吉澤嘉代子作曲の歌詞一覧リスト  91曲中 1-91曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章あなたの胃を弱らせた わたしのわがまま よそでは借りてきた猫 うちでは女王さま  誰にも本音 言えなくて すべてぶつけていた  胃がキリキリキリキリ痛むくらい ずいぶん苦しませて もうムリムリムリムリになって さようならになっちゃった はあ  おまえは変わらないと あなたに言われて おまえって言うな おまえって言うなと 反撃していた  毎年 誕生日にもらった手紙 読みかえし  胸がキリキリキリキリ痛んで 泣いてたあなたをおもった 手紙スリスリスリスリほっぺたにあてて泣いたよ  胃がキリキリキリキリ痛むくらい ずいぶん苦しませて もうムリムリムリムリになって さようならになっちゃった はあ
一角獣吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章夜の橋を渡ると 風に交ざり聞こえる かたちの見えない一角獣 わたしの代わりに鳴いてる  どうやって言葉にしたらいいのかわかんないよ 一日中かんがえても 誰かに会いたいのにそれが誰だかわかんないよ あなたじゃないのは確かなはずだけど  読みかけの本があるうちは守られている気がしていた 知らない国の主人公 何度も姿を変えてゆく  どうやって言葉にしたらいいのかわかんないよ 一日中かんがえても 誰かに会いたいのにそれが誰だかわかんないよ あなたじゃないのは確かなはずだけど  花のかんむりを紡ぎ夏を待っていた 幼きわたしにお別れのキスして  あなたが見せてくれた 夜明けの夢は わたしの心の いちばん綺麗な場所 一角獣 鳴いたら 迎えにきてよ ゆめの中 ひとりぼっちのわたしは ずっとあなたに会いたい
うそつき吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章心に嘘をついたなら 心はぎゅんとふるえて泣くでしょう わたしの心 ごめん 泣くな  心を伝えたのなら あなたはどんな顔をして言うかな 最後の言葉 きっと さよならなのでしょう  教室は道徳の檻  ごめんずっと好きだったって 伝えてみたいだけ 邪魔になるなら心ごと 壊してしまいたかった 思い出もぜんぶね それでもいいから あなたが  心が泣いていたよと 誰かが教えてくれたのも知らん顔 わたしの心 ごめん 泣くな  制服に染みこんだ絶望  はじまりの日を忘れないよ あの日からわたしは嘘つきだった 本当はもう壊してしまいたかった 思い出もぜんぶね それでもいいから あなたが  許されないのなら いっそ あなたの恋人に抱かれたいと思った  ごめんずっと好きだったって 伝えたらどうする 気づいているのでしょう あなたはいつも 壊してしまいたかった 心ごとぜんぶね それでもいいから あなたが欲しい
噂のホクロ鈴木愛理鈴木愛理吉澤嘉代子吉澤嘉代子sugarbeans時計が定時を告げたって 仕事はまだまだ終わらない 明日は今日を繰り返して 奇跡は起こらない 恋焦がれる彼は誰もが憧れる パーフェクトボーイ 私なんかに 私なんかに 振り向くわけないわ  「私なんかって言わないで」 「え?何?」 「私なんかって言わないの」 「え?誰?」 「貴方に魔法のホクロを授けましょう」  今夜は色っぽい 魔法のホクロ 誰もがとりこよ 魔法のホクロ  ホクロの噂を聞きつけて 私の部署は列をなした 熱い視線を送る中に あの人もいたの 恋焦がれる彼が誘ってくれたのは 遊園地デート 今日がチャンスよ 今日がチャンスよ ちゃんと伝えなくちゃ  「私、貴方のことがずっと...」 「あれ?雨粒?」 「どうしよう!秘密のホクロが消えちゃう!」  雨に流れてゆく 秘密のホクロ 恋も散ってゆく 秘密のホクロ  「どうして泣いてるの?」 「彼に振られちゃった」 「あらあら」 「私のホクロ目当てだったみたい」 「まあ、もういちどあなたにホクロを授けましょう」 「待って!もう大丈夫」 「え?」  さよならしてわかったの 噂のホクロ にせものはもういらない 私のココロ 私らしさなんてのは ピンとこないけれど 私が私をずっと 好きでいるために もういらないの
運命の人吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光あのままふたり歩いていたら 月まで行けたかも 恋の天使が手招きする あなたは運命の人  近づくたび わたしの心に棲む臆病が 波乱警報 わめき散らす  幸せになるのがこわい 幸せになるのがこわい 不幸に飛びこむ 準備はできても 幸せになるのがこわい 幸せになるのがこわい だから 待ち合わせ場所に行けない  いつかの夢でもお会いした あの人の正体 姿を変えては現る あなたは運命の人  逃げ続けても どこまでも追いかけてくるのでしょう わたしだけの 銭形警部  奪われてしまうのがこわい 奪われてしまうのがこわい はじまるまえから 終わりを思うの 奪われてしまうのがこわい 奪われてしまうのがこわい だって あなたは運命の人  幸せになるのがこわい 幸せになるのがこわい あなたはわたしの 運命の人なの 幸せになるのがこわい 幸せになるのがこわい だけど あなたは運命の人 だから あなたは運命の人
笑顔鈴木愛理鈴木愛理吉澤嘉代子吉澤嘉代子宮本將行鏡に映るのは本当に私なの 希望だとか絶望だとか持ってた気もするけれど 満員電車に乗って毎日が過ぎてゆく 薄笑みで誤摩化して慣れてしまったみたい  憧れていたような大人になれない ずっと探しているけれど見つからない 魔法をかけてこの世界を少しだけ 逃げ出したいなんてテレビをつけた  画面に映るのは本当に私なの 才能だとか努力だとか語られたくないから 恵まれてるなんて何を知っているの 微笑みを絶やさないどんなことがあっても  憧れていたような大人になれない ずっと探しているけれど見つからない 魔法をかけてこの世界で少しだけ 夢を見たいなんてテレビを消した  彼方の貴方が私に語りかけることはない 青ぢろい液晶に名前が灯る また笑っているの 笑っているの  憧れていたような大人になれない ずっと探しているけれど見つからない 魔法をかけてこの世界に少しだけ 魔法をかけて
えらばれし子供たちの密話吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章大人たちが眠る夜に シークレットコールるるるるる 誰かの寝息に毒をまぜて 子供たちで逃げだそうよ シークレットホールるるるるる 合言葉を打ち明けあおう  蘇るパレット 校庭のパレード 風もないのにはためく頁 教科書のすみに散らばった言葉 校舎に隠された暗号 ちぐはぐな羅列が意味を持ちはじめた 見つけた  大人たちが眠る夜に シークレットコールるるるるる 誰かの寝息に毒をまぜて 子供たちで逃げだそうよ シークレットホールるるるるる 今 君を迎えにいこう  月曜日のニュース 喧騒のリビング 切られるシャッターと報道陣 ふたりの罪児に 世は蜜の味 みんなドラマチックが大好き お別れの声はテレビに掻き消された どうか待っていて  わたしたちはもう 楽園へは行けないけれど 今夜 時をこえてふたたび出逢う シークレットコール 迎えにきたよ もうどこにも行けないけれど あなたの言葉が あなたの言葉だけが 本物だという気がした 今 合言葉を打ち明けあおう
おとぎ話のように南波志帆南波志帆吉澤嘉代子吉澤嘉代子the sparkjoy bandおとぎ話のように お終いはないのよ きらめく世界で 品運命のショウタイム  つめたい風が ぴしゃりと肌を打つ 情熱をもつほどに つめたさ感じるの  誰かの嘘が ちくりと胸を刺す ほんとの言葉 願うたびに痛いの  戦うことに 慣れてしまっても この手でちゃんと迎えたいから 未来の私を  おとぎ話のように お終いはないのよ きらめく世界で 品運命のショウタイム おとぎ話のように お終いはないのよ 誰よりも早く 大人になっちゃったの  いつもちいさな光に導かれて ずいぶん遠く遠く歩いてきたね  夢のあとには いくつもの残像 くちびる噛んで涙こらえた 少女の私が  泣かないでいるから ちゃんと見ててね まだ何も知らない いつかの歌声に重ねて  おとぎ話のような ああ きらめく世界に まだ見惚れていたい おとぎ話のように お終いはないのよ きらめく世界で 品運命のショウタイム きらめく世界で 私 わらってるわ
おとぎ話のように吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子赤い靴おとぎ話のように お終いはないのよ きらめく世界で 品運命のショウタイム  つめたい風が ぴしゃりと肌を打つ 情熱を持つほどに つめたさ感じるの  誰かの嘘が ちくりと胸を刺す ほんとうの言葉 願うたびに痛いの  戦うことに 慣れてしまっても この手でちゃんと迎えたいから 未来の私を  おとぎ話のように お終いはないのよ きらめく世界で 品運命のショウタイム おとぎ話のように お終いはないのよ 誰よりも早く 大人になっちゃったの  いつも小さな光に導かれて ずいぶん遠く遠く歩いて来たね  夢のあとには いくつもの残像 くちびる噛んで涙こらえた 少女の私が  泣かないでいるから ちゃんと見ていてね 未だ何も知らない いつかの歌声に重ねて  おとぎ話のような ああ きらめく世界に まだ見惚れていたい  おとぎ話のように お終いはないのよ きらめく世界で 品運命のショウタイム おとぎ話のように お終いはないのよ 誰よりも早く 大人になっちゃったの きらめく世界で 私 わらっているわ
吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子野村陽一郎もっともっと私をみて このもやもやをいますぐ消して ずっとずっと隣にいて はじめてさわった手に戻ってよ  あのとき言ったのと同じ台詞 だれかさんにも言ったでしょう  角角角が出てきちゃう いつでも可愛く笑っていたいのに 角角角が出てきちゃーう あーんもう!やめて!抱きしめないで! あーんもう!やっぱり抱きしめてダーリン!  きっときっと私だって 好きなひとの好きなひとを ぐっとぐっと食縛って 好きになろうとしてるけれど  よからぬ妄想が止まらないの おばかさんだって思うでしょう  角角角が出てきちゃう いつでも優しく解ってあげたいのに 角角角が出てきちゃーう あーんもう!やめて!追いかけないで! あーんもう!やっぱり追いかけてダーリン!  涙がぽろり出てきちゃう 愛する貴方は私のものなのに  あーんもう!!!  鬼鬼鬼が出てきちゃう いつでも雷落としてしまうから 鬼鬼鬼が出てきちゃーう あーんもう!キスで誤魔化さないで! あーんもう!やっぱり許さなーい ダーリン!
オートバイ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子小西遼(象眠舎, CRCK/LCKS)信号が変われば街はホログラムの夢 黒く濡れた髪がシャボンを燻らす春 古いオートバイの後ろでまたたく瞼 轟くリズムに呼吸を忘れた  立ちどまる昨日の影を越えて  擦り抜ける闇のなかで 身に纏った鎧が夜にちる 擦り切れる音のなかで 耳打ちして光の束になる “私を壊して”  国道を曲がればホームタウンへの出口 緩いガードレール辿って見慣れた屋根 微睡みに落ちた街を起こさないように 薄明かりが差した背中に手を振った  歩きだした今日を巻き戻して  草萌青羽の騒めきは衣衣の胸に咲き乱れ 麗らかに微笑むあなたと一緒なら 風にでもなれるさ  擦り抜ける闇のなかで 身に纏った鎧が夜にちる 擦り切れる音のなかで 耳打ちして光の束になる  透きとおる身体はいま命の旅さらさら吹かれている 彼方には月灯りに浮かびあがる密やかなオートバイ “私を壊して”  信号が変われば街はホログラムの夢
怪盗メタモルフォーゼ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコダーリン 私を脱ぎ棄てて 待てないの 目をとじて ひとときの旅に出ようか さあ ゆきましょ  目撃はまだ薄暗いロケット公園 黒墨の予告状に街は騒いだ 誰も彼もまるで夢の中で気づいていない 噂の怪盗が私だなんて  飛びちる しびれ粉 煌めいて 「メタモルフォーゼ」  ダーリン 私を脱ぎ棄てて 待てないの 目をとじて ひとときの旅に出ようか さあ ゆきましょ ダーリン 境界線を越えて 書きたすの 目をとじて ひとときの旅に出ようか さあ ゆきましょ  目的は心がときめきたつ事件 純白の悪魔城に眠る秘宝 追って追われ遂に心臓を撃ち抜かれると いつもと変わらない部屋で目覚めた  そのとき鏡の女が笑う 「それも貴女よ」  もしも誰かになれるなら あなたなら誰になる もしも誰かになれるなら 私なら もう決まってるでしょう  いま わたしを抱きしめて 大丈夫 目をあけて 最愛の人に贈る 招待状 ダーリン 境界線を越えて 飛びたつの 手をひいて ひとりきり旅に出ようか さあ ゆきましょ
怪盗メタモルフォーゼ -CM Version-吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ダーリン 私を脱ぎ捨てて 待てないの 目をとじて ひとときの旅に出ようか さあ ゆきましょ  目撃はまだ薄暗いロケット公園 黒墨の予告状に街は騒いだ 誰も彼もまるで夢の中で気づいてない 噂の怪盗が私だなんて  飛びちる しびれ粉 煌めいて いま 「メタモルフォーゼ」  ダーリン 私を脱ぎ捨てて 待てないの 目をとじて ひとときの旅に出ようか さあ ゆきましょ ダーリン 境界線をこえて 書きたすの 目をとじて ひとときの旅に出ようか さあ ゆきましょ
吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章制服の影がまどろみの室で みつあみを解きあう 純潔の白いカーテンの奥は 私たちだけの秘密よ  中庭で輪になって 同じように羽を断つ 綴じられた世界 裏切りを包んでは ハンカチーフ落とすのよ 次の鬼は誰  貴方は私を 鏡と呼ぶ 私は貴方を いつか忘れるだろう  制服の影がまどろみの室で みつあみを解きあう 純潔の白いカーテンの奥は 私たちだけの秘密よ
カフェテリア吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子森本知之いつもと同じ席で私を呼ぶ貴方が 決まって頼むのはホットコーヒーなの  首筋に降りそそぐ光の中は 名前も無いような私だけの時間  海が見えるカフェテリアにいるのは 寝ぼけまなこの貴方 いつかすがた見せなくなるまで わたしの心はじんじん  いつもはひとりきりで店に入る貴方が 都会の綺麗な人 連れてきたの ああ  角砂糖のような笑みにみとれて 知っていたつもりの「いつも」がとけてゆく  海が見えるカフェテリアにいるのは とぼけ顔の貴方 いつか店を辞めるその日まで わたしの心はじんじん
髪飾りの天使中島愛中島愛吉澤嘉代子吉澤嘉代子清竜人髪を梳かして 飾りを挿した 翠に刺繍の蕾が零れる 私の天使  やわらかな手が 額を伝う この世のひかりを集めて生まれた 私の天使  熱にうかされて  愛おしい気持ちを編んでゆく 小さな小さな生活が あなたとわたしを導いて 結んで解いて家族をつくる  嘘をついても 見破られるわ いつでもあなたは甘くて冷たい 私の天使  言葉の海を泳いで  愛おしい時間を編んでゆく 大きな大きな存在が あなたとわたしを導いて 結んで解いて家族をつくる  本の中に生きていた 心がとけだして 確かに今 世界にふれた
がらんどう吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章これっきりにしようと決めた心 会うたびに破ってしまう 優しい顔で嘘をつけるような ひどい人なのに  秘密があるのだ 言ったら消えちゃう秘密が  がらんどうな私を満たしてよ 今日は帰らないと言って 指先をなぞらえて あなたのくちびるふれた  青い蕾を指さして 君みたいと笑うから わざと膨らませた頬向けて いじわるとふざけた  子供のふりして あなたにしたたかな手を伸ばした  がらんどうな私を満たしてよ 気づかないふり出来るから 陽が落ちても騙し合いっこ 終わらないね 大人だもん  あなたに代わる人は無いけど 朝日のなか泣くのは嫌なの 私は今も変われないまま ナッシング・ナッシング がらんどう  夢から覚めて  がらんどうな私を満たしても すぐ枯れるのが関の山 鍵ならばポストに返したよ がらんどうなこの恋と一緒に
ガリ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子sugarbeans大人だからたまには贅沢したい 閉店間際のスーパーマーケットに寄る  少しだけ高級なお鮨のパックが半額 恋人の家のドア ひらくみたいにふたを開けたなら 何かたりない  ガリ ガリ ガリがない あいつがいなきゃ締まらない ガリ ガリ ガリがない あいつがいなきゃ終わらない 今夜が 終わらない  子供だってたまには贅沢したい 今夜はお祝い 出前鮨がやってくる  晩酌は三ツ矢サイダー ぐびっと一杯たまんない ちゃぶ台を司る 宝石みたいなネタのとなりには 何かたりない  ガリガリになっちゃいそうだ ダーリンダーリン 恋しくて そこにいるのを忘れるくらい あたりまえだったから  ガリ ガリ ガリがない いつでもあると思ってた ガリ ガリ ガリがない どうして付け忘れたのか  ガリ ガリ ガリがない あいつがいなきゃ締まらない ガリ ガリ ガリがない あいつがいなきゃ終わらない 今夜が 終わらない
キスはあせらず吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光夢がさめたって 夢のなかみたい 眠りも浅いし 腹も減らないわ あなたの背中を追いかけて やっと振り向いたラブストーリー だけど ひとつごめんなさい  キスは ちょっちょっ まだ ちょっと待って 恋は ちょっちょっ ねえ 焦らないで 今日は ちょっちょっ まだ ちょっと待って 恋は ちょっちょっ ねえ 焦らないで 焦らないで おそろいの恋をしたいから  さようならするとき 泣きそうになるの 腕時計の針 そっと戻せたなら もう一度 わたしを抱きよせて 逆再生はスローモーション だけど ひとついいかしら  キスは ちょっちょっ まだ ちょっと待って ノリで ちょっちょっ ねえ 流さないで 流さないで おそろいの恋をしたいのに  これ以上 夢中になったら 好き好きおばけになっちゃう あなたのほんとうの気持ちをたしかめたい だから これは譲れない  キスは ちょっちょっ まだ ちょっと待って 恋は ちょっちょっ ねえ 焦らないで やめて ちょっちょっ やだ ちょっと待って その手 ちょっちょっ もう 手を離して 手を離して もう一度 恋を信じたい... もう一度 恋を信じたいの  もう やめてって言っているでしょう!
きらい吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光きらいだよ あなたのやさしい言葉 だって 勘違いしちゃいそうだもん  きらいきらいもすきのうちなんて ドキドキさせて からかわないで これ以上 いじめないで  きらいだよ あなたのやさしい瞳 だって お喋りできなくなるもん きらいだよ あなたがわたしを呼ぶ声 だって 頬が赤くなっちゃうんだもん  きらいきらいもすきのうちなんて バレたら困るよ あなたといたいもん すき きらい すき 花占い どっちが出たって やり直しちゃうよ やさしくて いじわるで  どうにかなりそう あなたに嫌われないように また嘘をつく  きらいだよ あなたなんて あなたなんて
キルキルキルミ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章あぁ だめな子ね わたし同じ失敗を くりかえすことだけが得意みたいなの  あぁ くらい話 したいわけじゃなくて 今日はなんだか 誰かに謝りたいきぶん  お化けが映った 鏡に向かい わたしは罰として  前髪を切る キル キル キルミー キル キル キルミー キル キル キルミー 前髪を切る キル キル キルミー キル キル キルミー キル キル キルミー 癖になっちゃいそう キル キル キル キルミー  あぁ ふらふらと闇を歩いていたら 夜の径 人は未知 誰かに殴られた  倒れてレスキュー 届かない声が こぼれて染みになる  ブラウスを切る キル キル キルミー キル キル キルミー キル キル キルミー 無茶苦茶に切る キル キル キルミー キル キル キルミー キル キル キルミー いつかキレちゃいそう その前にキルミー
ギャルになりたい吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子Momちょーウケるあたしマジで泣いてんの つーかありえない  普通の顔して生きるってことは 簡単じゃないみたい  心はいつでもハイテンション  ギャルになりたいあかるくてつよい ギャルになりたいなあの子みたいに かなしみなんてデコレーションして 手鏡の裏にプリクラ貼ったら きっともう大丈夫  ねーまってあたしマジで笑えんの つーかありえない  本気で人を信じるってことは 簡単じゃないみたい  心はいつでもハイビスカス  ギャルになりたいやさしくてつよい ギャルになりたいなあの子みたいに おそろの着メロそっと鳴らして カラオケボックス朝まで語れば きっともう大丈夫  夢から覚めると涙がでていて もっと強く生きたいだけなの  わたしになりたい明るくて強い わたしになりたいな誰かじゃなくて 子供のころの熱を思うとき 瞼のラメが輝きだす  わたしになりたい優しくて強い わたしになりたいな誰かじゃなくて リボンを封じて大人になっても 心のどこかにあの子がいるから きっともうぜったい大丈夫
グミ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコ真夜中の公園でモンスターをさがして 液晶に照らされる横顔をふうじこめる  運命みたいな声を出してわらうから いつしか私のすべてを差しだしていた  最初の一個と最後の一個をくれる神様 最初の一個と最後の一個をくれる神様  うつくしき涙にふれることを赦された えらばれし勇者はかなしみを忘れてゆく  幸福はいつか零れ落ちてしまうけれど ここから貴方のすがたが見えているなら  最初の一個と最後の一個をくれる神様 最初の一個と最後の一個をくれる神様  恋人はいつも光りだす 瞼を開ける頃にはもういないの 貴方のくちにも入れてあげる 食べきれないほど頬張って  最初の一個と最後の一個をくれる神様 最初の一個と最後の一個をくれる神様 最初の一個と最後の一個をくれる神様 最初に与えて最後に奪った 私の神様
ケケケ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章シェーバー 恋にケケケはいらない それはどうして ケケケ ケケケ ケケケ 悲劇の戦士よ ケケケ  あなたがすきすき隙間もないほどハートで埋もれている この瞳は本物よ 信じてくれていい それでもわたしのすべてを見てほしいなんて思わない だって恋は知らなくていいこともあるから  あなたの胸毛たくましいのねん もっともっと近くで見せてよ  シェーバー 恋にケケケはいらない それはどうして ケケケ ケケケ ケケケ シェーバー 守るために生まれて疎ましく思われて剃られた ケケケ 悲劇の戦士よ ケケケ  あなたの無精髭たまらないのよん ちょっとちょっとさわってもよくて  シェーバー けれど眉毛は必要 なくちゃちょっぴり般若に似ちゃうの ケケケ シェーバー けれどまつ毛は必要 濃く長く伸びていけ 天まで ケケケ シェーバー 恋にうで毛はいらない 恋にすね毛もいらない ケケケ ケケケ シェーバー わたしを守るケケケ 悪く思うな ケケケ ケケケ ケケケ  さらばよ戦友 ケケケ
消しゴムクミコ with 風街レビュークミコ with 風街レビュー松本隆吉澤嘉代子冨田恵一会話の最後に ため息ひとつ あなたはあわてて エア消しゴムで消す ゴシゴシ  嫉妬の焼け焦げ そらした視線 二人の透き間の ギクシャクした時間 渦巻く  スプーンの形に 毛布にくるまって 背中を抱いた夜  言葉の矢は鋭くて いつの間にかハリネズミ 消しゴム貸してね 私にも消したい過去 いくつかあるし  気楽な生き方 選べないから コツコツ生きよう 邪な考え 消しさり  一雨きそうな 夜更けの物思い 嘘がほんとになる  言葉の矢は鋭くて いつの間にかハリネズミ 売り言葉のあと買い言葉 どうしてこうなるのよ?  消しゴム貸してね 嫌いって言葉 いまデリートしたい  会話の最後に ため息ひとつ あなたはあわてて エア消しゴムで消す 空気をこする
化粧落とし吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章電話がとだえたのは きっと 会うまえに餃子を食べたせい それとも 恋敵の陰謀かと 悩める私立探偵は うぬぼれ屋  いつもかけていたユーミン洒落て 車にルージュの伝言残したら 警察沙汰  紅もマスカラも落ちてゆきなさい 涙の痕だってきれいつるりんと 眉も白粉も落ちてゆきなさい いつかのキスだってきれいつるりんと  あいつの背中を見つけたら とっさに逃げだそうとして転んじゃった 気のないふりしたい今日に限って うっかりTシャツのロゴはI miss you  毎晩夢に出てこないでと 涙ながらにお願いしたら ぞっとされた  紅もマスカラも落ちてゆきなさい 甘い台詞だってきれいつるりんと 眉も白粉も落ちてゆきなさい 熱い視線だってきれいつるりんと  心に残ったあなたの痕が うすい染みになって落ちてくれないの ドッキリでしたと障子が倒れて かなしい夢が覚めてくれたなら
月曜日戦争GOLD LYLIC吉澤嘉代子GOLD LYLIC吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子カンケ青いリボンに染みこんだ 透きとおる血の 微かな香を辿って わたしを探すの 幼いころに救われた 貴方の役を いまこそひき継ごう さあ敵はもうそこ  水金地火木土天海冥  ああ 憧れの貴方なら どうしたでしょうか 月のひかりに 脱がされる わたしは 誰だっけ  液晶の花園で待つ 味方の陣が かじかむ手をあわせ 無事を祈っている この星を守ってきたのは いつだってそう ヒーローではなくて ヒーターだったの  狙いをさだめ流鏑馬で射て  ああ 美しい貴方でも こうしたでしょうか はじまりを殺したら おわりも消えちゃった  ああ もういちど 生まれてよ 月曜日 いま そっと輝きだした鏡は ああ 憧れの貴方なら どうしたでしょうか 月のひかりに 照らされた わたしは 誰だっけ
氷菓子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子野村陽一郎あれから何時も舌を火傷してるみたい おんなじ映画の燈に恋焦がれるいたみ  東京の空に夜と朝が交ざりあう 青い夢よどうか醒めないで  口吻だけで僕を幽じこめて 氷を頬張る熱が疾走る 霜焼けの指絡めて笑った どんなに寂しい恋でも 百万年きみを愛す  どうして記憶は未だ煌めくのと苦笑い こうして部屋に残る覚えたての甘噛み  花冷えの蝶は風に吹かれ羽ばたいた 春は踊る頬を染めながら  口吻だけで僕を幽じこめて 氷を頬張る熱が疾走る 霜焼けの指絡めて契った どんなに優しい嘘でも 百万年きみを愛す  宝物のがらくたを抱いて唱えた 「僕は魔法使いなんかじゃない」  青春の渦に心を冷やしていたい 夏の雪は幻になるの  左様ならさえも届かない場所で つめたいあまいひかりを編む 霜焼けの指絡めて解いた どんなに叶わない二人でも 百万年きみを愛す  あれから何時も舌を火傷してるみたい
最終回吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子sugarbeans私の恋は今日で最終回 続編の話なんてもちろん無い  貴方の台詞は変えられないけれど ラストシーンは私の物 ワンテイクでキメるわ  オンオンオロロン オンオンオロロン 女は泣く 雨のカーテンコールは 拍手喝采  私はいつもすぐに最終回 映画版の話なんて馬鹿はよして  主演女優賞は渡さないのさ 私しかいないドラマの中で ワンショットでキメるわ  オンオンオロロン オンオンオロロン 女は泣く 紙吹雪散らして ド派手にいきましょ オンオンオロロン オンオンオロロン 女は笑う いつか傷も癒えて 誰かに話したとき 笑いの一つでも取れたなら お釣がくるわ
サービスエリア吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコ赤と青に光る幾千もの雨粒が窓をなぞってゆく 行先を告ぐ様に水銀灯は等く浮かんでは消えて 霧を纏う車は光沢を包み隠して誰も乗せてない 暗闇が横切ると冷たい空気が肺をとおり抜けた  やがて誘われる桃源郷 鍵を回す音とともにラヂオが途切れた  恋人たちは遠い星に辿りつき 何時ぞや燃えちる寄るべのない命を煌く 貴方の顔に影が落ちて私の肌に流れるまで 滅びのキスでこの世の息を止めて  傘も無く駆け出した駐車場の波紋を飛びこえてゆけば 自動扉のまばゆさに引きよせられ力つきた夜の羽を見た  まるで明けやらない竜宮城 無人のレジスターだけが出口を知っていた  恋人たちは遠い星に辿りつき 静かな帳に仄めきあう光で囁く 貴方の顔に影が落ちて私の肌に流れるまで 滅びのキスでこの世の息を止めて  貴方の顔に影が落ちて私の肌に流れるまで 滅びのキスでこの世の息を止めて  息を止めて
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
刺繍吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子青めいた雪の糸が街を隠して 曇硝子の向こうに帰ってきてる気がした  やわらかいと微笑んで 頬にふれるあの人の手のひら  グッドナイト ねえ おやすみの声を聞かせてよ もう私には貴方しかいないの 運命の人よ  戸棚に仕舞った手紙 遠い国の切手 心を象ったような生真面目な字が好きだった  もし貴方に会えたのなら 今日の私もうつくしいと思うのでしょうか  この身体にしるしを刺して いなづまを抱いて眠ろう  グッドバイ ねえ おわかれの時が来たみたい この部屋に今 清らかな風立ちぬ 髪を撫ぜるわ  グッドナイト ねえ おやすみの声を聞かせてよ もう私には貴方しかいないの 運命の人よ もう私には貴方しかいないの 運命の人よ
真珠吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章恋なのか憎しみなのか 心を糸で吊られて  すりきれた脚で踊るの 痛みが甘くうずくよ  やめないでと引きとめた わたしの手は震える 物語の終わりを知りながら 逃れられない  あなたのキスで 世界が変わるような気がしていたけれど どこまでだって わたしはこうしてひとりだった  そばにいる人にあなたを重ねた ねえ 見透かして  わたしの海に 隠した真珠 ほんとうはあなたに見つけてと願っていた  秘密の恋は わたしがばらしたの 物語が流れこんできて 息もできない  あなたのキスで 世界が変わるような気がしていたけれど どこまでだって わたしはこうしてひとりだった  誰もが胸に 孤独な海を持つように どこまでだって あなたはそうしてひとりだから わたしは 独りだった
シーラカンス通り吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章星のあかりぽつんと灯るころ 街は目覚め古代魚のよう動きだす  シャワーを浴びたなら出掛けなくちゃ 赤いハンドバッグ片手にして  あの店で待っている 従順な目で待っている  このルージュに魅せられた 魂もがれた顔のやつらが  わたしきっと天国にはいけない 黒い翼は折れてしまったの  ドラゴンのキスを教えるわ お空に帰れない黒蜥蜴  ねえ見てみたいでしょう 背中に隠した傷痕を  このヌードに焦れている 魂売った目をしている あなたも  夜明けまで続くショウタイム 踊り子は擦れた目つき 堂々と裸をあらわに微笑む 疲れきった魂喰ってこの街で生きているの 老いるまで踊りつづける 蜃気楼の中で  いまこの街にのまれるまえに生きている証が欲しいの ただやすらぎに出逢えるならばと魂に動かされている  わたしも
地獄タクシー吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子sugarbeans穏やかな昼下がり、私はタクシーに乗って空港へと向かっておりました。 レースの手袋に滲んだ赤黒い染みを隠して、重い鞄を抱きしめた。 ねえ、もうじき自由になれる。  神様がいたならきっと嫌われていたでしょう。 窓のそとを見遣ると、豊かな麦畑の黄金がそれはそれは美しい中、 運転手が言ったのです。  「お客さま」 「はい」 「貴女」 「はい」 「貴女、もう地獄に落ちてますよ」 「え」  地獄タクシー タクシー 魂をたくし 地獄タクシー タクシー 釜の底をゆこう  月曜日のニュースは、失踪した女の事件でもちきり。 なんでも女は亭主の首を持って逃げたのだと。 物騒な世の中なもんだ。俺にはまるで無縁の話だが。 踵を返してタクシーに乗りこんだ。  そういえば今朝の記憶がない どうやってここに来たんだっけ  バックミラーに映らない俺に運転手が言ったのです。  「貴方、もう地獄に落ちてますよ」  いつにでもどこにでもお迎えしましょう タクシーがあなたを運びます いつまでもどこまでもお迎えしましょう ここまで落ちたならもう戻れない  地獄タクシー タクシー 地獄のすがたは 地獄タクシー タクシー 日常にある だれが気づくというのだろう 地獄タクシー タクシー 地獄行きのタクシー  地獄タクシー タクシー 至極の選択肢 地獄タクシー タクシー (支度しい!) いま行くし! 地獄タクシー タクシー 魂をたくし 地獄タクシー タクシー この釜の底をゆこう
ジャイアンみたい吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子sugarbeansあなたはわたしの物だけど わたしはわたしのものだ おれたち心の友だろうって笑う どこぞのガキ大将  真夜中つまんなくなったから なにがなんでも会いにきて ほんとに好きならできるでしょうなんて どうして言えたんだろう  わたし ジャイアンみたい あなたをいじめてた わたし ジャイアンみたい あなたが好きだった  下手っぴなギターを掻き鳴らして つくりたての歌をきかせた いつでもあなたは真っ赤になっていたね わたしも真っ赤だったよ  わたし ジャイアンみたい あなたをいじめてた わたし ジャイアンみたい あなたが好きだった  わたし ジャイアンみたい あなたをいじめてた わたし ジャイアンみたい あなたが好きだった あなたが好きだった
女優吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコ鏡に映るのは女優  左右非対称の目が色っぽいなんて言うから 吸いよせられるように恋に落ちていた  貴方の嘘に鋭くなって心の感度が鈍くなるの こおりの指を繋いでいたかった  貴方に掛かった悪い魔法をといてあげる 私のすがたが変わり果ててしまっても 瞳に宿った微かな光  午後の撮影スタジオ 白い天井仰ぎ 視線に囲われながら誰と交じりあう  ただれた恋を優しく抱いて私が最後に輝くのは この舞台から転げ落ちるとき  貴方に掛かった悪い魔法をといてあげる 私のすがたが変わり果ててしまっても 瞳に宿った微かな  貴方に掛かった悪い魔法をといてあげる 私のすがたが変わり果ててしまっても 瞳に宿った微かな 瞳に宿った確かな光
すずらん吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子小西遼(象眠舎, CRCK/LCKS)柔らかい髪を風が奏でて 清らかな肌はすずらんが香る  しづかな瞳に熱を宿して さえ渡る針で願いを紡いだ 羽衣に包まれる  涙が流れてゆくのを許してくれる人よ 私の窓辺に優しいおひさまが届いた 貴方こそいちばんの贈りもの  ハンカチーフから零れる鈴が この頬に触れてこの胸に触れて 私を確かにする  心がここから遠く奪われてしまっても しおれた花壇はふたたび芽吹くときを知ってる  また会える日まで まだ生きていけるから  涙が流れてゆくのを許してくれる人よ 私の窓辺に優しいおひさまが届いた 貴方こそいちばんの贈りもの
ストッキング吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章金曜ロードショウ なんとなく観てしまう 魔女の宅急便に泣いた 十三歳の夏にはもどれないことを知る  ラヂオの予報は ことごとくはずれてしまう とんぼのきもち雨に打たれ キキのやさしい魔法も届かないことを知る  ストッキングをひき裂いて ここからすぐに連れだしてよ 大人になれずに ずっと待っていたのに ストッキングの網目で あやとりするのも飽きたよ 夢みる必要のない 夢の国へ連れだしてよ  自分の力を 信じきれなくなるとき いびつに歪んだ心は たった一つの魔法を忘れかけていたんだ  もうわかっているよ わたしは特別じゃない 少女のころ窓辺に腰掛け唱えた 信じる魔法を思い出せたら  ストッキングをひっ掻いたり なんでも好きにしちゃってよ かすり傷くらい 痛くも痒くもないの ストッキングをこの手で裂いて 窓の外へ飛びだしたら 夜空に伝線した ほうき星かかって綺麗でしょう
青春なんて吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子野村陽一郎今月で煙草をやめる約束さえ 呆気なくとっとと破られたみたいね 何百回目の裏切りに慣れてしまって ああ愚痴ばかり  少女漫画の星が飛び交う見開きで 頬の斜線を描き散らした遠の昔 何千回目の時めきを欲しがったって ああ無駄だけど  愛してるの真似事でも満たされていた  いつか思い出す今日の私たち 青春なんてすり抜けてから気づく ただ風にさわっただけ  来月でおさらばとなったこの部屋も 素気なくさっさと誰かのものになる 何万回目の切なさは数えていられないけれど  愛しかたも知らないまま大人になる  いつか思い出す今日の私たち 青春なんてすり抜けてから気づく ただ風にさわっただけ  いつか忘れちゃう今日の私たち 青春なんてすり剥いてから気づく ただ風にさわっただけ ただ風にさわっただけ
セブンティーン吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子とナインティーズ雨に打たれて果実よ頬には透きとおる青春 風のかたちは季節の中に忘れられる青春  甘くもないな辛くもないな  セブンティーン セブンティーン セブンティーン セブンティーン  飛べない豚は煮て焼いて無邪気に食べられる時代 心の弱さばかりを露骨に見せたがる時代  物にあふれて潰されそうよ  セブンティーン セブンティーン セブンティーン セブンティーン
ゼリーの恋人吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコいつだったか貴方に初めてふれた日 身体中が熱くてとけちゃうかとおもった  いつからか二人はぬるま湯のなかで 輪郭さえ忘れてひとつになってしまった  ハートの半分が悲鳴をあげている はがれゆく片われを今そっと手放そう  かたまりきらないゼリーの 淡いみづうみを何度も巡った二人 私はくちびる尖らせて好きよと言ったんだ 記憶の色が透きとおってゆく  いつまでも貴方のそばにいるために かたちのない未来を信じようとしていた  優しいキスだけであふれた涙だって 魔法がとけてゆくよう今はもう幻みたい  かたまりきらないゼリーの恋人たちは 変わらぬふりをしたけれど どんなに甘い夢の後も物語は続いて 今日という日が来てしまうよね  かたまりきらないゼリーの 淡いみづうみを何度も巡った二人 私はくちびる尖らせて だけども肝心の愛してるが言えなかったよ 記憶の色が透きとおってゆく
抱きしめたいの吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子君島大空大人になって何度目だろう 声を殺して泣くのは また同じような 出口に見せかけた 幻かな  鏡に映った 夢見る私を 私が いちばん 抱きしめたいの 鏡に映った 夢見る私を 私が いちばん 抱きしめたいの  子供の頃の悪い夢を 忘れないでいることで あのちいさな手を 繋いでいられると思っていたよ  鏡に映った 誰でもない私を 今日はまだ 心から 愛せなくても 許せなくても 私がいちばん 抱きしめたいの 私がいちばん 抱きしめたいの 抱きしめたいの 抱きしめたいの
ちょっとちょうだい吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子Sugarbeans一口だけでいいから××××がほしい 狡い手口で忍びよる泥棒猫  かわいい八重歯に化かされたら 大事なものまで盗られるよ  あなたのケーキをちょっとちょうだい ついでに紅茶もちょっとちょうだい そういう女にお気をつけなさいよ  あなたのそのきもちが×××××というなら ねえ わたしの欲しいものくれるわね  磨かれた爪に気を許せば 大事なところを殺られるよ  あなたの笑顔をちょっとちょうだい ついでに元気もちょっとちょうだい そういう女にお気をつけなさいよ  あなたの心をもっとちょうだい ついでに涙ももっとちょうだい そういう女にお気をつけなさいよ  あなたの心臓ちょっとちょうだい ついでに片目もちょっとちょうだい ちょうだい ちょうだい ちょっと もっと ちょっと もっと ぜんぶ ぜんぶ ぜんぶ ぜんぶ ぜんぶちょうだいな
チョベリグ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光まじで cho cho チョベリグ すきよ すきなの きゃわいい あの子 まじで cho cho チョベリグ ん~ すきダヨ  あの子に会うと そくてんしたくなる くるりんぱ なんちゃって おかしいね  そくてん そくてん くるくる くるくる あの子の まわりを くるくる くるくる チョベリグ だけど会えない日は まれにチョベリバ だけどやっぱり会えると cho cho チョベリグ  まじで cho cho チョベリグ すきよ すきなの あの子は あの子 まじで cho cho チョベリグ ん~ スキッ スキッ ス キッス あの子の肩に そくてんしている人 くるりんぱ ちらついて わらっちゃう  そくてん そくてん くるくる くるくる あの子の まわりを くるくる くるくる チョベリグ だけど会えない日は まれにチョベリバ だけどやっぱり会えると cho cho チョベリグ  いつも おしゃべり できないまま うつむいてしまうよ あっ このままでは誰かにとられちゃう!  そくてん そくてん くるくる くるくる あの子の まわりを くるくる くるくる チョベリグ だけど会えない日は まれにチョベリバ だけどやっぱり会えると cho cho チョベリグ
手品吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章このままふたりで逃げようかなんて 思ってもいないことをわざと言ったりする そういうところが好きだったよ あなたはわたしに夢を売る  すぐに手のうちを見せちゃうような 種明かしの恋がいいの 星が散って 花が咲いて あなたに誘われるまま すぐに思いをうち明けるような 駆けひきなしの恋がいいの 雪が舞って 頬を染めて わたしは大人になった うその魔法で 夢をみせて  ハートのジョーカー見透かされていたのね わたしにはもう 切るカードがない この恋もいつか消されるのかな それとも最初からなかったのかな  いちどきりを捧げてみたかった もうすぐ わたしの手品が終わるわ  すぐに手のうちを見せちゃうような 種明かしの恋がいいの 星が砕けて 花が枯れて あなたに魅せられるまま すぐに思いをうち明けるような 駆けひきなしの恋がいいの さぐりあって だましあって わたしは大人になった うその魔法で 夢をみせて  うその魔法で 消してあげる
東京絶景吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章東京の窓に流れてゆく光と影はせわしい ダンボール山積みのなかであたらしい朝にハロウ  ゆくえ知れず 心配してないでしょう 夜汽車の匂い 遠くなって  東京はうつくしい 泡沫のプラネタリウム 星なんて一つも見えないけれど 夢をみているのよ  国道に流れる車は魚の群れみたいに 煙を撒いて同じ向きでビルの彼方に消えた  ひかりつぶを吸いこんだランジェリー 出窓でゆれる カランコロン  東京はうつくしい 終わりのない欲望 むせるまで笑ったって 跡形もない昨日  東京のうつくしい 無口な朝の路 野良猫が漁るゴミ棄て場に 額縁を嵌めてみる  東京の絶景 東京の絶景 東京の絶景 チュルッチュー  東京の窓に流れてゆく光と影にハロウ
逃飛行少女吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光春風ネットサーフィン やましい電波に乗り 常夏なのにネクラ それは偏見ていうの 秋がつれこむナーヴァス 泣きたいでも泣けない 真冬の蚊取り線香 ロンリーロンリーリー  この田舎町にはデパートすらないよ 噂好きな輩にもうんざり  あなただけに教える 今夜わたしは旅立つよ ほんとうのことだけ知りたい 探しにいくのだ 恨めしげに睨んだ愛犬に ごめんねを告げたら 高い雲に乗っていこう 見慣れた屋根は小さくなって  退屈ほとばしる 合わせ鏡のようなあぜ道 昨日と同じ今日 それもう永遠ていうの  こころ通わぬ眼の尖ったクラスメイト よくわからないルールともおさらば  あなただけに教える 今夜わたしは旅立つよ あたらしい世界を手にしたい つかみにいくのだ この町も人々も 思えばそんなに悪くないけれど わたしを知らない場所 これから出逢う人がみえるの  あなただけに教える 今夜わたしは旅立つよ ほんとうのことだけ知りたい 探しにいくのだ さよならだと思えば ちょっぴりセンチになってしまうけれど 星が点滅して呼ぶの 見下ろす町は遠く遠く遠くなって
曇天私立恵比寿中学私立恵比寿中学吉澤嘉代子吉澤嘉代子野村陽一郎夕闇の中 ソファで抱きあう 電気を消せば 窓枠が 曇天世界を切りとる  夢が醒めて 背中にさわると 今日の空のような 底の見えない曇りがかった瞳をしていたの わたしを映さないあなたをずっと 見ないようにしていたのにな  ケセラセラのおまじない あの人を信じたいけれど 繋ぎあわせてほつれた 指先がかじかんできた ねえ ケセラセララ  骨張った膝に 寝ころんで観ていた あなたの好きな 純粋で退屈な映画も全部わかってあげられる気がしてた この世でいちばん 優しい場所だったのにな  ケセラセラのおまじない あの人を信じたいけれど 初めて渡した私を 青春に綴じこめないで ねえ ケセラセララ  ポケットに入れたままの 言葉をひろげてみたけれど すぐに偽物と気づいて 駅のゴミ箱に棄てた  ケセラセラのおまじない あの人を信じたいけれど あなたはわたしを映さない 曇天の向こうには ねえ ケセラセララ
曇天吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコ夕闇の中 ソファで抱きあう 電気を消せば 窓枠が曇天世界を切りとる  夢が醒めて 背中にさわると 今日の空のような 底の見えない曇りがかった瞳をしていたの わたしを映さないあなたをずっと 見ないようにしていたのにな  ケセラセラのおまじない あの人を信じたいけれど 繋ぎあわせてほつれた 指先がかじかんできた ねえ ケセラセララ  骨張った膝に 寝ころんで観ていた あなたの好きな 純粋で退屈な映画も 全部わかって あげられる気がしていた この世でいちばん 優しい場所だったのにな  ケセラセラのおまじない あの人を信じたいけれど 初めて渡した私を 青春に綴じこめないで ねえ ケセラセララ  ポケットに入れたままの 言葉をひろげてみたけれど すぐに偽物と気づいて 駅のゴミ箱に棄てた  ケセラセラのおまじない あの人を信じたいけれど あなたはわたしを映さない 曇天の向こうには ねえ ケセラセララ
泣き虫ジュゴン吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章雨も届かない この海の底 珊瑚にからまる 涙の泡  122回紡いだ言葉も 声にならずにポロポロこぼれた  皆をやっかんで突伏して泣いていたよ ほんとうにずるいのは 誰かのせいにした僕なのに  海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ ただ冷たさにおどろいて 鏡の君はいつも僕に 泣き虫なんて言うんだよ すぐ泣くやつはきらいだって  錆びた鏡に赤い目が映った 泣き虫がきらいな僕  このままじゃ 何もしないうちに終わりそう どうしてもゆずれない夢が まだ ここにあるから  海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ ただ切なさにおどろいて あたらしい世界に泣いたのは 哀しいからじゃなかった 心がふるえていたから  あぁ 僕の言葉はいつも 胸の扉にこだまして落ちた だけど伝えなくちゃ何も変わらないから ほら いま歌うよ  海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ ただ冷たさにおどろいて 夢に滲んだ涙なら 茶化されたって構わない 僕の声が届くなら  海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ ただ切なさにおどろいて 泣き虫ジュゴン大丈夫 海のなかでなくんだよ そうしたら誰もわかんない そうしたら誰もわかんない
涙のイヤリング吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光改札で手を振ってから 今日も連絡はない またねって言ってくれたのは 優しさだったのね  恋するふたりの彫刻も カンナで削られていった すぐに会えますように わざと置いていった忘れもの  涙のイヤリング 戻ってくるのかしらん 離ればなれの片方を 天の川にたくしてね 帰らぬイヤリング  祭りの笛吹く 商店街歩いても 夢ごこちなの 誰彼もあなたに見えるくらい  おもたい眠気の向こうに 笹の葉が揺れているなら 覚めてくれなくていい 銀河のほとりで待っているよ  涙のイヤリング 戻らなくていいから あなたに会えるようにと 短冊に願ったよ 片方しかない 涙のイヤリング
涙の国吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子小西遼飛行機が落ちて眠りつづけた 星屑の砂漠にばらを隠したまま  微睡みの深くで君をみつけた 姿をかえながら青ぢろく燃えてた  すりきれたテープに載った のろいを雪いで  光が差すたびに色が変わる ここは不思議ね涙の国よ 丸くなって落ちたら 忘れかけていた痛みを 寝ぼけた僕に思い出させて  硝子の白夜を歩きつづけた ほんの小さな棘が足に刺さったまま  思っていたよりもずっと近くで 真暗な永遠はくちをあけて待つよ  誰だって生きるために 幻を飼うのでしょう  名前を呼ぶたびに砂が混じる 扉が閉ざされる涙の国よ  光が差すたびに色が変わる ここは不思議ね涙の国よ 丸くなって落ちたら 忘れかけていた痛みを 寝ぼけた僕に思い知らせて  飛行機が落ちて眠りつづけた 星屑の砂漠にばらを隠したまま
面皰私立恵比寿中学私立恵比寿中学吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光お年頃はつらいよ やんやんやんやんやんヤングなの 青春の証って そんなのいらないもん  あなたからもらった このきもち頬ずりずり ちょっとやそっとの刺激で ふくらんできちゃう (ダメダメ)  あらやだわ また あいつが出てきた 恋のおじゃマンボウ  ニキビが治ったら (はいはい) ニキビが治ったら (はいはい) ニキビが治ったら (はいはい) ニキビが治ったら (はいはい) ニキビが治ったら (はいはい) ニキビが治ったら (はいはい) ニキビが治ったら (はいはいはい) わたしとデートをしてくますか?  ぷっくり艶っと育った おおとつを見ていると いつからか美しく 思えてきちゃう (うっとりー)  恥じらいで染まった 紅色ニキビが 愛おしくなるの  それでも あなたが望むなら あなたが望むなら あなたが望むなら このニキビ捧げてくれよう  思いあまってつぶしたニキビ 翌朝になると赤く割れた火山口から あたらしい命が芽吹いているのを発見した  ニキビが治ったらって思うけれど ほんとうの願いは違うの いつかは終わる少女時代の いまこの一瞬を見つめて ニキビが一つ (はい) 探せば二つ (はいはい) 気付けば三つ (はいはいはい) 数えて四つ (はいはいはいはい) ほらきた五つ (はいはいはいはいはい) 思えば六つ (はいはいはいはいはいはい) 幸運の七つ (はいはいはいはいはいはいはい) あなたとわたしとニキビで デートを してくますか?
23歳吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ここからはもう 大人の世界 言い訳きかない 大人の世界  見上げてみれば 化け物だらけ ほんとうの敵は わたしの中に  ステージからあなたを見つけたときに 迷いのないわたしで在りたいから 心だけはここに  ちゃんと食べなきゃ ちゃんと寝なくちゃ 心配性のあなた お母さんみたい 写真を見たら 帰りたくなって だけど 帰る場所はもうないの 23歳の夜  ここからはもう 大人の世界 お酌もします 大人の世界  お喋りできないこと 歌にしたけれど どこへ行ったって きもちはわたしの言葉で伝えなくちゃ  ちゃんと言わなきゃ 夢を叶えるためには 夢から覚めなくちゃ ちゃんと言えるよ だけどいつか わからなくなったら思い出して 23歳の君を 23歳の君を
日記私立恵比寿中学私立恵比寿中学吉澤嘉代子吉澤嘉代子神様もういちど今日をください あなたの背中を見送るときの願いごと  寂しそうな顔を茶化すところも 振りかえらずに帰るところも すこし嫌いだけれどすごく大好き  ねえいつかは結婚とかするのかな 想像してみちゃったり なんだか恥ずかしい 仄明るい未来でもあなたの家族がいい  神様もう二度と思い出せない 優しいメロディ 色だけは覚えてるから  どこかで私の歌が聞こえたら 迷わずあなたの歌だと思ってね きっと言えないからちゃんと気づいて  ねえいつかはお別れが来るけれど 永遠ならここにあるよ 瞬く記憶の中に 仄明るい未来でもあなたの家族がいい  永遠ならここにあるよ 零した言葉の中に 仄明るい未来でもあなたの家族がいい あなたの家族がいい
ニュー香港吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコ我愛イ尓このまま世界が出鱈目だったら 何度生まれ変わっても貴方のもとへ行きたい  ちいさな箱の中で恋こがれたポリゴン ちいさな星の隅で願いこめた十字キー  海を渡るとき路面電車の窓に映った 貴方を見つけたの もう離さないわ  我愛イ尓このまま世界が出鱈目だったら め隠しをされたままで貴方を当ててみせよう  おおきな渦を流れ辿りついたダンジョン おおきな龍を放ち光りだしたパスワード  賽が落ちる間に摩天楼へと駆け昇りゆく 貴方と見つめあう ああ思いだした  我愛イ尓このまま世界が出鱈目だったら 夢から覚めるみたいに貴方を忘れてしまう  我愛イ尓このまま世界が出鱈目だったら 懐かしい香りだけをこの街に残したい  我愛イ尓このまま世界が出鱈目だったら 何度生まれ変わっても貴方のもとへ行きたい 何度生まれ変わっても貴方のもとへ行けるの
人魚吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章わたしは人魚に生まれて 人目をさけて育った 嵐の夜の海原で 溺れた彼と出会う  荒れ狂う波を掻きわけて 肌にさわったとき 冷たい血がざわめいた さようならさようなら  七つの海はもう 静かに靡いた わたし真珠の涙を 月に食べられたの  ふたりは夕凪のとりこ 輝く波にあそばれて 世界の恋人たちと おんなじ色に染まった  海の神様に隠れて 透きとおる誘惑 いちどきりのキスをした さようならさようなら  七つの海はもう 静かに靡いた わたしあなたの命を 胸にのみこんだの さようなら海 じゃあね
ねえ中学生 feat.私立恵比寿中学吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光真夜中の集合は喫茶店 規則正しく並んだ椅子はまるで教室 悪いことしてるみたい 帰らなきゃ そう帰らなきゃ 私たちいま中学生なら  貴方はメロンソーダ 私はレモンスカッシュ  私の中の少女が 貴方の中の少年に 恋してる 恋してる 子供のころにひとたび戻ってしまう 秘密の ねえ ねえ ねえ ねえ ねえ中学生  小説の大好きなフレーズに しおり挟んで貸し出したこと気づいているかな 偶然を装って図書館で となり同士 もしかしてねえ 中学生なら  貴方の貸すレコード ポケットのリップクリーム  私の中の少女が 貴方の中の少年と 見つめあう 見つめあう ねえ駄目だよね  信号待ちで透明な肩がぶつかる 貴方は ねえ ねえ 誰なの 私は いまでも 大人になったからだはどこへも行けず ふたりは 報われない 報われない ねえ ねえ ねえ ねえ ねえ ねえ ねえ ねえ ねえ中学生
残ってるGOLD LYLIC吉澤嘉代子GOLD LYLIC吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコ改札はよそよそしい顔で 朝帰りを責められた気がした 私はゆうべの服のままで 浮かれたワンピースがまぶしい  風邪をひきそうな空 一夜にして 街は季節を越えたらしい  まだ あなたが残ってる からだの奥に残ってる ここもここもどこかしこも あなただらけ でも 忙しい朝が 連れて行っちゃうの いかないで いかないで いかないで いかないで 私まだ 昨日を生きていたい  駐輪場で鍵を探すとき かき氷いろのネイルが剥げていた 造花の向日葵は私みたい もう夏は寒々しい  誰かが煙草を消したけれど 私の火は のろしをあげて燃えつづく  まだ 耳に残ってる ざらざらした声 ずっとずっとちかくで 聞いてみたかったんだ ああ 首筋につけた キスがじんわり いかないで いかないで いかないで いかないで 秋風が街に 馴染んでゆくなかで 私まだ 昨日を生きていた
恥ずかしい吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章あぁ わたしは恥ずかしいの 今とても恥ずかしい ただ恥ずかしいの うぅ わたしは恥ずかしいよ 燃えちりたいくらいに あぁ恥ずかしいよ  大迷惑をかけた あの日この日が蘇って ひき攣った笑みが ひこうき雲みたいに残りました おなかがいたいよ  あおぞらの下で丸裸にされたように ノックアウトされました 恥ずかしいよ 恥ずかしいよ  あぁ わたしは恥ずかしいの ジタバタ暴れちゃうくらいにね うぅ わたしは恥ずかしいよ ボロボロ泣けちゃうくらいにね  ついたうそは もう全部バレていたんだって 知らないふりをしてくれていたみたいなんです つぶれた心に やさしさがいたいよ  どしゃぶりの雨が降ってくれたなら 少しは紛れるのに 生憎の快晴 あおぞらの下で丸裸にされたなら まだ紛れるのに  恥ずかしいよ 恥ずかしいよ 恥ずかしいよ 恥ずかしいよ 恥ずかしいよ 恥ずかしいよ 恥ずかしいよ 恥ずかしい 嗚呼
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ひゅるリメンバー吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章紅はじめた めくるめく秘密の部屋 貴方はからかって みぢかいキスを一度した  ひやりと冷たい 硝子窓にため息 ひとりでのぼせて 馬鹿みたいだよ  今日は ひゅるりひゅるリメンバー 夕べのキスのせい すぐに会いたくなっちゃう ひゅるり心さらわれて  おやすみだけでも 声がききたいな  つたない言葉で つっかえながらつたえた 私の恋が 貴方に響いていますように  確かなものは 見つめた瞳の奥 星占いなんて あてにならないもん  今日は ひゅるりひゅるリメンバー ゆうべのキスのせい すぐに会いたくなっちゃう ねえ わたしをさらってよ  紅色の ひゅるり恋もよう
ひゅー吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光どうかしちゃったみたいに力がはいらない わたしのからだがよそよそしい 今晩の夕食ものどを通らなくて 布団にはいってからお腹が鳴る  結局食べるラーメンに あなたを浮かべたりして レンゲですくう 恋の味  ひゅーひゅーひゅーとはやしたてる 心の声がうるさいな ちょっとさ だまってよって 忠告してみせても ひゅーひゅーひゅーは鳴りやまず ドンチャン騒ぎの宴 あなたには ひかれたくない  バスが揺れるたび肩がふれて 甘い香りにくらりとなった ふたりだけが呼び合う名前 まだ慣れてなくて照れてしまう  焦がれて網目のついた はちきれそうな心臓 もくもく煙る 恋のバス  ドタバタジタバタ駆けめぐる 鼓動の音がうるさいな いい加減 だまってよって 苦情を訴えたって ドタバタジタバタ鳴りやまず 狂おしいダンスしている となりのあなたの声も聞こえないよ  ひゅーひゅーひゅーとはやしたてる 心の声がうるさいな ほんとに だまってよって 叱りつけているうちに ひゅーひゅーひゅーが飛び火して ひゅーひゅーひゅーと口走る もう止まらない ひゅーひゅーひゅー
ひょうひょう吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章ひょうひょうっていいな その足はたぶんすくわれない クールぶっているのに なんかちょっぴりかわいいし  わたしはいま 瀕死寸前でかっこうわるい どうにもならないの どうにかしてよ  ひょうひょうとしていたかった 怖くてしかたのない日も ヒロインに目配せする 名脇役のおじさんみたいに  ひょうひょうっていいな ひとりきりでも大丈夫 肩で風を切って 我が道をゆく自由人  靴ひもを 何度も結ぶふりをした 居場所ないわたし 消えてしまいたくて  ひょうひょうとしていたかった さびしさに震えた日も 孤独を愛する旅人 おさびし山スナフキンみたいに  汗ばんだちっぽけなプライドがずるんと滑ったんだよ  ひょうひょうとしたい していたい したいの! 眠れない夜に出会う 泣きはらした瞼とバイバイできたならいいのに  でも ひょうひょうとできない日は 裸足で窓から逃げよう 瓦屋根を駆けだして さあ いつか憧れた魔女みたいに
美少女吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光恋がしたい 恋がしたい 美少女になれたなら  鏡よ鏡 うつくしいって何ですか うつりゆく価値観 だれが決めているの ぼやいたって朝おきて美少女になっていたら 望むのは一つ  恋がしたい 恋がしたい からだごととろけてしまうような 恋がしたい 恋がしたい 美少女になれたなら  鏡よ鏡 この世にいるというの わたしを想い焦がれて泣く人が ちょっとだけ痛くても経験してみたい 思われニキビ  声をきかせて まだ見ぬ未来の恋人 わたしはここにいます  恋がしたい 恋がしたい キスだけで生まれ変われるような 恋がしたい 恋がしたい 人の道外れてしまうような 恋がしたい 恋がしたい これまでの過去を許せるような 恋がしたい 恋がしたい 美少女になれたなら 美少女になれたなら
フレフレフラレ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章赤いネイルが剥げて 色気がなくなっちゃった ヒールに傷がついて 美人じゃなくなっちゃった  初めからこっちは それほどでもなかった いつも仕事ばかり 寂しいわけじゃないけど  ねえ あなたが言ったさようなら まだ散らばったまま 胸の奥を壊していったままでいるよ  フレーフレーフラレ ごめんなんてまた勘違いしないでよ こっちもそろそろ飽きてきたところ  窓に流れるネオン 滲んで消えないように 吊革にもたれて 唇をそっと噛んだ  ねえ あなたは言った 好きだと 星屑の数ほど 私はふふんと笑ってみせたけど本当は  フレーフレーフラレ 帰ってから号泣 強がりもいいとこ あなたのことがとても好きでした 今日はあなたのキライなプリンを食べよう そして明日はうんとキレイになるのよ
舞台田村芽実田村芽実吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章彼方の水平線から 遊火が らんらんと近くなってゆく 意識の境界線から 白波が さんさんと砂になってゆく  幕があがったなら 満ち潮が割れて 一息でのまれるわ 海の真ん中で出会いましょう  あなたとわたし たったひとつになるのよ 狂おしい愛おしい きつく抱きあって あなたとわたし たったひとりになるのよ 確かに見ていて 深く突き刺すわ  ひそやかな別れの嘘に 優しいだけの 花言葉を贈りたい  恐れを見せれば 人を嗅ぎつけた 魔物に食われるだろう どこまでも心を忘れるの  あなたとわたし たったひとつになるのよ 狂おしい愛おしい きつく結ばれて あなたとわたし たったひとりになるのよ 確かに感じて 深く突き刺すわ  あなたに命を わたしに名前を 確かに宿して 舞台を生きている
ぶらんこ乗り吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子おおはた雄一やまなみが縁を赤らませて 夕日を抱いているころ 出掛けてゆくの 天鵞絨のどんちょうがあがれば 花火と銃声を合図に サーカスがはじまるのでしょう  軋んだロープに身をゆだねて 小屋のとばりに波打つぶらんこの影 鳴り響くドラムロール音に ふるえる肩を静めて ぶらんこをしならせて ぎゅっと手をひきよせた  手を繋いではまたはぐれて 繰りかえしめぐり逢う星回りなの とこしえに続く ぶらんこ乗り  ちぎれそうになる手を握りなおす間に 振り子は遠ざかって消えた 名前を忘れたって形を変えて ふたたび出逢うのでしょう 今は しばしのさらば  手を繋いではまたはぐれて 繰りかえしめぐり逢う星回りなの  三日月のぶらんこにゆられて あと少し手を伸ばせば指先がふれそう 星屑のどんちょうがあがれば 花火と流星を合図に サーカスがはじまるのでしょう
ブルーベリーシガレット吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光校則違反の原付バイクが わたしを掠めて田んぼにつっこんだ 泥水はねたセーラー服 最悪で最高の出逢いだった  あなたが仲間とたむろしている場所 うつむきあしばや通りすぎる日々 そんな真面目ちゃんはもう卒業 駄菓子屋で例のブツを買う  ブルーベリーシガレット 不良になったきぶん ワルなあなたにお似合いの カノジョになるため  いよいよ今日からわたしもデビュー 体育館裏あなたをチェックワンツー ポケットのブツをとりだして 火をつける仕草 さまになれ  ブルーベリーシガレット 不良娘のふり あなたをチラチラ気にしながら ブルーベリーシガレット  ブルーベリーシガレット 不良になったきぶん ワルなあなたにお似合いの カノジョになるため ブルーベリーシガレット ブルーベリーシガレット
魔法はまだYUKIYUKIYUKI吉澤嘉代子沖山優司・YUKIごめんも言わずに 脇目も振らずに あの娘は走る 紙吹雪乱れて飛ぶ 白いラベル剥いだ VHS再生不可能で 湿った親指で スワイプするの 窓に映る雪は贈り物 ヘッドフォンから漏れる音 私達は 四角い箱の中で 鼻寄せ合い 踊ってる 勇気を出して 誘ってみる 覚えたてのやり方で 歌うのよ 囁いて わざとでも 太ももに 触りたかったの 高鳴り続く 意味もわからず 獣は吠える 肉を持て余して かわされる 絶体絶命だ 大人になるなんて 魔法はまだ 解けないの 長い接吻の狭間 初めて吸う煙草の味 手探りで見つけて 柔らかいところへ 壁に書いた文字は クリムトの世界 消えないで あの娘の涙は菫色 嘘を吐かれる度に 哀しみで透けてしまう 誰でもいいわけじゃあない 目印を付ける よそ見をしないで 私だけ見て 夜汽車は走る 紙吹雪降る真ん中で お洒落した髪が ほつれてきてしまう 魔法は 魔法は 魔法は ごめんも言わずに 脇目も振らずに あの娘は走る 紙吹雪乱れて飛ぶ 白いラベル剥いだ VHS再生不可能ね 魔法よ 魔法よ 魔法よ 魔法よ まだ解けないで 魔法よ まだ解けないで まだ解けないで 真夜中のコンビニ 吹っ飛ばすくらいのハーモニー 飛ばしてよバイク便 塾はサボって行こう湯の川神社 真夜中のコンビニ 吹っ飛ばすくらいのハーモニー 飛ばしてよバイク便 塾はサボって行こう湯の川神社 真夜中のコンビニ 吸い寄せられて Place to be これくらいの箱に おにぎりを ちょいと詰めて 真夜中のコンビニ 吸い寄せられて Place to be これくらいの箱に おにぎりを ちょいと詰めて いえーい
魔法はまだ吉澤嘉代子吉澤嘉代子YUKI吉澤嘉代子ゴンドウトモヒコごめんも言わずに 脇目も振らずに あの娘は走る 紙吹雪乱れて飛ぶ 白いラベル剥いだ VHS 再生不可能で 湿った親指で スワイプするの 窓に映る雪は贈り物 ヘッドフォンから漏れる音 私達は 四角い箱の中で 鼻寄せ合い 踊ってる 勇気を出して 誘ってみる 覚えたてのやり方で 歌うのよ 囁いて わざとでも 太ももに 触りたかったの 高鳴り続く 意味もわからず 獣は吠える 肉を持て余して かわされる 絶体絶命だ 大人になるなんて 魔法はまだ 解けないの 長い接吻の狭間 初めて吸う煙草の味 手探りで見つけて 柔らかいところへ 壁に書いた文字は クリムトの世界 消えないで あの娘の涙は菫色 嘘を吐かれる度に 哀しみで透けてしまう 誰でもいいわけじゃあない 目印を付ける よそ見をしないで 私だけ見て 夜汽車は走る 紙吹雪降る真ん中で お洒落した髪が ほつれてきてしまう 魔法は 魔法は 魔法は ごめんも言わずに 脇目も振らずに あの娘は走る 紙吹雪乱れて飛ぶ 白いラベル剥いだ VHS 再生不可能ね 魔法よ 魔法よ 魔法よ 魔法よ まだ解けないで まだ解けないで まだ解けないで 真夜中のコンビニ 吹っ飛ばすくらいのハーモニー 飛ばしてよバイク便 塾はサボって行こう湯の川神社 真夜中のコンビニ 吹っ飛ばすくらいのハーモニー 飛ばしてよバイク便 塾はサボって行こう湯の川神社 真夜中のコンビニ 吸い寄せられて Place to be これくらいの箱に おにぎりを ちょいと詰めて 真夜中のコンビニ 吸い寄せられて Place to be これくらいの箱に おにぎりを ちょいと詰めて いえーい
麻婆吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子sugarbeans辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い うー麻婆!  昔々支那の片田舎で とんでもなく辛い辛い辛い辛い麻婆をつくるという あばたの婆がおったとさ その噂 聞きつけたようで 辛いものに目がない王様が どうしても食べたいと言ったから さあ大変  火吹け龍よ ヒーヒーホー 極楽浄土へ ピーピーポー  あばたの婆が鍋かき回すと 城の絨毯がちり焦げた こりゃ大変だ 食いもんじゃねえ 家来は騒いだ それならばなおのこと その麻婆どれほど痺れるか 食べたい食べたい食べたいと辛党に火をつけた  辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い うー麻婆! 辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い うー麻婆!  あばたの婆がよそった麻婆 毒味の輩はとうに逝ったよ 唐辛子が咲く三途の釜は 鼻も利かない死の香り それなのに とり憑かれたように王様は 食べたい食べたい食べたい食べたい食べたいと手をつけた  火吹け龍よ ヒーヒーホー 極楽浄土へ ピーピーポー 火吹け龍よ ヒーヒーホー 極楽浄土へ ピーピーポー  あばたの婆がほくそ笑んだよ めらめら燃える城の中 ひとくち食べれば目玉が飛びだし みるみると肌は鱗に すがたを変えた王様は 火を吹いて天に昇ったとさ  辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い うー麻婆! 辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い うー麻婆! うー麻婆! うー麻婆! うーうーうー ごちそうさま!
未成年の主張吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光マイクチェック・ワンツー アーアーアーアーアー 始めましょうか これから言うのは独白だからここだけだから  マイクチェック・ワンツー ピーピーピーピーピー 自主規制音 今だけ禁止を廃止にさせてお好きにさせて 3・2・1  わたし あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが す、す、す、 わたし あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが す、好きです  マイクチェック・ワンツー アーアーアーアーアー 屋上じゃなくても あなたに言いたい目を見て言いたい本気で言いたい  台詞チェック・ワンツー 大人が書いた台本はいらない 今日からやらせを廃止にさせてわたしの言葉でいうよ  夢で会えたってしょうがないでしょう 電線を綱渡り あなたの部屋の窓を コンコンコン  わたし あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが す、す、す、 わたし あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが あなたが好きです
みどりの月吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子君島大空エメラルドグリーンの瞳に映った雨 春の風の匂いがした  下を向いて蟻の行列を数えた 連れだってきっと私もそんな感じ 色や形や名前に誤魔化されてる 気づかない方がまだマシ  後でおもうことはいつも同じ 悔やみたくないのもいつも同じ まるで悪い夢のようだ  エメラルドグリーンの瞳に映った雨 わたしの声に浮かびあがる世界 宇宙の果て二人で握手しよう 優しい涙を流す  あなたはもう気づいているんでしょう この世のままならない影を わたしはまだわからないことばかり ここで何をしていたって変わらない  後でおもうことはいつも同じ 悔やみたくないのもいつも同じ まるで悪い夢のようだ  エメラルドグリーンの瞳に映った雨 わたしの声に象られた世界 宇宙の果て二人で握手しよう 優しい涙を流す  忘れたふりしても 隙を見せればまた同じ場所 何度もチクリと刺すの  エメラルドグリーンの瞳に映った雨 春の風の匂いがした  エメラルドグリーンの終わる今日を見ていたの あなたの背に乗り覗いた世界 宇宙の果て二人は握手するの 優しい涙を流す
movie吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章いつまでも消えない光はないという 幼いむかしに知っていた眼差しも  あなたが眠りいるころ わたしギターを鳴らして 合言葉をさがすよ むずかしいなあって あなたのゆびさきから 編みだされるのは あたらしい、うつくしい、やさしい、いとしい、  ゆるやかな地獄が日常の顔をして くるんだ毛布のぬくもりを奪い去る  あなたが眠りいるとき わたし記憶の鞄に 大好きなものすべてつめてあげたいよ あなたの瞬きから 生みだされるのは あたらしい、うつくしい、やさしい、いとしい、  あなたは時計のない国へ旅に出る ひきとめ続けてしまってごめんね 箒星かかる 最初で最期の魔法 いまなら言える もうわたし 大丈夫  おやすみなさい  わたしが眠りいるころ 夢で待ちあわせようか 目覚めたときに 終わる映画でかまわないよ あなたの眼差しから 映しだされるのは 懐かしい、美しい、優しい、愛しい、
メロディの続きを山崎育三郎山崎育三郎吉澤嘉代子・根本宗子吉澤嘉代子清竜人今も隣りにいるみたい 二人で弾いたはずなのに 一人で弾いたようだったね 私の手じゃまだ届かない 鍵盤にあなたの指がふれて さあメロディの続きを  女の子ばかりのお教室で いつだって独りでいる私に あなたがずっと話しかけるから さびしくなくなった  初恋なんて実らないほうがいいと ママは言うけれど  今も隣りにいるみたい 二人で弾いたはずなのに 一人で弾いたようだったね 私の手じゃもう届かない 鍵盤にあなたの指がふれて さあメロディの続きを  彼って少し危なっかしいから 守ってあげなくちゃだなんて あなたのそばにいられる理由を 探していただけ  運命なんて思いこみでしかないと ママは言うけれど  今は変わり果てたみたい 譜面にはもう見当たらない 触れあった指も洗ってしまう 幼いプロポーズもいつからか 呪いに変わったの  私は独りきりで メロディの続きを
屋根裏吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子sugarbeans私の背丈がとまった冬の日 土産の焼酎たずさえて貴方が帰ってきた  すこし伸びた髭を無作法に撫ぜると 大きくなったね懐かしく笑った  昔みたいにお部屋に行ってもいいと なぜか訊けない ふくらんだ胸が寂しいよ  やねやね屋根裏の住人 またどこかへ旅に出るのでしょう やれやれ困ったものだよ そんなに待っていられないからね  叔父さまの御友人の奥様の御兄弟の 曾御祖父さまの孫の貴方ともし  めぐりめぐった末の非情な因果で 血が繋がっていたらどうしよう なんてね  旅路の果て 荒野の一角で いちどでもいい 思い出してくれたことある  やせやせ痩せっぽっちだなんて そんなに甘くみないでよね やさやさ優しくないのね お嫁にいっても知らないからね  やねやね屋根裏の住人 またどこかへ旅に出るのでしょう やれやれ困ったものだよ 私すぐに大人になるからね
野暮吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子Tommy & Sammy眠くなるときの甘えたような声 もういちど名前を呼んで 真似てみるけれどなにか違う どうやら秘密があるらしい  わたしだけのときめき あなたにばらしてしまうのは  野暮 野暮 野暮 野暮 野暮 野暮 野暮よ  あなたってば不意にデリカシーないわ 友達にも綺麗と言う ルビーの口紅 そっと色づいた わたしには言ってくれないのに  心の七輪でやきもち あなたを香ばしく責めるなんて  野暮 野暮 野暮 野暮 野暮 野暮 野暮よ 野暮 野暮 野暮 野暮 野暮 野暮…野暮よ
吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章わたしが生まれてはじめて愛した人は 家族や恋人ではなく あなたでした  膝小僧 四つならぶ 青い電車 無力なわたしにできるのは たった一つ  いつだって ただ そばにいる いるだけ あなたがあなたを救う その日も  春が来たなら雪もとけて ここは涙の川になる あなたは水色を泳いで 透きとおる声でわらうでしょう 季節はかならず巡ると  わらわらと校舎を出た 制服の波 息継ぎが苦手なまま 海へ続いた  ありがとう でも 迎えはいらない 幼い夢をひきつれて 会いにゆこう  春が来たなら雪もとけて ここは涙の川になる あなたは桃色の魚の 美しさを知って泣くでしょう  春が来たなら雪もとけて ここは涙の川になる あなたは水色を泳いで 透きとおる声でわらうでしょう 季節はかならず巡ると
ゆとり吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子野村陽一郎別れの夢を見たよ 陽だまりのなか手を伸ばしたら目が覚めて 泣いていた 離ればなれなんて嫌だよと私の中の子供の私が  授業中 居眠りしている間に過ぎた 一晩の夢のような春  傷のない羽をよたつかせて 振りかえらずに飛び立った あなたと渡った うつくしい夕焼けにさようなら  思いでがそっと 色褪せたとしても キラキラ光って キラキラ光っているよ  食堂は綺麗になって 白い壁には話し声の影もない 私の幸せを あなたの幸せのように願う友に幸あれ  天井から未来の私が覗きこむ きっとこの夢を叶えたい  傷のない羽をよたつかせて 振りかえらずに飛び立った あなたと渡った うつくしい夕焼けにさようなら  意味のない時間が どれくらいに価値のあるものだったのか 今ならわかるのに うつくしい横顔にさようなら  思いでがそっと 色褪せたとしても キラキラ光って キラキラ光っているよ
夢はアパート吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子とナインティーズ生のお魚が食べられないあなたが旅立つ 春の国際線空港で卒業式しよう  いつかの夢ものがたりあなたらしかった 実はわたしもちょっぴりだけ信じてる  夢はアパート 夢はアパート 皆でキャッキャ暮らせたら 夢はアパート 夢はアパート 素敵な老後ね  出会ったころの集合写真が色褪せて見えた 変わっていないつもりでも歳を取るんだね  赤信号でも並んで渡れば怖くない 一緒に老いていけるなら悪くない  夢はアパート 夢はアパート 皆でキャッキャ暮らせたら 夢はアパート 夢はアパート 素敵な老後ね  夢はアパート 夢はアパート 春は庭で花見して 夢はアパート 夢はアパート 同じ話くりかえして 夢はアパート 夢はアパート 皆でキャッキャ暮らせたら 夢はアパート 夢はアパート 素敵な老後ね  生のお魚が食べられないあなたが旅立つ 春の国際線空港で卒業式しよう
ゆりかご feat.岡崎体育吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子・岡崎体育吉澤嘉代子岡崎体育映像に残った 真夜中のバースデーケーキと無音のリップシーン 蝋燭に照らされた横顔が美しい 買ったまま開けなかった花火 思い出になってしけちゃうまえに 幼いお願い 手を繋いで眠って  音声で綴った 雨枯らすベッドルームとコップの水 星の色を教えて ドアの奥の歌声で 溢れたあてどない小さな海を優しく抱いて眠ろう 冷たい風と迎えにきてくれ  薄暗い窓の外 時間がこぼれてゆく 白いカーテン 昇る声 記憶がとけだして どこにいるの  交じりあう汗が きらめくゆらめくめくるめく わたしをおかしくさせるの ああ 無防備なからだ 傷つけてもいいよ だっていつか 消えちゃうから  心臓に映った ほろ苦いなシガレット やさしい嘘 帰り路の朝焼けを やけにドラマチックに彩る 艶めく木々がなぞる 柔らかな指が纏う魔法 ねえ このまま 情熱になって  静かな子供たちの 戻れない秘密だった あなたを夢の中で探し続けて いつか終わろう  おしよせる波が ひしめくときめくめくるめく わたしを壊してゆくの ああ 無防備な肌で ここで待ってるよ だっていつか 消えちゃうから
ユートピア吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子ハマ・オカモトひらいたピーナッツフラワー さらい七つの海 静かに靡いた  ここは市民プール 密やかな私の海 バタ足で掻き消された 今日も  スイミースイミー きらめく尾びれを落として スイミースイミー わすれるように泳いだ 冷えた水の中で息ができる気がした 荒波よ 私を連れ去って  夜が来ると白いベッドの下は海 疲れた頭とララバイ 夢うつつ  ドリーミードリーミー 私は浮気なうきわよ ドリーミードリーミー 浜辺に投げだされた オロロンオロロンと泣く もう帰りたくないの 砂の城で 私を封じこめて  この世のどこか 異世界のあこがれ 生ぬるい風 綺麗でドキドキしちゃう  テルミーテルミー あなたの言葉でおしえて テルミーテルミー 夢か現実かを テルミーテルミー 私の言葉で戦う テルミーテルミー 子供の物語 落ちた海の底にこの光を見つけた  何度でも生まれ変わる  場内には少しまえに流行ったポップス めくるめく現実
洋梨吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子・たなかみさき吉澤嘉代子柏崎三十郎恋する季節は待ったナシ 目で追ってしまうなんとナシ ただよう香りに興味ナシ 冷たくしないで人でナシ  ワタシはおいしいくだもの  用も無いのに名前を呼んで 用も無いのに電話を掛けて 用も無いのに上目遣いで 用も無いのにレースの下着  「ちょっとアンタ、ソコどきなさいヨ」 「なによ、アンタがどきなさいヨ」 「アンタに用は無いワ」 「ワタシだって無いワ!用が有るのは、アノ人だけなの」 「うるさい!」 「おだまり!」 「キー!!!」  見初めたこの目に狂いナシ 恋愛白書に根拠ナシ つれない態度に脈はナシ ひとりにしないで嗚呼かなしい  ワタシはいったいなにもの  用も無いのにクッキー焼いて 用も無いのに待ちあわせして 用も無いのにハンカチ落として 用も無いのに tameikiついた  熟れた果肉を齧るなら 黒い種ごとのみこんでね アナタの腹から発芽する子供たちが 根を張る夢みてる  「食べて~」 「食・べ・て」 「もう、さっさと食べなさい!」  用も無いのに名前を呼んで 用も無いのに電話を掛けて 用も無いのに上目遣いで 用も無いのにレースの下着  用も無いのにクッキー焼いて 用も無いのに待ちあわせして 用も無いのにハンカチ落として 用も無いのにtameikiついた  用も無いのに ああ 用も無いのに ああ 用は有るのに ああ 用無し ヨヨヨ  「ふえーん」 「アンタも駄目だったのネ」 「ふんっ あんな男、アンタにくれてやるワ」 「ワタシだっていらないわよ アンタにくれてやるワ」 「うるさい!」 「おだまり!」 「キー!!!」
よるの向日葵吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子伊澤一葉ぬるい夜の風が あなたの声をかすれさせた だよね 柄じゃないね 泣いたりするのは卑怯だ  じゃあまたねって逃げて帰った  陽に焼けた肌に 何度も思い知るの たったひとりで 焦がれてきたのだと うなだれた猫背に おもわずふれたときに あなたはあの子を 期待していたの  もしも私だけに ひだまりをくれると言うなら あとはお水だけで 綺麗な一輪咲かせるわ  今年の夏はいちどきりなのに  棘の無い指で 手を伸ばしてみるけれど だめみたい たくさんの向日葵にまぎれて 誰にでも変わらず 優しい顔するなら ねえ お願い 私だけにいじわるしてよ
ラブラブ吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子横山裕章ラブラブなのよ わたしはあなたがすきで さようならがきらい まだ帰りたくない でも帰らなきゃ さようなら  ラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブ ハートのシャボンが吹き荒れて わたしの心の くらい場所 魔法がかかるの  ラブラブなのよ わたしはあなたがすきで 雨ふりがきらい でもふたりでいると きらいも好きに変わるみたい  ラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブ ハートの水玉降ってきて ふたりで隠れた傘の中 ほっぺにキスをした
らりるれりん吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子石崎光今夜電話するよと あなたはそう言ったの ずっとその言葉に 甘くふやけているのに  電話のベルは鳴らない 終いにはあれもこれも 電話のベルに聞こえてきちゃう  らりるれりん りるれらりん わたしが電話に出たら 受話器越しに聴いてくれる? 二人のひみつ 恋のうた  じれったい夜がきたんだ 切ないのにニヤニヤ だってお風呂場からも 耳をすましているのに  電話のベルは鳴らない うんともすんともいわない 電話のベルは寝ちゃったのかな (シー)  らりるれりん りるれらりん わたしが電話に出たら 受話器越しに聴いてくれる? 二人のひみつ 恋のうた  あなたにはもう降参 今すぐ 好き ってバラしたい たよりない胸がきゅんと鳴いたのも あなたに届いてほしいの  らりるれりん りるれらりん  らりるれりん りるれらりん わたしが電話に出たら 受話器越しに聴いてくれる? 二人のひみつ 恋のうた  らりるれりん りるれらりん らりるれりんら りるれりろん らりるれりん りるれらりん 電話のベルが今鳴るわ
リダイヤル吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子sugarbeansいつでも寂しいときは電話を掛けてと あなたは優しくそう言ったでしょう  いつでも会いたいときは電話を掛けてと あなたは確かにそう言ったでしょう  レースカバーに黄昏が染みても 恋の歌くちずさみ帰りを待っている から、ね  リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル  羊を数えるようにコール音を聞いていた 真夜中のリダイヤル  いつでも二人でいれば幸せだったのに あなたはどうしてここにいない  向かい合わせの食卓に並んだ チェリーパイに突き刺すナイフが煌めいて つい、ね  リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル  羊を数えるようにコール音を聞いていた 毎晩のリダイヤル
リボン吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子森俊之赤いリボンわたしに結んで 白い恋が逃げないように 隣り合わせ幸せと不幸せ きっと終わることはないの  あなたは今シャボンの向こう  離れ離れの日に泣いたのは 寂しいからじゃなくてあなたといられる幸せを思った 柔らかい風の中でうつくしい名前を呼ぶ  青いリボンわたしに結んで 黒い夢も連れてゆくの 交ざり合った笑顔と涙 色が変わって見えただけ  あなたは今わたしを見てる  蛇口を流れでる無償の愛 愛を知らない私に教えてくれようとしてるの 言葉にしようとすれば解けてしまうけれど 二人を結ぶリボン 生まれ変わるリボン
流星吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子野村陽一郎今日星が流れてゆくのを初めて目にしたよ 一瞬空にひっ掻いた傷がついたみたいだった  膨れあがった願いも叶ってしまえば 吐いたばかりの煙に部屋は冷えていった  戸惑う息を見破らないでよ ずっと近くにいたから  兼ねてからの切望で貴方を手に入れたんだけれど 僕がほんとうに欲しかった光は君じゃなくて 君の心に流る傷  受話器の向こうの顔が思いだせない 生易しい約束を飲みこめないまま  騒めく声を押し殺せないよ もっと遠くに沈めても  兼ねてからの切望で貴方を手に入れたんだけれど 僕がほんとうに欲しかった光は君じゃなくて  生まれた侭の絶望が貴方を輝かせるよ 僕がほんとうに欲しかった光に掻き立てられて  なんでそんなにも幸せそうに笑えるの 君の心に流る傷  僕に見せてよ 星の在りかを
ルシファー吉澤嘉代子吉澤嘉代子穂村弘・吉澤嘉代子吉澤嘉代子君島大空星たちが眠る下でポストは凍ってた 羽の舞い散る夜に運命と出会ったの  その長い鉤爪にマニキュアをのせて  花びらの海を掻きわけ会いにゆく 叫んだ寝言のひみつをおしえて  天使だった頃の記憶を失した人と 命懸けの恋をしよう  私たちはお食事をしたことがなかった 食べるという行為をまだ知らないみたい  その青いくちびるにくち紅をひいて  花火の煙に紛れてキスをした その血の甘さに驚きながら  天使だった頃の記憶を失した人と 命懸けの恋をしよう  それからただ一度だけ返ってきた手紙 読み終えた途端に消えてしまった文字
恋愛倶楽部吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子吉澤嘉代子Sugarbeansあなたはいま恋をしていますか 恋愛倶楽部は乙女の集いです  そんなはり紙を見つけたときから 運命の悪戯に嵌っていたのね  R・E・N・A・I・C・L・U・B 恋愛倶楽部は 放課後の保健室ではじまります ストーブには焼蜜柑のせて 焦がすのは恋の話  我ら倶楽部はルールがあります 恋愛成就で卒業するのです  季節は流れ 時期はバレンタイン みんなのアドバイス「男はエクレア」  焦れつづけていた あの人照れながら 好きだよと わたしに告白したのです  恋愛倶楽部は 胸キュンな大事件にお祭り騒ぎです セーラー服が華やぐ輪の中で ひとり冷えてゆくのはなぜ  きっと幻に恋をしていたの わたしまだ 大人になりたくないのです  Z・A・N・K・O・K・U・C・L・U・B 恋愛倶楽部は 穢れを知らない乙女の集いです ここはとても清潔です どうぞあなたも入部いかがですか
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