軍艦旗の歌旭日光輝(きょくじつこうき)赫奕(かくやく)と 四海を照らす軍艦旗 見よ吾(わ)が日本帝国の 威力(ちから)の表徴(しるし)皇艦(みふね)の表章(しるし) 皇国(みくに)の光と朝夕に 畏(かしこ)み仰ぐ軍艦旗 我が国力の発展の 先駆と進む尊き使命 戦雲天にみなぎりて 檣頭(しょうとう)高くひらめけば 全軍力戦(りょくせん)奮闘し 身命(しんめい)献(ささ)ぐ御旗(みはた)の下(もと)に 大戦役(だいせんえき)に幾(いく)そ度(たび) 国威を四方(よも)に輝かし 狂爛(きょうらん)怒涛 鎮(しず)めつつ 事変に愈々(いよよ) 加わる光 東亜の天の 黎明に 御旗かざせる 艨艟(もうどう)は 無言の威圧 厳として 前途(ゆくて)守れり 大海原に 明治の御代の 制定に 千秋(せんしゅう)かおる 菊の花 十六條の 御光(みひかり)は 万歳までも 輝(かがよ)う光 | 藤山一郎 | 佐々木信綱 | 瀬戸口藤吉 | | 旭日光輝(きょくじつこうき)赫奕(かくやく)と 四海を照らす軍艦旗 見よ吾(わ)が日本帝国の 威力(ちから)の表徴(しるし)皇艦(みふね)の表章(しるし) 皇国(みくに)の光と朝夕に 畏(かしこ)み仰ぐ軍艦旗 我が国力の発展の 先駆と進む尊き使命 戦雲天にみなぎりて 檣頭(しょうとう)高くひらめけば 全軍力戦(りょくせん)奮闘し 身命(しんめい)献(ささ)ぐ御旗(みはた)の下(もと)に 大戦役(だいせんえき)に幾(いく)そ度(たび) 国威を四方(よも)に輝かし 狂爛(きょうらん)怒涛 鎮(しず)めつつ 事変に愈々(いよよ) 加わる光 東亜の天の 黎明に 御旗かざせる 艨艟(もうどう)は 無言の威圧 厳として 前途(ゆくて)守れり 大海原に 明治の御代の 制定に 千秋(せんしゅう)かおる 菊の花 十六條の 御光(みひかり)は 万歳までも 輝(かがよ)う光 |
銀座セレナーデ今宵流れる メロディは 甘いほのかな セレナーデ うれし銀座に 若い銀座に 二人の銀座に 恋の微風 ペーブメントに 花が咲く 今宵流れる メロディは なぜか悲しい セレナーデ 可愛いあの子の すすり泣きか それとも別れの 涙の歌か トレモロさみし ギターの音よ 今宵流れる メロディは 二人の夢の セレナーデ 柳ナヨナヨ スイング出して 愛のリズムに 月も踊るよ 恋し銀座の 銀の月 | 藤山一郎 | 村雨まさを | 服部良一 | | 今宵流れる メロディは 甘いほのかな セレナーデ うれし銀座に 若い銀座に 二人の銀座に 恋の微風 ペーブメントに 花が咲く 今宵流れる メロディは なぜか悲しい セレナーデ 可愛いあの子の すすり泣きか それとも別れの 涙の歌か トレモロさみし ギターの音よ 今宵流れる メロディは 二人の夢の セレナーデ 柳ナヨナヨ スイング出して 愛のリズムに 月も踊るよ 恋し銀座の 銀の月 |
聖処女の唄鉄の小窓の 夜嵐に 凍る涙の 黒髪かなし 愛と罪とに わが身を捨てて 聖(きよ)き処女(おとめ)よ 何を泣く 恥も外聞(がいぶ)も 知りながら なぜにわずかな 黄金のために 花の生命(いのち)を みずから散らす 弱い心に なったやら 愛の光よ くれないの 青春(はる)の夢さえ 只ちりぢりに すてて囹圄(ひとや)の 闇夜にすだく あわれ処女(おとめ)の つゆ涙 | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 鉄の小窓の 夜嵐に 凍る涙の 黒髪かなし 愛と罪とに わが身を捨てて 聖(きよ)き処女(おとめ)よ 何を泣く 恥も外聞(がいぶ)も 知りながら なぜにわずかな 黄金のために 花の生命(いのち)を みずから散らす 弱い心に なったやら 愛の光よ くれないの 青春(はる)の夢さえ 只ちりぢりに すてて囹圄(ひとや)の 闇夜にすだく あわれ処女(おとめ)の つゆ涙 |
キャンプ小唄山の朝霧 茜の雲が そっとなびいて 東雲千里 なくは裾野の 放し駒 キャンプ キャンプで 一日あけた 明けりゃ 朝餉の舌鼓 空にひと刷毛 眉引く雲を 呼べば答える 山彦木魂 お花畑は 花盛り キャンプ キャンプで 山中暮し 胸は溌溂 気は朗ら ロッククライミング 高嶺の花を 尋ね尋ねて ピッケルだより 刻むスパイク 峰づたい キャンプ キャンプで 御山で暮れりゃ 山の神秘も 身に沁みる 赤い夕陽が 端山に沈みゃ ファイア囲んで 話がはずむ テント覗くは 嶺の月 キャンプ キャンプで ごろりと寝てりゃ 夢に鈴蘭 香がかおる | 藤山一郎 | 島田芳文 | 古賀政男 | | 山の朝霧 茜の雲が そっとなびいて 東雲千里 なくは裾野の 放し駒 キャンプ キャンプで 一日あけた 明けりゃ 朝餉の舌鼓 空にひと刷毛 眉引く雲を 呼べば答える 山彦木魂 お花畑は 花盛り キャンプ キャンプで 山中暮し 胸は溌溂 気は朗ら ロッククライミング 高嶺の花を 尋ね尋ねて ピッケルだより 刻むスパイク 峰づたい キャンプ キャンプで 御山で暮れりゃ 山の神秘も 身に沁みる 赤い夕陽が 端山に沈みゃ ファイア囲んで 話がはずむ テント覗くは 嶺の月 キャンプ キャンプで ごろりと寝てりゃ 夢に鈴蘭 香がかおる |
希望の船路夢の白帆 風切るかもめ 寄せ来る怒濤 友は歌い 我も歌えば 明るい心 港の人影も いつしかうすれゆき 消える涙 希望はおどる 楽しい船路 夜のとばり 波間におりて 輝く銀河 友と二人 仰ぐマストに静かな思い 舟べり打つ波の なつかし子守唄 みんなかえる幼い心 楽しい船路 舟べり打つ波の なつかし子守唄 みんなかえる幼い心 楽しい船路 | 藤山一郎 | 西條八十 | R.Friml | | 夢の白帆 風切るかもめ 寄せ来る怒濤 友は歌い 我も歌えば 明るい心 港の人影も いつしかうすれゆき 消える涙 希望はおどる 楽しい船路 夜のとばり 波間におりて 輝く銀河 友と二人 仰ぐマストに静かな思い 舟べり打つ波の なつかし子守唄 みんなかえる幼い心 楽しい船路 舟べり打つ波の なつかし子守唄 みんなかえる幼い心 楽しい船路 |
歓喜の丘情憬(あこがれ)の丘に来て 燃ゆる眸に 仰ぎ見る 空は青空 陽はうらら 若い心に 血は躍る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 朗らかに 朗らかに 想い出の 丘に来て 結ぶ胡蝶の 春の夢 草にまろびて 空の涯 描く理想に 身は燃ゆる 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 晴れやかに 晴れやかに 懐しの 丘に来て 湧くは新な 感激よ 光あまねく 身に浴びて 語る希望に 胸は鳴る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 高らかに 高らかに | 藤山一郎 | 島田芳文 | 古賀政男 | | 情憬(あこがれ)の丘に来て 燃ゆる眸に 仰ぎ見る 空は青空 陽はうらら 若い心に 血は躍る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 朗らかに 朗らかに 想い出の 丘に来て 結ぶ胡蝶の 春の夢 草にまろびて 空の涯 描く理想に 身は燃ゆる 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 晴れやかに 晴れやかに 懐しの 丘に来て 湧くは新な 感激よ 光あまねく 身に浴びて 語る希望に 胸は鳴る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 高らかに 高らかに |
歓喜の歌紅い匂う あけぼのに 若き我等の 眉をあげ 爽(さわや)かに明けて 見はるかす 大地を強く 大地を強く 踏まんかな 力の限り ひとすじに 若き我等の 胸を張り 望みに燃えて 衝きすすむ 翼も猛(たけ)く 翼も猛く 朔(か)けんかな 夕べは光る スバル星 若き我等の 腕を組み 歓喜(よろこび)満つる 灯のもとに 杯(さかずき)高く 杯高く 挙げんかな | 藤山一郎 | 西岡水朗 | 古賀政男 | | 紅い匂う あけぼのに 若き我等の 眉をあげ 爽(さわや)かに明けて 見はるかす 大地を強く 大地を強く 踏まんかな 力の限り ひとすじに 若き我等の 胸を張り 望みに燃えて 衝きすすむ 翼も猛(たけ)く 翼も猛く 朔(か)けんかな 夕べは光る スバル星 若き我等の 腕を組み 歓喜(よろこび)満つる 灯のもとに 杯(さかずき)高く 杯高く 挙げんかな |
可愛いソニヤ月にむせぶか 流浪になくか 更ける窓辺の バラライカ 可愛いソニヤは ハルピン育ち ああ 思い出す故郷(くに) あるじゃなし 地位も名誉も 儚(はか)なく消えて 父はシベリヤ 雪の鳥 可愛いソニヤは やさしい母の ああ 胸を離れた はぐれ鳥 流れ流れて 知るべを尋ね 泣いて寝た夜の キタイスカヤ 可愛いソニヤは ウラジオ訛り ああ 濡れた瞳は 海の色 | 藤山一郎 | 野村俊夫 | 佐渡暁夫 | | 月にむせぶか 流浪になくか 更ける窓辺の バラライカ 可愛いソニヤは ハルピン育ち ああ 思い出す故郷(くに) あるじゃなし 地位も名誉も 儚(はか)なく消えて 父はシベリヤ 雪の鳥 可愛いソニヤは やさしい母の ああ 胸を離れた はぐれ鳥 流れ流れて 知るべを尋ね 泣いて寝た夜の キタイスカヤ 可愛いソニヤは ウラジオ訛り ああ 濡れた瞳は 海の色 |
影を慕いてまぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ わが想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ しのびなく わびしさよ せめて痛みの なぐさめに ギターをとりて 爪弾けば どこまで時雨 ゆく秋ぞ 振音(トレモロ)さびし 身は悲し 君故に 永き人世(ひとよ)を 霜枯れて 永遠に春見ぬ わが運命(さだめ) 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚き影よ わが恋よ | 藤山一郎 | 古賀政男 | 古賀政男 | 佐伯亮 | まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ わが想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ しのびなく わびしさよ せめて痛みの なぐさめに ギターをとりて 爪弾けば どこまで時雨 ゆく秋ぞ 振音(トレモロ)さびし 身は悲し 君故に 永き人世(ひとよ)を 霜枯れて 永遠に春見ぬ わが運命(さだめ) 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚き影よ わが恋よ |
馳けろ荒鷲まだ明けやらぬ 朝空に 爆音高く 響かせて 正義の翼 颯爽と おゝ 空の荒鷲 今ぞ発つ 忠烈無双 海原渡る 烈風に 暗雲低く 乱れ飛ぶ 嵐を衝いて 敢然と おゝ 空の荒鷲 今ぞ往く 忠烈無双 大海原 猛り起(た)つ 怒涛を越えて 幾百里 来たればここは 敵の空 おゝ 空の荒鷲 今ぞ撃つ 忠烈無双 縦横無尽 獅子奮迅 砲火の中を 馳け巡り 微塵に砕く 敵の陣 おゝ 空の荒鷲 今怒る 忠烈無双 爆撃終えて 悠然と 翼も軽く 飛ぶ空に 嵐は止みて 冴ゆる月 おゝ 空の荒鷲 今還る 忠烈無双 | 藤山一郎 | 宮本旅人 | 佐渡暁夫 | | まだ明けやらぬ 朝空に 爆音高く 響かせて 正義の翼 颯爽と おゝ 空の荒鷲 今ぞ発つ 忠烈無双 海原渡る 烈風に 暗雲低く 乱れ飛ぶ 嵐を衝いて 敢然と おゝ 空の荒鷲 今ぞ往く 忠烈無双 大海原 猛り起(た)つ 怒涛を越えて 幾百里 来たればここは 敵の空 おゝ 空の荒鷲 今ぞ撃つ 忠烈無双 縦横無尽 獅子奮迅 砲火の中を 馳け巡り 微塵に砕く 敵の陣 おゝ 空の荒鷲 今怒る 忠烈無双 爆撃終えて 悠然と 翼も軽く 飛ぶ空に 嵐は止みて 冴ゆる月 おゝ 空の荒鷲 今還る 忠烈無双 |
回想譜星見れば はろかに遠く 雲見れば つきせぬ想い 去りゆきし 君は詰わねど 御宿の あゝ 海の恋しさ 風ふけば 風もさびしや 虫なけば 虫もわびしや ただひとり 山荘(ロッジ)にあれば 堪えがたく あゝ 涙ながるる 朝(あした)には あしたの祈り 夕べには 夕べの願い 嫁ぎゆく 妹にのみ いまはただ あゝ 幸を乞うのみ | 藤山一郎 | 今城靖児 | 古賀政男 | | 星見れば はろかに遠く 雲見れば つきせぬ想い 去りゆきし 君は詰わねど 御宿の あゝ 海の恋しさ 風ふけば 風もさびしや 虫なけば 虫もわびしや ただひとり 山荘(ロッジ)にあれば 堪えがたく あゝ 涙ながるる 朝(あした)には あしたの祈り 夕べには 夕べの願い 嫁ぎゆく 妹にのみ いまはただ あゝ 幸を乞うのみ |
海軍に入ったけど海軍に入ったら 海をば見てるだけ つまらぬ太平洋や大西洋ばっかりで 世界見物はいつのこと 海軍に入ったら 死ぬ覚悟だったのに 空と波を眺めているだけで することもないのさ つまらぬ太平洋や大西洋ばっかりで 世界見物はいつのこと 総督閣下は とても偉い方だと 聞いてはいるけれど まだお目にかかれないのさ 海軍に入ったら 海をば見てるだけ よりにもよって見たのは 黒潮の沖ばかり 港々の女はいつのこと 帰りだ帰り あの子にもあえるんだ 荒波を越えて 初めての海を見て 少しの船酔いも知らなければ 身も心も達者なんだけれど 海は飽き飽きだ | 藤山一郎 | Irving Berlin・訳詞:柏木みのる | Irving Berlin | | 海軍に入ったら 海をば見てるだけ つまらぬ太平洋や大西洋ばっかりで 世界見物はいつのこと 海軍に入ったら 死ぬ覚悟だったのに 空と波を眺めているだけで することもないのさ つまらぬ太平洋や大西洋ばっかりで 世界見物はいつのこと 総督閣下は とても偉い方だと 聞いてはいるけれど まだお目にかかれないのさ 海軍に入ったら 海をば見てるだけ よりにもよって見たのは 黒潮の沖ばかり 港々の女はいつのこと 帰りだ帰り あの子にもあえるんだ 荒波を越えて 初めての海を見て 少しの船酔いも知らなければ 身も心も達者なんだけれど 海は飽き飽きだ |
女の階級君に捧げた 純情(まごころ)の 愛が女の 命なら 弱い涙は 今日かぎり 捨てて荊刺(いばら)の 径を行く こころ砕けど ままならぬ 辛い浮世の 小夜嵐(さよあらし) 愛の船路(ふなじ)を 祈るごと 星もまたたく この夕べ 君を信濃の 高原に 涙かくして 見送れば 靡(なび)く煙りも 一すじに 燃えて火をはく 浅間山 | 藤山一郎 | 島田磬也 | 古賀政男 | | 君に捧げた 純情(まごころ)の 愛が女の 命なら 弱い涙は 今日かぎり 捨てて荊刺(いばら)の 径を行く こころ砕けど ままならぬ 辛い浮世の 小夜嵐(さよあらし) 愛の船路(ふなじ)を 祈るごと 星もまたたく この夕べ 君を信濃の 高原に 涙かくして 見送れば 靡(なび)く煙りも 一すじに 燃えて火をはく 浅間山 |
想い出の旅情汽車は出て行く 夜空の果てに 残る思いの 汽笛がひびく 旅の一夜の ホテルの窓に 胸に沁むよな 月を見る 淡い灯影(ほかげ)に 仄かに咲いた 花は儚い うすむらさきよ せめて面影 心に秘めて 明日は越えるか あの山を そっと帰ろか さらばを言おか 月はさみしく 夜霧に濡れる 又と逢えない 旅ゆえ身ゆえ せめてこのまま 別れよか | 藤山一郎 | 野村俊夫 | 山下五郎 | | 汽車は出て行く 夜空の果てに 残る思いの 汽笛がひびく 旅の一夜の ホテルの窓に 胸に沁むよな 月を見る 淡い灯影(ほかげ)に 仄かに咲いた 花は儚い うすむらさきよ せめて面影 心に秘めて 明日は越えるか あの山を そっと帰ろか さらばを言おか 月はさみしく 夜霧に濡れる 又と逢えない 旅ゆえ身ゆえ せめてこのまま 別れよか |
お婆さんのお母さんの歌お婆さんのあ母さん ひい婆さんのお歌はネ ねんねんよ おころりよ 坊やのお守りは 何処へ行った 俵の鼠が米喰ってチュウ チューチューたこかいな なんてかんてん ところてん 天神様の細道じゃ ジャンケンポンよジャンケンポンよ よめなに ごぼうに むかごに なづな 何がなんきん とうなすかぼちゃ ちゃんちゃん ここらで おしまい ちゃんちゃん お婆さんのお母さん ひい婆さんの歌でした | 藤山一郎 | サトウハチロー | 藤山一郎 | 藤山一郎 | お婆さんのあ母さん ひい婆さんのお歌はネ ねんねんよ おころりよ 坊やのお守りは 何処へ行った 俵の鼠が米喰ってチュウ チューチューたこかいな なんてかんてん ところてん 天神様の細道じゃ ジャンケンポンよジャンケンポンよ よめなに ごぼうに むかごに なづな 何がなんきん とうなすかぼちゃ ちゃんちゃん ここらで おしまい ちゃんちゃん お婆さんのお母さん ひい婆さんの歌でした |
男の魂恋はすてても 親恋しさに 帰る故郷の 夜の家 強い男も 子供のように 逢えば泣けます お母(か)アさん 来るか来るかと 待たれていたが 来たぞうれしい 召集令 生まれ変わって 皇国(みくに)のために 俺も働く 時が来た 親へ孝行 忠義にかえて 又も別れる 明日(あす)の空 燃ゆる命と 男のこころ やがて見せましょ お母アさん | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 佐渡暁夫 | | 恋はすてても 親恋しさに 帰る故郷の 夜の家 強い男も 子供のように 逢えば泣けます お母(か)アさん 来るか来るかと 待たれていたが 来たぞうれしい 召集令 生まれ変わって 皇国(みくに)のために 俺も働く 時が来た 親へ孝行 忠義にかえて 又も別れる 明日(あす)の空 燃ゆる命と 男のこころ やがて見せましょ お母アさん |
男の純情男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都の 大空に 曇る涙を 誰が知ろ 影はやくざに やつれても 訊いてくれるな この胸を 所詮 男のゆく道は なんで女が 知るものか 暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣へ 帰ろうよ | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都の 大空に 曇る涙を 誰が知ろ 影はやくざに やつれても 訊いてくれるな この胸を 所詮 男のゆく道は なんで女が 知るものか 暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣へ 帰ろうよ |
丘を越えて丘を越えて 行こうよ 真澄の空は 朗らかに 晴れて たのしいこころ 鳴るは 胸の血潮よ 讃えよ わが青春(はる)を いざゆけ 遥か希望の丘を越えて 丘を越えて 行こうよ 小春の空は 麗らかに 澄みて 嬉しいこころ 湧くは 胸の泉よ 讃えよ わが青春(はる)を いざ聞け 遠く希望の鐘は鳴るよ | 藤山一郎 | 島田芳文 | 古賀政男 | 甲斐靖文 | 丘を越えて 行こうよ 真澄の空は 朗らかに 晴れて たのしいこころ 鳴るは 胸の血潮よ 讃えよ わが青春(はる)を いざゆけ 遥か希望の丘を越えて 丘を越えて 行こうよ 小春の空は 麗らかに 澄みて 嬉しいこころ 湧くは 胸の泉よ 讃えよ わが青春(はる)を いざ聞け 遠く希望の鐘は鳴るよ |
丘は花ざかり若い生命の カレンダーを 今日もひらけば 君の顔 呼びかける あのひとみ モナ・リザの 謎のいとしさ ああ若い日の丘は花ざかり 青いホールの シャンデリヤ 抱いて踊れば 黒髪の なやましい 移り香に 春はゆく 涙ながして ああ若い日の丘は花ざかり 想い想われ 散ってゆく 恋は真赤な 天竺葵(ゼラニアム) あのひとも このひとも ながれゆく 淡い白雲 ああ若い日の丘は花ざかり | 藤山一郎 | 西條八十 | 服部良一 | 服部良一 | 若い生命の カレンダーを 今日もひらけば 君の顔 呼びかける あのひとみ モナ・リザの 謎のいとしさ ああ若い日の丘は花ざかり 青いホールの シャンデリヤ 抱いて踊れば 黒髪の なやましい 移り香に 春はゆく 涙ながして ああ若い日の丘は花ざかり 想い想われ 散ってゆく 恋は真赤な 天竺葵(ゼラニアム) あのひとも このひとも ながれゆく 淡い白雲 ああ若い日の丘は花ざかり |
おゝどんな・くららおおどんな・くらら 美(うる)わしの君 輝く星の瞳 おおどんな・くらら 胸は燃え立つ 恋のスペイン 夜のキャバレー 踊りつつ投げる 惑わしの夢の薔薇 強く捕え 涙ぐむ 恋ごころ おおどんな・くらら 美わしの君 おおどんな・くらら 紅薔薇(べにうばら) 懐かしの君 恋しの紅薔薇(べにうばら) 君と踊るタンゴ 華やかな調べ 夢は残れど 別れては涙のみ いつの日あい見ん 懐かしの君よ 踊りつつ投げる 惑わしの夢の薔薇(うばら) 強く捕え 涙ぐむ 恋ごころ おおどんな・くらら 美わしの君 おおどんな・くらら 紅薔薇(べにうばら) | 藤山一郎 | F.B.Loehner・訳詩:佐伯孝夫 | J.Petersbursky | | おおどんな・くらら 美(うる)わしの君 輝く星の瞳 おおどんな・くらら 胸は燃え立つ 恋のスペイン 夜のキャバレー 踊りつつ投げる 惑わしの夢の薔薇 強く捕え 涙ぐむ 恋ごころ おおどんな・くらら 美わしの君 おおどんな・くらら 紅薔薇(べにうばら) 懐かしの君 恋しの紅薔薇(べにうばら) 君と踊るタンゴ 華やかな調べ 夢は残れど 別れては涙のみ いつの日あい見ん 懐かしの君よ 踊りつつ投げる 惑わしの夢の薔薇(うばら) 強く捕え 涙ぐむ 恋ごころ おおどんな・くらら 美わしの君 おおどんな・くらら 紅薔薇(べにうばら) |
英国東洋艦隊潰滅滅びたり 滅びたり 敵東洋艦隊は マレー半島 クワンタン沖に いまぞ 沈みゆきぬ 勲し赫たり 海の荒鷲よ 沈む レパルス 沈む プリンス・オブ・ウェールズ 戦えり 戦えり わがつわものらは 皇国の 興廃を いまぞ 身に負いぬ 傲れる イギリス東洋艦隊を すさぶ波に 沈め去りぬ 記憶せよ 記憶せよ いざ永久(とわ)に この日を 打ち向う 敵艦を 一挙 屠り去りぬ 開戦三日目に 早やこの戦果ぞ 沈む レパルス 沈む プリンス・オブ・ウェールズ | 藤山一郎 | 高橋掬太郎 | 古関裕而 | | 滅びたり 滅びたり 敵東洋艦隊は マレー半島 クワンタン沖に いまぞ 沈みゆきぬ 勲し赫たり 海の荒鷲よ 沈む レパルス 沈む プリンス・オブ・ウェールズ 戦えり 戦えり わがつわものらは 皇国の 興廃を いまぞ 身に負いぬ 傲れる イギリス東洋艦隊を すさぶ波に 沈め去りぬ 記憶せよ 記憶せよ いざ永久(とわ)に この日を 打ち向う 敵艦を 一挙 屠り去りぬ 開戦三日目に 早やこの戦果ぞ 沈む レパルス 沈む プリンス・オブ・ウェールズ |
栄冠は我に溢れる力に 漲(みなぎ)る血潮 燃ゆる若さに 勝利は来(きた)る トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ 十五の身体(からだ)は 一つとなりて 希望めがけて 只(た)だ進む トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ 正しき旗を 集(つど)いて守り 正義堂々 いざ往(ゆ)かん トラ ランラ ランラ ランラ 青春青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ | 藤山一郎 | 星野貞志 | 古賀政男 | | 溢れる力に 漲(みなぎ)る血潮 燃ゆる若さに 勝利は来(きた)る トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ 十五の身体(からだ)は 一つとなりて 希望めがけて 只(た)だ進む トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ 正しき旗を 集(つど)いて守り 正義堂々 いざ往(ゆ)かん トラ ランラ ランラ ランラ 青春青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ |
海は微笑む君を待つ風 そよろと吹いて 浮世を離れた ロマンステント 恋も裸で 囁き交わす 海へ行こうよ 海へ行こう 粋な水着の 色とりどりに 波に花咲く あの子やこの子 誰が摘むやら 摘まれるのやら 海は花園 恋の園 燃える太陽に 肌さえ焦がす 胸の思いの 大波小波 恋のクロールで ヨットを追えば 海は微笑む 海は笑む 空は青空 寄せては返す 波に歓喜の しぶきをあげて 若い生命を とびこみ台に 海は呼ぶ呼ぶ 海は呼ぶ | 藤山一郎 | 門田ゆたか | 杉原泰蔵 | | 君を待つ風 そよろと吹いて 浮世を離れた ロマンステント 恋も裸で 囁き交わす 海へ行こうよ 海へ行こう 粋な水着の 色とりどりに 波に花咲く あの子やこの子 誰が摘むやら 摘まれるのやら 海は花園 恋の園 燃える太陽に 肌さえ焦がす 胸の思いの 大波小波 恋のクロールで ヨットを追えば 海は微笑む 海は笑む 空は青空 寄せては返す 波に歓喜の しぶきをあげて 若い生命を とびこみ台に 海は呼ぶ呼ぶ 海は呼ぶ |
美しき高原若いいのちの あこがれを のせてかゞやく 朝の雲 みどり谷間に かっこう鳴いて 草刈乙女の 眼を覚ます 山はたのしや ヤッホー ヤッホー きよい鈴蘭 咲き匂う ひろい裾野の 放し駒 かすむ尾根ゆく 水いろバスの 窓からきこえる 旅の歌 山はたのしや ヤッホー ヤッホー 青い湖 たそがれて 波にゆらめく 逆さ富士 霧がふるふる 白樺がくれ 恋しいヒュッテの 灯がうるむ 山はたのしや ヤッホー ヤッホー | 藤山一郎 | 西條八十 | 古関裕而 | | 若いいのちの あこがれを のせてかゞやく 朝の雲 みどり谷間に かっこう鳴いて 草刈乙女の 眼を覚ます 山はたのしや ヤッホー ヤッホー きよい鈴蘭 咲き匂う ひろい裾野の 放し駒 かすむ尾根ゆく 水いろバスの 窓からきこえる 旅の歌 山はたのしや ヤッホー ヤッホー 青い湖 たそがれて 波にゆらめく 逆さ富士 霧がふるふる 白樺がくれ 恋しいヒュッテの 灯がうるむ 山はたのしや ヤッホー ヤッホー |
いとしの今宵いとしの今宵 燃え立つ我が胸 月かげ清らかに 空に澄み 楽しや君と 夢見るひととき 嘆きの仇花(あだばな) 風に散る 輝く星の歌 リラ色の歌 熱き涙あふれる 我が頬 いとしの今宵 すべてを忘れて 恋の小道たどる二人の今宵 | 藤山一郎 | V.Burton・W.Jason・S.Robin・訳詩:佐伯孝夫 | V.Burton・W.Jason・S.Robin | | いとしの今宵 燃え立つ我が胸 月かげ清らかに 空に澄み 楽しや君と 夢見るひととき 嘆きの仇花(あだばな) 風に散る 輝く星の歌 リラ色の歌 熱き涙あふれる 我が頬 いとしの今宵 すべてを忘れて 恋の小道たどる二人の今宵 |
明日の希望エンサ エンサと 働く声に 空も晴れるぞ 気も晴れる こめた心に 掛け引きはない エンサ 正しく 働けエンサ エンサ エンサと 働く胸に 明日の希望が 湧き上がる 築け土台を 我等のもとを エンサ 正しく 働けエンサ エンサ エンサと 働く腕に 若さ漲る 血が躍る 無駄な暮らしは おさらばさらば エンサ 正しく 働けエンサ エンサ エンサと 働く土に かおる日本の 陽の光り 友よ朝から 陽の沈むまで エンサ 正しく 働けエンサ | 藤山一郎 | 倉仲住人 | 杉原泰蔵 | | エンサ エンサと 働く声に 空も晴れるぞ 気も晴れる こめた心に 掛け引きはない エンサ 正しく 働けエンサ エンサ エンサと 働く胸に 明日の希望が 湧き上がる 築け土台を 我等のもとを エンサ 正しく 働けエンサ エンサ エンサと 働く腕に 若さ漲る 血が躍る 無駄な暮らしは おさらばさらば エンサ 正しく 働けエンサ エンサ エンサと 働く土に かおる日本の 陽の光り 友よ朝から 陽の沈むまで エンサ 正しく 働けエンサ |
浅草の唄夜更けて 鐘が鳴ります 弁天山の 聴いて かぞえて 泣いて いずこゆく 鐘のひびき 涙誘うよ 今宵も 儚(はかな)や 恋の浅草 雨夜(あまよ)の別れ 紅(あか)いあかりが 濡れて 泣いたとて 泣いたとて ジャズの音(ね)いろに 消えゆく 春雨 なにを祈るぞ 平内(へいない)さまに 結ぶ縁(えにし)の 紙縒(こよ)り 帰り行(ゆ)く 後(うしろ)すがた 町の娘の いとしや | 藤山一郎 | 西條八十 | 中山晋平 | | 夜更けて 鐘が鳴ります 弁天山の 聴いて かぞえて 泣いて いずこゆく 鐘のひびき 涙誘うよ 今宵も 儚(はかな)や 恋の浅草 雨夜(あまよ)の別れ 紅(あか)いあかりが 濡れて 泣いたとて 泣いたとて ジャズの音(ね)いろに 消えゆく 春雨 なにを祈るぞ 平内(へいない)さまに 結ぶ縁(えにし)の 紙縒(こよ)り 帰り行(ゆ)く 後(うしろ)すがた 町の娘の いとしや |
憧れの乙女ヴィリアよ ヴィリア 夢に見る やさし乙女(おとめ)恋しや ヴィリアよ ヴィリア 涙もて われは待ち侘(わ)ぶ ヴィリアよ ヴィリア 夢に見る やさし乙女恋しや ヴィリアよ ヴィリア 恋の花 いつの日ひらく…… ヴィリアよ ヴィリア 夢に見る やさし乙女(おとめ)恋しや ヴィリアよ ヴィリア 恋の花 いつの日ひらく…… ヴィリアよ ああ ヴィリア | 藤山一郎 | V.Leon・L.Stein・訳詩:佐伯孝夫 | F.Lehar | | ヴィリアよ ヴィリア 夢に見る やさし乙女(おとめ)恋しや ヴィリアよ ヴィリア 涙もて われは待ち侘(わ)ぶ ヴィリアよ ヴィリア 夢に見る やさし乙女恋しや ヴィリアよ ヴィリア 恋の花 いつの日ひらく…… ヴィリアよ ヴィリア 夢に見る やさし乙女(おとめ)恋しや ヴィリアよ ヴィリア 恋の花 いつの日ひらく…… ヴィリアよ ああ ヴィリア |
蒼い月夕べ小屋を出(い)でて 松原行けば 足音さえも 不思議に響く 夕雲暗き 入り江のあなた 月は光り出(い)ず 我が友ペール・ムーン 君よ誓えや 誠の愛を 暁の来たりて 海に沈む前 西へ慕い行かん 入り江を越えて 矢の如く速く 汝(な)がもとペール・ムーン ペール・ムーン | 藤山一郎 | F.K.Logan・J.Glick・訳詩:妹尾幸陽 | F.K.Logan・J.Glick | | 夕べ小屋を出(い)でて 松原行けば 足音さえも 不思議に響く 夕雲暗き 入り江のあなた 月は光り出(い)ず 我が友ペール・ムーン 君よ誓えや 誠の愛を 暁の来たりて 海に沈む前 西へ慕い行かん 入り江を越えて 矢の如く速く 汝(な)がもとペール・ムーン ペール・ムーン |
青い背広で青い背広で 心も軽く 街へあの娘と 行こうじゃないか 紅い椿で ひとみも濡れる 若い僕らの 生命の春よ お茶を飲んでも ニュースを見ても 純なあの娘は 仏蘭西(フランス)人形 夢を見るよな 泣きたいような 長いまつげの 可愛い乙女 今夜言おうか 打ち明けようか いっそこのまま 諦めましょか 甘い夜風が とろりと吹いて 月も青春 泣きたい心 駅で別れて ひとりになって あとは僕らの 自由な天地 涙ぐみつつ 朗らに歌う 愛と恋との ひとよの哀歌 | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 青い背広で 心も軽く 街へあの娘と 行こうじゃないか 紅い椿で ひとみも濡れる 若い僕らの 生命の春よ お茶を飲んでも ニュースを見ても 純なあの娘は 仏蘭西(フランス)人形 夢を見るよな 泣きたいような 長いまつげの 可愛い乙女 今夜言おうか 打ち明けようか いっそこのまま 諦めましょか 甘い夜風が とろりと吹いて 月も青春 泣きたい心 駅で別れて ひとりになって あとは僕らの 自由な天地 涙ぐみつつ 朗らに歌う 愛と恋との ひとよの哀歌 |
愛馬進軍歌国を出てから 幾月ぞ 共に死ぬ気で この馬と 攻めて進んだ 山や河 執(と)った手綱に 血が通う 昨日陥(おと)した トーチカで 今日は仮寝の たか鼾(いびき) 馬よぐっすり 眠れたか 明日の戦(いくさ)は 手強いぞ 弾丸(たま)の雨降る 濁流を お前たよりに 乗り切って つとめはたした あの時は 泣いて秣(まぐさ)を 食わしたぞ 慰問袋の お守りを 掛けて戦う この栗毛 ちりにまみれた 鬚面(ひげづら)に 何で懐(なつ)くか 顔寄せて 伊達には佩(と)らぬ この剱(つるぎ) まっさき駆けて 突込めば 何ともろいぞ 敵の陣 馬よ嘶(いなな)け 勝鬨(かちどき)だ お前の背(せな)に 日の丸を 立てて入場 この凱歌 兵に劣らぬ 天晴(あっぱ)れの 勲(いさお)は永く 忘れぬぞ | 藤山一郎 | 久保井信夫 | 新城正一 | | 国を出てから 幾月ぞ 共に死ぬ気で この馬と 攻めて進んだ 山や河 執(と)った手綱に 血が通う 昨日陥(おと)した トーチカで 今日は仮寝の たか鼾(いびき) 馬よぐっすり 眠れたか 明日の戦(いくさ)は 手強いぞ 弾丸(たま)の雨降る 濁流を お前たよりに 乗り切って つとめはたした あの時は 泣いて秣(まぐさ)を 食わしたぞ 慰問袋の お守りを 掛けて戦う この栗毛 ちりにまみれた 鬚面(ひげづら)に 何で懐(なつ)くか 顔寄せて 伊達には佩(と)らぬ この剱(つるぎ) まっさき駆けて 突込めば 何ともろいぞ 敵の陣 馬よ嘶(いなな)け 勝鬨(かちどき)だ お前の背(せな)に 日の丸を 立てて入場 この凱歌 兵に劣らぬ 天晴(あっぱ)れの 勲(いさお)は永く 忘れぬぞ |
吁嗟飯塚部隊長肉弾続く 肉弾に 武漢は今ぞ 眼(ま)のあたり 星子(せいこ)を指せば 火と燃ゆる 敵陣近し 東孤嶺(とうこれい) 妙義颪(おろし)に 鍛えたる 阪東武士の 血はたぎる 斬れるぞ備前 祐定(すけさだ)は 鬼神飯塚 部隊長 ああ突撃の 一刹那 敵弾受けて 武夫(もののふ)は 爐山(ろざん)嵐の 華と散る 聴けよ声なき 萬歳(ばんざい)を 率いる部下の 前に立ち 銃火に曝(さら)す 素っ裸 軍刀振い 叱咤せし 我が隊長は 今や喪(な)し 生還期せず 山科の 心を持(じ)して 敵を撃つ 首途(かどで)に遺す この一語(いちごん) 武人の覚悟 今ぞ知る は陽(よう)湖畔に 陽(ひ)は落ちて 骨は爐山に 埋(うず)むとも 豪膽(ごうたん)鳴るぞ 永久(とこしえ)に 軍神飯塚 部隊長 | 藤山一郎 | 茂木了次 | 大久保徳二郎 | | 肉弾続く 肉弾に 武漢は今ぞ 眼(ま)のあたり 星子(せいこ)を指せば 火と燃ゆる 敵陣近し 東孤嶺(とうこれい) 妙義颪(おろし)に 鍛えたる 阪東武士の 血はたぎる 斬れるぞ備前 祐定(すけさだ)は 鬼神飯塚 部隊長 ああ突撃の 一刹那 敵弾受けて 武夫(もののふ)は 爐山(ろざん)嵐の 華と散る 聴けよ声なき 萬歳(ばんざい)を 率いる部下の 前に立ち 銃火に曝(さら)す 素っ裸 軍刀振い 叱咤せし 我が隊長は 今や喪(な)し 生還期せず 山科の 心を持(じ)して 敵を撃つ 首途(かどで)に遺す この一語(いちごん) 武人の覚悟 今ぞ知る は陽(よう)湖畔に 陽(ひ)は落ちて 骨は爐山に 埋(うず)むとも 豪膽(ごうたん)鳴るぞ 永久(とこしえ)に 軍神飯塚 部隊長 |