LIVE REPORT

くるり ライブレポート

くるり

『くるりワンマンライブツアー2012/13特別公演~国民の成長が第一~』

2013年01月17日@日本武道館

撮影:久保憲司/取材:田山雄士

2013.02.20

くるりの本気を見た。曲目だけを見ても、彼らがこのライヴに全力で臨んだことは伝わるはずだ。全27曲で3時間弱。ゲストも豪華で、BOBO、高田 漣、堀江博久、権藤知彦、ザ・サスペンダーズが全面参加するという異例の気合! くるりにとっては通算5回目、初の武道館となるギターの吉田省念は“感無量です!”と話す。思えば、前回は2011年3月。その直後の震災以来の武道館なので、何かと感慨深い。そういう流れで披露される「soma」には大きな意味があったが、高ぶる気持ちを抑え、淡々と落ち着き払った演奏を聴かせてくれた。もちろん、和やかムードもある。例えば、「赤い電車」「argentina」前のMCでは、お馴染みの鉄道トークがあったり、トランペットのファンファンによるナレーションが挟み込まれたり。彼女とサポートドラマーのあらきゆうこの活躍は、本当に素晴らしかった。
だが、この日のくるりはやはり特別だった。岸田 繁(Vo&Gu)と佐藤征史(Ba&Vo)はやけに感傷的な会話を交わしていたし、いい意味で岸田は取り乱していた。“本編はもう終わりですが...アカン! 変なこと言ってもうた”なんていうひと幕もあったし。本編後半では、名曲を惜しみなく放出。客席が明るく照らされる中での「ワンダーフォーゲル」、“魂の演奏をします”という岸田の言葉で始まった「東京」がとりわけ凄まじかった。アンコールでは前日に配信リリースされiTunesでも1位を獲得した新曲「Remember Me」も聴けて、渾身の「glory days」で多幸感に満ちた公演は幕を閉じた。何度も彼らのライヴを観てきたけど、間違いなくベストアクト。
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SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 5

    WORLD'S END SUPERNOVA

  2. 6

    惑星づくり

  3. 7

    pluto

  4. 12

    soma

  5. 14

  6. 20

    東京

  7. <ENCORE1>

  8. <ENCORE2>

  9. 25

    春風

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