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【back number】『All Our Yesterdays Tour 2017』2017年6月4日 at さいたまスーパーアリーナ

2017年06月04日@さいたまスーパーアリーナ

撮影:佐藤祐介/取材:山口智男

2017.06.20

さいたまスーパーアリーナ2デイズの2日目。この日もその前日もソールドアウトになっている...いや、昨年12月にリリースしたベストアルバム『アンコール』を引っ提げ、全国を回った今回のアリーナツアーは全30公演すべてがソールドアウト! 気が付いたらback numberがとんでもない飛躍を遂げていた、と今更びっくりしながら会場に足を運んでみたところ、拍子抜けするぐらい等身大のライヴにさらにびっくりしてしまった。

序盤、清水依与吏(Vo&Gu)は“一生懸命曲を作って、一生懸命練習してきました。一生懸命やることしかできないけど、それが俺たちなりの一番のおもてなしです”とアリーナ席とそれを取り囲むようにそびえ立つスタンド席に語りかけたが、本当にその通りの3時間だった。照明を駆使して、アリーナに雪を降らせた「クリスマスソング」は見事だったが、それ以外はことさらにスペクタクルな演出に頼ることも、客席を煽ることもせず、懐かしさと切なさが胸を締め付ける歌の数々を懸命に歌い、演奏し続けた。それこそが歌で勝負してきたback numberの真骨頂。そこには彼らの矜持と音楽に取り組む誠実さがうかがえた。セットリストは代表曲ばかり。ダンサブルな「高嶺の花子さん」ではジャンプ、「スーパースターになったら」では大きな声でシンガロングもしたが、ほとんどの曲でじっくりと聴き入り、想いを受け止めているファンの姿が印象的だった。普段よりもかなり多めに喋っていた小島和也(Ba&Cho)と栗原 寿(Dr)の曲間のMCから、清水の喉に対する気遣いが感じられたことを最後に付け加えておきたい。

撮影:佐藤祐介/取材:山口智男

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バックナンバー:2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。幾度かのメンバーチェンジを経て、07年に現在のメンバーとなる。09年2月にリリースした1stミニアルバム『逃した魚』が好評を得て、その名が全国に広く知られるようになり、翌年6月に発表した1stフルアルバム『あとのまつり』で他とは一線を画す切なすぎる歌詞と美しすぎるメロディーでその地位を確立。そして、11年4月にシングル「はなびら」でメジャーデビューを果たすとさらに多くの注目を集め、13年9月7日には日本武道館での単独公演を成功させた。

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