浅葱作曲の歌詞一覧リスト  13曲中 1-13曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
アサギマダラ浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO木染月(こぞめつき)の頃 母も知らぬ身となりけり 生まれ立(だ)ち 鬼女蘭(きじょらん)食らひて小さき童(わらは)は夢路を辿る  冬ながら春を思ひ遣(や)る 御祖(みおや)舞ひし碧落(へきらく)心に任せて  旅立つ 群(むら)めかす胡蝶 帰らぬ道 忘らゆましじ 雲の彼方(あなた)を見渡せば花も風もいとあはれなり 然(しか)るに夢見騒がし  蜘蛛の網(い)の如き罠に掛かりけり 纏(まつ)はる物狂ひ 馨しき紫蘭(しらに) 毒染みたる衣(きぬ)脱ぎ掛く ゆらり  杭(くひぜ)より垂(しだ)る ふたふたと 下愚(かぐ)は我の命を奪ひて楽しぶ  朽ち果つ 願ひ満て給へ 土に帰らむ事も叶ふまじ 僅かなる命あらば我が心は諸共に飛び交うひなむ うれを滅ぼして  生きながら捕らはれて千切れたる躯 あな 露の世を過ぐすとも死してなほ我生き巡りて  浅葱の風吹く晩夏 斑の空に霞みたるは閃く羽
大豺嶽~月夜に吠ゆ~浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO秋方(あきつがた) 心清し山人(やまうど)は獣拾ひて養ひけり  ベうベう 手負ひの豺は萱草山(かやぐさやま)にて行き離る  夜いたう更けてなむ皆人静まりて後(のち)に鶏(かけ)襲はるる  ベうべう 主(ぬし)は抱(むだ)き守るも無き事にて誅せられし時  忝(かたじけな)き心 響きけり なおし我は世人の程思ひ知らる 涙の零るるに止(とど)まらず 君の声(と)を聞き咎む 虚空なり 終はりゆゑ  死ぬる者の様貌(さまかたち)を似せ刻みけり 磐(いわ)に魂(たま)を彫(ゑ)りつく  ほとほと 口惜しと思へり 如何な言葉も及ばれね  神掛けて主を護(まぼ)り奉(たてまつ)らむ 己(うぬ)の命 世界に宿る  ベうべう 危ふく見えし時 奇(くす)し豺蘇る ベうベう 側さらで祗候(しこう)す 報いたる恩を忘るまじ  我が身は変化の者 送り狗(いぬ)人の善と悪を選(え)り 迎へ狗と化(け)す 雪の如き野髪 緋の眼 怨敵(をんでき)を見て呻き正に食はむとす  山響(とよ)むまで吠ゆ 人の血に穢るれば行く末は え避(さ)らぬ別れ路 幾十度(いくそたび)後ろを見返りて惜しみつつ赱り去(い)ぬ 打ち泣き打ち泣き いと愛(かな)しと掻い撫づる主を思ひ出でたり
隠桜浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO此処や何処(いどこ) 我は誰(た)そ 寒しや 雨もよに佇み歩(あり)く 為(せ)む方無し  何も思ひ出でず ただ咲き出たる花 懐かし  然れど心に背き 血はこの身に染み着く 太刀を抜きて打ちければ 折々に消え入る 我が空蝉の性はよもや返るまい  落ち失する勢をも逃すべき様無し 誰(たれ)も止(とど)みかねつも  隠桜(おぬざくら) 花笑みの至りて狂(きょう)せるか 笑はば笑へ いで 恋衣(こいごろも) 魂(たま)合ふべきことの限りある世ならねば 我 望みて鬼となるらむ  雨も涙も血も降り濡(そぼ)つ 如何でも生きたし  逢はむ日を今日と知らず 待ち嘆かるるに君 花に思ひ言寄せて 消え失せど妙(たへ)なる妖となりてまた此方(こなた)へ現る  恋ひ恋ひて出で逢ふ 花は移ろへど 心のみ常世なり  隠桜 花笑みの至りて狂せるか 笑はば笑へ いで 恋衣 魂合ふべきことの限りある世ならねば 我 望みて鬼となるらむ  今は如何で我らは人に非ず 巡らひなむ 死をも恐れず 何時と無し
畏き海へ帰りゃんせ浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO今宵の海は赤かろう 饑(ひだる)し我が子が父(てて)喰らふ 畏き海へ帰りゃんせ 畏き海へ帰りゃんせ  沖へと小舟を漕ぐ 水面にし垂るる糸  逸らしつる魚(いを) 海境(うなさか)の森と御殿を領(し)ろしめす 岩場で添ひ居る夫婦(めおと)の影は夕凪を誘ひけり  我が身を削ぎて命を与へ ながながし日を明かし暮らすと誓ひつる  やがて いつくしき女は孕み給へり  暇(いとま)申して故郷へ しばしの別れを難(かた)みす 然りけれど夫(せ)な愚かなり 許さざらむは異心(ことごころ)  かりそめの愛 許されぬ罪 生しき怪夢 償(つぐな)ひの刻(とき)ぞ来る 情け失せたり 徒(あだ)なる契り 血肉を喰らふ我主(わぬし)こそが化生ぞ  今宵の海は赤かろう 饑し我が子が父喰らふ 畏き海へ帰りゃんせ 畏き海へ帰りゃんせ
鬼眼羅浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO時は平安 雨雲迫りて一面に暗(く)れ塞がりたり 霹靂(はたた)く天より荒(あら)ましき雄(を)の鵺(ぬえ)現る  ひょうひょう  怪しかる黒煙と音 頼政は弓箭(きゅうせん)を構へ 雌(め)の鵺に遠矢(とほや)を射中(いあ)て誅戮(ちゅうりく)し給ふ  猿(ましら) 狢(うじな) 虎(とら) 蛇(へみ)  世に落ちて苦を受くるに 愛(めぐ)し美し吾子(あこ)を厭ふ 喉を箆深(のぶか)に刺されたる母は消え果てぬる  猿 箔 虎 蛇  天を仰ぎ叫び猛びて喚(おめ)く 憂き世を仇(あた)みて 地をも夥(おびたたし)しく震(ふ)る程 胸の焔は盛りなり  怨めしかりし事どもなり  鬼眼羅  生きながら捉(とら)れし吾子は物ゆかしかり遊び物ぞ 今昔未見(こんじゃくみけん)の奇物と其れを弄ぶ  頭(かしら) 胴(どう) 枝(えだ) 尾(を) 猿 狢 虎 蛇  我をば待たね  天を仰ぎ叫び猛びて喚く 憂き世を仇みて 地をも夥しく震る程 胸の焔は盛りなり  星を失ひ断たるる夢 闇に暮れて臥(ふ)したりけり 空を貫きたる雷(いかずち) 牙を噛み出(い)だし狂ひて  遺恨の至り 赦さじとす  鬼眼羅
雲の通ひ路浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO上がりたる世 降らぬ天水(あまつみづ) 人はおかみに乞ひたるに 淡海より現れ給ひて 巌(いはお)破る  瑞山の裾に主たる大蛇(おろち)の同胞(はらから) 住まひけり  朝影は日の在り処を護(まぼ)り 月影は敷闇を護り給ふ  萌野 そより 風光る田代 蛙(かはづ)喜ぶ春時雨 睦まやかに朝夕暫く打ち語らふ  水(み)無し川 淀む細流(せせらぎ) 力及ばぬ 諸共に  弟(おとと)は人を哀れみ助く 兄(せうと)は人を心付きなし  上がりたる世 降らぬ天水 人はおかみに乞ひたるに 淡海より現われ給ひて 厳破る  紅(あけ)に染むる弟は身罷(みまか)る 兄は荒(さ)び 泣き染み付く 命の露 流らひ虹(のじ)立つ 雲の通ひ路
月界の御子浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO我 月界の御子なり  望月の夜 飛車に乗りて参らむ 御簾(みす)より覗くは聞き愛づる不死の山  徒(いたずら)に流るる時 月の都を出で立ち 巡り逢ふ 秋闌(た)けて燃ゆる心 然すれば涙なりけり  思い焦がれ 百夜(ももよ)通いは君がため 一代(いちだい)に一度(ひとたび) 花咲かせたり 恋文(ふみ)を交わし いつか契りを結ぶ 夢路に舞ふ萩かな  宵うち過ぎて戦雲垂れ込めたり かの空より月の迎へ参(まう)で来る  あまつ風 弓矢のやうに敵(あた)を砕きて 月へ追ひやらむとす いとかなし 然れど我は刀を抜きて戦ふ  思い焦がれ 百夜通いは君がため 一代に一度 花咲かせたり 恋文を交わし いつか契りを結ぶ 夢路に舞ふ萩かな  あはれ 惜しからざりし永遠(とわ)の魂(たま) 泡沫の世も君を見れば楽し 心あらば 我が咎をば見許して 恋路に鳴く虫かな  天の羽衣さへ断ち切らむ
白面金毛九尾の狐火玉浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO山のへに狐火玉 照(と)れば 華やかに嬉しげなる玉女 いざ給へ 小夜中に宴(えん)す  今宵 来たる客人(まろうど)誰(た)そ  歌へ 踊れ 酒を酌め こうこう 黄金(こがね)銀(しろがね)花を遣(や)る こうこう さやげ 遊べ 相語らへ こうこう この世にし楽しくあれ こうこう  此方彼方 睫読(まつげよ)まる 見顕(みあらは)す 生けながら作りて食はむ 其れかあらぬか 気恐ろしや それ こうこうこう それ こうこうこう こう  甘(うま)し掻(か)い餅(もちひ)せむ 小泥(こひぢ) まづ此方からごされ 食はす 思ひ惚れてゐ給へり をかし 逸りかなり いで賑はへ  歌へ 踊れ 酒を酌め こうこう 黄金 銀 花を遣る こうこう さやげ 遊べ 相語らへ こうこう この世にし楽しくあれ こうこう  命を知る獣(しし) 天を恨みず 古り難し 世の限り 賤しき世人(よひと) 昨日の花は今日の夢  此方彼方 睫読まる 見顕す 生けながら作りて食はむ 其れかあらぬか 気恐ろしや それ こうこうこう それ こうこうこう こう それ こうこうこう それ こうこうこう こう こう
花雲の乱浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO覚え浮かぶは初草の程 花雲を眺む 女童(めのわらは)はいつしか真乙女(まをとめ)と生(お)ひ成りにけり  思ひ兼ぬ さやぐ糸桜の下 契り交はす 拙(つたな)くて やはか 今は限りとは思はざりつ  花風吹き迷う節 初色に染みて 時じくに永らへば嬉ぶ 笑み栄ゆ なれども夢の浮橋 胸拉(ひし)ぐ行く手 天下の乱れんことを悟り 我 心病む  父君に後(おく)れ給ひし程 女(め)は思い湿る 人商人(ひとあきびと)は汝(なれ)を引き立て 打ち頻(しき)る不祥  斬くばかり術無きものかは 涙は尽きにけり 思ひ人 我必ず追ひ来なむと信を成すべし  花風吹き迷う節 初色に染みて 時じくに永らへば嬉ぶ 笑み栄ゆ なれども夢の浮橋 胸拉ぐ行く手 天下の乱れんことを悟り 我 心病む  駆けらば風ともなりて 浮き世立ち別る 恥ぢらひて袖で差し隠せばいと愛(うつく)し 羽根打ち交はし相逃(あひに)ぐ 弁(よ)散りかひ曇れ  「生けらば後の桜こそあれ 常しへなり」
冬椿~白妙の化人~浅葱浅葱浅葱浅葱春やは遠き 夜半の徒路(かちじ) 降り積む雪は深々と染む  行方も知らぬただ身すがらの私めを 夫(つま)は娶りて暮らしつ  咲き撓(おお)る冬椿(はな) 限りなき美山 流離(さすらい)の果てに野墓を見つけたり  世は飢渇(けかつ)して難に遭へり よき里人の嘆きなせり  よろづの山賊(やまだら)は押し掛かる 惨(むご)らしき有様 こそろと憤(ふつく)む  亡き数読めど いかがは悲しき 帰らぬ人らは誰(たれ)もあへしらはず  荒れ惑ふ雪 掻き乱る心 「其の首(くし) 刎ねたし 我 白妙の化人なり」  闇路に落(あ)ゆる椿 蘇芳 赤し血を零(あえ)す 是(これ)や比の古物語 雪じもの足音(あおと)無く往(い)ぬ
螢火浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO吹き澄ましたる幽玄の横笛は夜さりに鳴り響(とよ)む 稚(いとけな)き様 鋭(すすど)し牛若は太刀を構へたり  弁慶よ 千の太刀奪(ば)ひ取ること叶わんや  巡り会ひける縁(えに) 後の世まで語り継がるる名を上げ 果(おほ)せつるものならば懸命に生く我が代を悔いず  時は流れて草木も靡(なび)くほど心太く生(お)ひ行く 憤(いきどお)り止まぬ兄(このかみ)は我に悋気(りんき)し遣らひけり  燿(かがよ)ふ夢がましき短夜(みじかよ) 源氏螢(ほたる)や  この軍(いくさ) 然てまた剛の者を見果てむとこそ思へど 闘諍(とうじゃう)を欲りし定め 我が命(めい)をもやがて尽きなむ  巡り会ひける縁 後の世まで語り継がるる名を上げ 果せつるものならば懸命に生く我が代を悔いず 螢火消(き)ゆ
物の怪草子浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO誰(た)そ彼時(かれどき)より蠢(をごめ)き初む妖(あやかし) 百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)に逢ひぬれば命堪へず おどろおどろしや  日に異(け)に月影増せば 我が眼(まなこ)はいと神妙(しんべう)なり  見えぬ化生を見顕(みあらは)せば 忽(たちま)ちに叢(むら)は押し掛くる わうじゃくたる敵(かたき)末(すゑ)は更なり いで来たれ 其れ其れ 見参せむ  咲きすさびたる待宵草(まつよひぐさ)よ 共に月夜見(つくよみ)の光を浴み 良夜にすべし 十五夜の湛(たた)はしかる我に挑むべき事かは  妖刀玉兎を抜きて殊(こと)と討ち放す 妖の天下(てんが)など夢の夢の夢 臍(ほぞ)を噛め  にはかに雲隠(がく)る頃 淵に無慚(むざん)なる牛鬼(うしおに)迫(せ)む  闇の現 気色(けしき)覚ゆ 打ち延(は)へて毒霧の迷ひ 雲返す風は我に与(くみ)す 大将軍(だいしゃうぐん)よ やうやうござんなれ  此の剣太刀(つるぎたち)磨ぎし心は世界へと天(あも)降りし我が宝 風月の音に舞い出づ 我が世に斬れぬものやはありく  咲きすさびたる待宵草よ 共に月夜見の光を浴み 良夜にすべし 十五夜の湛はしかる我に挑むべき事かは  物の怪草子は打ち続く
妖刀玉兎浅葱浅葱浅葱浅葱浅葱・HAJIME OKANO月の御殿(みあらか)に蔵(きす)める宝は二つなき妖刀玉兎なり  我が心焼く青し星 如何ならむ  いみじと思へばこそ玉兎を持ちて 一事(ひとこと)も見洩らさじと護(まぼ)り給ふ  千々(ちぢ)の星此れに対(むか)はめや  昂も夕星(ゆうつづ)も共にこそ霞め
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