 澤部渡 | 澤部渡 | 岡田ユミ・SOLEIL | ああ 踊り場の姿見は私を映すばかりで いつか こんな時も なつかしくなるのね ああ 通い慣れた駅のホームを 急行の列車が スピードつけて 通り過ぎる 私だけの今を 誰もしらないけど 痛みはまるで みぞれのように甘く それは これからのわたしに贈る センチメント 細い腕で 抱きしめる この窓からの景色は 何十年経っても 変わらないでいてほしい なんて思うけれど 最後のチャイム響いて なにか変わるはずなんかないけど きっと姿見もみないで降りた 階段は未来へ 続いてる |
高田馬場で乗り換えてDJ MARUKOME & スカート feat. tofubeats | DJ MARUKOME & スカート feat. tofubeats | 澤部渡 | 澤部渡 | | 人もまばらな 上りの電車で 遊びに行こう 高田馬場で乗り換えて 騒がしい街へ 流れてゆく 車窓の景色よ! 街は暮れて 窓に明かりが灯ってゆくのをみていた 誰かが くちずさむ 歌が靴を 鞄を 軽くするような いくつも踏切 環七を過ぎたら もうすぐ いつか この日のことを 思い出すような…… 人もまばらな上りの電車で 少しずつ 静かに心が走ってゆく 華やぐ街へ いちばん 好きな コートを羽織って いつもの通り 高田馬場で乗り換えれば 馴染みの発車メロディが 背中を押すんだ |
踊りたい藤井隆 | 藤井隆 | 澤部渡 | 澤部渡 | 冨田謙 | すれ違い続けて きっかけもつかめない Oh Lady 君は待ってくれそうもない 並ばないグラスの 距離よりも切ない Oh Lady これはきっと運命じゃない Ah 今は 溢れ出す音に 身を任せてたい Ah 僕は 胸のつかえ 解いておくれよ ライトを浴びたなら 何者にもなれそうさ 踊りたい 踊りたいんだ 今夜は 乱反射の影に潜む 愚かな Wait and see 孤独だって 迷いだって 蹴飛ばせたら… Ah すべては よく出来た イミテーションの永遠 Ah 僕の 仮面を さあ 剥ぎ取っておくれよ ライトを浴びたなら 何者にもなれそうさ 踊りたい 踊りたいんだ 今夜は 乱反射の影に潜む 愚かな Wait and see 孤独だって 迷いだって 蹴飛ばせたら… Oh Lady 君は待ってくれそうもない Oh Lady これはきっと運命じゃない |
波がたった三浦透子 | 三浦透子 | 澤部渡 | 澤部渡 | 澤部渡 | 波よりも高い心のうねりに 飛び込んでしまおう 景色も彩度も変えてみたくて たとえば世界中の手紙のすべてが 読まれたがってるわけではないならば 今 伝えなくちゃ、と 祈りのようにただ問うけど 回り道の先には 何があるでしょうか 取りこぼした気持ち 言わなかった言葉は 潮風にさらされ重くなったみたい 今 走り出せずに ここにいるのはさみしいけど 波のように寄せては返す迷いが 錆びつかないように扉を閉じる |
三叉路のふたりmoonriders | moonriders | 澤部渡 | 岡田徹・嶋崎洋司 | | 私が間違えてきた 選択肢を洗い直す 私がいた最悪の 三叉路へとコマが戻る わかってたって ゆったって じきに ズタボロになっちゃって 終い わかってたんだ! 錆びた錨 もう一度 磨いてみたい それでも君は戻りたい? いつかその 手を とれなくても 構わない? 君は今 手を 愚かだって 指を刺されたって 諦めてからが 大切じゃないか! わかってたって ゆったって すでに 手遅れになっちゃって 終い お祝いのロウソクなんて 吹かずともいつか消える それでも君は戻りたい? いつかその 手を とれなくても 構わない? 私は今 手を 君が倒れ込んだ三叉路には 気の利いた通り名さえ ひとつも ついてない じゃないか! |