ナカシマ作曲の歌詞一覧リスト  46曲中 1-46曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
フランネルおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ単純なことですら 難しく考えてしまう癖 斜め色の夕景に やがて僕も染まりはじめてる  焼きついたまま 君をくり抜いてずれる街 言えないままに飴玉は溶けて 甘ったるいだけ  不確かで不揃いの言葉じゃ 選んでも選んでも 渡すもんがない ねえどうしても ありのままを吐いても ほつれた先から 風に舞う紅いフランネル  欄干の影を跳ぶ また一つ飴玉が落ちる  頭の中で 街をくり抜いてずれる君 眩しくてまだ 僕は目を伏せたまま  身勝手で頼りのない僕じゃ 選んでも選んでも 渡すもんがない ねえどうしても ありのままを吐いても ほつれた先から 風に舞う紅いフランネル  高層ビルが滑る 斜陽が点滅して 言えなかった言葉 奥歯で噛み砕いて 街明かりが灯る  ねえどうして 曲り歪む世界で ねえ僕らは 別のなにかを見てる たとえそうであっても  ねえどうして ありのままの声じゃ 叫んでも叫んでも 届きはしない ねえどうやら 分かり合おうとしたいだけ 解いてよ 解いてよ 風に舞う紅いフランネル  それは眼前で解けた快刀乱麻 僕ら台本を焚べた 今 夕日が燃える
沈丁花おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ雨降り意を決しとかく こんな日に限って不覚 術なく待ちぼうけ 師走に咲く沈丁花  月冴ゆる季節 厚雲飲み込んで一節 差し詰め北時雨 日暮れ歩く町外れ  悴む指先から 奪われてゆく夜に溶けてゆく やがては世界の温度も 冬の配下に成り下がってしまう 氷点下  硝子になった五臓六腑の シュプレヒコールを 品性を欠いた感情じゃ 融点は超えないよ  透明な手口で以って 奪われたこの手の温度で 孤独な寒月に今 触れた気がしたんだ  硝子になった五臓六腑の シュプレヒコールを 哀れで寂しがりな季節に灯を  雨降り意を決しとかく こんな日に限って不覚 術なく待ちぼうけ 師走に咲く沈丁花
式日おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ城壁の向こうから 風船が空を覆う 君はまだ眠る 城壁の向こうから 知らない歌が聞こえる ブランケット被っている 微睡む君の枕元へ  ラジオダイヤル 0khz 待ち合わせは 12:40 お間違えないように ご注意ください  挨拶がわりのワルツ 腕時計は 12:40 コーヒーはアメリカンで ご賞味ください  ファンファーレ 定刻通り式が始まる  城壁の向こうから 風船が空を覆う 君はまだ眠る 城壁の向こうから 知らない歌が聞こえる ブランケット被っている 微睡む君の枕元へ  ファンファーレ 定刻通り式が始まる  城壁の向こうから 風船が空を覆う 君はまだ眠る 城壁の向こうから 知らない歌が聞こえる ブランケット被っている 微睡む君の枕元へ
砂の王女おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ果てを目指して さぁ 砂に足を取られようとも 君が忘れた全部を 僕が思い出せる間に  一夜限りの雨が 白紙に戻した世界地図 ただ一つ覚えてた 胸の奥にかかる虹のふもとへ  The castle walls are like a birdcage that shuts you in 深い影の忍ぶ窓辺に  風を焦がして嗤う 残酷な季節も それを奪えはしない 内なる海を  枷を外して さぁ 抜け殻の街を背に行こう 君が何も知らなくても 僕が全て覚えてるから  千年の夜が 君を孤独に放り出しても まだ今も輝いてる 胸の奥にかかる虹のふもとへ  The bedroom is like a treasure chest that hides you 永い眠りから今覚める  空を穿つほどの 悠久の隔たりも それを奪えはしない 内なる海を  花を散らして遊ぶ 不躾な神様に これを奪えはしない 内なる海を奪えはしない  遠く彼方まで 君の涙が雨を呼ぶまで 内なる海よ
眠れる海のセレナーデおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマボロ切れの袖を透かしてみた空 凍てついた風と溺れそうな太陽 ただ冬の海に還りたくなるの  きっと前の世界でまだ私を呼ぶ声が 鳴り止むことを忘れたままでいる 青くなっていく月が頬を撫でながら 二人の影は一つ 柔らかな痛みの中  随分と長く引きずったものだ 離さない方が楽だっただけよ ただ冬の海に還りたくなるの  ずっと先の未来でまたあなたに出会うだろう そしたらきっと全てを思い出そう 青くなっていく月が頬を撫でながら 二人の影は一つ寒空に揺られながら  目を閉じても眩しく刺す様に 途切れることのないその瞬き 嗚呼 今も永い夢の中 目を覚ます事はない  遠ざかっていく船の帆は靡かないまま 濡れた裾が乾くこともないまま 何度だって聞いてるよたしかに聞こえてるよ 「さよなら」その言葉が  きっと前の世界でまだ私を呼ぶ声が 鳴り止むことを忘れたままでいる 青くなっていく月が頬を撫でながら 二人の影は一つ  明けることのない夜は柔らかな痛みの中
渦巻く夏のフェルマータおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマやがて魔法から醒めてゆく 排水口に夏が渦巻く 君の気配が薄れていく 僕を残して  定まった被写界深度 下回った低い融点 頬を伝ったこれが最後 まだ僕は取り繕って 永遠だった筈の想いを 気化熱が奪っていく  雨も涙も 栓を抜いたプールの思い出も 行き着く先は海の果て  君はもう流れ着いた? 僕をここに残したまま 季節は今ゆっくりと動き出した 風が冷たくて 魔法が解けていく  どんな言葉も あの日拾った貝殻も ボロボロの君の袖透かした空も  昨日と重なる水面より数センチ上空で 僕は生まれて初めて酸素の味を知る それは嘘のように甘くて 弱っていく君の歪な笑顔を思い出した  鯨の星座は恐ろしい怪物の形をしているんだ 君が教えてくれた  水色の宇宙に落下する視界の中 切り裂くような朝焼け もう空が白んでいた  今 風が髪を揺らしている 君の髪を揺らしている 海の果てをここに感じる 目を開いて  いつの間にか もう秋晴れに心を冷まされて 君のおでこの 温度も思い出せない それでいいと思える  薄情な僕のこと 赦しはしないでね 君らしくもないでしょう いつかきっと巡り遇うよ 甘い夢 内なる海の果て 巻き鍵を回すよ
五つ目の季節おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ夜の淵で微かに揺れる感情に 目を逸らしていた 花冷えの頃にはいつも  裾を揺らす白いワンピース そのステップに踏み潰されてく シロツメクサ  背中合わせで 歩き出した君との距離が 夜を跨いだら  いずれ僕たちは 泥のついた頬を拭った季節が もう二度とはこないと 気づいていく  止め処ない想いは 意味のない言葉で隠して 今は何も知らない  指の先に僅かに残る感覚を 確かめていた ざらついたフィルム越しのブルー  八十八夜 風に吹かれ 君の髪に形なす青嵐  そう僕たちは 見窄らしく綻ぶ春が どんなに傷ついたとて 構いはしない  痣になった頃に 眠れない夜に寄り添って 今は何もいらない  輪郭を確かめたくて 何回だって思い出して でもどうやったって 肝心なシーンがなくて  散々だったねと笑って もう一回だけと願って でもどうやったって 最低な言葉になって それもまた君らしいね  そして僕たちは 五つ目の季節だけを忘れない 嗚呼 遠退いていく  透けるような空に 思い出してしまうな 今 冷たい春も向かい風も ステップの最中 君のスカートが揺れた 瞼の裏
シンメトリーおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ重なりゆく季節の磨りガラスの上 君にもらった残照がひだまりに散った お構いなしの晴天に伏し目がちになる 君のことを思い出す夏が憎らしい  まだ知らない事ばっかだったね あの頃は  言葉にする度に腐り落ちてしまうから 鍵をかけたら開け方が分かんなくなった 君に借りた本に栞みたいに挿した 水色の感情を水色のままあげたくて 溢れるのは夕焼け色の涙  連なりゆく記憶の果てまで行けたら 今度はもっとちゃんと君の目をみたい 水玉模様の校庭で今も揺れている 白昼の夢の続きを探してた  届く距離の中に全てがあったあの日々と 手を伸ばせない僕らは綺麗だった 名札の内側に汚さずにしまっていた 水色の感情は  まだ水色のままなんだ 返しそびれたシェイクスピア 乾いた頬にまた一筋 通り雨のペトリコール  もう なんともないよって 何度目の嘘だろう  線対称の君と僕の共通点 伏し目がちなところ 夏が嫌いなところ  今は少し好きになれてしまったよ 足元ばかり君はみていませんか あの日借りた本にまだ挟みっぱなしの 水色の感情を水色のままにしたくて 溢れるのは夕焼け色の涙  夕焼け色の涙
空腹な動物のためのおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ齧って 齧って ちゃんと飲み込んで  大体あなたに興味がない ない ない 無実の大罪 濡れ絹だって乾いちゃう 悪しからず  I don't pray あなたに足りない愛などない 感傷的になったって 作品ぶったって それは砂の果実  足掻いて 引っ掻いて 解った気になって 齧って ちゃんと飲み込んで  惨敗それに気づいてもない ない ない つまりは完全無欠の論理で 盛徳大業ね 笑えるわ  I don't pray あなたに贖うもんなどない 感情的になったって ヒロインぶったって それは夢の家畜  I don't pray あなたに足りない愛などない 感情的になんないで 伝わんなくてもいいなんてさ  I don't pray あなたに贖うもんなどない 感傷的になったって 作品ぶったって それは猿の皮肉  足掻いて 引っ掻いて 解った気になって 齧って ちゃんと飲み込んで 答えて答えて あなたは誰 さあどうぞ 目を逸らさないで
ドクダミおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ風邪薬が苦いのは 優しさの裏返しか 体温計はないけど 思い当たる節はある  大袈裟だ君は 断りきれない 変な形の梨が甘い  君に風邪がうつる頃には 夕闇にのまれ 日が長くなったことにすら 二人気づかない  そろそろ帰ろうか 線路沿いの道に咲いた花に 君はよく似ていた 春が終わる匂いがした  僕一人を欠いた世界は 淀みなく回る今日も それならばもう少しだけ長く 寝たかった  病み上がりにだって 平等に通り雨 君も今頃帰り道の途中  この頬で爆ぜた六時の生ぬるい雨が 次は君のまつ毛濡らしながら落ちてゆく  踏み切りが響いて 君の言葉が聞き取れずに 何故か諦めた  君の風邪が治る頃には 夏めく世界で 口約束は湿り気に弱いことを知る  そろそろ帰ろうか 線路沿いの道に咲いた花に 君はよく似ていた 春が終わる匂いがした 夕闇の中
黄昏のレシピおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ切り刻む 今朝の誓い 押し潰す 昨日の後悔 盛り付ける 君の名前 ごちゃ混ぜのサラダボウル  例えばこの中いくつもの彩 僕が一つずつ失くしたとしたら じゃあどっから僕が僕ではなくなるの なんて知りたくもないけれど  代わり映えのないこの日々に 積もるとりどりの君の言葉が 僕を作っていく 混じり気のない風の中 嗚呼 募っていく 仰げば羊雲どこまでも 山並み平らげて駆けていく  傷んでた 淡い期待 切らしてた 心の余裕 もういいや ヘルシーな感情だけじゃ 物足りないサラダボウル  例えば僕の知り得ない彩のオイル 豪華なプレートなんちゃらのチーズ もうそれは僕じゃないとしても 一口大のこの今日が 塩気多すぎた今日までの証明だ さあ存分に味わって  代わり映えのないこの日々に 積もるとりどりの君の言葉が 僕を作っていく 混じり気のない風の中 嗚呼 募っていく 仰げば羊雲どこまでも 山並み平らげて駆けていく
ベルベットおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン二度と解けない 風に舞う白いベルベット  先天的な差異も 取るに足らんような誤解も 白シャツにこぼした憂いも 人知れずシミになっていた  君がこの街を去って 僕がその答えを知って どれだけ経つだろう 風も色も変える頃さ  愛も解も才も他意もないの なんて純真無垢な 礼と無礼と灰色の 毛糸編んで頂戴生涯 息を吸って吐いて吸って吐いて 今日も少しずつ濁り続けてゆく  二度と解けない固結びの言葉 君の髪飾り 風に舞う白いベルベット  厭世的な僕と とびきり楽観的な態度 時折思い出すくらいよ 気づけばシミにも慣れた  どうやったってそうだ 今更考えたって無謀だ 君には白がよく似合うのに ああ、ごめんね  点も線も縁も何もないの そんな曖昧模糊な 凡も非凡も無論 リボンで巻いて頂戴生涯 息を吸って吐いて吸って吐いて 今日も少しずつ濁り続けてゆく  二度と解けない固結びの言葉 痣になる前に千切れないのは弱虫?  あの日から 君のいない街で 君のいる世界で 僕は生きてる 息をする 鮮やかに染まるように
夜顔おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン25時のビル風 乾いていく髪の匂い 刃こぼれした台詞と 君の手のぬるい感覚が ずっと ずっと 残る  まだ 忘れないで 忘れないで って何度でも 書き足した線で もう 原形が分からないの 君のように 君のように 笑えなかったことは 今も覚えてる  あの日から僕だけが 大人になってしまった 君にきかれた花の 名前だってあの頃は知らなかった  ずっと ずっと 残る 霞んでいく 燻んでいく 夜  まだ 萎れないで 萎れないで って何度でも 感情を注いでも 蝕む不治の病 「夏がくれば、さよならだね」 って涼しげな横顔 月が照らしていた  季節が巡れば 幾千の花が咲く 君の中の空欄 一つの花の名前  今の僕ならそれを 埋めてあげられるのに 今の僕には君が いつまでも埋まらない空欄  ねえ 君のように 君のように 笑うけれど 降り出した雨に 輪郭が崩れてくの  忘れないよ 君と僕は 空欄のままでいいよ 空が白んでく
マテリアルおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン決まってあなたは計算なんかを嫌って ハムレット 読み飛ばす結末が気になって 紫外線 抉り抜く繊細なシルエット 悠々 火をつける一本のシガレット  あなたの瞳で揺れる夏が 実態に価値なんてないことの 確かな証明 回る日傘の陰の中で 運命なんてものがないってこと ちゃんと教えてよねえ  机上論 あなたは真相を解き明かして 欠損だらけの平凡を脅かしていく 踵を踏んで歩かないで無惨に潰したコンバース きっと全てが乱暴なアンチテーゼ  あなたにこの手が触れるたびに 永遠なんてものがないってこと 僕は思い知る 潮風荒ぶ空の下で 一瞬で錆びてしまう今を 何度も繰り返しながら  触れはしないものだけを信じていたいのさ どうせ僕らも少しずつ朽ちてゆくなら 波の音 空の色のように 何度でも僕らは別人になって その度また平凡を否定し合うだろう  あなたがこの手を解く頃に 永遠が確かにあったこと僕は知る あなたの瞳に映る僕の 瞳に映るあなたに僕は見惚れてる それが答えではないことも 正解に価値なんてないことも 僕に教えてよ  運命なんてものがないってこと ちゃんと教えてよねえ
波打ち際のマーチおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン波打ち際のマーチ 歩いていこう濡れた靴鳴らして 足跡は残すつもりなど無いのさ 思い出なら 波よ攫え  傷に染みる潮風の歌 ひとり口ずさめば 心の風車は回る 今日もくるくると回る  トリコロールに染まる彼方 街は寝息の中 甘い夢の続きを見よう  虹のアーチ 歩いていこう 折れた傘は捨てて アルバムに残す写真などないのさ 思い出なら 錆びてしまえ  時にはくもり空 不安と期待の中 沈んだりする それでも深い眠りから 冷めた頃にまた踏み出して行ける  青く滲んで揺れる蜃気楼 ガラス瓶の底で覗いた明日 空想海岸へ  歩いていこうぜ 振り返らないで 君の手を引いて あの海の果てまで どこまでも  この夢はずっと夢のままでいいよ 終わりのない行進曲を歌う 明日も明後日も 醒めないで  あたたかく 背中を差す夕日が赤く透けて カーディガンの花の刺繍から漏れ出した あの日から止まれはしない
garudaおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン鉄の靴で均す 無垢の沙上絵画 青く燃える空に伸びる螺旋階段 風に揺れる木漏れ日の中には もう誰もいない  翼のない僕と 沈みゆく小さな国 振り返ることなく 遠く消えゆく姿を  いつまでも いつまでも いつまでも いつまでも 僕は見つめている  宛てもなく 宛てもなく 明日の意味を探している  空高く伸ばした手を 包む温もりで 君がそこにいたってことを 僕は今 知るのさ  光の海の中で 新しく選ぶ色に 世界は染まっていく  泣いたりはしないさ 長い夢を見ていただけ はじめからずっと 僕には何もないだけ  いつまでも いつまでも いつまでも いつまでも 淋しそうな空  あの空を 慰める 言葉を今も探してる  祝福の鐘の音が 鳴り響く街で 君とまた出会えたこと 僕は今 知るのさ  風に舞う世界地図が 地平線を越えるまで そこで笑っていて  それは報いの季節 割れる赤いシャボン玉 僕は歩き続ける 今も探している  空高く伸ばした手を 包む温もりで 君がそこにいたってことを 僕は今 知るのさ  眩しくても最後まで 逸さずに見届けるよ その結末を  僕の歩く道で 描く沙上絵画 青く燃える空を濡らすシャボン玉 君と踊る木漏れ日の中のワルツ たとえ僕に翼なんてなくても  君とまた出会えた
Utopiaおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン嗚呼 遥かなハリボテの空 永久凍士 ここはユートピア  ハイファイな海に飛ばす紙飛行機 正確な角度で焼却炉へ  新作の季節は フィルムショーのポスター 肝心なシーンは切り取られてる それでも泣けるように  ほら 恰も僕の頭が解して 愛しているかのような どうして どうして 知らないはずの声が 響く真空管の世界 一人  淡白な意味で犇くランドマーク 空撮の都市は幾何学模様  体も声も名前も 貸し付けたんだ疾うに 汚すのが怖いって 笑って 笑って  ほら 恰も僕の心が欲して 恋しているかのような どうして どうして いらないはずの今日で 満ちた環状線の舞台 一人  目を閉じていたの あの日からまだ  初めて開けたこの目で 全部 全部 選び直すよ  返して 返して 脚色のない僕の描いた それがユートピア ただ 確かな雪解けの気配 二度と目覚めない温い夢のように  響く心臓の音が近い
トロイメライおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン水に指を滑らせて手紙を書く 軸に歪む空に散っていった  神様がくれた僕の時間を 君にあげる 狡を許してね  どうか 遠い遠い場所でいいから その未来を見ていたい 溶けたアイスでベタベタになった ブラウスが煌めいていた  洗剤の匂いに踊るメロディ レコードの溝を埋めるリップクリーム  君がくれた 僕にくれた名前を 忘れないで 思い出してほしい  いつか 赤い風が吹いて 夏が君のことを慰める たとえば海が乾いたら 婚約者にしてほしいんだ  今 ガラス越しに指が重なる 二度と触れることはできない 分かっていた  水に指を滑らせて 指を滑らせて 終わらないエンドロールに席を立つのさ  いつか 巻きすぎたオルゴールが壊れるように その名前すら 思い出せないようにしたのはあなた あなたでしょう 燃ゆるような夕焼けに海が涸れてゆく
水びたしの国おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン干ばつの春が続いて ブリキバケツの中 猫が鳴く 揺れるアカシアの合奏 雨雲の薫りに胸は躍る  涸れた太陽に潤す涙 それはあなたの内なる海 砂漠は一夜限り 泥の女王国に  泥濘んだ朝の吉報 号外の見出しが空を舞う 教会はすでに浸水 讃美歌の響きに胸は躍る  眠りから覚めたらきっと あなたはもう 何もかも覚えていない 僕のことすら  晴れた最後の日 輝いた虹 それは僕らの生きた証 恋をした 僕は恋をした その広い海に  触れないほどに 見えないほどに あなたで満ちた泥の国に 嗚呼 僕は溺れていたい 夏が息を返すまで  ひとねむり
灰羽おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン書斎を埋め尽くした物語 僕は読み耽た 埃まみれ 蛍光灯の制御する夜に フィラメントは溶けた 溢れ出す光粒子 廻る鍵穴  開け放てば逆さまの空へ 落ちてゆくブーツ 嗚呼 背負わされた冒涜の対価 不完全な奇跡で  I'm falling down 洗い立ての世界へ今 合成樹脂の翼じゃ 風は掴めないはずだった 網膜に灼けつく晴天 誰もが僕を知らない世界へ  凍結になったあの計画 輪郭を手放した 陰謀の絵の具を被っていた 常識を淘汰した愛にブレーキは手遅れ 神々の設計図 思い出の実験台  その全てが知らない誰か 遺伝子の複製品  I'm falling down 洗い立ての世界へ今 歯車の光輪じゃ 夜は照らせないはずだった 蝋燭の火が消える  例えば残酷な事実ほど 目を逸らせはしない falling down 終わりのない命を 差し出して堕ちてゆく  全てが僕を否定する世界で 僕は歌うよ 「素晴らしい世界だ。」
蒲公英おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン箱庭の底で見上げた朝の白い半月の 欠けた方の月を君にもらった日 思い出していた  ブラウスに木漏れ日 硝子細工の天球儀  もう君を乗せて吹く風に 僕の声は届かない 春に埋もれゆく街と しわくちゃに握った言葉 渡すつもりなど初めからなかった手紙  どこまでも続く川の果てには 海があるとか カシオペアはいつも同じ空から 君を指すとか  一つ一つが愛しく不細工なポラロイド 折れて曇っても決して失くせはしないよ  ねえ君は今何を思う? 同じこと考えてる? お日様の薫る空で 満ちてゆく胸の奥に残る痛みだけ 抱きしめて  薄れゆく想いは やがて春の風になっていく 綿毛みたいにどこへでも 行けるような気がして  穏やかな呼吸の中で すくむ足解くように 僕を呼ぶ風が吹くよ  どうせならもう二度と君と 巡り逢うことのないように カシオペア 光る空に 背を向けて僕はゆく 紙吹雪にして投げ捨てた手紙 綺麗だった
おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ春は母胎である冬の亡骸を食んで健やかに 白い毛皮を砂と太陽に汚す幼い獣 危篤を彷徨い落ちた山茶花たちの見る夢が 泥に変わり果てた故郷を発つ  牙を揃えても 血の味を覚えても 無垢の罪なら雨が洗い風が乾かすだろう  今 鏡のようなグラウンドへ落ちた朝が すぐに僕らの影も拭い去ってゆくのだろう ただ君の名前を叫んでみたい大声で でも真空の世界に許された揺らぎはなく噤む 幾千の花言葉を借りて有り余る沈黙と  まだ食欲は絶えない 嗚呼残酷な唾液が 止め処なく溢れ出して  今 砂塵の中で写真機を構えた僕に きっと君の姿は捉えられはしない 空を仰いだレンズ  夜が眩しい 君の身体にこの世界はもう狭い 次に君が眠りから覚めると僕はいない  今 君の手にした答を知るんだ僕は 目を覆いたくなる程に美しく食い尽くしてよ ただ君の名前を覚えていたい最後まで ほら真空の世界に許された揺らぎが一つ 歌う その旋律に合わせて君は命の限り踊る そして薄れゆく思い出に宿る 次の春の命が
透明造花おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ夏の模造品を あなたは幾つも持っていた 極めて風流な 日傘から覗く永遠や 今でも夢に見るのさ  僕はもうどこにもいないから 縋っちゃいけないよ 凛と咲いておくれ  陰謀を謳歌した 終わり無きその生命に 水滴のような解 それも偽りと言うなら  軋む黄昏 靡く鉄 遍く全てに本当なんてないね  遮るように翳した掌に掴ませる便箋 熱りのさった空を仰いだ 日焼けの跡だけがそこに残った 波のさらった砂に描く点線  夏のような あなたのような それは二度とは来ない季節 刻む  僕はもうどこにもいないから 泣いて笑ってよ造り物の愛で さよならあなたと凪ぐ街よ 遠く 遠くへ 滲む水平線へ
亡き王女のための水域おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ波打ち際 闇に浮かべた花束 蹲み込んで裾を濡らす黒いワンピース  見果てぬ空を青さ恋しく あなたが唯一残した世界 逸れぬように握りしめても 解けた掌から溢れる砂粒  海のように眠り続けるのが あなたに許された祈りならば 青白い頬に月が流れ込んでも まだ夜は明けない  何から話そう あれからの物語を 生まれ変わるまでの夢路 新しい名前には慣れたかな  「可哀想に」 玩ぶ貝殻の海鳴り耳元で囁いた 燦々と祝福の鐘が鳴る その痛みに揺られながら  嗚呼 途切れることのない永久の瞬き ネメシスの眼差し 明日はもう来ないだろう  海のように眠り続けるのが あなたに許された祈りならば 青白い頬に月が  ただ一人 晴れ渡る空の下 花弁掬い上げて笑う 寝息のように寄せては返す 海があなたならば 寂しくはない
架空船おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ風に忍ぶ掠れた救難信号 鴎の影 水面 駆けてゆく 飛沫を吸って嘯く海図 腐乱した春の底 落ちてゆく 渇きを知って嗄れた救難信号 雨雲飲み 眩む 旋風 晴れ間見せずふやけた声明 己の影一つ 伸びてゆく  僕は気づいていたんだ自由なら すでに享受した永久不動の虚しさよ 遠く離れた空想海岸信ずれど そこに無い程に広大無辺の静けさに ただ浮かぶだけ  もう何も見せないで一面の青で 孤独そのもののような海を漂流して  飛沫を吸って嘯く海図 腐乱した春の底 落ちてゆく  諦めてしまえ 明日には跡形もなく 観測されることもないのであれば 惜しくはない  朽ちた木片の上に立ち尽くして 炎天に誇張した大気の塊を背負って 傷に曇ったガラス瓶のような瞳でも 確かにそれが僕でないことが分かった 生臭い熱風の海馬に眠る微かな記憶よ 孤独と渇望の二重螺旋よ 導いてくれないか たとえそれが初めから 空想であったとしても  もう何も見せないで一面の青で 孤独そのもののような海を もう何も見せないで一面の青で 孤独そのもののような海をゆけ  永久不動の虚しさよ 漂流して 広大無辺の静けさにただ浮かぶだけ  浮かぶだけさ
斜陽おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマ焦燥をなだめてゆく 冷たい風 額を吹いて 吸い込んだ冬の気配 空っぽに満たされた肺 夕景の消し飛ぶ速度で 焼きついたハレーション  本当はここにはもう 何もないって分かってるんだ 台本を読むだけができずに 取り残されてゆく 夕景の消し飛ぶ速度で 焼きついたハレーション  皮膚を裂いて染み込んだ時間 それだけが今も生暖かく 言葉なんてものは 落としたキャンディさ それでもまだ  信じてみたいんだ ひとつを ひとつの僕で 歪んでみえる斜陽の中で  振り返らないで僕もそうするから 約束をしよう 振り返らないで僕もそうするから そうするから  向かいのホームには 儀式めいた19時のマーチ 吐き出したとて こびりついて剥がれない思い 夕景の消し飛ぶ速度で 焼きついたハレーション  飾れはしないから 美しいんだろう 分かり合えはしないから 愛おしいんだろう  信じてみたいんだ ひとつを ひとつの僕で 歪んでみえる斜陽の中で  振り返らないで僕もそうするから 約束をしよう 振り返らないで僕もそうするから そうするから  振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで
epilogueおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン空と涙 溶け合って 流れ出したスプーンストロー どうか巧くまやかして 君の笑う白昼夢まで  まだ汚し足りないのさ 見て水色の血が綺麗  どんな嘘も嬉しいんだ 馬鹿だ 透けた指に触れたくて 夏だ  まだ汚れ足りないのさ ほら溺れるほどの愛で  遠くでこだまするチャイムの音 掌すり抜けて落ちた水風船  ごめんね 気づいてしまったんだ これでもう終わり。  まだ暑い日は続くから 夏が君を腐らせる前に 最後の夢を見せて  忘れないでね、
憧景おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン浮かんでは消えるシャボン玉のよう この窓を放てば届きそうなくらい 近くに見えたのに  青息吐息混じる初夏の夕暮れ 逆さに落ちる鳥の姿を見た  願えば叶うなんてさ  あの日の空に 帰りたくなったりするのかい 君にもそんな夜はあるのか  寄る辺のない日々 ひと結びにして浮かべた 星座に名前はまだつけられないまま  泥濘の底で見た月が 低い軌道を描いて 何も知らず笑いかける  静寂に咲いた点と点は 二人 同じ夢の最中 君も見ている この空を  塗りつぶしたページを めくる風はどこへ行くの いつかまたくすみきったら 口笛を吹くよ  憧れは憧れのままで 焦がれるほど遠く  あの日の空に投げた 紙飛行機は見えなくなった 風は強く吹いていた  静寂に咲いた点と点は 二人 同じ夢の最中 君も見ている もう一度 この空を飛べる
水仙おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン晴れた腹いせに僕が涙を流すよ アラームが止まるまでは 起きたくない  僕が思うほどぼくは気の毒じゃないよな 気づけば選ぶ全て 一人ぼっちだ  雪の積もる道を歩いて 靴がぬれて帰りたくなる 嗚呼  あの日失くした 友達 恋人 春になればまた思い出すかな ぼくの知る筈もない空の下で 大人になってしまっても どうか青いままで  僕が思うほど僕は特別じゃないだろう 風もひくし 嘘もつくし 悪口もいう  冷たい猫に手を合わせて 水仙は赤く冬を奏でる ただ ただ ただ  いつでも振り返れば 同じ微笑みをくれる 「いつか会いに行くよ」 そんな言葉 覚えてないでいてね  あの日波間に沈めた 卒アル 火をつけられずに湿気った花火も 僕の空っぽな宇宙 皮膚の下で 流れる風に溶けて 翼をはためかせ 歌になるならば どうか青いままで
candle towerおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン口を開けて見上げた出口 鱗粉を吸い込んで噎せる まるで夜の標本みたいな朝 山羊の群れの連なりの中 不安そうに笑って伏し目 雲の歯型 凹凸を縫ってく  風の吹く海岸沿い 霞立つ展望台 流れ出す遊覧船  僕らの瞳は作りものだから 本当の色は誰も知らない  蝋で固めた螺旋階段 神の居ぬ間に最上階まで 君の望み叶える為ならば 砂の粒を噛み砕く音 突然口ごもって伏し目 風が止めばその背中を 押すはずだったのに  照りつける水銀灯 蕩け出す展望台 睨み返せ さあ  壊したくなるよ美しすぎて 君の瞳じゃ夜は明けない  天使の輪模した レンズフレア浮かぶ 小さな黒髪の上  僕らの光は作りものだから 瞳を閉じて叫ぶ  当然のようにまた 陰謀の絵の具を被った 輪郭を手放すのは恐ろしい 僕は君になれない 君の目になって生きてゆくから 嗚呼 濁り続ける
走馬灯おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン洗剤の匂いがする 晴天も見飽きた頃 風船のわれる音で ウミネコが飛ぶ  炎天下いななく熱 校庭は水玉模様 心臓の潰れる音で 水色吹き散った  透けた指じゃ あなたの頬を伝う涙 拭えないから 乾くまでそばにいよう  さんざめく痛みも 今じゃ美しくて 逆光を纏うあなたの海に 落ちる  砂の混じる言葉では 味気ないから こんな日くらいは 悲しい話をしよう  見て鮮やかなブルーで 燃え尽きた舞台 言わないで 余白なきシーンに言葉はいらない  もう行かなくちゃ 最後の鐘が鳴る時間 嗚呼 願わくば今夜は 愛されてみたい  洗剤の匂いがする 晴天も見飽きた頃  洗剤の匂いがする 晴天も見飽きた頃 風船のわれる音で 夢から醒める  靡く髪や麗かな瞳の奥に 数えきれない悲しみを見た  透けた指じゃ あなたの頬を伝う涙 拭えないから 乾くまでそばにいよう
水葬おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン「生まれ変われるなら鯨がいいな」 いつも窓をみつめる君の言葉 二重瞼が鈍く閉じた朝に知ったよ 世界はどこまでも薄情なんだね  沈黙する大気の底 君を攫って歩くプールサイド 月夜の水葬  宇宙を口に含んだら 魔法のかかる季節だね もう一つ目の栓は抜いたよ 終わらない夏に ただ渦を巻いた  まるで古びた映画みたいな景色だ 僅かでも確かに水位は下がっていく 君が壊れ始めるまでの日々も 音を立てながら流れてしまうみたいで  丑三つ時 夜の帳 君は笑ってくれる プールサイド 秘密の追悼  重い重い闇を背負って 細い弧を描いた あの月がさ 鯨の目の玉みたい カルキの匂い 目眩 寒い 胸が痛い 今、空が落ちてきた。  ねえ飛沫をあげてみせて 魔法の解ける時間だよ もうこれで全部栓は抜いたよ 僕だけを残し 空になった水槽 金色の朝の中  「     」
命日おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン手垢にまみれた街を今 洗い流していったんだ ねえ僕も慰めて  死んだ友達の命日も 思い出せなくなっていた 蛇口から水を飲んでも  せめてこの風邪が治らないうちは そばにいて 朝も沈むくらい降り注いでいて 何も聞かないで  毛布の温度と溶け合って 境い目すら失ってしまえたらいいのに  せめてこの熱が下がらないうちは そばにいて 夜の凍るくらい降り積もっていて 何も言わないで  窓は開けておくよ  せめてこの瞼弛まないうちは そばにいて 空が歪むくらい構わないでしょう  どうかこの冬が終わらないうちは 無垢な祈りみたいに降り注いでいて 何も聞かないで
dry flowerおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン充分寝た もうサイレンが 空っぽな五時を迎えに来た 僕を溶かしたバター 塗りたくったこの部屋 戦争映画鳴らす隣人 目眩を打った銃声 煮える残暑の刹那 世界の終わりみたいな赤  寂しくなったら きっとそれすらはしたない あなたを待っても ずっと遠い日の花火なのでしょう  染まり続ける翠の扇動に 疲れ果てても まだあなたの横顔は美しい  この想いはまるで 散らずに枯れた紫陽花のようだ 死期を待つ約束だけが僕を歩かせる  次の季節へ  戦争映画は鳴き止んでいた 塩素の匂いは 空白を塗りつぶしてくれた 秒針の怒鳴り声もさ いつからか愛おしく思えていた 戦争映画は鳴き止んでいた 静寂の中 浮かぶ船の帆は靡かない 思い出にすらなれない夏は 永遠になった  誄歌のようなヒグラシの声に眠る  寂しくなったら きっとそれすらはしたない あなたを待っても ずっと遠い日の花火なのでしょう
蜂蜜おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン夜が明ける頃に水色の街へと 眠れなかったけど別に構わない 友達がいないなんて 君には言えないだろう 僕を親友と言っていた君には  雲ひとつ無い空が 涙を溢すのを待つだけの趣味さ  塞ぎ込んでいたって 分かっちゃくれんしな 味気ない日々に 蜂蜜でも降らしてよ 君を呼んでみたって 別になにも話すことないし つまるところ今日も  嘘が暴露る前に 君が気付く前に お茶を濁してみるとこうもあっけなく 愛想笑いも別に苦手じゃないけれど 無理に笑っている君は不気味だよ  来るものに後退り 去る者の背を見つめ 微妙な距離を保っていたいよ 嫌いになるよりマシ ひとりでいれば君も 怒らないし傷つきはしないから  雲ひとつ無い空が 涙を溢すのは待つだけの興味さ  塞ぎ込んでいたって 分かっちゃくれんしな 味気ない日々に 蜂蜜でも降らしてよ 君を呼んでみたって 別になにも話すことないけれど  閉じこもっていたって 気付いちゃくれんしな なんとなくダメだって 分かってる うちに来るなら 牛乳と蜂蜜 買ってきてよ 寒いからホットミルク飲もうよ
nazcaおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン僕たちはいつの日か 変わり果てた大地を前に 翼を広げ言うのだろう  誰も覚えていない あの空の色 雨の香りも 花の散ることない 季節を探し姿を消したままの君も  正されることのない 矛先を突き付けた鉄塔  きっと僕たちは何もかも 奪われてしまうことさえも 受け入れてゆく  僕たちはいつの日か 踏み荒らした大地の上で 涙を流し言うのだろう  今は知る由もない 砂浜の夢 小さな世界 海鳴りの絶えない 貝殻は無くしてしまったよ  いつまでも淋しそうな あの空を慰める言葉などない  きっと僕たちは何もかも 奪い続けた報いでさえも 拒もうとする  僕たちはいつの日か 空をも掴もうと手を伸ばして その深さに その高さに その清さに その淡さに その青さに その碧さに 溺れてしまうだろう  僕たちは…
桜の木の下にはおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン昔あなたが教えてくれた 奇妙な話、思い出すあの日  迷信伝説戯言に噂も引き連れて バスから降りたらあなたと駆け出した  菜の花石南花蒲公英鈴蘭涼しげに 足を踏み入れたあなたが消えた  瞬間最大風速で吹いた風 あなたの嘘が本当になってしまったよ あの木の下で眠ってる あなたが今年も春を染めていく  いつか誰かが残した言葉 奇妙な話、思い出すあの日  街談巷説流言飛語まで巻きこんで 耳鳴りでその声が聞こえない  綿雲鶯木漏れ日春風軽やかに あなたの眠るあの丘へと  誰も知らないあなたのことを 誰も知らないお話の続きを  瞬間最大風速で吹いた風 あなたの冷たい肩をそっと抱き寄せる あの木の下でお別れを あなたが今年も春を染めていく
look at the seaおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパンあなたの涙を飲んで あなたの吐息を吸って あなたの言葉を噛んでいたい  綺麗な髪を数えて 歪な痣をなぞって 静かな瞳に棲んでいたい  look at the sea look at the flower look at the bird 醒めないでいてね  look at the sea look at the sky look at the moon 醒めないでいてね  あなたの憂いに酔って あなたの重さも愛し あなたの嘘なら信じていたい  いっそ嫉妬に酔って いっそ悪意も愛し 全部嘘でも信じていたい  look at the sea look at the flower look at the bird 醒めないでいてね  look at the sea look at the sky look at the moon 醒めないでいてね  汚れないで触らないで 死ぬまで知らずにいようよ 求めないで目を塞いで 気づかないふりでもいいよ 恐れないで変わらないで 世界に二人でいいよ 手を繋いで離さないで 醒めないでいてね  あなたの髪を数えていたい 綺麗な髪を数えていたい あなたの髪を数えていたい 髪を数えていたいだけ  look at the sea look at the flower look at the bird 醒めないでいてね  look at the sea look at the sky look at the moon 醒めないでいてね  醒めないでいてね
caramel cityおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン机に並べた直方体 綺麗に積み上げた この街が平らになる頃 羊を放って寝るんだ  できるだけ時間をかけて この街を壊したかった 寝るのにはまだ早いでしょ うさぎが言った気がした  一つまた一つと 頬張ってしまえば どろり溶け出した 月が綺麗でした  caramel city 今夜も眠れそうにないな 銀紙の歓楽街を抜けて caramel city 甘美のまにまに漂えば なんだか、少し疚しくて  煮詰まるプラットホーム 遅延していく情報 色のない信号 濁りきった街灯  縷々としてラジオノイズは 流れ、満たしていく 溢れそうな退屈を マグカップに注いで飲み干した  苦すぎて死にそうだ 頬張った、一つまた一つと  caramel city 今夜も眠れそうにないな 銀紙の歓楽街を抜けて caramel city 朝が全てを溶かせば 羊を放って寝るんだ  caramel city
泡と魔女おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン滲む 浸食を許して 鮮血を飲み込んだ街 腐りかけた檸檬を煮込んで キャラメルを一つ また一つ溶いた  アネモネを散らして  レイニー レイニー 待ち惚け ゲキヤクに縋って メイビー メイビー 水泡に帰すその前に シェリー シェリー あなたは少女のままでいて もう 手遅れみたいさ  今は 夜を飼いならした瞳に あの日の写真だけを映して 焦げた鍋の底に固まった キャラメルを洗い流すこともなく  レイニー レイニー 置き去りにされても繕って メイビー メイビー 星を数え終われば シェリー シェリー あなたは汚されてしまった もう 手遅れみたいさ  深い夢へと沈んで 覚めたら今度は何を思い出せなくなるの 吹きざらしの怨嗟を貰って受け取って 火を放ってしまっても冷たい夜は続くの  アネモネを散らして  レイニー レイニー 待ち惚け ゲキヤクに縋って メイビー メイビー 水泡に帰すその前に シェリー シェリー もとよりいるはずもなかった もう さよならみたいさ
あの秋とスクールデイズおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン細く伸びて やがては群像の隅で花弁を開く ありもしないその話 どうしても笑えないんです  喉の奥を今も つかえて出てこない言葉 誰も僕を知らぬふり 泣いてみても後の祭り  嗚呼 情けないな  情けないな あの日 裏切ったのは僕の方だった 鈍痛がまだ 心臓の中心でのさばってんの  部活帰り カーディガンの袖 教室の窓 影二つ 最後のチャイム 自販機前たむろ 肌寒い秋の夕暮れ  部活帰り カーディガンの袖 教室の窓 影二つ 静かな空 冷たい香り 秋桜の道は続く  嗚呼 情けないな  情けないな  情けないな あの日 裏切ったのは僕の方だった  炎症がこの眼球を蹂躙し のさばってんの まだ君のあの声があの目が背中が 秋の紫の夕景に蔓延ってんの  細く伸びて やがては群像の隅で花弁を開く 立ち尽くした僕の足 秋桜の道は続く
色水おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン色水になってく甘い甘いそれは 君と僕の手の温度で思い出を彩ってく 寂しくはないけどちょっと切なくて 流し込んだ空の味  くるくると回る風車を君は弄んで 下駄のかかと鳴らしながら 「またね」って笑ったんだ  夏の終わりは通り雨の香り 「喉が渇いたよ」  色水になってく甘い甘いそれは 君と僕の手の温度で思い出を彩ってく 寂しくはないけどちょっと切なくて 流し込んだ空の味  生ぬるい風が吹いて夏は僕を笑った 茜色に溶け出した空は僕を見ていた  飛行機雲が淡く線を引く いつか忘れてしまうのかな  色水になってく甘い甘いそれは 君と僕の手の温度で思い出を彩ってく 寂しくはないけどちょっと切なくて 流し込んだ空の味  写真に写る君の手の中で 風車は回り続けるのに 君が僕にくれたブルーハワイは 今、溶けはじめたんだ。  色水になってく甘い甘いそれは 君と僕の手の温度で思い出を彩ってく 寂しくはないけどちょっと切なくて 流し込んだ空の味
シュガーサーフおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン言葉は海鳴りに 波の綾に溶けて 水平線に目を細めた 君は何を思う 油絵の砂浜 薄く伸ばしたシアン 最近よく見るその夢を 僕は嫌いじゃない  空中遊泳、海流を飲み込んで 鉄板要塞揺らして海原へ 長編小説、ワンダーランド遠くまで 君に手を 引かれて  涙は海の味 街は寝息の中 大きな魚影が這っていく もう、帰る場所もないね 静かな潮騒に 僕ら揺られてたんだ  白く灼けた肌に 指でなぞったパルマ 響くことのないその歌を 僕だけが知っている  空中遊泳、海流を飲み込んで 鉄板要塞揺らして海原へ 長編小説、ワンダーランド遠くまで 君に手を 引かれて  涙は海の味 街は寝息の中 大きな魚影が這っていく もう、帰る場所もないね 青すぎる君の目に 僕は溺れてたかった 甘い夢を見ていた
5月の呪いおいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパンくもり空 抱えていた不安と期待 いつだって終わることないまま 失くしてきた  そうやって簡単に奪っていく 5月の呪いは解けないで ゆっくりとゆっくりと沈んでいく  忘れないよ 嗚呼 そよ風に溶けて消えてしまうくらい 淡い想いで満たされていたの ずっと灰色の今日から 歩き出せないような気分  億劫でしかたないんだ なにをするにも なにもしないことも  春が終わってしまったら 暑い日が続くでしょう 誰か救ってくれるかな 埃かぶったベッドの上  ゆっくりとゆっくりと沈んでいく  嗚呼 そよ風に溶けて消えてしまうくらい 淡い想いで満たされていたの ずっと灰色の今日から 歩き出せないような気分  そんなメイデイ
砂と少女おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン渇いた喉をなぞる様に風は吹いて 雨を待つ君の黒い髪をなびかせた どこまでも続く続く砂の海に 影を落とすものなどない  赤く爛れた地平線 月の落ちる頃に 迷い込んだ蜃気楼の淵 思いを馳せて唄え  抗うすべもなく 星を数えて 羅針の指す街へ  深い眠りから覚めたら きっとなにもかも思い出せないでしょう あの日見た夢のように いつまでも淋しそうなあの空を 慰める言葉などない  うねる砂丘 突風にのってライカ ラピスラズリの谷越えて 僕はまだ何も取り戻せずに  迷い込んだ蜃気楼の淵 思いを馳せて唄え  疑うこともなく 君の言葉に 足を引きずりゆけ  僕の名を呼ぶ声に 耳をすませながら 遠い国へと導かれて
紫陽花おいしくるメロンパンおいしくるメロンパンナカシマナカシマおいしくるメロンパン悲しくなるくらい一面の青と 眠たくなるような夏の匂いに  溺れないように息を吸って 嫌になる前に捨ててしまおうか 炭酸も抜けきったし  枯れて爛れて茹だる前に 全て忘れてしまいたい 紫の花 乾いたアスファルトに影を落とす  低く唸った空の歌 強い風 気の遠くなるような思い出ばかり  暮れて忘れ去った あなたの横顔に呪われて どうかもう泣かないで 夏はすぐそこさ歩いて行け  雑踏の中揺らめいた 春の暮れ夏の訪れ 境界線は蜃気楼 青く滲んでも君は 乾いた顔で笑った  枯れて爛れてしまうのでしょう せめて綺麗に散らしてよ 紫の花 乾いたアスファルトに落とす影は 消えた
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